(仮称)厚木市商業まちづくり計画の概要 m 1 計画策定の背景 【本編P1】 4 計画の位置付け 【本編P2】 近年、社会的な少子高齢化やライフスタイルの変化による消費者ニーズの多様化、インターネットを 利用した商品販売の急速な浸透など、商業を取り巻く環境は著しく変化しています。さらに、本市では、 大型商業施設の撤退や相次ぐ個人商店の閉店、近隣市の大型商業施設の整備が進んだ結果、年間 小売販売額や商圏人口は減少してきているのが現状です。 しかし、平成 11 年度に策定された「厚木市中心市街地活性化基本計画」以降、商業振興として中長 期的な事業計画が存在しない状態が続き、まちのにぎわいを創出するイベントの開催により一時的な 「厚木市商業まちづくり 活性化には寄与しているものの、計画的、体系的な商業振興を展開している状況にはありません。 商業は、にぎわいを創出する重要な都市機能であり、効果的な商業振興を図るためには、伝統に配 慮しつつ、若い感覚で流行に敏感に反応し、特色や魅力ある商店の実現や活気ある商店街づくりや将 来に効果があるイベント事業の開催と合せた各商店会での取組、大型店と商店街の連携など、計画的 かつ体系的に商業の活性化を図ることが必要であるため、この「厚木市商業まちづくり計画」を策定す ることとしました。 計画」は、「あつぎ元気プ ラン」における「快適政策 にぎわいあふれる、快適 で利便性の高いまちづく り」の推進を基本として策 定します。 また、市が策定した次 の関連する計画等と連携 2 計画の目的 【本編P1】 した計画とします。 「厚木市商業まちづくり計画」は、行政や商店会、関係団体、商業者の役割分担を定め、商業振興の 方向性や考え方を明確化し、一体となって中長期的な中心市街地及び周辺部の商業の活性化を図る ことを目的とします。 5 計画期間 【本編P3】 3 計画策定に当たっての検討の流れ (1) 計画の策定に当たって 「厚木市商業まちづくり計画」は、「あつぎ元気プラン」と整合性を図り、平成29年度から平 成32年度までの4年間を計画期間とします。 また、平成 31 年度に計画の評価を実施し、平成 32 年度に本計画の改定を行い、「第2次厚 木市商業まちづくり計画」を策定する予定です。 なお、以降の計画期間は総合計画等との整合を図ります。 計画の目的や位置付けについて (2) 現状の課題 市内商業の現状、商店会や商業者の現状 調査内容、結果、分析、課題の抽出 (3) 厚木市商業ビジョン 将来像、基本方針、役割分担、目標設定、重点事業 H28 あつぎ元気プラン (4) 厚木市商業振興プラン 施策体系、施策目標、施策展開、指標設定 厚木市商業まちづくり計画 (5) 計画の推進 推進体制、執行管理 1 H29 H30 H31 H32 本市の商業を取り巻く現状と課題 6 本市の商業の現状 【本編ページは項目に記載】 (1) 人口・世帯状況 【本編P5】 本市の人口は、平成 27 年に 225,714 人となっており、昭和 30 年以降一貫して増加を続けていますが、増加率は縮小傾向にあり、近年は横ばい又は微増傾向 となっています。また、世帯数の推移は、人口の増加傾向とほぼ一致していますが、近年の増加率は人口に比較して高くなっており、平成 27 年には 95,824 世帯 と平成7年に比べ約 1.3 倍となりました。なお、世帯人員は一貫して減少傾向にあり、平成 27 年は 2.36 人となっています。減少の原因としては、核家族化や単身 世帯の増加が考えられます。 (2) 昼夜間人口比率 【本編P7~8】 昭和 55 年以降、一貫して昼間人口が常住人口を上回っており、平成 22 年の昼夜間人口比率は 114.9%と、全国 813 市区中 16 位(県内1位)となっています。 なお、昭和 55 年以降、常住人口、昼間人口共に増加を続け、昭和 60 年以降、昼夜間人口比率は 110%を超えており、平成2年以降は昼間人口が常住人口よ り3万人以上多くなっています。 (3) 来街者数の推移 【本編P12】 厚木市中心市街地通行量調査による中心市街地内の主要な6地点の歩行者通行量は、平成 28 年2月は平日が 51,597 人/日、休日が 54,657 人/日で平日よ りも休日の通行量が多く、平成 26 年からの推移をみても、同様に休日が多くなっています。また、調査地点別の推移をみると、最も増加率が高いのは「イオン前」 となっており、平成 26 年に比べ約 2.4 倍、次いで「本厚木駅東口交差点」が約 1.9 倍の伸びとなっています。 (4) 小売業の状況 【本編P13~20】 平成9年から平成 26 年までの商業統計調査結果をみると、事業所数、年間商品販売額、売場面積はいずれも減少傾向にあります。また、小売業における消費 人口と吸引率の推移をみると、平成 19 年までは 30 万人に迫る勢いで増加していましたが、平成 26 年には約 26 万人と平成 3 年程度まで減少し、吸引率も県央 の周辺市に比べ高くなっていますが、130%台から 110%台になりました。 8 本市の商業振興における課題 【本編P53~54】 今後の対応すべき課題として次のような点が 挙げられます。 (1) 商業の現状からの課題 ア 計画的かつ体系的な商業活性化策 の展開 イ テナントミックス等を考慮した空店舗 対策の実施 ウ オリジナリティあふれる商店街づくり (2) 意向調査等からの課題 ア 経営の高齢化・後継者対策の実施 イ 個店の持つ特色と魅力の向上 ウ 駐車場・駐輪場の充実 (3) 商店街を取り巻く状況からの課題 7 市民意識・商店会意識の傾向 【本編ページは項目に記載】 (1) 市民意識調査 【本編P27~32】 本市が平成 27 年6~7月に 18 歳以上の市民 7,000 人を対象として実施した「平成 27 年度厚木市市民意識調査」の中で、市内に5年以上住んでいる回答者に 5年前と比べたまちづくり全般の変化について聞いた結果、「悪くなった」が最も高いのは「商店街活性化の状況」で約4割となっています。 (2) 市民満足度調査 【本編P33~35】 本市が平成 28 年度に 18 歳以上の市民 4,000 人を対象として実施した「平成 28 年度厚木市民満足度調査」の中で、市の施策に対する満足度結果は項目別で 満足していない人の割合が最も高い項目は「中心市街地の活性化」で約3割となっています。 (3) 来街者調査 【本編P36~40】 本市が平成 28 年1~2月に本厚木駅周辺で行った来街者調査の中で、本厚木駅周辺の商店街が「どのようにすれば魅力ある商店街になると思いますか」と聞 いた結果、平日・休日ともに「商品の充実」が最も多く、次いで「各商店の特色や個性向上」、「駐車場や駐輪場の整備」、「休憩所の充実」の順となっています。 また、来街者に本厚木駅周辺の印象を聞いた結果、平日・休日ともに「飲食店」の印象は良く、「アミューズメント施設」の印象は悪くなっています。 (4) 商店会調査 【本編P41~45】 本市が平成 28 年2月に市内 16 商店会を対象に行った商店会調査の中で、5年前と比較した商店会の景況について聞いた結果、「少し衰退している」が約4割 と最も多くなっています。また、過去3年間に新規開業した商店の商店会加入率を聞いた結果、新規店舗の商店会加入率が「10%未満」が約4割と最も多くなって います。 商店会が市に期待する支援策について聞いた結果、「商店街施設の改善支援」が約4割と最も多く、次いで「空店舗対策」、「事業資金の支援」の順となってい ます。 2 ア より効果的なイベントの開催 イ 安心・安全や環境に配慮した取組 ウ 開発インパクトを活かした商業機能の 多様化 エ 高齢者や子育て世帯支援の実施 オ インバウンドへの対応 カ 歴史的背景などを考慮した厚木らしさ の継承 施策の体系 将来像 重点施策1 商店街の魅力向上 ア 商店会の積極的な取組 イ 外国人向け商業 ウ 各商店街づくり方針検討 人が自然に集まるような温かみのあるまち ~ほっと・Hot タウンあつぎ 基本方針 重点施策2 商業振興に繋がる 重点施策3 地域に愛される 集客力あるイベントの開催 居場所づくり ア 商業振興イベントの推進 イ イベント事業の検討 ア 地域に親しまれる商店街づくり をめざして~ 施策 具体的施策 (役割分担) (1) 商店街の積極的な取組 商店街の活力と個性づくりへの支援、商店街販路拡充への支援、商店街PR促進への支援、商店街活性化の検討 【本編P63~64】 (2) 空店舗対策 空き店舗の有効活用、テナントミックスの推進、マンション1階の商業施設利用推進、コミュニティスペース・休憩所整備運営 【本編P64~65】 (3) 外国人向け商業 外国語表記の推進、外国人向け販売 【本編P65~66】 (4) 商店会統合の検討 商店会統合・連携の検討 【本編P66~66】 (5) 各商店街づくり方針検討 各商店街コンセプト検討委員会設置 【本編P66~66】 (1) 魅力ある商店づくり アドバイザーの派遣、店舗リニューアルの推進、逸品開発・販売支援、特産・名産品発掘・研究 【本編P66~67】 (2) 商業者経営支援 経営力向上支援、ネット販売支援、消費者ニーズの把握 【本編P68~68】 (3) 人材育成 若手商業者育成、後継者育成 【本編P68~69】 (4) 創業支援 創業者支援 【本編P69~69】 (1) 商業振興イベントの推進 市主催イベントの開催、商店会共同イベントの開催、まちの魅力創造イベントの開催 【本編P69~70】 (2) イベント事業の検討 イベントの見直し・検討委員会の設置 【本編P70~71】 (1) 地域に親しまれる商店街づくり 市民交流イベントの開催、高齢者・障がい者サービス、地域貢献、景観向上 【本編P71~72】 (2) 買物支援 買物困難者向け商業活動 【本編P72~72】 (3) 子育て支援 子育て支援への協力 【本編P72~72】 (4) 環境配慮 美化清掃、省エネ推進 【本編P73~73】 (5) 防犯対策 街路灯整備、防犯カメラ整備支援 【本編P73~74】 (6) 愛市購買運動 愛市購買の推進 【本編P74~74】 (1) 中心市街地活性化に向けた取組 アミューあつぎによる取組、大規模小売店舗との連携、地域交通の適正化 【本編P74~75】 (2) 中町第2-2地区周辺整備事業との連携 中町第2-2地区周辺整備事業との連携 【本編P74~75】 (3) 市街地再開発事業との連携 市街地再開発事業との連携 【本編P75~75】 (4) 企業誘致事業との連携 企業誘致事業との連携 【本編P76~76】 1 活気ある商店街づくり 2 魅力と特色ある商店づくり 3 にぎわいあふれるまちづくり 4 地域に愛される居場所がある まちづくり 5 中心市街地及び周辺部の整 備・開発等との連携 3
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