2016年12月22日(木) 「つくばCEMS構想」 ~環境モデル都市・つくば~ つくば市スマートシティ推進課 1 つくば市の概要 つくば市の概要 ○面積:284.07㎢ (東西:14.9㎞,南北:30.4㎞) ○人口:224,755人(H28.4.1現在) 変化・進化する都市 筑波研究学園都市 • 東京都心、3つの国際空港へのアクセス • つくばエクスプレス沿線を中心とする新し いまちづくり • 我が国最大の研究開 発拠点 • 人材・知見の集積 田園都市 つくば市 茨城空港 先進実証フィールド 東京 成田空港 羽田空港 • 筑波山文化・歴史 • 全国に誇る農業地帯 • • • • 国際戦略総合特区 モビリティロボット特区 環境モデル都市 次世代型教育 2 つくば環境スタイル“SMILe” 環境モデル都市・つくばの取組 つくば環境スタイル“SMILe” 環境モデル都市・つくば • 平成25年3月、全国23都市のうちの一つとして、国から「環境モデル都市」に認定された。 • 平成26年4月に今後5年間のロードマップを示した「つくば市環境モデル都市行動計画」を 策定。 • つくば市のTX沿線開発により生じる建築増加や移動手段における自動車依存の特徴を踏 まえ,暮らしと移動に関わる対策に重点を置いている。 • 4つの統合アプローチで、高齢者や子どもをはじめ、あらゆる層の人々が笑顔になる街の実 現を目指す。 4 環境モデル都市・つくばの取組 つくば環境スタイル“SMILe” 取組の全体像 省エネ住宅の普及や低炭素都市づくりに必要な面へのアプローチ を,まちづくりの機会を活用して進めます。CEMS(コミュニ ティエネルギーマネジメントシステム)を見据えた統合型アプロー チ型モデル街区の整備をリーディングプロジェクトとして低炭素を 加速します。 (a)コミュニティ型低炭素モデル街区の整備 (b)再生可能エネルギーを電源とするCEMS (c)建物の低炭素化 つくば環境スタイル“実験低炭素タウン”として,最先端の 低炭素技術の実証実験を通じた新たなビジネスモデル構築を図 るとともに,研究機関の有する最先端技術の実装やオープン ファシリティなどの先導的対策を進めます。 つくばにある知見・技術・資源等を地域還元しながら,全体の 削減対策をサポート・先導します。 (a)藻類バイオマスエネルギーの実用化 (b)TIA-nano 世界的ナノテク拠点の形成 (c)研究機関の低炭素化と連携 (d)環境ビジネス化 モビリティロボット実験特区を活かした短距離移動手段の多様化 により,あらゆる層の人々が安全に移動できるまちづくりを進めま す。つくばエクスプレス(鉄道)やバス,EVなどの低炭素交通を 結節手段とすることで,市全体を機能的にコンパクト化する統合的 な交通体系を構築します (a)快適な移動空間の構築 (b)低炭素車への変換 (c)低炭素な移動手段への転換 (d)低炭素交通シェアリングシステム オールつくばで実践する新しい連携スタイルと,それによる効果 的な取組が持続する低炭素社会を目指し,次世代を担う子どもたち への環境教育をはじめとする人材育成に力を注ぎます。これにより, 人の知識,意識,ライフスタイルの改革に関わる対策を進めます。 (a)子どもたちへの教育(つくばスタイル科) (b)市民教育,実践(サポーターズプログラム) (c)(仮称)つくば環境スタイルセンター (a)-ⅰ (a)-ⅱ 統合アプローチ型モデル街区【リーディングプロジェクト】の整備 緑住農一体型住宅地等による緑の街並み形成【郊外モデル】の促進 (b)-ⅰ 再生可能エネルギーの導入促進とCEMS等の主体の検討 (b)-ⅱ (b)-ⅲ (c)-ⅰ (c)-ⅱ クリーンセンターにおける余熱利用及び廃棄物発電の維持 グリーンバンク及び事業所等敷地内緑化の促進 LCCM住宅及びゼロエミッション住宅等の省エネ住宅の普及促進 公共施設の環境配慮 工場・事業所の省エネ促進(業務部門) 工場・事業所の省エネ促進(産業部門) 低炭素まちづくり誘導 (c)-ⅲ (c)-ⅳ b-ⅰ 再生可能エネルギーの導入促進とCEMS等の主体の検討 【取組内容(抜粋)】 メガソーラー等の再生可能エネルギーや未利用エネルギーなど,エネルギーの地産地消や災害 時の電力確保といった防災拠点機能の強化を図るため,エネルギー事業者や研究機関等とともに 系統ネットワークとの相互補完なども見据えたCEMS(コミュニティエネルギーマネジメントシステム) の主体を検討する。 