寄 稿 Contribute 次世代に海を引き継ぐ ∼日本財団の挑戦∼ 寄 稿 次世代に海を引き継ぐ ∼日本財団の挑戦∼ 日本財団ソーシャルイノベーション本部海洋チーム 石 川 陽 介 2009年 2011年 2011年 2015年 2016年 3月 東京工業大学理学部化学科卒業 3月 東京工業大学大学院理工学研究科化学専攻終了 4月 公益財団法人日本財団入団/総務部に配属 4月 一般財団法人BOATRACE振興会出向/経営戦略部に配属 4月 公益財団法人日本財団海洋チームに配属 約100兆円−これが何の数字か分かるだろ レートや熱水鉱床など資源の存在も、近年話 うか。実は英文ビジネス誌「The Economist」 題になっている。 が発表した中国における海洋の経済への貢献 額であり、同国のGDP(国内総生産)の10% 海は日本の豊かな食卓を支えてくれており、 程度に相当する。何も中国だけが特別なわけ 私たちに時に憩いを、時に刺激を提供してく ではない。例えば米国は約27兆円だ。計算方 れる存在であり、昔からにぎわいの中心でも 法には賛否両論あろうが、海洋の重要性を理 あった。 解するための足掛かりにはなるだろう。海に ついて建設的な議論をする「World Ocean 海は経済的にも文化的にも日本を支える重 Summit」 がThe Economistに よ っ て2014年 要な資源である。その恵みを私たちの世代で から開催されているが、その報告書の中で、 使い尽くすことは許されない。しかし海洋環 海洋こそが21世紀の経済成長の中心になるだ 境の破壊は着実に進んでいる。国連開発計画 ろうと予測していることも、大きな海洋の流 (UNDP)によると、世界の漁業資源の30% れが世界の中にあることがうかがえる。 が乱獲されている。海洋酸性化は18世紀半ば から19世紀にかけて起こった産業革命以来 日本にとっても海洋と経済は、切っても切 26%も進んでいる。陸上からのごみの排出は り離すことができない関係だ。輸出入貨物の とどまる気配がなく、海底資源の開発競争は 99%、国内輸送の40%は海上輸送であると言 海へのダメージを加速させている。先に述べ われている。世界第6位の広さを誇る日本の たWorld Ocean Summitの報告書では、海洋 排他的経済水域内にて先日発見されたマンガ 環境破壊が致命的なレベルに達する前に何ら ンノジュールをはじめとして、メタンハイド かの手を打つ必要があると警鐘を鳴らしてい ながさき経済 2016.12 1 る。自然環境破壊だけでなく、海洋権益を巡 ることから、「次世代に海を引き継ぐ」を合 る争いも広がっていることなど海洋には喫緊 言葉に海にまつわる事業を大きな柱の一つと の課題が山積している。 して推進している。日本財団はこれまでさま ざまな活動を行ってきたが、残念ながらすべ このような状況の中、国連本部にて昨年行 ての事業が当初の目標通りの成果を出せてい われた「国連持続可能な開発サミット」にて るわけはない。むしろ困難を抱えながら少し 採決された、開発目標「持続可能な開発のた ずつ前に進んでいるというのが現状だ。この めの2030アジェンダ(SDGs)」では、「海洋・ 七転び八起きの歴史の中、私たちが常に切実 海洋資源の保全、持続可能な利用」が17の目 に感じてきたことは、海の分野の人材不足だ。 標のうちの一つとして採択された。これは人 どんなに重要で素晴らしい事業の構想があっ 類が海洋に注目を始めている大きな流れを象 たとしても、それを実際に社会に導入し、社 徴する出来事といえる。この目標の発表以降、 会に貢献していくためには高い能力と情熱を さまざまな分野の人たちがそれぞれの専門性 持つ人材が不可欠だ。 のもと世界中で活動をしている。 このような考えのもと私たち海洋チームは、 日本財団はボートレースの売り上げの一部 海の分野の人材育成に力点を置いている。こ を財源に国内外でさまざまな分野の公益活動 こではこれに焦点を当てて紹介したい。(図 を支援している。1962(昭和37)年の設立時 1を参照) から造船業復興や海事振興などにルーツがあ 産業創出 高等教育 初等・中等教育 図1 事業の考え方 2 ながさき経済 2016.12 寄 稿 Contribute 次世代に海を引き継ぐ ∼日本財団の挑戦∼ 図2 どすこいビーチクリーンの様子 写真左は第67代横綱の武蔵川親方 まず海洋における産業の創出である。先に トである「GEBCO(大洋水深総図) 」など研 指摘したように日本の排他的経済水域では多 究教育機関からはじまり、「DOALOS(国連 くの資源が眠っていることが分かってきてい 海洋問題海洋法課) 」や国際海洋法裁判所な る。北海油田などがあるヨーロッパと比較す どの海洋管理系機関などさまざまな機関と連 ると、日本は海洋開発が遅れており、国家的 携し、各分野の専門家を育成する奨学金プロ な課題となっている。昨年の海の日における グラムを幅広く展開している。日本国内でも 安部晋三首相のスピーチの中でもこの問題が 東京大学、横浜国立大学、京都大学に海洋に 触れられ、海洋開発に従事する技術者を2030 関する副専攻プログラムを設置し、国際的に (平成42)年までに約5倍の1万人程度まで 活躍できる能力を持った人材の輩出を目指し 引き上げる目標が設定された。日本財団はこ て活動をしている。 の目標を達成するため今年10月、産官学を挙 げた共同事業体を始動させ、海洋開発技術者 最後に、初等中等教育。人材育成の最初の の育成を進めている。 ステップとなるのがこの初等・中等教育だ。 例えば森林保護は重要である、という社会的 次に高等教育。海洋というと一つの分野の 合意があるが、海に関しては、まだまだその ように聞こえるが、実はそうではない。自然 ような考えを持つ人は少数ではないだろうか。 科学や工学から、法学などの人文社会学まで、 それどころか、日本財団が独自に行った調査 幅広い分野の人材が必要となる。日本財団は によると、海を「そもそも嫌いだ」という人 国際海事大学や海底地形図の作成プロジェク と、「好きでも嫌いでもない」と答えた人は ながさき経済 2016.12 3 40%に上った。このような状況では、将来、 業フェスタ in Nagasaki」を実施するなど、 海洋に関するさまざまな仕事を担う人材を確 全国で1500イベント以上を今年の夏の時期だ 保し続けるのは困難になってしまう。こうし けで実施し、動員数は160万人を超える大規 た危機感から、全国の小中学校で地域のモデ 模なイベント群となった。これらのイベント ルとなるような海洋教育活動に対して助成を が子供たちにとって、かけがえのない夏の思 行う「海洋教育パイオニアスクールプログラ い出となり、海を心から楽しむこの体験を通 ム」を本年度より開始した。 じて、将来、世界の海を背負うような人材が さらに学校を通じた教育だけでなく、海に 生まれてくれればと切に願っている。 対する関心を喚起する様々なイベントを日本 全国で同時多発的に展開する「海と日本プロ 人材育成は、辛抱強く待つ必要がある、気 ジェクト」を昨年から行っている。「どすこ の長くなるような投資だ。それどころか、何 いビーチクリーン」では、大相撲の錣山(し がどう転んで良いほうに傾くか、また逆に悪 ころやま)親方らも参加し、複数の会場で実 いほうに傾くかは予想がつかない。しかし、 施された。ほかにも元プロレスラーの大仁田 そのような難しさがあるからこそ、これを日 厚氏らとともに行うビーチプロレスや父子で 本財団の使命だと捉え、さまざまな団体、企 魚のさばき方を学ぶ「さばける塾」なども大 業や自治体と連携し、次世代へ美しい海を引 人気のイベントとなった。長崎県では海の未 き継ぐための多面的な活動を推進していきた 来の仕事を楽しく学び、体感できる「海洋産 いと考えている。 図3 長崎県美術館で開催された海洋産業フェスタ in Nagasaki の様子 (提供:(特)長崎海洋産業クラスター形成推進協議会) 4 ながさき経済 2016.12 調 査 Research 世界遺産候補の島におけるまちづくり ① 調 査 世界遺産候補の島におけるまちづくり ① ひさ か ― 五島・久賀島 ― はじめに 2007年、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(当時)が国の世界文化遺産暫定リストに登録 されたことで、その構成資産のある地域が注目されるようになった。そのひとつに五島列島の久 賀島がある。 その後、世界遺産地域においては緩衝地帯など景観保全が必要となったことで、長崎県と五島 市は同島について文化財保護法で規定する『重要文化的景観』へ選定されるための作業に着手し た。必要となる調査や計画策定については、以前から各種調査のため島を訪れていた九州大学と 鹿児島大学、福岡大学の3大学との連携を図ることでスムーズに運び、島は2011年に「久賀島の 文化的景観」として『重要文化的景観』に選定され、全域が国指定の文化財となった。 これらの動きに合わせて、島では2009年に官・学・民からなる「久賀島まちづくり協議会」が 設置され、翌2010年に観光と暮らしの共生を基本テーマとする“久賀島景観まちづくり計画”を 策定するなど、ソフトとハードの両面から景観保全への取組みが進んだ。この一連の活動『久賀 島における重要文化的景観の持続に向けた官民協働のまちづくり』は、本年(2016年)4月に(公 財)日本都市計画学会が主催する「2015年度九州まちづくり賞」を受賞している。 そこで本稿では、2018年の世界遺産登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」 の構成資産『久賀島の集落』におけるまちづくりを紹介するとともに、島の現状や課題などにつ いて2回に分けて掲載する。 Ⅰ.久賀島について 1.島の概要 久賀島は五島列島の南、福江島の北東海上に位置する馬蹄の形(U字型)をした二次離島(本 土と直接交通の便がない)であり、面積は約37.35㎢と、五島列島のなかで3番目、長崎県内で も壱岐島に次ぐ6番目の大きさである。対馬暖流の影響で気候は温暖。傾斜性沈降海岸のため海 岸線は複雑であるが、島の中央には静かな久賀湾が広がり、その周辺の平地で営まれる農業と豊 かな水産資源を利用した漁業が主な産業である。島は水が豊富であり、台風被害を避けるための ながさき経済 2016.12 5 早期米が主流で、盆前には 稲刈りが行われる。また、 古くから椿の多い島で知ら れ、広大なヤブツバキの自 然林や大木を島内各地で見 ることができる。 久賀島 島内の見所には、1868(明 治元)年の「五島崩れ」の 発端となった大開地区にキ リシタン殉教の悲劇を伝え る「牢屋の窄」が、さらに 久賀島位置図(五島市管内図より) 五輪地区には国指定重要文 化財「旧五輪教会堂」があり、全国から巡礼者や観光客が訪れている。 島へのアクセスは、福江島の福江港と奥浦港から、久賀島・田の浦港へ高速船とフェリーが運 航されており、所要時間はそれぞれ約20∼35分となっている。 2.島の人口 久賀島の人口は、1950年 代 に4,000人 近 く を 数 え た 図表1 久賀島の人口と高齢化率 (人) (%) 4,600 が、1985年 に は1,000人 を 4,100 割り込み、今年(2016年) 3,600 54.7 3,960 50.8 52.7 54.6 56.2 55 50 3,100 の10月には328人にまで減 2,600 少、これに、病気療養など 2,100 のため福江島や長崎市内な 1,600 45 39.4 600 慮すると、実人口はさらに 100 少ない。加えて、島の高齢 40 人口 35 高齢化率 30 25.0 1,100 どに滞在している島民を考 60 1950 939 694 1985 1995 25 578 514 395 346 328 2000 2005 2010 2015 2016 20 15 (年) 資料提供:五島市役所久賀島出張所 (各年10月。1950∼2010年:国勢調査。2015、16年:住民基本台帳) 化率(65歳以上の人口比率) は、2000年に50%台に達しており、今年10月現在で56.2%(図表1) 。 また、二次離島である同島では子どもの数も減少し続けており、2011年には小学校と中学校が 併合されるなど、学校の今後の存続が危ぶまれるようになった(図表2)。そこで五島市では、 極小規模の小・中併設校できめ細かい教育を受けるという利点を生かした「五島市しま留学生受 入事業」を立ち上げ、市外から留学生を受け入れて学校の存続を図り、学校を中心に島全体の活 6 ながさき経済 2016.12 調 査 Research 世界遺産候補の島におけるまちづくり ① 性化を目指す取組みを始めて 図表2 久賀島の児童・生徒数推移 (人) いる。その結果、小学校に2 人、中学校に1人の計3人の 700 640 617 600 小学校計 500 中学校計 子供がこの春より島外から入 400 学している。 300 298 314 255 200 205 112 100 0 1950 1960 1970 75 1980 49 32 31 14 12 12 7 5 1990 2000 2010 2014 8 5 2016 (年) 資料提供:五島市役所久賀島出張所 Ⅱ.2つの「久賀島まちづくり協議会」の誕生 2005年、文化財保護法の一部改正があり、「文化的景観」が文化財の新たなカテゴリーとして 制定され、全国で離島や中山間地域に残る集落や棚田など景観を対象とした保全計画が策定され 始めた。