会計基準の 変更が規制に もたらす影響

会計基準の
変更が規制に
もたらす影響
将来に備えて
保険規制の進化:第4章
2016年8月
kpmg.com
Evolving Insurance Regulation 2016 IFRS Update
会計基準の変更が
規制にもたらす影響
保険監督者国際機構(IAIS)は、グループ資本およびソルベンシーの評価に必要な規制上の資本の算定基礎
となる資産・負債について、市場整合的な評価を目指し、前進を続けています。IAISが直面する最も大きな
課題の1つは、規制目的であれ、財務報告目的であれ、国/地域を越えて適用される一貫した会計の基礎
がないということです。調和のとれた財務報告のフレームワークが適用されれば、IAISの作業にとっても、
最終的な要件の実務への適用においても、大きな利益が得られます。
本章では、
新たな保険契約に関する国際財務報告基準
(IFRS)の概要と主な要点について解説します。また、
国際的に一貫した保険契約に関する会計フレームワークの策定のための取組みについて、KPMGの専門家
の見解を示すとともに、それがIAISの作業とどのように相互作用する可能性があるかを論じます。
現行のIFRS第4号「保険契約」では、現地の会計制度を踏襲
した会計方針に従って保険契約負債を測定することが認め
られているため、保険業界における企業間の比較可能性は
限定的なものにとどまっています。IFRSの連結財務諸表では、
例えば欧州連合(EU)指令に従って作成された財務諸表など
において、以前からグループ会計方針で認められていれば、
会計方針の統一は必ずしも必要ではありません。
国際会計基準審議会(IASB)は2015年、保険業界における
比較可能性の実現に必要な基準書を策定する保険契約プロ
ジェクトで重要な進展を遂げました。IASBは計画されていた
専門的審議を完了し、新たな保険契約に関する基準書の草
案の作成を始めました。IASBは最終基準書を2016年末頃
に公表する予定であることから、強制適用日は2020年または
2021年の1月1日(早期適用可能)になると予想されます。
適用日については、IASBが年内に最終決定する予定です。
この基準書の実際の適用時期にかかわらず、明らかなことは、
IAISが保険資本基準(ICS)の完成に向けた意欲的なスケ
ジュールに間に合わせるためには、この基準書の公表を待って
はいられないということです。ただし、専門的な意思決定が
既に完了していることから、将来的に会計上と規制上の評価
基準をいっそう調和させる上で意味がある場合には、IAISが
自らの提案を修正し、この基準書の重要な要件をある程度
組み入れることも考えられます。そのため、IFRSに加えられる
変更は規制にも影響を与える可能性があるということを認識
することが重要です。以降のページで、会計上の主な視点に
ついて論じます。
米国で一般に公正妥当と認められた会計原則を策定する米国財務会計基準審議会も、短期保険契約に関する開示の変更、および長期契約の会計処理に的を絞った
変更を提案していますが、これらについてはこの章では扱いません。
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Evolving Insurance Regulation 2016 IFRS Update
測定基礎
ならないことを条件とします。その結果、純損益や資本には
こうした変更は影響しません。
新たな保険契約に関する基準書には、企業が発行するあら
ゆる種類の保険契約に関する包括的な測定モデルが盛り
将来キャッシュフローを割り引くことにより、貨幣の時間的
形式のモデル、つまり保険料配分アプローチを使用すること
割引率の決定および割引率の変更が資本と純利益に重大な
込まれます。しかし、一部の短期契約に関しては簡便的な
価値を反映させます。一部の保険契約は期間が長いため、
ができ、直接連動の有配当契約に関してはモデルが修正され
影響を及ぼす可能性があります。
ます。
新たな保険契約に関する基準書は、割引率の決定方法は
測定モデルは、一般に保険金の支払期限の到来に従って、 規定せず、むしろ幅広い原則を定めるものとなります。つまり、
徐々に自社の債務を履行していくと想定しているという事実
割引率は、タイミング、通貨、流動性の面で保険契約と同様
保険契約負債の測定の出発点は、契約を履行するための予想
現在の市場価格と整合的でなければならないということです。
を反映した、現在の「履行」目的に基づいています。したがって、 の特徴を持つキャッシュフローを伴う金融商品の観察可能な
将来キャッシュフローとなるでしょう。義務の履行は、企業の