6 つくばCEMS構想について 対象地区 つくば駅を中心とする中心市街地。 地域冷暖房を行っている。 電力線・上下水道管や熱導管を収めた共同溝が整備されている。 地域課題:求心力の低下や空洞化,既存共同溝スペースの有効活用等 図 つくば共同溝断面図 共同溝 100m 図 熱導管と熱供給対象施設位置 コンセプト 地域課題として,求心力の低下や空洞化,既存共同溝の有効活用等が挙げられるつくば中心市街地で,天然ガスをエネル ギー源として分散型エネルギーネットワークを構築し,防災機能の向上,環境にやさしいまちを形成し,中心部の求心力を高 め,中心市街地の活性化,コンパクト化も目指す。 この分散型エネルギーネットワークを核として「つくばCEMS」を構築し,現在市内に増加している太陽光発電,県内木質バ イオマス発電等の再生可能エネルギーを受入れ,消費することで,エネルギーの地産地消を実現させ,FIT後においても再生 可能エネルギーの導入促進に寄与するシステムを構築する。 9 中心部の分散型エネルギーインフラ 自立分散型エネルギーの確保 中心部の既存共同溝スペースの活用 エネルギーの地産地消 つくばCEMSの核を構築 防災機能強化,BCP向上 特徴を活かしたまちづくり 中心部での資金還流 エネルギーの見える化,省エネ化 つくばCEMS 再生可能エネルギーの受入 つくば市民がつくば産, 茨城県産電力を消費 環境負荷の低い電力を消費 再生可能エネルギー導入促進 市域で資金還流 市域のCO2排出削減 低炭素なまちづくり 中⼼市街地エリアの既存のエネルギーインフラ 中⼼市街地エリアの特徴(優位性) ・地域導管(蒸気管・冷⽔管)を収めた共同溝が整備済 CGSプラント(検討) ・CGSプラントを新設し、既存共 同溝スペースを利⽤して⾃営 線設備を構築すれば、地域へ の電⼒熱供給も可能となり、 省エネやCO2削減効果および 経済性の向上が期待できる。 【参考】 つくば分散型エネルギーインフラ事 業化可能性調査 報告書(H 28.2) 熱供給プラント(既存) (筑波都市整備(株)) つくば共同溝断面図 ・CGS等の分散型電源から各施設に電⼒供給する場合、 電⼒⾃営線の設置スペースが確保できる。 ・CEMS⽤の光ファイバ―等の情報網の整備が可能。 ・インフラ整備の投資を⼤幅に削減できる。 つくばCEMSの狙い • 効率化,省エネによりコスト減 • 分散型電源による事業継続性向上 • つくば駅周辺の競争力強化 • 地域で連携しての節電,緊急時の電力融通が可能 (参考:省エネパートナーシップ協定) 行政として・・・ • 国家公務員宿舎等跡地の良好な開発促進 • 「環境モデル都市」としてのアピール拠点 • 地域エネルギー,雇用創出,地域の資金還流 • 市内急増中の太陽光発電のFIT後有効活用 • 既存市街地でのCEMSモデル構築 つくばCEMS構想の課題 • 一団地開発や公共施設が多い場所ではないため,需要 家の確保が難しい • 整備や運営するプレーヤーがそろっていない • ステークホルダーの整理がされていない • 周辺開発(国家公務員宿舎跡地等)の市有地がない マッチングを希望する事業者 • つくば市とともに各種事業者を束ね,「つくばCEMS構想」 をリードし,実現に必要なプレイヤーを集結することので きる事業者 • つくば市の理念,該当地域の地域課題を理解し,その実 現,解決に向けて取組むことのできる事業者 • 国際都市,学園都市,科学の街“つくば”でスマコミを実 現させることに価値を見出すことのできる事業者 連絡先 つくば市 科学技術振興部 スマートシティ推進課 企画調整係 中澤,平野 TEL:029‐883‐1111(内線3630) e‐mail:[email protected]
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