一方、世界遺産の暫定リスト入りした地域は、国から他地域に先行して景観を保たなけ ればならないことが示されたことから、県と市では、久賀島の重要文化的景観の選定へ取り組ま ざるを得なくなり、景観法に基づく景観計画(景観を阻害しないよう、建物を建設する際の高さ や色彩の基準を定めることなど)の策定に専門家の力が必要となった。そこで、従来から島に出 入りしていた九大をはじめとする3つの大学と連携して、2009年度に景観法に基づく“久賀島景 観保存計画”と任意計画“久賀島景観まちづくり計画”を策定した。 このうち、任意計画“久賀島景観まちづくり計画”の策定に向けた検討のため、2009年9月に 県と市、大学と地元住民とが集う「久賀島まちづくり協議会」(1)が発足し、景観計画につい て地元住民と官・学との話し合いが行われた。同会では「景観保護の基準は設けたが、今後この 基準に抵触するような開発がこの島に起こることは考えにくい。ただし、今の景観はこれからも しっかり守らなければならず、生業や観光客の受け入れなど、地域住民の活動も持続可能なもの にしなければならない」を基本方針とし、“久賀島景観まちづくり計画”を策定した。そうして、 鹿児島大と福岡大はその後も五島市の「重要文化的景観整備活用委員会」の委員に就任するなど、 行政へのアドバイスを続けている。 このような動きに触発されて、五島市の施策“地域の絆再生事業”の交付金を活用した(1) の組織とは別組織の地域住民組織『久賀島まちづくり協議会』 (2) (会長:小島 満氏、会員数 50人)が、2013年に新たに結成された。以下では、この地域住民組織について述べる。 1.地域住民の『久賀島まちづくり協議会』 地域住民により結成された『久賀島まちづくり協議会』の前身は、「久賀島社会福祉協議会」 ながさき経済 2016.12 7 という旧福江市時代の組織である。 その後、2004年に発足した五島市が、地域振興を担う組織として各地に「地域福祉協議会」の 設立を求めたことから、久賀島では福江市時代の社会福祉協議会を「久賀島地域福祉協議会」に 移行した。その際に、島内の公民館や民生委員、町内会など各団体を集約し住民組織を一本化し て誕生したのが、現在の『久賀島まちづくり協議会』である。 2.組織構成 このまちづくり協議会には、 「総務部会」 、「地域振興部会」 、「地域福祉部会」の3つの部会を 設けて、久賀島に今何が必要なのか、何をしたらよいのかなどをそれぞれ考え、行うべき事業を 提案、それを理事会において精査し、その年における活動を決定した上で予算配分を行っている。 採択する事業が決まると、それを実行するための部会を3部会のなかから決定する。もっとも、 基本的にそのアイデアを出した部会が行うのが慣例となっている。 3.活動内容 同会では、【住みやすい島にするには】をテーマに掲げている。 ①掛棚づくり 掛棚は竹で作成しており、かんころ餅の材料となる さつまいもを干すだけでなく、あおさや切り干し大根 などを干すことも可能である。島民なら誰でも生業や 趣味に使用できるが、使用時間が重ならないよう、同 会に申し出る必要がある。 ②観光マップの作成 島の観光は現状、主に世界遺産、特に旧五輪教会堂 がよく採り上げられているにすぎない。観光客に教会 掛 棚 づ く り (写真提供:久賀島まちづくり協議会) 以外の島の見どころを紹介すべく、昨年(2015年)から地域福祉部会にて新たな観光マップの作 成に取り組みはじめている。現在の久賀島は、キリシタン関連以外の情報を全く発信できていな いことから、昨年と今年の2年間で新たにアピールすべき島の素材を調査し、そのなかから注力 すべき素材を選ぶことにしている。その結果を反映した観光マップは来年(2017年)製作する予 定である。 このマップは、これまでに地域おこし協力隊などが作成していたものとは異なり、久賀島の住 民自らが島内の幅広い事象について情報発信することを目的とし、住民目線で作られる初めての 観光マップとなる。教会関連のマップについては県や市、教会関係者が作成したものが数多くあ り、それ以外のものについて紹介する初めてのものとなる。今般、世界遺産の対象が旧五輪教会 堂単体から地域全体に広がったこともあり、今回の動きはちょうどタイミングがよいものとなった。 8 ながさき経済 2016.12 調 査 Research 世界遺産候補の島におけるまちづくり ① ③道路の保全 道路が傷んだり崩れたりした場合には、基本行政側 で対応しているが、それ以外の部分で危険な場所、例 えば道路に覆いかぶさって見通しを悪くする竹に似た 植物・ダンチクを伐採し、観光客の島内観光の妨げに ならないようにするなど、行政の手の行き届きにくい 部分について、地域振興部会にて対応している。 ④島内景観の維持 ダンチクの伐採 (写真提供:久賀島まちづくり協議会) 協議会の活動のなかで重要なものの1つ に、島の美しさを維持することがある。島 全体が国から重要文化的景観に選定され、 さらに世界遺産の認定も控えていることか ら、観光客が訪れる道の景観の保全などは 必須となる。このことについては、五輪地 区や蕨地区、細石流地区など、観光客が立 ち寄ると想定される地区において、地域福 祉協議会の頃から道路近隣や海岸への漂着 物の撤去・回収を行っており、引き続き重 視すべき活動となっている。 「五島市久賀島の文化的景観保存計画」より 海岸の漂着物を撤去 (写真提供:久賀島まちづくり協議会) 4.会の財源 協議会の活動原資は、五島市の“地域の絆再生事業”からの交付金であるが、市から他の委託 事業も請け負うことで収入源を増やすようにしており、そのなかの1つに、島内不法投棄ゴミの 撤去作業がある。この事業では、島内の道路沿いを中心に年4回の清掃活動が行われるが、これ ながさき経済 2016.12 9 とは別に、協議会でも不法投棄がないか、不法投棄が 起こりやすい場所はどこかなどを監視する自主パト ロールを、会員が2人1組で2週間に1度の割合で 行っている。このパトロールからもたらされる情報を もとに、ゴミを優先的に回収しなければならない場所 が判明する、というシステムが出来上がった。協議会 の小島会長も「離島という場所柄、エアコンや冷蔵庫、 テレビや農機具等、粗大ゴミについてはこれまで自分 不法投棄物の回収 (写真提供:久賀島まちづくり協議会) 達で回収する手立てがなかった。島民が捨てたゴミを 自らが回収するという活動により、島民の意識もいくらか変わってきたようだ」と語る。 また、他にも亀河原の椿原生林などをわざわざ訪れなくても、島内の椿を楽しむことができる ように、道路沿いの藪を伐採して椿の成長を促し、楽しむことができるよう“椿ロード整備”を 協議会の地域福祉部会を中心に実施している。 おわりに 久賀島では、もともと島民の景観保全や地域活性化に対する意識が高かったわけではない。世 界遺産登録を目指す過程における「重要文化的景観」選定への取組みのなかで、景観保全意識の 向上と地域活性化への思いが島民のなかに芽生えてきたのである。 「久賀島まちづくり協議会」における活動が下地となり、2014年2月には五島市の支援により 島の特産品を開発する「久賀島ファーム」が発足し、また同年12月に観光客受け入れ組織「久賀 島体験交流協議会」が設立されるなど、この2つの組織に「久賀島まちづくり協議会」を合わせ た3組織による地域を支える体制が整った。これらの組織が「これ以上地域が疲弊しないように、 また、自立した島となるように」と願って活動した結果、島に修学旅行も訪れるようになった。 ■次回の久賀島 今回は、人口をはじめとする島の概要と、世界遺産候補「久賀島の集落」に呼応した重要文化 的景観への選定、さらに住民参加組織「久賀島まちづくり協議会」の設立とその活動内容につい て紹介した。次回は、島の特産品開発を担う「久賀島ファーム」と、観光交流を担う「久賀島体 験交流協議会」の活動を通して、地域活性化における成功事例とこれからの課題などについてレ ポートする。 (杉本 士郎) 10 ながさき経済 2016.12 レ ポ ー ト Report 長崎県の公立学校施設の耐震対策状況 レポート 長崎県の公立学校施設の耐震対策状況 はじめに 学校施設は、多くの児童生徒が1日の大半を過ごす学習・生活等の場であり、また、地震等の 災害発生時には児童生徒や地域の避難住民の応急的な避難場所となることから、その安全性を確 保することは極めて重要である。 文部科学省では、公立学校施設の耐震改修及び非構造部材の耐震点検・耐震対策の状況を、「公 立学校施設の耐震改修状況調査の結果について(平成28年4月1日現在)」として取りまとめ、 本年7月に公表している。 ここでは、この調査結果等を参考に長崎県の公立学校施設の耐震対策状況をみていきたい。 1.構造体の耐震化 学校施設における構造体とは、校舎・屋内運動場・武道場・寄宿舎等をいう。現在、旧耐震基 準により建設された構造体のうち、耐震診断等により補強が必要とされたものについて、学校設 置者が改修等により耐震化を進めている。 なお、新耐震基準は、1981年(昭和56年)6月1日以降に建築確認を得て建設された建物に対 して適用されている。旧耐震基準では震度5程度の地震に耐えうる建物であったが、新耐震基準 においては震度6強以上の地震で倒れない建物となっている。 ①公立小中学校の状況 図表1 公立小中学校の耐震化の状況 (2016年4月1日現在)(非木造) 2016年4月1日現在、全国の公立小中学校に 県名 は非木造の構造体が117,327棟あり、その耐震 化率は98.1%と前年度比2.5ポイント上昇、耐震 化工事に先立って行う第2次診断等実施率も 99.1%と同0.6ポイント上昇している。耐震性が ない建物(耐震診断未実施を含む)は、2,228 棟(前年度5,212棟)となっている。 これを長崎県についてみると、公立小中学校 福 岡 県 佐 賀 県 長 崎 県 熊 本 県 大 分 県 宮 崎 県 鹿児島県 全 国 全棟数 A 4,757 930 2,198 2,237 1,161 1,673 2,851 117,327 耐震性が ない建物 (注) B 43 36 70 5 8 7 7 2,228 第2次診断 等実施率 98.9% 100.0% 99.2% 100.0% 99.3% 99.4% 99.8% 99.1% (棟) 耐震化率 C=(A-B)/A 99.1% 96.1% 96.8% 99.8% 99.3% 99.6% 99.8% 98.1% (注)耐震診断未実施を含む 資料:文部科学省「公立学校施設の耐震改修状況調査の結果 (平成28年7月26日)」より当研究所で作成 ながさき経済 2016.12 11 2,198棟の耐震化率は全国平均を1.3ポイント下回る96.8%、第2次診断等実施率は0.1ポイント上 回る99.2%となっている(図表1) 。耐震性がない建物は6市に70棟(前年度9市126棟)あるが、 現在、補強・改築等を行っており、今年度末には4市37棟になる見込みとなっている。 ②公立幼稚園の状況 全国の公立幼稚園のうち非木造の構造体は16 年4月1日現在、4,492棟あり、この耐震化率 は91.0%と前年度比4.3ポイント上昇、第2次診 図表2 公立幼稚園の耐震化の状況 (2016年4月1日現在)(非木造) 県名 断等実施率も92.5%と同2.4ポイント上昇してい る。耐震性がない建物は全国で405棟となって いる。 このうち、長崎県の公立幼稚園28棟の耐震化 率は全国平均を8.9ポイント下回る82.1%、第2 次診断等実施率は13.6ポイント下回る78.9%と なっており(図表2)、耐震性がない建物が1 全棟数 A 福 岡 県 佐 賀 県 長 崎 県 熊 本 県 大 分 県 宮 崎 県 鹿児島県 全 国 63 14 28 31 87 9 54 4,492 耐震性が ない建物 (注) B 7 2 5 0 0 0 2 405 第2次診断 等実施率 93.8% 66.7% 78.9% 100.0% 100.0% 100.0% 92.3% 92.5% (棟) 耐震化率 C=(A-B)/A 88.9% 85.7% 82.1% 100.0% 100.0% 100.0% 96.3% 91.0% (注)耐震診断未実施を含む 資料:文部科学省「公立学校施設の耐震改修状況調査の結果 (平成28年7月26日)」より当研究所で作成 市1町で5棟(前年度2市1町6棟)となっている。 ③公立高等学校と公立特別支援学校の状況 全国の公立高等学校は16年4月1日現在、非木造が29,619棟あり、その耐震化率は96.4%、第 2次診断等実施率98.7%、また、公立特別支援学校は5,798棟あり、その耐震化率は99.1%、第2 次診断等実施率は99.7%となっている。 このうち、長崎県では公立高等学校547棟と公立特別支援学校125棟が、ともに耐震化率100% となっている。 長崎県教育庁教育環境整備課(以下、県教育庁という)によると、公立小中学校の耐震化につ いては各市町が取り組んでいるが、統廃合や校舎の移転・改築等の計画等に合わせて施設の耐震 化(未使用化を含む)を進めているため、耐震化率100%になるのは2021年度以降の見込みである。 学校施設は児童生徒が1日の大半を過ごす場であり、地域住民の避難場所として指定されている 施設も多いため、県教育庁としては関係市町に対し、早期の耐震化完了(事業前倒しの検討)を 要請している。なお、公立幼稚園については、数年後に統合(認定こども園に移行)や廃園にな る予定があり、統廃合後は使用しないことになる見込みであるが、関係市町に対し早期の耐震化 完了(事業前倒しの検討)を要請している。 