したがって、割引率は概念上、リスクフリーかつ非流動的と
視点(出口価値や公正価値ではない)に基づいて決められ
なります。発行する保険契約の通貨と種類によって、また
ます。
適切な割引率を決定する際に採用する方法論によって、いくつ
保険契約負債の測定においては、予想将来キャッシュアウト
フローからインフローを引いた額(ビルディング・ブロック1)
を割り引いて、貨幣の時間的価値(ビルディング・ブロック
2)を反映させます。予想割引将来キャッシュフローに、保
険契約者への義務を履行する際のキャッシュフローの金額
とタイミングに関する不確実性を反映するためのリスク調
整(ビルディング・ブロック3)を加算します。各報告日に最
新情報を用いて、これら3つの「ビルディング・ブロック」を
またはそのレンジに関する開示要件は、比較可能性、透明性、
および市場規律の実現を意図しています。
「割引率または
再測定します。3つのビルディング・ブロックの合計が契約
の開始時にマイナスである場合(すなわち、キャッシュアウト
フローの現在価値にリスク調整を足した額が、キャッシュ
インフローの予想現在価値を下回る場合)
、契約時の利得を
排除するために、契約上のサービス・マージン(CSM)を加算
します(図1を参照)
。
図1:一般的な測定モデル
かの異なる割引率が適用される可能性があります。割引率
当初認識時は利得ゼロ
そのレンジに関する
開示要件は、
比較可能性、透明性、
および市場規律の実現を
意図しています。
」
CSM
予想保険料
割引計算
リスク調整
予想
キャッシュ
アウトフロー
出典:KPMGインターナショナル、2016年
CSMは、契約開始時における未稼得の利益を表します。
これは保険カバー期間にわたり、均等に認識されます。その
後の保険金の支払までに要する期間は含まれません。
事後測定では、CSMは、将来キャッシュフローの変更と、
将来の保険カバーとその他のサービスに関連するリスク調整
の変更について調整されます。ただし、CSMがマイナスに
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Evolving Insurance Regulation 2016 IFRS Update
簡便的アプローチ
有配当契約
の一部の短期契約に関し、残存カバーの負債を測定する際
と定義されます。
前述のように、この基準書では、特にカバー期間が 1年以内
に簡便的な「保険料配分」アプローチを適用することが認め
られます。このアプローチは、大半の国/地域で短期の損害
保険契約に適用されている現行の未経過保険料方式と概ね
整合的です。
発生保険金負債はビルディング・ブロック・アプローチを
直接連動の有配当契約は、以下の全ての要件を満たす契約
- 保険契約者は、基礎となる項目の明確に特定されたプール
における確定された割合に関与している。
- 企業は、そうした基礎となる項目からのリターンの重要
な割合を保険契約者に支払うことを見込んでいる。
用いて測定されます。つまり、
(一部の例外はありますが) - 企業が保険契約者に支払うと見込んでいるキャッシュ
キャッシュフローは割り引かれます。利益は、ほとんどの現行
フローは、基礎となる項目のパフォーマンスによって大きく
の会計モデルに基づく場合より早期に認識されます。これは、
変動することが予想される。
現行では通常、発生保険金負債は割り引かれないためです。
ただし、リスク調整が割引計算の影響を超える場合、特に
直接連動の有配当契約に関しては、当期における基礎となる
ます。
されます(変動手数料アプローチ)
。表1に示すとおり、一般
賠償責任保険の場合には、利益は後に認識されることになり
項目からのリターンの株主持分の変動に応じてCSMが調整
的な測定モデルは直接連動の有配当契約に対応するために、
2つの主要領域において修正されます。
表1: 有配当契約におけるビルディング・ブロック・アプローチ
への修正
領域
保 険 契 約に組み
込まれている保証
に係 る市 場 変 数
一般的な
測定モデル
包括 利益計算書
上で認識
の変動による影響
変動手数料
アプローチ
将来のサービスに
対 する 手 数 料 の
変動の一部とみな
し、以下のいずれ
の認識
かで認識:
-CSM
- 純 損 益(企 業 が
純損益を通じて公
正価値で測定する
(FVTPL)デリバテ
ィブを使 用して保
証の金融市場リス
クを低 減している
場合)
CSMに適用する
金利
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ロック・インされた
割引率
CSMの再測定を通
