東京労働局における個人情報の漏えいについて

平成 28 年 12 月 9 日
東
京
労
働
局
東京労働局における個人情報漏えいについて
東京労働局(局長 渡延 忠)は、三鷹公共職業安定所(所長 坂田 敦子。以下「三
鷹所」という。)東久留米ワークコーナー(以下「東久留米コーナー」という。)において
発生した個人情報漏えいについて、次のとおり事実を確認の上、必要な措置を講じました
ので、概要をお知らせいたします。
記
1
事案の概要
東久留米コーナーにおいて、職業相談のため来所した求職者 A 氏に対して、求職者 B
氏のハローワークカード(以下「HWカード」という。
)を誤って交付したもの。
※
HWカードには、B氏の「求職者氏名」
、
「求職者番号」が記載されていた。
2 事実経過
(1)平成 28 年 11 月 24 日、東久留米コーナーに求職者B氏が相談のため来所し、求職登
録を行った。この際、対応したC統括は印刷されたHWカード交付を怠り、印刷機に
放置したままとなった。
(2)平成 28 年 11 月 25 日、東久留米コーナーに求職者A氏が相談のため来所し、求職登
録を行った。その後、HWカードの交付を行う際、印刷機に 2 枚のHWカードがあっ
たが、対応した相談員Dは十分な確認を行わないまま、B氏のHWカードをA氏に交
付した。また、相談終了後、印刷機に残されていたA氏のHWカードをシュレッダー
で廃棄をした。
(3)11 月 28 日、A氏から東久留米コーナーに「渡されたHWカードが別人のものであっ
た。
」との電話連絡を受け、対応した相談員Eは謝罪するとともに、「HWカードは破
棄するよう」伝えた。
(4)11 月 30 日、A氏が飯田橋公共職業安定所(以下「飯田橋所」という。
)に来所し、
「東久留米コーナーにて他人のHWカードを渡された」との苦情の申し出を行った。
(誤交付したB氏のHWカードは、飯田橋所にて回収した。
)
飯田橋所F統括から三鷹所H上席あてに東久留米コーナーにてHWカードの誤交付
があった旨の連絡があり、直ちにH上席が相談員Dに内容確認を行い、この時点で上
記(2)及び(3)の事実が発覚した。
(5)12 月 1 日、三鷹所G統括がA氏に電話を行い、本件について訪問のうえ謝罪を行い
たい旨伝えたところ、謝罪は了承したが、訪問は不要との申し出をいただいた。
また、B氏に対してもC統括から電話を行い、本件について説明し、訪問のうえ謝
罪を行いたい旨伝えたところ、謝罪は了承され訪問は不要との申し出をいただいた。
3
発生原因
(1)東久留米コーナーにおいて、個人情報漏えい防止に係る基本動作の徹底がされてい
なかったこと。
(2)C統括が、印刷されたHWカードの交付を怠ったこと。
(3)相談員Dが、印刷機に残された印刷物を確認せず、A氏にHWカードを交付する際
にも、氏名等の確認を怠ったこと。
4 再発防止策
(1)三鷹所においては、以下の➀~⑥の再発防止策を講じた。
① 平成 28 年 12 月 1 日、幹部会議を開催し、所長から本事案の概要説明を行うととも
に、改めて保有個人情報の取り扱いについて基本動作の徹底を指示した。
② 同月 6 日から 8 日にかけ、職員(相談員・賃金職員含む)に対し、所長から本事案
の概要説明及び研修を実施した。
③「個人情報保護チェックシート(セルフチェック)」を月・水・金の週 3 回実施し、
各課長・統括に報告、各課長・統括は「管理者用チェックシート」により、週 2 回
(火・金)の目視確認を行う。
④ 所長自ら随時所内点検(個人情報関係書類の交付時の求職者への確認の実施、プリ
ンタ等の不要放置書類の有無など)を行う。
⑤ 出張相談等で初めてコーナーにて職業相談を行う職員等に対し、担当統括は、シス
テム環境の事前説明を行う。
⑥ 窓口の目立つところに、職員及び来所者向けに誤交付防止を啓発する文書を掲示す
る。
(2)東京労働局においては、平成 28 年 12 月1日、職業安定部長から管下の公共職業安
定所長に対し、個人情報漏えい防止に係る基本動作の徹底等について文書で指示した。
また、同月 6 日管下の公共職業安定所管理担当次長を招集し「緊急副総括個人情報
保護管理者会議」を開催し、職業安定部長、職業安定課長代理から①個人情報の定義
の理解、②基本動作の徹底、③事案発生後の対応について再度の徹底強化を指示した。
【担当】
東京労働局職業安定部職業安定課
課
長 伊藤 宏之
課長補佐 清藤 徳之
電 話 03(3512)1548