12 ながさき経済 2016.12 レ ポ ー ト Report 長崎県の公立学校施設の耐震対策状況 2.非構造部材の耐震点検・耐震対策 学校施設における耐震化は建物など構造体だけでなく、非構造部材、つまり構造体以外の天井 材料、外壁(外装材)、内壁(内装材)、照明器具、設備機器、窓ガラス・窓枠、収納棚、天吊り テレビ、ピアノ・書棚等に対しても実施する必要がある。 2011年3月に発生した東日本大震災では、多くの学校施設において、構造体のみならず、非構 造部材の被害が発生した。特に、天井の高い屋内運動場等では天井材が全面的に落下するなどの 被害が多くみられた。文部科学省は12年9月に学校施設における天井等落下防止対策等の推進に ついて通知を出し、天井等落下防止対策とそれ以外の非構造部材の耐震対策の推進を図っている。 ここでは、屋内運動場等の吊り天井等(吊り天井・照明・バスケットゴール)の落下防止対策 とそれ以外の非構造部材の耐震対策について、長崎県の公立学校の対応状況をみてみたい。 (1)屋内運動場等の吊り天井等の落下防止対策 文部科学省の調査対象は、屋内運動場・武道場・講堂・屋内プールのうち、高さ6メートルを 超える吊り天井、または、水平投影面積が200㎡を超える吊り天井を有する建物としている。 ①公立小中学校の状況 全国の公立小中学校には屋内運動場 図表3 公立小中学校の屋内運動場等における吊り天井等 の落下防止対策状況(2016年4月1日現在) (棟) 等が32,845棟あり、そのうち吊り天井 を有する施設が2,633棟となっている。 そのなかで吊り天井等の落下防止対策 が未実施(一部未実施を含む)の施設 は、まだ1,654棟(前年度4,849棟)残っ ている。 長崎県の公立小中学校については、 屋内運動場等529棟のうち、吊り天井 を有する施設が31棟あり、そのうち落 県名 全棟数 福 岡 県 佐 賀 県 長 崎 県 A=B+E 1,317 268 529 熊 本 県 大 分 県 宮 崎 県 鹿児島県 全 国 599 424 378 803 32,845 吊り天井 吊り天井等 を有する ( 注 ) の 全 ての落下防 棟数 止対策実施 済の棟数 B=C+D C 124 76 32 11 31 3 52 1 3 3 2,633 7 0 2 1 979 対策未実施 の棟数(一 部未実施を 含む) D 吊り天井を 有していな い棟数 48 21 28 E 1,193 236 498 45 1 1 2 1,654 547 423 375 800 30,212 (注)吊り天井等には吊り天井・照明・バスケットゴールを含む 資料:文部科学省「公立学校施設の耐震改修状況調査の結果(平成28年 7月26日)」より当研究所で作成 下防止対策が未実施の施設は28棟(前年度70棟)残っている(図表3)。 ②公立幼稚園の状況 長崎県の公立幼稚園については、屋内運動場等は2棟あり、ともに吊り天井を有するが、落下 防止対策は2棟とも未実施となっている。公立幼稚園については統合する計画があり、その際に ながさき経済 2016.12 13 1棟については対応を完了(時期は未定)する予定となっている。 ③公立高等学校と公立特別支援学校の状況 長崎県の公立高等学校については、屋内運動場等127棟のうち吊り天井を有する施設は14棟あ り、すべて落下防止対策は完了している。 また、公立特別支援学校では15棟のうち吊り天井を有するのは1棟で、落下防止対策は完了し ている。 県教育庁によると、各市町においても、吊り天井等の落下防止対策に取り組んでいるものの、 統廃合や校舎の移転・改築等の計画もあることから対策の完了は2021年度以降を見込んでおり、 県教育庁が関係市町に対し、早期の対策完了(事業の前倒し)を要請している。 (2)吊り天井等以外の耐震点検・耐震対策 ここでは、吊り天井等以外の非構造部材にかかる耐震点検・耐震対策状況をみてみたい。耐震 点検実施率は、人に重大な被害を与える恐れがある箇所について、学校職員または学校設置者が 学校全体の耐震点検を実施した学校数の割合であり、耐震対策実施率は人に重大な被害を与える 恐れがある箇所について、耐震対策実施済の学校数及び対策が不要な学校数の割合を示している。 ①公立小中学校の状況 全国の公立小中学校29,144校のうち、耐 震点検実施校は27,507校となっており、耐 図表4 公立小中学校の非構造部材の耐震点検・耐震 対策実施状況(2016年4月1日現在) (吊り天井等を除く) (校) 震点検実施率は94.4%と前年度比1.4ポイン 県名 ト上昇、また、耐震対策実施校は20,730校 あり、耐震対策実施率は71.1%と同6.6ポイ ント上昇している。 このうち、長崎県をみると、公立小中学 校512校のうち耐震点検実施校は406校、耐 震点検実施率79.3%、耐震対策実施校は 173校、耐震対策実施率33.8%となってい 福 岡 県 佐 賀 県 長 崎 県 熊 本 県 大 分 県 宮 崎 県 鹿児島県 全 国 と比べると37.3ポイント下回っている(図表4)。 ながさき経済 2016.12 耐震点検 実施校数 耐震点検 実施率 A 1,080 256 512 530 397 369 741 29,144 B 1,080 243 406 412 388 369 741 27,507 C=B/A 100.0% 94.9% 79.3% 77.7% 97.7% 100.0% 100.0% 94.4% 耐震対策 実施率 E=D/A 87.3% 72.3% 33.8% 59.6% 84.9% 23.8% 90.3% 71.1% (注)対策が不要の学校数を含む 資料:文部科学省「公立学校施設の耐震改修状況調査の結果 (平成28年7月26日)」より当研究所で作成 る。全国平均の耐震対策実施率(71.1%) 14 全学校数 耐震対策 実施校数 (注) D 943 185 173 316 337 88 669 20,730 レ ポ ー ト Report 長崎県の公立学校施設の耐震対策状況 ②公立幼稚園の状況 全国の公立幼稚園4,248校のうち耐震点 検 実 施 校 は3,781校、 耐 震 点 検 実 施 率 は 図表5 公立幼稚園の非構造部材の耐震点検・耐震 対策実施状況(2016年4月1日現在) (吊り天井等を除く) (校) 89.0%と前年度比2.1ポイントの上昇、耐震 県名 対策実施校は2,848校、耐震対策実施率は 67.0%と同6.9ポイントの上昇となっている。 長崎県については、公立幼稚園36校のう ち耐震点検実施校は28校あり、耐震点検実 施率77.8%、耐震対策実施校は14校、耐震 対策実施率は38.9%となっている。全国平 均の耐震対策実施率(67.0%)と比べると 福 岡 県 佐 賀 県 長 崎 県 熊 本 県 大 分 県 宮 崎 県 鹿児島県 全 国 全学校数 耐震点検 実施校数 耐震点検 実施率 A B 52 11 36 26 113 15 70 4,248 45 8 28 26 107 15 70 3,781 C=B/A 86.5% 72.7% 77.8% 100.0% 94.7% 100.0% 100.0% 89.0% 耐震対策 実施校数 (注) D 24 5 14 19 103 6 66 2,848 耐震対策 実施率 E=D/A 46.2% 45.5% 38.9% 73.1% 91.2% 40.0% 94.3% 67.0% (注)対策が不要の学校数を含む 資料:文部科学省「公立学校施設の耐震改修状況調査の結果 (平成28年7月26日)」より当研究所で作成 28.1ポイント下回っている(図表5) 。 ③公立高等学校および公立特別支援学校の状況 全国の公立高等学校3,589校のうち耐震点検実施校は3,580校(耐震点検実施率99.7%)、耐震対 策実施校は2,966校(耐震対策実施率82.6%)となっている。 長崎県の公立高等学校は57校(うち県立56校)あり、耐震点検率は100%となっている。耐震 対策実施校は56校(すべて県立で2015年度までに完了)、耐震対策実施率は98.2%と全国平均を 15.6ポイント上回っている。 また、長崎県の特別支援学校は16校(すべて県立)あり、耐震点検及び耐震対策は2015年度ま でに完了している。 県教育庁によると、現在、各市町教育委員会を通じて、各学校に非構造部材の耐震点検を実施 するよう要請している。また、点検の結果、改善が必要な場合には速やかに改修等を行い、学校 施設の適切な維持管理と安全性の確保に努めるよう通知しており、必要に応じて市町を訪問する などし、非構造部材の耐震対策の早期完了を要請している。 3.熊本地震による学校施設の被害状況からみた耐震対策推進の必要性 文部科学省の「熊本地震の被害を踏まえた学校施設の整備に関する検討会」が、〔「熊本地震の 被害を踏まえた学校施設の整備について」緊急提言〕を本年7月に公表しており、このなかで、 学校施設の被害状況として次のような事例が挙げられている。 ながさき経済 2016.12 15 ① 校舎の非構造部材については、全体として軽微な被害のものが多かったが、最上階のホー ル天井の脱落など、一部では大きな被害もあった。 ② 体育館については、劣化したものも含めたラスシートモルタルやラスモルタルなど層間変 形追従性の低い外壁や、横連窓で古い工法のものが落下・破損するなどの被害が目立った。 ③ 多くの体育館で天井は撤去済であり、このような落下防止対策が講じられた吊り天井では 脱落被害はなかった。一方、落下防止対策が行われていなかったものでは脱落やずれ等の被 害が確認された。 ④ 屋根ブレースの破断や、天井材の落下・窓ガラスの破損などの非構造部材の損傷等により、 2次災害防止等のため避難所として使用しなかった事例が発生した。このような非構造部材 の損傷等により、避難所と熊本県内の公立学校(223校)のうち約3分の1(73校)の学校 の体育館が使用できなくなった。 出所:「熊本地震の被害を踏まえた学校施設の整備について」緊急提言 ⑤ 構造体の耐震化が完了していた学校施設においては、倒壊や崩壊といった大きな被害は発 生していなかった。一方、耐震化が未完了であった学校施設では、柱のせん断破壊や軸崩壊 など、構造体甚大な被害が生じたものがあった。 出所:「熊本地震の被害を踏まえた学校施設の整備について」緊急提言 16 ながさき経済 2016.12 レ ポ ー ト Report 長崎県の公立学校施設の耐震対策状況 これらのことからも、構造体及び非構造部材の耐震点検等を早期に完了し、対策が必要と認め られたものについては、前倒しで対策を講じる必要があると考える。 さいごに 熊本地震は前震および本震のいずれも発災の時間帯が夜間であったことから、学校施設の損傷 等に起因する児童生徒等の被害はなかった(緊急提言より)。 地震の発災が授業時間帯の昼間である場合には、児童生徒の頭上に外壁や照明等が落下してけ が人が発生するなど、児童生徒に重大な被害を及ぼすおそれがあり、落下物が避難経路の通行阻 害要因となり、2次被害に繋がることが考えられる。 本年10月には鳥取県中部で震度6弱の地震が発生するなど、地震はいつ発生するのか予測が困 難である。長崎県では、吊り天井等以外の非構造部材にかかる耐震対策実施率が、公立小中学校 33.8%、公立幼稚園38.9%と全国平均を30ポイント前後下回っている。構造体の耐震化及び屋内 運動場等の吊り天井等の落下防止対策が未完了の関係市町においては取組みを推進するのはもち ろんのこと、吊り天井等以外の非構造部材にかかる耐震点検及び耐震対策については、より一層 の推進が必要と考える。 (上村 秀明) ながさき経済 2016.12 17 レポート 恐るべし過労死 ― 中国の過労死の現状と原因 ― 客員研究員(長崎県海外技術研修員) 施 耀青 【上海市政府より派遣 (所属:崇明県人民政府 市場監督管理局廟鎮所)】 Ⅰ.電通過労自殺事件 最近電通新入社員が過労により、自殺に追い込まれたということが話題になった。新聞、ニュー ス、インターネットなど、多数のメディアで電通過労自殺事件をめぐり、「過労死」、「ブラック 企業」、「パワハラ」についての議論が繰り広げられた。 月100時間以上の残業をし、会社のために人生すべてを捧げる企業戦士、その強い信念と精神 力には感服せざるを得ない。その一方で、自殺の方の不幸や苦痛などにも同情しており心が痛む。 過労死という言葉はもともと知っているが、外国人である私は日本でこうした具体的な事件につ いての報道や記事を見るのは初めてである。 過労死とは、周囲からの暗黙の強制などにより長時間の残業や休日なしの勤務を強いられる結 果、精神的あるいは肉体的負担で、労働者が脳溢血、心臓麻痺などで突然死することや、過労が 原因で自殺すること(いわゆる過労自殺)などである(ウィキペディアより)。過労死という言葉 は、本来日本的な現象と見なされたが、最近日本以外の世界にも広がっている。実は中国にもこ の電通過労自殺事件に似たような事件が発生していた。それは2010年富士康連続自殺事件である。 Ⅱ.富士康連続自殺事件 電子製品の製造受託サービスを行う大手会社、富士康(フォックスコン)の深セン工場で、 2010年に従業員の自殺が相次いでいると報道された。中国誌「南方週末」による不完全な統計で は、富士康では、2007年にも2件、2008年に1件、2009年に2件の従業員の自殺が発生した。更 に、2010年に入り、飛び降り自殺が連続し、5月末までに13件の自殺が発生した。なお、自殺者 18 ながさき経済 2016.12 レ ポ ー ト Report 恐るべし過労死 は18∼24歳で、富士康によれば勤続半年以内 の新参者が多い。