じた現在の割引率
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Evolving Insurance Regulation 2016 IFRS Update
「この基準では、
特にカバー期間が1年以内の
一部の短期契約に関し、
残存カバーの負債を測定する際に
簡便的な「保険料配分」
アプローチを適用することが
認められます。
」
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Evolving Insurance Regulation 2016 IFRS Update
新たな保険契約に関する
基準書の主な要点
割引率の影響の表示
新たな基準書は、全ての保険契約を対象に、割引率および
その他の市場 変 数の変 動に起因する保険 負債の変 動を、
その他の包括的利益(OCI)または純損益のどちらかで表示
するオプションを提供します。経済的ミスマッチのない契約
(下記参照)を除き、OCIで表示する会計方針を採用する場合、
契約開始時のロック・イン割引率を用いて、割引計算の巻戻し
の効果を純損益に「保険金融収益または費用」として表示する
ことになるでしょう(原価測定ベース)。これにより、原価
測定ベースを用いた場合と、現在測定ベースを用いた場合の
保険金融収益または費用の差がOCIで認識されることになり
ます。
保険会社が保有する多くの投資は、その他の包括利益を
通じて公正価値測定(FVOCI)する分類の基準を満たさない
でしょう(例えば、持分証券、デリバティブ、仕組商品、配当
受給権を伴う商品など)。仮に全ての金融商品をFVOCIに
分類することが可能であっても、会計上のミスマッチに起因
するボラティリティの全ての根源を除去することは、やはり
不可能であると思われます。
依然として会計上のミスマッチが生じる可能性があること
が同じ契約グループに含まれるためには、開始時点で類似の
予想される収益性を有していなければならない(すなわち、
予想収益合計に対するCSMの割合が類似していなければ
ならない)ということです。もう1つは、予想キャッシュフロー
が主要な仮定の金額およびタイミングの変化に対して同様に
反応することです。これらの原則を解釈し、適用するには
判断力が求められます。
IFRS第9号「金融商品」と新たな保険契約に関する
基準書の発効日の相違
発効日が相違している(IFRS第9号は2018年、新たな保険
契約に関する基準書はおそらく2020年か2021年)ということ
は、短期間に大規模な会計変更が2度連続して行われ、保険
会社は新たな保険契約に関する基準書を適用する前にIFRS
第9号の分類および測定要件を適用しなければならないこと
を意味します。金融資産の分類の変更が必要になれば、一時
的に会計上のミスマッチが増大し、純損益とOCIのボラティ
リティが生じる可能性がありました。その結果、保険会社の
財務諸表の作成者と利用者の双方に、いっそうのコストと
複雑性がもたらされることが予想されました。
IASBは2015年12月、こうした潜在的な問題に応えるため、
現 行 の I F R S 第 4 号 の 修 正 を 提 案しました 。 公 開 草 案
市場変数の変動を純損益とOCIに分解する目的が修正されま
(ED/2015/11)
「IFRS第9号『金融商品』のIFRS第4号『保険
から、経済的ミスマッチがない直接連動の有配当契約に関し、
した。こうした契約に関しては、純損益における保険金融
収益または費用は、保有される基礎となる項目について純
損益に表示される利得または損失と同額かつプラスマイナス
の符号が反対になります。純損益に表示される保険金融収益
または費用と、市場変数に起因する契約における変動(対応
する基礎となる項目の公正価値の変動)との差異は、OCIに
表示されることになります。
このアプローチにより、当期純利益における会計上のミス
マッチは有効に排除されます。IASBは、金利変動に起因する
ボラティリティをOCIに表示するというオプションを提供する
ことにより、企業が保険事業の長期的性質に見合った原理
に基づいて当期純利益を表示できるようにします。
集約のレベル
IASBは、不利な契約に係る損失を契約開始時に純損益で
認識する必要があるかどうかを判断する目的で、および当初
認識後にCSMを測定するために、集約することのできる契約
の特性を規定しています。こうした特性の1つは、ある契約
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契約』との適用」で、以下の提案がなされました。