自殺の方法はほとんどが宿 舎からの飛び降り自殺である。 過労死問題は日本だけでなく、中国にもあ るということが分かった。近年、長時間労働 やストレスにより過労死は頻繁に起こってい て、中国にとっても認識せざるを得ない問題 である。 資料:http://news.mydrivers.com/1/192/192771.htmより Ⅲ.中国の過労死の現状 中国では過労死の人数は60万人にも上っており、もうすでに日本を超え、世界一の過労死の国 になってしまったという説がある。本当にそうだったら、毎日1,600人以上の人が過労死であの 世に行っている。実に驚くべき数字である。 どうして中国人がそんなにストレスがたまっているのであろうか。やはり仕事のためであろう。 なぜかというと、世間は「仕事が生活の全てではない」と言うが、職場の競争、住宅ローンある いは家賃、生活費、両親の扶養費、子供の教育費など、生活を支えるのは仕事だからである。簡 単に言えば、仕事を維持することは飯を食べる保障である。上司から残業を頼まれれば、 「ノー」 と答えられる人は殆どいないであろう。「プレッシャーが与えられれば疲れる、無ければ危機感 がある」、 「残業でストレスがたまっているが、残業しないともっとやばい」と感じている人もいる。 中国の労働法では、労働者の1 2015年における中国のホワイトカラーの週平均残業時間 日の労働時間が8時間を超えず、 1週間の平均労働時間が44時間を 超えないことと定められている。 雇用主が労働者をやむを得ない事 情で残業させる場合、残業時間は 労働者の身体的健康を損なわない という条件のもとで、1日3時間、 資料:2015年ホワイトカラー仕事のQOLに関する調査研究報告書 http://article.zhaopin.com/pub/view/217834-26071.htmlより 1カ月36時間を上限とする。法律が残業を制限するのであるが、実際にどうだろうか。 人材紹介サイトの智聯招聘が発表した「2015年ホワイトカラー仕事のQOLに関する調査研究 報告書」によると、ホワイトカラーは勤務中、かなり大きな圧力を抱えている。彼らのうち、 「毎 週10時間以上残業している」人は22%を占めた。 ながさき経済 2016.12 19 前述の2項目の条文が、一部企業では完全に軽視されており、労働監督部門の管理監督力が不 足していることが現状から容易に見て取れる。 そのほかに、中国誌の「小康」と清華大学メディア調査実験室が共同で発表した「中国中青年 身体健康状況大調査」によると、「健康と引き換えにして、金銭や地位を得たいと思うか」との 問いに対して、17.2%の人が「そう思う、これまでもそうしてきた」と答え、42.1%の人が「そ うは思わないが、そうするしかない」と答えている。「やるしかない」という状態はまさに現代 社会人の生き様のようである。体も疲れていて、心も焦っているという状態でどんどん「亜健康」 (病気と健康の中間の状態、体調不良を覚えるものの、病院の診断では特に異常が見つからない といった半健康状態)に落ち、過労死に至ってもおかしくない。「中国中青年身体健康状況大調査」 のデータによると、66.8%の人は自分の体に何か病気があった、あるいは「亜健康」状態だと思っ ているようである。 中国における過労の危険性 私は「過労族」に属するが 仕方がない 私は「過労族」ではない 生活にはストレスがなくて気楽だ 過労死は怖いが、 働かざるを得ない 過労状態あるいは 過労状態に接近している 自分の体に何か病気があった、 あるいは「亜健康」状態 資料:中国中青年身体健康状況大調査 http://sz.sohu.com/20140430/n399032527.shtmlより Ⅳ.過労死の原因 1.過酷労働が主因 人間の体も脳もずっと働いては疲れる。そんな疲れる状態を無視し、無理やり働くことが過労 20 ながさき経済 2016.12 レ ポ ー ト Report 恐るべし過労死 死の主因であろう。過労死の人には以下のような共通点がある。 ・長時間労働や徹夜の連続など限界を超えるほど疲れる状態で病になってしまった。 ・睡眠不足、ストレス、リラックス時間がない、こういう状態がずっと続いていたら、体力も 精神も耐えられなくなって、とうとう過労死まで追い込まれた。 2.会社の使い捨て 会社が目先の利益や目標達成のため、社員のことを顧みず、不正にまで手を染めるという過酷 な労働環境も過労死の原因のひとつである。これは特に富士康のように労働密集型の企業に多発 している。社会保険負担を減らすために、非正規社員として雇っておきながら社員と同じ業務を させていたり、休みのはずなのに強制的に従業員に残業させたり、無理な成果主義を一方的に押 し付けたりしている「ブラック企業」は中国では「血汗工場」とも呼ばれている。血汗工場で働 く人間はストレスや疲労が蓄積される環境で働いているため、過労死の危険にさらされている。 そのほか、欠点をなじる、怒鳴りちらす、家族を非難するなどの仕事とは関係のないことを言っ てくるモラルハラスメント、自主退社させようと圧力をかけてくるパワーハラスメント、血汗工 場ではさまざまなハラスメントの危険がある。こうして、血汗工場のせいでうつ病になったり、 自殺をする人も増えている。就職難の時代にやっと入れた会社だから簡単にやめるわけにはいか ないと考え、体を壊すまで無理をし続けると、とうとう過労死という名の死神に付け込まれてし まう。 3.労働者自身の原因 労働者自身からみると、過労の原因は やや複雑である。会社や上司に残業を求 仕事におけるジレンマ(過労死と解雇) 過労死 められなくても、業績を上げたい、上司 に認めてもらいたい、出世したいという 考え方で自発的に残業する人もいれば、 配られた仕事が8時間で完成することが 残業 難しいので、仕方なく残業せざるをえな い人もいる。現代社会では住宅ローン、 生活費、両親の扶養費、子供の教育費、 医療費など、多額の出費が一般の勤労者 にとって重い負担である。この高消費生 活を維持するために死ぬまで頑張らない 解雇 資料:http://zhichang.hr369.com/dongtai/201403/169478.htmlより ながさき経済 2016.12 21 といけないという考え方は過労を生み出す大きな原因であろう。すなわち、無理をしても残業し て仕事を完成するか、それとも、残業せず仕事をうまくできなくて首になるかというジレンマで ある。 4.法律の不完全 労働監察部門には企業が労働法を守るかどうかを監督する義務がある。しかし、多くの企業が 労働法に違反することに対し、全般的に検査することは難しい。たとえ訴訟で政府の管理監督部 門が「過労死」として認めても、企業側に科せられるのはわずかな額の罰金のみである。つまり、 法に背くことに対する代価はかなり低い。その上に、日本と異なり、中国には過労死における具 体的な法律はまだなく、労働者に過酷な労働を強いる違法企業への罰則による抑止力は極めて限 られている。従って、過労についての認定、監督、管理も至難のことであろう。 Ⅴ.両事件への注目点について 電通過労自殺事件と富士康連続自殺事件を比べると、注目点が異なるような気がする。電通事 件の場合は電通を非難すると同時に、過労死、パワハラなど様々なことを問題視している。それ に対して、富士康連続自殺事件の場合は、過労死の危険性も言及していたが、主にその富士康と いう血汗工場の悪さが注目されていた。ところが、不幸なことに、非難されているにもかかわら ず、富士康には今年の8月にまた同じ悲劇が起こってしまった。 Ⅵ.最後に 中国の過労死現象はひどくなる一方であり、社会に悪影響をもたらしている。今こそこれを問 題視し、対応策を考えるべきである。政府は法律の完備を進め、企業の違法行為に対するコスト を引き上げることなどを通じて、確実に労働法に違反する行為を取り締まるべきである。企業の 方は日本の対応策を参考にして、一斉消灯、ノー残業デーなど労働時間を減らすための様々な対 策を行えば役に立つであろう。従業員も長時間労働を出来るだけ避け、毎日の適度な睡眠とバラ ンスの良い食事を心がけ、しっかり休息を取ったほうがいいと思う。過労死にはさまざまな要因 が複雑に絡み合うため、「こうすれば過労死を避けられる」と断定することはできないが、日ご ろの心がけである程度、予防することは可能であろう。 今後同じ悲劇が繰り返されないようにどうすればいいのか、これは中国社会全体でしっかり考 えなければならない課題であろう。 22 ながさき経済 2016.12 ト ピ ッ ク ス Topics 訪日外国人観光客の最近の動向 トピックス 訪日外国人観光客の最近の動向 ∼地方にも大きなチャンスの可能性∼ わが国を訪れる外国人観光客数の増勢は衰えず、今年は2,400万人前後に達するとの政府見通 しである。もたらされる経済効果を地方も得るためには、地方が積極的に外国人観光客を誘致す る必要があり、いかにして誘致するかが地方の課題となる。 ここでは訪日外国人観光客の動向にみられる最近の変化について述べるとともに、長崎への誘 致について考える。 東京一極集中に変化 来日する外国人の多くが東京を訪れており一極集中の形になっているが、最近ではその傾向に 変化があらわれている。 一時期は東京のホテルが訪日外国人の宿泊で満室となり予約が取りにくい状況であったが、足 元では緩和傾向にある。観光庁が実施している「宿泊旅行統計調査」から、東京都内の宿泊施設 の稼働率の前年同月比をみると、今年に入り昨年を下回り続けている。 東京都の宿泊施設稼働率および前年比 (%) 10.0 90.0 稼働率(左目盛) 前年比(右目盛) 85.0 82.2 83.7 79.4 80.0 79.2 -0.3 -1.4 -3.1 75.0 79.6 5.0 0.0 77.4 75.5 -3.3 -4.1 -4.7 -5.0 -6.1 72.8 70.0 2016年1月 -7.9 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 -10.0 資料:観光庁「宿泊旅行統計調査」より 次に、同じく観光庁が実施している「訪日外国人消費動向調査」の都道府県別訪問率をみると、 昨年(2015年)の7∼9月期に東京都を訪問した訪日外国人の割合は53.9%と半数を超えていた が、1年後の今年の同時期では49.1%と4.8ポイント低下している。 東京都だけでは判断しにくいため全国の傾向を地域別にみると、関東の訪問率が低下し、近畿 ながさき経済 2016.12 23 や九州、沖縄など西日本に訪問先が分散している 訪日外国人の都道府県別訪問率 傾向がみてとれる。 訪問率 地 域 2016年 (運輸局別) 2015年 7∼9月期 7∼9月期 (%) 増減 北 海 道 9.4 8.2 -1.2 東 北 1.7 1.7 0.0 関 東 59.1 54.2 -4.9 北陸信越 3.9 3.6 -0.3 中 部 15.8 16.0 0.2 近 畿 42.1 45.4 3.3 中 国 4.6 4.9 0.3 四 国 1.1 1.2 0.1 九 州 9.8 10.4 0.7 沖 縄 6.8 7.4 0.6 資料:観光庁「訪日外国人消費動向調査」より 訪日旅行の目的地多様化? 東京の宿泊施設の稼働率低下だけであれば宿泊施設の増加など他の要因も考えられるが、訪問 率も同様に低下していることから、訪日外国人観光客の動向そのものの変化と考えてよいだろう。 この背景には、日本を訪れる外国人のなかにリピーターが増えていることがあるとの指摘があ る。日本を初めて訪れる場合には東京や富士山、京都など、いわゆる「ゴールデンルート」を巡 る訪日客向けのツアーに参加する人が大半だとしても、何度か訪れている人を中心にこれら定番 の観光地とは異なる地域に足を向ける人が増えていると考えられる。 「爆買い」の現状 2015年頃からいわゆる「爆買い」が話題になったが、富裕層中国人観光客を中心にした購買行 動にも変化があらわれている。「訪日外国人消費動向調査」から訪日外国人1人当たり旅行支出 をみると、日本国内での旅行中支出は全体的に前年比低下しており(▲14.9%)、なかでも訪日 客が多い東アジアからの来訪者において顕著で ある。 日本国内での旅行中 支出(円/人) この要因には中国景気の減速等があるが、為 国・地域名 替相場の変動(円高)も大きい。支出時点の為 韓 国 61,432 -7.7 台 湾 87,527 -16.2 香 港 117,594 -25.9 中 国 182,296 -15.6 替相場を加味して訪問者の母国通貨ベースに引 き直して比較すると必ずしも大幅な減少にはな らない場合がある。とはいえ、円貨で消費額が 24 訪日外国人1人当たり旅行支出 (2016年7∼9月期 速報値) ながさき経済 2016.12 前年同期比(%) 資料:観光庁「訪日外国人消費動向調査」より ト ピ ッ ク ス Topics 訪日外国人観光客の最近の動向 減れば売上が減少することになり、百貨店などで高額品を中心に売上減少、また爆買いの恩恵に より売上を増やした大型免税店などでは大幅な業績の悪化といった事例もあらわれている。 加えて、中国の税制の変更により海外で購入して持ち帰った品物にかかる「行郵税」が実質増 税となったことも、マイナス要因である。 