- IFRS第4号の適用範囲に含まれる契約を発行する特定の
企業に対し、IFRS 第 9 号の適 用を一時的に免除する
(延期アプローチ)
。
- 保険活動に関連する特定の資産に関し、IFRS第9号と
IAS第39号「金融商品:認識及び測定」の下で認識される
金額の差異を純損益から除外する(上書きアプローチ)
。
上書きアプローチは、一時的な会計上のミスマッチと純損益
のボラティリティに対する保険会社の懸念に対応することを
目的としていますが、短期間に2度の大規模な会計変更を実施
することへの懸念には対応しません。延期アプローチは、一部
の適格企業を対象に、この懸念に対応します。
企業は、その主な活動が保険関連の活動であり、かつ過去
にIFRS第9号を適用したことがない場合には、2021年1月1日
(または新たな保険契約に関する基準書の適用日のいずれか
早い方)より前に開始する年次報告期間について、IFRS第9号
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Evolving Insurance Regulation 2016 IFRS Update
の適用の延期を認められます。保険関連の活動には、IAS
第39号に基づきFVTPLで測定する投資契約の発行、および
IFRS第4号の適用範囲に含まれる契約の発行が含まれます。
企業は、保険関連の活動から生じる負債とそうした活動に
付随する「その他」の負債とを足した額の、企業の負債総額
に対する比率に基づき、適格要件を評価する必要があります。
この比率が次のいずれかを満たす場合にのみ、企業の主な
- CSMを測定する際、および契約が不利となる時点を
判断する際に使用する集約のレベルは、企業の収益
構造(すなわち資本の創出)に影響を及ぼす可能性
がある。
- 移 行時およびその後の期間に資本の減少が生じ、
報告する資本に影響を及ぼす可能性がある。
活動は保険関連の活動であるとみなされます。すなわち、 - これまで最新の情報と仮定を用いて保険契約を測定した
比率が90%を超える場合、あるいは、比率が80%超90%
以下で、かつ企業が保険に関連のない重要な活動を有して
いない証拠を提示できる場合です。
これらの修正は現在、起草段階にあります。IASBは、修正
の最終版を2016年9月に公表する見込みです。
KPMGの見解
新たな保険契約に関する基準書により、初めて、保険契約
に関する一貫した会計処理が要求されることになり、企業間
および国/地域間で業績をより有意義に比較分析することが
可能になります。この基準書はIASBが発行する最も複雑な
基準書の1つとなるでしょう。適用される際には、特に長期
保険契約を発行する保険会社において、その複雑さが顕著
に表れると思われます。
関連する影響を以下にいくつか挙げます。
- 測定モデルにより、保険負債の測定方法と表示方法が
変わる。
- CSMを均等に解放するため、特に長期契約において
利益パターンが変わる可能性がある。多くの契約に
ことのない企業で、ボラティリティが増大する可能性が
ある。新たな保険契約に関する基準書ではさまざまな
会計オプションが用意される見込みだが、こうしたオプ
ションが純損益におけるボラティリティの低減に具体的
にどのような効果をもたらすかはいまだ不透明である。
- 移行時とその後のCSMの算定と解放は、新たなオペレー
ション上の課題をもたらす可能性がある。
- 保険契約収益の新たな測定指標とOCIの表示は、アナリ
ストや、規制当局・監督機関といったその他の財務諸表
利用者が現在使用している実務や指標の大幅な変更を
意味する可能性がある。
- 新たな保険契約に関する基準書を適用するには、新たな
プロセスと統制の開発、テスト、運用に多大な労力と
投資が必要になる可能性がある。例えば、データの収集・
保存およびCSMの追跡に係る新たな要件に確実に対応
するために、システム更新が必要になる可能性がある。
新たな基準書は、保険会社の財務諸表の作成者と利用者の
双方に大きな変化を求めるものとなる見込みです。
ついて、利益(すなわち資本の創出)は、ソルベン
シー IIおよび市場整合的エンベディッド・バリューの
両者に比べ遅れて発生することになる。一方で、有配
当性を有する平準払保険契約のようなその他の契約
については、利益の認識が早まる可能性がある。
「この基準書はIASBが発行する最も複雑な基準書の
1つとなるでしょう。適用される際には、特に長期保険
契約を発行する保険会社において、その複雑さが顕著
に表れると思われます。
」
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Contacts