長崎への誘致のために ∼個人ブログによる情報発信促進を∼ 訪問先の多様化や「爆買い」の沈静化、 出発前に得た旅行情報源で役に立ったもの(複数回答) あるいは観光消費が買い物中心の「モノ 情報源 消費」から体験を中心にした「コト消費」 個人のブログ 31.2 自国の親族・知人 19.6 へ移行し始めているといわれるなど、訪 回答割合(%) 旅行会社ホームページ 18.5 日外国人の観光行動に変化が始まってい SNS(Facebook/Twitter/微信等) 18.2 るなか、この動きを的確に捉えて対応し、 旅行ガイドブック 17.2 日本政府観光局ホームページ 16.4 日本在住の親族・知人 15.8 宿泊施設ホームページ 13.8 口コミサイト(トリップアドバイザー等) 13.1 長崎への訪問増加に結びつけていく取組 みが重要である。 その際、外国人向けに長崎観光の情報 旅行専門誌 12.0 をいかに届けるかがまずは課題になるが、 宿泊予約サイト 11.8 来日した外国人観光客が旅行情報源とし 旅行会社パンフレット 10.3 航空会社ホームページ 10.2 て個人のブログを最も役に立ったと回答 テレビ番組 9.6 その他インターネット 8.3 動画サイト(YouTube/土豆網等) 6.4 地方観光協会ホームページ 5.4 読者が多く、影響力が高いような個人ブ 日本政府観光局の案内所 3.9 ログで長崎観光が採り上げられれば、訪 新聞 2.3 旅行の展示会や見本市 1.4 その他雑誌 1.0 その他 3.2 していることから、次回以降も個人ブロ グを参考にする可能性が高い。なかでも 日観光客の誘致に一定の効果が見込める 可能性がある。 そうした個人ブログに記事を書いても 特になし 11.0 資料:観光庁「訪日外国人消費動向調査」より らうためには、実際に長崎観光をしてい る外国人が長崎の魅力を体感し、好印象を持ってもらうことである。なかでも時間の限られた観 光ツアー客ではなく、FITと呼ばれる個人旅行客が時間をかけてじっくりと長崎を体験するほう が深い体験ができ魅力が伝わりやすく、好印象をブログに書いてもらえる可能性が上がるだろう。 その意味で、特にゲストハウスの宿泊者を長崎情報を発信してもらえる可能性が高い層と想定し て施策を打つという考え方はできないだろうか。ゲストハウス滞在の外国人が充実した長崎観光 ながさき経済 2016.12 25 を体験できるよう、地域や行政がゲストハウスと協調して取り組む、といったことが検討されて よいように思われる。 (野邉 幸昌) ゲストハウスとは 本稿でいうゲストハウスとは、主に外国人旅行者を対象にした簡易型の宿泊施設で、設備やサー ビスの面では一般的なホテルや旅館などには及ばないものの、そうした施設にはない以下のような 特徴がある。長崎市内には6箇所ほどが存在。 <低料金> ゲストハウスでは(施設にもよるが)個室ではなく相部屋に寝起きするのが基本である(ドミ トリー形式)。またトイレや浴室も共同利用となる。さらに食事も提供されない場合が多いなど、 ホテルや旅館などと設備、サービスの面では比ぶべくもない。しかしそのかわりにゲストハウス はかなり安価な料金設定となっている。このため長期滞在型の利用がし易い。 <初めから外国人を意識した宿泊施設> 外国人客の利用増加により、主に国内客を客層としていた多くのホテルや旅館が外国語による 応対への対応や設備面の多国語表記への対応などに追われるような事例が散見されたが、もとも と外国人を主要なターゲットとしているゲストハウスは外国人が利用することを前提にしている ため、こうした問題は少ない。 <コミュニケーションの場を備える> ゲストハウスには、個室が無い代わりに共同で利用するリビングルームが設けられている場合 が多い。こうしたスペースは滞在者同士のコミュニケーションの場として機能することが想定さ れており、旅先での交流や旅行者同士の情報交換などを求める外国人旅行者には便利である。 似た性格の既存の宿泊施設としてはユースホステルがある。門限があるなど発祥に青少年のため の施設という側面があり教育面を意識したところが見受けられるのに対し、ゲストハウスにはそう した面はない。 なお、実際にはゲストハウスの定義は明確ではなく、全国各地に様々なスタイルで運営されてお り、上記の特徴もゲストハウスによって異なる部分が少なくないようである。 26 ながさき経済 2016.12 月次県内経済 月次県内経済 概 況 横這い圏内の動き 〈9月〉生産面では大手・中堅造船は既往受注により概ね高めの操業を維持、重電機械も堅 調、電子部品は持ち直しの方向。需要面では、公共工事請負金額は増勢、新設住宅着工戸数 は持ち直し。個人消費では大型小売店販売額が弱含み、乗用車(登録車)販売台数は持ち直 し傾向一服。観光面は主要施設の入場者数・宿泊者数とも持ち直しの動き足踏み。雇用面で は有効求人倍率が1.1倍台が続き、人手不足の状況続く。企業倒産件数は引き続き低水準。 10月入り後も生産・投資が底堅く、観光面は緩やかな持ち直し続く。 造 船 大手・中堅、地場中小とも高めの操業を維持 大手・中堅造船では、新造需要は海運市況を 反映して低調。生産面では客船やガス運搬船、 省エネ船など高付加価値船を中心に受注残を確 保していることもあり、高めの操業を維持して いる。 地場中小造船でも、既往の受注を背景に高め の操業を続けているほか、更新需要もあって貨 物船や漁船、官庁船などの受注を確保している。 機 械 重電機械は堅調、電子部品は持ち直しの動きも 重電機械では、原動機(タービン、ボイラー、 エネルギー関連等)は新興国の需要を背景とし た海外プラント関連に加え、国内でも一定の受 注を確保。電動機(大型、中小型モーター) 、 列車空調装置は受注持ち直しの傾向。 電子部品では、海外との競争など厳しい環境 のなか、持ち直しの動きもみられる。 ながさき経済 2016.12 27 小売商況 概ね横這い圏内も弱めの動き 小売商況をみると、9月は県内大型小売店販売額が前月に続き前年割れ、乗用車販売も登録車、 軽乗用車とも再びマイナスに転じ、サービス消費面の旅行取扱高はマイナスが拡大。なお、10月 度の大型小売店等の売上げは低調に推移。 9月の大型小売店販売額(百貨店・スーパー35店、九州経済産業局調べ)は79億円、前年同月 比3.2%減(同一店舗比較)となった。品目別では、飲食料品が0.8%増と堅調ながら、衣料品は 主力の婦人服等が8.8%減となったほか、紳士服洋品18.0%減、身の回り品14.5%減となり、衣料 品全体では11.8%減、また雑貨・家庭用品等も4.8%減であった。気温高め推移や台風接近など天 候不順も加わり秋物商材が振るわず。このうち百貨店は、入店客数が低迷し、衣料品、食料品、 家庭用品、雑貨など全般的に振るなかった。一方、スーパー・大型店等では食料品が比較的堅調 も、前年のプロ野球優勝セールの反動もみられた。なお、10月度も百貨店・大型店等とも低調。 乗用車販売では、9月の新規登録台数は1,896台、前年同月比6.1%減と7カ月振りのマイナス。 うち普通車は0.1%増の946台、小型車は11.6%減の950台。一方、軽乗用車は1,860台、0.8%増(10 月:2.1%減)となり、2カ月連続のプラス。軽 を含む総販売台数でも3,756台、2.8%減と再び マイナスに転じた。 サービス消費面では、9月の県内主要旅行業 者の旅行取扱高が15.3%減と5カ月連続のマイ ナス。うち国内旅行が9.6%減、海外は28.7%減 といずれも減少幅が拡大。 28 ながさき経済 2016.12 月次県内経済 水 産 取扱量、金額ともに減少 9月の県内3魚市と県漁連の取扱い状況をみると、取扱量が1.8万トン、前年同月比17.9%減少 し、取扱金額も47億円、同13.6%減少した。 また、魚種別の水揚げ(日本遠洋旋網漁業協 同組合調べ)をみると、アジは数量が前年同月 比63.6%減少し、単価が25.2%上昇したが、金 額は54.5%減となった。一方、サバも数量が 22.8%減少、単価も10.7%下落し、金額は31.0% 減少した。 観 光 主要施設の入場者数、宿泊客数ともに減少 9月の県内観光をみると、主要観光施設の入場者数、主要宿泊施設の宿泊客数とも熊本地震の 影響と前年のシルバーウィークの反動から減少した。 主要観光施設等(13施設)の入場者は544千人、前年同月比11.9%減と、3カ月振りの2桁減 となった。地区別にみると、県南地区の長崎市ではオバマ大統領が広島を訪問した際に寄贈した 自作の折り鶴展示が始まった長崎原爆資料館(7.4%増)と長崎歴史文化博物館(13.4%増)が増 加したものの、グラバー園(12.5%減)は減少した。また、島原半島では島原城(21.0%減)、雲 仙岳災害記念館(1.6%減)、雲仙仁田道(42.7%減)がいずれも減少した。一方、県北地区は「秋 の光の王国」と「秋の音楽祭」に加え、 新イベント「クラッシュRUN」と恒例「九州一花火大会」 などを開催したハウステンボスと九十九島パールシーリゾート(26.2%減)がともに減少、耐震 工事終了後好調を維持していた平戸城(40.0%減)も4割減となった。離島地区でも堂崎天主堂 (29.8%減)、一支国博物館(14.1%減)、万松院(16.6%減)がそれぞれ減少した。 県内主要宿泊施設(43社、日本銀行長崎支店 調べ)の宿泊客数は、前年同月比10.0%減少し た。地区別でみると県南地区が11.1%減、県北 地区も8.6%減となった。また、雲仙・小浜の 各観光協会の調べによると、雲仙地区の宿泊客 数は26千人、前年同月比6.6%減、小浜地区も 9千人、同28.5%減となった。 ながさき経済 2016.12 29 公共工事 件数、請負金額とも増加 9月の県内公共工事(西日本建設業保証取扱分)をみると、請負件数は520件、前年同月比 16.6%増と2カ月連続の増加。請負金額は235億円、同46.1%増と3カ月振りに前年を上回った。 主要発注者別の請負金額では、「国」(15億円、71.7%増)、「県」(97億円、21.0%増)、「市・町」 (111億円、2.3倍増)といずれも前年を上回った。 また、地区別の請負金額をみると、諫早地区(75億円、2.1倍増)、長崎地区(35億円、2.9%増) 、 県北地区(34億円、1.5倍増)、田平地区(22億円、 1.6倍増)、島原地区(21億円、1.5%増)など全 ての地区で前年を上回った。 なお、同月の1億円以上の主な大型工事は、 大村市発注の市立大村市民病院改築工事(41億 円)、佐世保市発注の相浦地区コミュニティ供 用施設新築(建築)工事(8億円)など。 住宅建設 持ち直しの動き 9月の新設住宅着工戸数は833戸、前年同月比2.3倍増と2カ月連続で前年を上回った。 利用区分別にみると、持家(264戸、7.8%増) 、貸家(404戸、4.3倍増)、分譲(162戸<うちマ ンションは131戸>、6.2倍増)いずれも前年を 上回った。 主な市郡別(県建築課調べ)では、長崎市(295 戸、3.4倍増)、諫早市(191戸、5.8倍増)、大村 市(149戸、2.3倍増)が大幅増となり、佐世保 市(54戸、27.0%減) 、西彼杵郡(17戸、54.1% 減)などは前年を割り込んだ。 30 ながさき経済 2016.12 月次県内経済 雇 用 緩やかな改善傾向続く 9月の県内の有効求人倍率(季節調整済)は前月を0.02ポイント下回る1.16倍。また、全国の 有効求人倍率は前月を0.01ポイント上回る1.38倍となった。 新規求人数は10.1千人、前年同月比6.0%増となり、2カ月連続のプラスとなった。形態別では、 一般求人が6.9%増と2カ月連続のプラス、パート求人も4.8%増と2カ月連続の増加。主な業種 別にみると、情報通信業(43.9%減)は前年を大幅に下回ったが、サービス業(21.6%増) 、卸売・ 小売業(18.0%増)、医療、福祉(11.3%増)、製造業(6.4%増)など多くの業種で前年を上回った。 一方、新規求職者数は6.1千人、前年同月比9.3%減と2カ月振りの減少。形態別では、一般求職 者が10.3%減、パート求職者が7.5%減となった。 また、有効求人数は27.6千人、前年同月比9.1%増と21カ月連続のプラス、有効求職者数は23.6 千人、前年同月比8.4%減と37カ月連続の減少。 就職件数については、2.6千件、前年同月比 2.0%減と2カ月振りの減少。また、雇用保険 受給者実人員は5.7千人、前年同月比5.4%減と なり44カ月連続で減少した。 県内の雇用データをみると、緩やかな改善傾 向が続いている。 企業倒産 低水準ながら件数、金額とも前年比増 10月の県内の企業倒産件数(東京商工リサー チ調べ)は4件、前年同月比では1件の増加。 一方、負債総額は前年同月比9.2倍増の5億 円となり、前年を大幅に上回った。なお、負債 金額が1億円以上の倒産は2件。 倒産件数を業種別にみると、サービス業が2 件、製造業と建設業がそれぞれ1件。また、倒 産原因は4件とも「販売不振」。 ながさき経済 2016.12 31 経済日誌 〈2016.10.1∼10.31〉 国内・海外 ○印:国内関係 ☆印:海外関係 1日(土)☆ 人民元、国際通貨に 国際通貨基金(IMF)は国際通貨の一種「特別引き出し権(SDR) 」の構成通貨に、中国の人 民元を加えた。 3日(月)○ 景況感、横這い 日銀が発表した9月の短観(企業短期経済観測調査)は大企業製造業の景況感を示す業況判断 指数が前回の6月調査と同じ+6となり、2四半期連続の横這いだった。 19日(水)○ 訪日客の消費前年割れ 観光庁が発表した7∼9月期の訪日外国人旅行者の消費額は9,717億円で前年同期比2.9%減。 前年割れは4年9カ月振り。円高や中国などの旅行者による爆買いが沈静化したため。 24日(月)○ 貿易黒字2.4兆円 財務省が発表した16年上半期の貿易収支は2兆4,580億円の黒字。黒字額は東日本大震災の影 響が本格的に現れる前の10年度下半期(2兆6億円)を上回った。 