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Global Head of Insurance and
EMA region Coordinating Partner
KPMG
T: +44 20 7694 4040
E: [email protected]
Jeremy Anderson
Chairman Global Financial Services
KPMG
T: +44 20 7311 5800
E: [email protected]
Janine Hawes
European Insurance Regulatory Lead
Director, KPMG in the UK
T: +44 20 7311 5261
E: [email protected]
Simon Donowho
ASPAC Coordinating
Insurance Partner
KPMG
T: +852 2826 7105
E: [email protected]
Rob Curtis
Global Insurance Regulatory Lead
Executive Director, KPMG in Australia
T: +61 3 9838 4692
E: [email protected]
Laura Hay
Americas Coordinating Insurance Partner
KPMG
T: +1 212 872 3383
E: [email protected]
Robert Kasinow
Americas Insurance Regulatory Lead
Director, KPMG in the United States
T: +1 973 912 4534
E: [email protected]
Mary Trussell
Global Lead Partner, Insurance Change
Partner, KPMG in Canada
T: +1 647 261 4588
E: [email protected]
Joachim Kölschbach
Global IFRS Insurance Leader
Partner, KPMG in Germany
T: +49 221 2073-6326
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Bryce Ehrhardt
Senior Manager, International Standards Group
KPMG in the UK
T: +44 20 76945804
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Seiji Kamiya
Partner, Financial Services
KPMG in Japan
T: +81 3 3548 5100
E: [email protected]
www.kpmg.com
kpmg.com/socialmedia
本レポートは、KPMGインターナショナルが2016年8月に発行した �Evolving Insurance Risk and Regulation : The impact of accounting changes on regulation� を翻訳したものです。翻訳と
英語原文間に齟齬がある場合は、当該英語原文が優先するものとします。
ここに記載されている情報はあくまで一般的なものであり、特定の個人や組織が置かれている状況に対応するものではありません。私たちは、的確な情報をタイムリーに提供するよう努めてお
りますが、情報を受け取られた時点及びそれ以降においての正確さは保証の限りではありません。何らかの行動を取られる場合は、ここにある情報のみを根拠とせず、プロフェッショナルが特
定の状況を綿密に調査した上で提案する適切なアドバイスをもとにご判断ください。
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The KPMG name and logo are registered trademarks or trademarks of KPMG International.
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Publication name: Evolving Insurance Risk and Regulation: Preparing for the future - Chapter 4