30日(日)○ 訪日客2千万人突破 観光庁は16年に日本を訪れた外国人旅行者数が30日時点での推計で2千万人を突破したと発表。 年間2千万人を上回るのは初めて。 県内・九州 ★印:県内関係 ●印:九州関係 1日(土)★ JR 「長崎DC」スタート JRグループ6社と本県の自治体などが実施する大規模な観光キャンペーン「長崎デスティネー ションキャンペーン」が始まった。10∼12月の期間中、全国に本県観光をPRし、誘客を図る。 6日(木)★ オリックス生保が立地協定 オリックス生命保険(東京)は県と長崎市の間で立地協定を締結。12月から本格業務を開始予 定。16年度中に地域限定正社員約70名を地元採用し、3年間で400人まで広げる計画。 15日(土)★ ねんりんピック開幕 第29回全国健康福祉祭ながさき大会(ねんりんピック長崎2016)が開幕。参加者数1万600人、 観客を含む総参加者延べ55万5千人を集め、18日まで健康と福祉の祭典が繰り広げられた。 18日(火)★ 三菱重工業、大型客船建造から撤退 三菱重工業は長崎造船所で手掛けている10万トン超の大型客船の建造から事実上撤退する方針 を明らかにした。今後はLNG船などに注力し、同業他社との提携でコストダウンを進める。 25日(火)● JR九州が上場 JR九州が東京証券取引所第1部に新規上場し、1987年の国鉄分割、発足から30年目で完全民 営化した。26日には福岡証券取引所にも重複上場した。 32 ながさき経済 2016.12 主要経済指標 ■主 要 生 産 関 連 指 標 34 鉱工業生産指数、機械受注、企業物価指数 34 長崎県の主要鉱工業生産指数 35 造船、機械、電子部品等 35 魚水揚げ、陶磁器出荷 36 公共工事請負金額、長崎県の生コン出荷量 36 建設工事受注高、建築着工高 37 新設住宅着工戸数、着工建築物床面積 37 大型小売店販売額(百貨店+スーパー)、家電大型専門店販売高、ドラッグストア販売高、ホームセンター販売高 38 乗用車新規登録台数、軽乗用車届出台数 38 乗用車総販売台数、中古乗用車販売台数 38 勤労者世帯1カ月の収支、消費者物価指数 39 長崎県の主要観光施設等入場者数 39 長崎県の宿泊者数、ゴルフ場来場者数 39 長崎市タクシー乗客数 40 主要旅行業者旅行取扱額 40 長崎県の主要有料道路別交通量、長崎空港乗降客数 41 有効求人倍率、新規求人数 41 新規求職者数、雇用保険受給者実人員 41 常用雇用指数、長崎県の月間給与及び労働時間 ■企 業 倒 産 関 連 指 標 42 企業倒産件数、企業倒産負債総額 ■貿易・為替・原油関連指標 42 貿易関連指標、為替レート、原油価格 ■金 標 43 銀行預貸金月末残高、金利 ■主要国株価・成長率・失業率指標 43 株価、実質GDP成長率、失業率 ■主 要 産 業 別 指 標 ■建 設 投 資 関 連 指 標 ■小売商況・消費関連指標 ■観光・レジャー・運輸関連指標 ■雇 用 融 関 関 連 連 指 指 標 ながさき経済 2016.12 33 ■主要生産関連指標 ■鉱工業生産指数 (10年=100、季節調整済) 年 月 13 14 15 長 崎 県 ■機械受注(億円) (船舶・電力除く民需) 九 州 全 国 前年比 (除く 沖縄) 前年比 年 月 ■企業物価指数(10年=100) 全 国 前年比 年 月 国 内 前年比 前年比 年 年 年 85.2 84.6 80.9 △ 8.4 △ 0.7 △ 4.4 97.6 100.3 101.8 △ 3.3 2.8 1.5 97.0 99.0 98.1 △ 0.8 2.1 △ 0.9 13年平均 14年平均 15年平均 93,232 96,604 100,891 5.8 3.6 4.1 13年平均 14年平均 15年平均 101.9 105.1 102.7 1.3 3.2 △ 2.3 15・ 9 10 11 12 75.0 76.7 73.9 80.1 △ 4.1 △ 7.0 △16.8 △ 6.9 100.4 102.1 100.4 99.4 1.9 0.9 1.0 △ 2.7 97.4 98.8 97.9 96.2 △ 0.8 △ 1.4 1.7 △ 1.9 15・ 9 10 11 12 8,164 9,038 7,738 8,130 △ 1.7 10.3 1.2 △ 3.6 15・ 10 11 12 101.4 101.3 100.9 △ 3.9 △ 3.7 △ 3.6 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 75.1 74.0 95.4 89.1 69.4 72.5 67.9 67.9 n.a. △21.8 △ 2.9 13.2 2.7 △19.5 △10.0 △17.9 △ 6.7 n.a. 99.7 98.6 101.6 93.2 96.4 103.3 102.0 r105.0 p106.7 △ 7.4 0.8 0.3 △11.1 △ 3.9 △ 1.4 △ 2.7 11.0 6.3 99.8 93.2 96.7 97.2 94.7 96.9 96.5 r 97.8 p 97.8 △ 3.8 △ 1.2 0.2 △ 3.3 △ 0.4 △ 1.5 △ 4.2 4.5 0.9 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 9,347 8,487 8,951 7,963 7,850 8,498 8,919 8,725 8,437 8.4 △ 0.7 3.2 △ 8.2 △11.7 △ 0.9 5.2 11.6 4.3 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 99.9 99.6 99.5 99.1 99.2 99.1 99.1 98.8 98.8 98.7 資 料 日本銀行 資 料 長崎県統計課 九州経済産業局 経済産業省 資 料 注)前年比は伸び率(%)、原指数比較。 ( pは速報値、rは確報値。 内 閣 府 △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ 3.3 3.6 3.9 4.3 4.5 4.3 4.1 3.8 3.2 2.7 (注)前年比は伸び率(%)。 ■長崎県の主要鉱工業生産指数(10年=100、季節調整済) 年 月 はん用・ 生産用機械 電気機械 前年比 13 14 15 前年比 輸送機械 前年比 窯業・土石 前年比 繊 維 前年比 食 料 品 前年比 前年比 年 年 年 84.9 123.6 111.7 30.7 45.6 △ 9.6 169.8 128.6 144.2 50.3 △24.3 12.1 49.2 45.8 33.3 △39.5 △ 6.9 △27.3 93.7 81.9 82.7 △21.7 △12.6 1.0 98.7 95.3 89.0 14.4 △ 3.4 △ 6.6 86.0 79.4 77.8 △ 9.8 △ 7.7 △ 2.0 109.1 106.7 111.1 4.1 △ 2.2 4.1 15・ 8 9 10 11 12 115.1 111.3 93.6 72.7 76.3 1.2 △ 1.4 △21.8 △38.4 △36.6 109.7 124.2 134.8 117.8 123.9 26.4 12.4 △ 1.9 △41.4 △30.7 30.1 30.3 31.1 34.0 33.2 △22.0 △31.5 △29.9 △29.3 △20.1 75.3 72.7 84.6 79.6 103.4 △ 4.4 △ 1.5 5.9 △ 1.4 28.8 93.0 95.5 93.4 89.1 96.1 3.0 △ 8.9 1.2 2.1 14.4 78.3 76.7 78.6 72.8 71.7 3.5 △ 0.7 6.0 △ 5.2 △ 8.6 110.2 110.8 109.9 107.5 106.4 2.2 0.7 4.1 1.7 △ 2.1 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 75.0 63.0 91.8 71.9 78.0 78.5 69.7 84.7 △30.8 △26.4 △19.0 △48.1 △47.9 △41.0 △45.5 △24.5 146.4 129.3 168.6 86.9 108.4 99.1 113.2 95.3 △36.5 17.0 8.6 △52.1 △37.7 △ 6.8 △22.3 0.6 43.2 42.9 32.5 36.8 38.9 22.3 22.6 24.9 1.0 △ 5.2 △ 9.8 5.7 △11.6 △28.2 △23.9 △15.5 87.1 86.8 130.7 138.8 86.7 100.6 88.3 84.4 △12.6 7.3 58.7 83.8 9.9 24.4 6.8 5.4 81.2 90.7 94.8 90.8 88.7 91.3 99.3 108.1 △ 1.5 2.2 12.4 10.3 7.9 3.1 1.1 17.2 68.4 76.6 73.5 73.1 65.7 68.6 69.3 70.0 △14.4 △ 6.1 △ 2.7 △ 6.7 △17.3 △ 9.5 △15.9 △ 9.1 73.4 113.5 108.7 110.0 103.1 105.1 106.0 109.0 △34.6 6.9 1.3 △ 6.7 △ 9.4 △ 6.8 △10.1 0.7 資 料 (注)前年比は伸び率(%)、原指数比較。 34 電子部品・ デバイス工業 ながさき経済 2016.12 長 崎 県 統 計 課 ■主要産業別指標(長崎県) ■造 船(億円) 年 月 生 産 高 受 注 高 前年比 13 14 15 ■電子 部品等 ■機 械(億円) 受注残高 前年比 生 産 高 前年比 受 注 高 前年比 受注残高 前年比 前年比 生産高 前年比 年 年 年 2,937 2,820 3,024 △ 5.5 △ 4.0 7.2 3,537 2,476 4,627 124.5 △ 30.0 86.9 7,155 7,409 9,514 △ 4.0 △10.5 28.4 3,052 2,966 2,970 16.5 △ 2.8 0.1 3,296 3,686 3,767 12.1 11.8 2.2 5,097 5,377 5,829 △31.5 5.5 8.4 15・10∼12 16・1∼3 4∼6 7∼9 717 857 759 △ 7.6 22.1 △ 5.6 1,200 603 68 205.5 △ 50.9 △ 95.7 9,514 8,857 8,082 28.4 13.3 △ 7.9 783 798 686 4.4 △ 5.9 3.2 362 2,692 1,492 △46.8 17.7 97.0 5,829 7,556 8,314 8.4 13.9 25.3 △ △ △ △ 15・ 8 9 10 11 12 229 305 234 224 259 7.3 △ 2.4 △ 1.5 0.7 △18.1 79 76 288 369 543 556.3 △ 11.8 274.2 36.1 1,115.5 9,130 8,788 8,981 9,214 9,514 20.6 20.5 23.7 19.3 28.4 231 249 248 256 279 8.3 2.0 △ 9.2 15.4 9.5 86 155 122 96 145 △42.8 △42.5 △16.1 △43.6 △60.5 6,635 6,268 6,300 6,324 5,829 17.2 17.1 15.0 14.0 8.4 2.4 △21.2 △13.4 0.8 0.8 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 251 278 328 240 251 267 r 248 227 10.7 23.6 31.1 △ 4.5 7.7 △16.3 r△ 7.1 △ 1.0 207 86 310 10 14 45 46 23 △72.6 △61.8 25.6 △98.3 △80.3 △95.2 △90.2 △70.6 9,538 9,366 8,857 8,606 8,460 8,082 7,980 7,867 19.4 17.1 13.3 4.4 3.2 △ 7.9 △12.8 △13.8 241 259 298 222 209 255 220 223 △ 3.5 △ 1.8 △11.0 △ 1.3 △ 1.4 11.8 2.3 △ 3.4 1,135 902 655 63 58 1,372 54 118 277.2 359.3 △63.4 △75.4 △80.7 575.4 △25.8 36.8 6,943 7,699 7,556 7,562 7,549 8,314 8,203 8,180 23.1 36.1 13.9 11.5 7.5 25.3 23.7 23.3 △15.0 △ 7.5 3.1 5.5 0.6 △12.8 △13.2 0.1 4.8 資 料 日 本 銀 行 長 崎 支 店 同 左 △ 2.3 23.0 △ 3.1 3.8 5.4 3.0 2.8 同 左 (注)前年比は伸び率(%)。 rは確報値、pは速報値。 ■魚水揚げ(t、百万円) 年 月 ■陶磁器出荷(t、百万円) 取 扱 量 取扱金額 前年比 13 14 15 年 月 前年比 生産数量 生産金額 年 年 年 4,256 4,241 4,461 3,872 3,619 3,752 年 年 年 283,063 239,322 284,835 △ 6.0 △15.5 19.0 69,477 65,890 70,504 1.0 △ 5.2 7.0 15・ 9 10 11 12 22,091 27,853 29,413 35,114 13.9 30.0 16.6 32.9 5,396 5,754 5,886 7,701 11.0 14.8 5.4 13.1 15・ 9 10 11 12 402 399 395 375 336 340 341 337 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 19,149 21,218 24,319 26,211 21,316 17,876 22,025 17,882 18,130 △15.8 6.5 △12.8 8.5 △15.5 △ 3.9 48.3 5.3 △17.9 5,201 5,680 6,416 6,236 4,942 4,904 4,721 4,706 4,660 △23.4 △ 4.3 △ 1.0 9.7 △15.0 △ 9.4 1.7 △ 5.9 △13.6 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 312 361 380 379 360 377 361 r 351 386 266 322 343 332 304 305 298 r 315 330 資 料 長崎・佐世保・西日本(松浦)の各魚市場・長崎県漁連 (注)前年比は伸び率(%)。 取扱量、取扱金額は長崎・佐世保・西日本の3魚市場 と長崎県漁連の合計。 13 14 15 台所及び食卓用品 資 料 長崎県統計課 (注)13年12月まで従業者5人以上の 事業所。 14年1月から従業者10人以上の 事業所。 rは確報値。 ながさき経済 2016.12 35 ■建設投資関連指標 ■公共工事請負金額(億円) 年 月 長 崎 県 九 州 発 前年比 13 14 15 ■長崎県の生コン出荷量(千㎥) 国 注 者 県 別 市 町 全 国 (除く 沖縄) 前年比 前年比 前年比 民 需 官公需 年 年 年 1,973 1,917 1,701 23.2 △ 2.7 △11.4 186 313 153 755 677 654 821 698 662 16,390 14,984 13,231 23.1 △ 8.6 △11.7 141,492 147,940 139,370 12.8 4.6 △ 5.8 1,189 1,133 1,023 17.8 △ 4.7 △ 9.7 486 491 402 703 642 622 15・ 9 10 11 12 161 142 105 80 △14.0 △15.8 14.5 △10.0 9 14 15 12 80 63 39 25 49 58 51 41 1,423 1,372 890 782 △18.5 △15.8 △ 1.8 △12.4 12,461 12,530 8,720 8,086 △10.9 △ 4.8 3.3 △ 9.6 88 99 97 113 △12.5 1.3 △ 0.9 15.1 38 39 32 38 50 60 65 75 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 79 58 173 440 142 164 197 140 235 △11.6 △39.7 △16.5 114.2 106.7 10.4 △ 3.7 △24.6 46.1 15 9 21 4 9 32 8 15 15 19 28 82 274 9 50 74 45 97 39 20 34 55 24 57 111 76 111 675 570 1,193 1,621 953 1,426 1,267 1,349 1,661 △13.5 △18.1 △ 3.6 11.9 15.3 24.6 △10.0 10.7 16.7 6,535 6,968 13,395 20,301 11,453 15,278 13,618 12,473 14,716 △ 2.6 △ 2.2 5.0 10.6 1.4 △ 1.8 △ 6.9 12.0 18.1 78 96 101 79 73 77 91 85 92 △ 2.0 3.0 13.5 15.8 8.7 4.4 3.8 22.4 4.5 25 31 37 37 30 33 43 33 40 53 64 64 42 42 44 48 51 52 資 料 西 日 本 建 設 業 保 証 長崎県生コン組合 (注)前年比は伸び率(%)。長崎県合計には、独立行政法人等、その他を含む。 (注)前年比は伸び率(%)。 ■建設工事受注高 ■建築着工高(億円) 長 年 月 崎 (百万円) 前年比 ― 県 九 州 元請受注高 民間等 公共機関 (百万円) 前年比 ― 全 国 (億円) 長 崎 県 九 州 前年比 ( 前年比 全 国 除く 沖縄 ) 前年比 前年比 12 年 度 13 年 度 14 年 度 361,348 385,642 396,498 6.7 2.6 110,333 107,955 125,931 133,942 167,506 161,522 5,122,244 5,320,101 4,995,314 3.9 △ 6.3 110,447 132,677 143,579 2.4 20.1 8.2 1,594 2,048 1,683 △11.4 28.5 △17.8 18,843 22,845 20,476 0.4 21.2 △10.4 22,624 26,058 24,169 6.1 15.2 △ 7.2 15・ 9 10 11 12 45,197 42,897 41,592 34,243 29.2 12.6 28.0 19.1 12,258 12,978 13,686 15,759 19,134 17,094 13,264 9,778 538,133 522,468 464,738 496,182 7.5 13.0 19.8 31.1 14,360 8,754 10,045 14,004 6.7 △25.2 5.7 14.8 99 229 174 117 △45.7 100.6 33.8 12.4 1,631 1,786 1,736 1,677 △ 7.5 △ 1.1 0.2 5.1 20,100 21,324 20,634 19,635 △ 3.3 △ 8.5 5.9 5.1 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 26,054 19,935 42,164 16,658 23,691 31,312 37,074 45,879 44,533 △24.9 △33.8 8.6 △28.3 4.7 △ 4.9 △13.8 21.4 △ 1.5 8,639 5,825 13,451 7,913 10,008 10,446 9,514 17,005 9,789 5,634 6,203 18,424 1,688 3,660 9,711 16,080 11,843 21,539 411,756 470,801 637,924 349,123 414,777 444,294 494,209 579,792 564,570 19.0 16.9 33.1 △16.6 18.0 2.8 △ 4.6 10.3 4.9 9,081 9,906 23,414 9,838 11,022 12,993 9,061 10,444 16,699 △13.8 △12.4 19.8 △16.9 34.5 △ 2.4 △10.9 13.8 16.3 147 106 109 146 117 152 134 150 194 4.4 6.5 △28.1 △25.4 △32.6 0.9 1.0 41.1 94.6 1,459 1,863 1,795 1,808 1,823 1,786 1,820 2,102 2,071 △ 8.1 12.9 △ 1.1 △ 6.2 18.1 △ 9.8 △ 2.1 30.8 27.0 18,643 20,417 20,763 21,548 23,519 24,217 20,694 23,233 23,780 1.3 4.6 13.2 △15.4 11.6 3.4 △ 7.9 10.8 18.3 資 料 国 土 交 通 省 (注)前年比は伸び率(%)。13年4月分より推計値が変更。12年度は試算値。 36 長 崎 県 ながさき経済 2016.12 同 左 ■新設住宅着工戸数(戸) 年 月 13 14 15 ■着工建築物床面積(千㎡) 長 崎 県 九 州 全 国 前年比 持 家 貸 家 給 与 分 譲(除く 沖縄)前年比 長 崎 県 前年比 居住用 前年比 非居住用 前年比 年 年 年 6,661 6,283 6,262 5.0 △ 5.7 △ 0.3 3,056 2,887 2,856 2,822 2,477 2,844 41 71 32 742 848 530 92,249 82,000 86,616 13.0 △11.1 5.6 979,683 892,261 909,299 11.0 △ 8.9 1.9 641 600 566 2.3 △ 6.3 △ 5.7 446 544 459 △15.0 22.1 △15.7 15・ 9 10 11 12 366 447 616 493 △37.4 24.9 30.8 10.8 245 242 236 248 94 137 339 193 1 7 6 1 26 61 35 51 6,896 7,091 8,241 6,953 △ 3.2 2.3 27.1 △ 0.7 77,872 77,153 79,697 75,452 2.6 △ 2.5 1.7 △ 1.3 39 45 49 45 △26.6 33.5 △ 0.5 10.3 31 68 44 23 △55.7 69.4 33.4 5.5 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 772 412 527 619 419 563 575 638 833 37.1 △11.0 △22.3 54.8 △14.0 △12.2 △ 5.6 27.9 127.6 250 228 243 206 207 259 240 258 264 287 112 245 303 161 282 262 361 404 85 1 19 2 26 4 14 5 3 150 71 20 108 25 18 59 14 162 6,340 7,456 8,033 7,413 7,652 8,380 7,766 7,922 7,877 △ 2.3 19.4 16.1 3.6 16.5 △ 8.6 △ 2.0 13.7 14.2 67,815 72,831 75,744 82,398 78,728 85,953 85,208 82,242 85,622 0.2 7.8 8.4 9.0 9.8 △ 2.5 8.9 2.5 10.0 62 45 49 54 38 50 54 59 70 24.0 5.1 △21.6 40.2 △19.1 △ 1.9 2.6 32.3 80.2 28 27 17 33 23 30 17 29 45 △22.1 10.9 △53.5 △54.6 △34.5 △19.3 △50.9 64.8 47.0 資 料 国 土 交 通 省 同 左 (注)前年比は伸び率(%)。 ■小売商況・消費関連指標 ■大型小売店販売額 (百貨店+スーパー) (億円) 年 月 ■家電大型専門店 販売高(億円) 長 崎 県 全 国 ■ドラッグストア 販売高(億円) 長 崎 県 全 国 ■ホームセンター 販売高(億円) 長 崎 県 全 国 既存店 前年比 既存店 前年比 既存店 前年比 既存店 前年比 年 年 年 1,200 △ 0.6 1,182 0.4 1,140 △ 0.5 197,774 △ 0.4 201,973 0.9 200,487 0.4 ― ― 258 ― 245 △ 5.1 ― ― 45,311 ― 42,467 △ 6.3 ― 439 475 ― ― 5.6 ― 49,375 53,609 ― ― 6.4 15・7∼9 10∼12 16・1∼3 4∼6 282 1.5 303 △ 1.8 264 △ 0.1 258 △ 2.1 48,228 53,487 48,263 47,110 △ 1.9 0.4 0.6 1.5 67 60 65 58 6.9 3.5 5.5 3.5 11,050 3.8 10,983 △ 1.8 10,544 △ 1.7 9,697 △ 0.1 127 130 117 128 8.8 16.0 19.1 6.8 13,726 13,982 13,582 14,182 15・ 9 10 11 12 83 1.3 89 0.3 91 △ 4.8 123 △ 1.0 15,114 1.7 16,072 2.9 16,491 △ 1.6 20,925 0.0 17 17 19 25 3.6 9.6 1.9 0.9 3,111 △ 0.6 3,050 2.0 3,358 △ 3.7 4,575 △ 2.8 41 43 41 46 10.3 12.6 9.7 25.8 3.2 1.2 6.3 0.9 2.1 2.6 1.6 △11.1 0.3 40 37 40 38 46 44 46 r 46 p 42 13 14 15 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 資 料 93 82 89 84 89 85 102 r 90 p 79 △ △ △ △ △ △ 0.6 16,913 2.5 14,886 3.2 16,463 1.4 15,456 2.2 15,978 15,675 2.9 0.2 17,210 2.8 r 15,541 3.2 p 14,705 △ △ △ △ △ △ 0.9 2.2 1.2 0.7 2.2 1.5 0.6 3.6 3.2 経済産業省・九州経済産業局 24 8.4 3,737 18 9.7 2,989 3,818 24 △ 0.0 18 4.0 3,137 3,224 19 1.5 3,336 21 5.0 4,202 28 6.1 r 22 △ 4.1 r 3,383 p 18 1.6 p 3,119 同 左 △ △ △ △ 既存店 前年比 長 崎 県 全 国 既存店 前年比 既存店 前年比 既存店 前年比 ― ― 1.9 ― ― 33,452 ― 33,012 △ 1.3 7.8 7.5 8.5 6.0 85 6.3 84 △ 0.0 71 3.0 86 2.9 8,272 2.6 8,841 △ 0.5 7,295 2.0 8,816 0.8 4,342 4,551 4,432 5,000 6.5 9.7 7.3 5.7 26 7.0 28 5.5 26 △ 1.0 30 △ 3.8 2.3 2,579 4.2 2,749 2,716 △ 2.3 3,376 △ 2.7 31.7 4,447 4,436 13.4 13.5 4,698 4,625 8.8 4,794 5.9 6.0 4,763 4,985 7.3 6.6 r 4,841 1.4 p 4,523 8.0 10.8 6.8 9.5 3.8 4.9 5.9 3.5 4.2 同 左 ― 315 321 2,431 3.1 23 3.9 2,234 2.3 22 6.0 0.9 26 △ 0.1 2,630 2,949 3.3 29 6.5 30 1.8 3,148 △ 1.4 26 0.3 2,719 0.7 31 7.7 2,935 3.7 r 28 △ 6.2 r 2,782 △ 2.8 p 24 △ 9.1 p 2,469 △ 4.3 同 左 (注)pは速報値。rは確報値。 ながさき経済 2016.12 37 ■軽乗用車 届出台数 ■乗用車新規登録台数(軽乗用車を除く) 年 月 九 州(除く 沖縄) 長 崎 県 全 国 ■乗用車 ■中古乗用車 総販売台数(※) 販売台数 長 崎 県 長 崎 県 長 崎 県 (台) 前年比 (台) 前年比 (千台) 前年比 (台) 前年比 (台) 前年比 (台) 前年比 年 年 年 21,657 21,841 19,805 △ 6.9 0.8 △ 9.3 262,756 263,310 245,012 △ 5.1 0.2 △ 6.9 2,865 2,851 2,698 △ 4.8 △ 0.5 △ 5.4 26,688 29,181 22,030 7.8 9.3 △24.5 48,345 51,022 41,835 0.7 5.5 △18.0 30,352 29,694 30,452 △ 2.1 △ 2.2 2.6 15・ 9 10 11 12 2,020 1,471 1,357 1,492 6.8 △ 8.1 △10.2 △ 4.5 24,056 18,540 18,035 19,128 1.6 △ 2.9 △ 2.4 4.3 259 206 202 204 △ 3.2 △ 0.1 △ 0.6 3.0 1,845 1,462 1,504 1,489 △31.5 △27.5 △34.2 △38.6 3,865 2,933 2,861 2,981 △15.7 △18.9 △24.6 △25.3 2,354 2,554 2,073 2,373 △ 0.7 0.7 7.5 △ 0.2 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1,672 1,806 2,626 1,417 1,420 1,848 1,881 1,430 1,896 △ 2.2 △ 9.5 2.7 15.2 13.0 14.6 7.1 6.0 △ 6.1 19,238 22,451 31,299 15,853 17,452 22,369 23,225 18,271 24,636 △ 1.0 △ 6.2 △ 0.9 4.8 11.3 8.9 5.7 7.6 2.4 209 239 346 184 193 248 244 190 270 1.1 △ 4.0 △ 2.6 8.3 7.3 3.6 △ 0.5 5.5 4.3 1,667 1,803 2,549 1,301 1,207 1,372 1,518 1,323 1,860 1,432 △21.7 △22.2 △19.8 △ 8.9 △20.5 △36.0 △13.2 4.5 0.8 △ 2.1 3,339 3,609 5,175 2,718 2,627 3,220 3,399 2,753 3,756 △13.0 △16.3 △ 9.8 2.3 △ 5.3 △14.3 △ 3.0 5.3 △ 2.8 1,983 2,693 4,177 2,321 2,300 2,454 2,473 2,271 2,477 △27.1 2.1 △ 1.9 △ 5.3 7.9 2.2 0.0 12.2 5.2 13 14 15 資 料 日本自動車販売協会連合会 全国軽自動車協会連合会 当研究所で集計 日本自動車販売協会連合会 (注)前年比は伸び率(%)。 (※)乗用車総販売台数は、乗用車新規登録台数と軽乗用車届出台数の合計である。 ■消費者物価指数(15年=100) ■勤労者世帯1カ月の収支(円) 実 年 月 消費支出 長 崎 市 全 国 長崎市 前年比 全 国 前年比 長崎市 前年比 全 国 前年比 13 年 平 均 14 年 平 均 15 年 平 均 477,189 435,732 449,222 18.4 △ 8.7 3.1 523,589 519,761 525,669 1.0 △ 0.7 1.1 308,148 309,296 287,211 11.9 0.4 △ 7.1 319,170 318,755 315,379 1.7 △ 0.1 △ 1.1 96.5 98.9 100.0 0.2 2.5 1.1 96.6 99.2 100.0 0.4 2.7 0.8 15・ 9 10 11 12 358,658 415,298 390,801 763,598 △ 0.7 △ 4.9 △ 3.1 △20.9 415,467 485,330 425,692 900,229 △ △ △ △ 1.5 0.6 1.4 2.7 261,487 344,194 314,655 299,792 △33.0 28.9 17.5 △22.1 298,733 309,761 294,905 340,474 △ △ △ △ 1.6 2.0 3.7 4.8 100.4 100.6 100.0 99.9 0.4 0.8 0.9 0.4 100.3 100.2 99.9 99.8 0.0 0.3 0.3 0.2 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 436,191 480,716 487,107 426,994 403,689 599,768 585,561 473,096 354,144 3.3 11.1 25.8 12.1 6.6 △ 7.0 45.6 14.5 △ 1.3 434,330 478,624 450,698 480,098 426,805 731,099 574,227 480,083 424,553 △ 1.3 △ 2.0 0.3 0.7 △ 0.8 △ 0.3 △ 2.2 1.0 2.2 308,981 322,763 357,676 337,414 294,193 251,335 408,365 282,883 265,506 3.8 26.0 24.4 2.5 12.1 △ 6.2 49.6 12.0 1.5 312,331 297,662 334,609 338,001 306,721 276,602 302,422 301,442 296,387 △ 2.6 2.2 △ 4.9 1.1 △ 3.3 △ 5.6 △ 3.9 △ 5.0 △ 0.8 99.9 100.1 99.9 100.1 100.1 100.1 100.0 100.1 100.2 0.5 0.8 0.1 0.0 △ 0.4 0.0 0.1 0.1 △ 0.2 99.5 99.6 99.7 99.9 100.0 99.9 99.6 99.7 99.8 △ 0.1 0.2 0.0 △ 0.3 △ 0.5 △ 0.4 △ 0.4 △ 0.5 △ 0.5 資 料 (注)前年比は伸び率(%)。 38 収 入 ながさき経済 2016.12 総 務 省 前年比 前年比 同 左 ■観光・レジャー・運輸関連指標 ■長崎県の主要観光施設等入場者数(千人) 年 月 主要13施設(計) グラバー園 雲仙仁田道 島 原 城 ハウステンボス 前年比 13 14 15 前年比 (千台) 前年比 前年比 九十九島パール シーリゾート 平 戸 城 前年比 前年比 前年比 年 年 年 6,328 6,656 7,129 11.8 5.2 7.1 999 1,038 1,192 6.9 4.0 14.8 112 100 96 4.1 △10.8 △ 3.7 223 210 211 5.1 △ 6.0 0.6 2,564 2,877 3,089 23.5 12.2 7.3 768 791 816 15.7 3.1 3.2 61 53 58 3.0 △14.0 10.0 15・10∼12 16・1∼3 4∼6 7∼9 1,885 1,529 1,326 1,841 △43.7 1.4 △23.3 △ 8.3 337.6 266.6 198.9 257.2 14.1 12.3 △33.2 △19.5 42.9 11.4 21.9 16.0 13.6 2.5 △14.6 △ 1.8 57.6 53.2 42.7 46.0 5.3 9.9 △20.2 △11.3 814.0 755.0 534.1 △ 2.2 △ 2.0 △21.8 166.0 137.2 149.1 244.9 3.8 △10.5 △30.5 △13.4 16.1 14.5 15.6 16.4 50.7 138.4 △ 8.8 △11.8 15・ 9 10 11 12 618.1 665.3 625.7 594.4 23.7 19.9 △ 9.8 0.4 113.5 131.0 117.0 89.7 38.3 31.1 3.8 7.6 6.9 20.7 18.3 3.9 0.3 108.3 △27.7 53.2 20.7 18.8 21.8 13.7 26.5 △10.7 △ 5.7 30.5 247.7 229.0 242.4 342.6 32.5 15.5 △13.1 △ 3.4 80.0 64.2 57.5 44.3 15.1 22.5 △ 5.1 △ 5.7 7.4 6.7 6.2 3.2 50.6 37.7 6.3 ― 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 391.4 460.9 676.4 441.4 550.7 333.4 474.3 817.4 544.4 △ 1.1 7.8 △ 1.1 △11.9 △31.2 △22.1 △ 6.2 △ 7.5 △11.9 58.7 96.4 111.4 67.5 81.1 50.3 59.9 97.9 99.3 6.4 29.4 3.5 △12.9 △44.5 △32.1 △26.1 △21.6 △12.5 3.3 2.9 5.1 4.1 15.5 2.3 3.9 8.1 3.9 4.0 △ 2.0 4.3 △13.8 △13.2 △24.2 22.3 31.2 △42.7 11.8 18.8 22.6 15.2 17.7 9.8 11.5 18.0 16.4 △ 1.7 20.4 8.8 △12.9 △27.5 △15.9 △10.6 △ 0.7 △21.0 201.4 205.9 347.7 209.6 207.6 116.9 △ 3.8 0.2 △ 2.2 △ 9.3 △31.0 △22.7 32.8 39.3 65.1 44.5 67.1 37.5 67.4 118.5 59.0 △12.3 △ 6.2 △12.0 △25.2 △29.6 △37.1 △13.5 △ 5.0 △26.2 3.5 4.0 7.0 5.6 6.9 3.0 4.5 7.6 4.4 ― ― 15.0 16.3 △18.1 △19.9 9.2 5.3 △40.0 光 興 資 料 長 崎 県 観 振 課 (注)前年比は伸び率(%)。 平戸城は、14年12月∼15年2月まで耐震工事により休館。 ■長崎県の宿泊者数 年 月 13 14 15 ■ゴルフ場来場者数(千人) 長 崎 県 前年比 (%) 雲 仙 県南地区 県北地区 (千人) 前年比 小 浜 (千人) 長 崎 県 前年比 前年比 九 州 ( 除く 沖縄 前年比 ) ■長崎市タクシー 乗客数(万人) 長 崎 市 前年比 年 年 年 9.3 4.4 3.3 6.2 2.2 2.3 13.0 6.8 4.3 362 365 348 8.1 0.7 △ 4.7 120 121 139 △ 1.4 0.7 15.1 661 706 718 △ 2.7 6.8 1.8 7,483 7,532 7,500 2.0 0.7 △ 0.4 1,471 1,403 1,369 15・ 9 10 11 12 17.9 △ 0.4 △ 4.4 2.6 14.2 △ 3.0 △ 4.8 12.3 22.4 2.9 △ 4.0 △ 5.7 28.1 31.0 37.3 30.9 17.2 △13.9 △ 8.2 12.7 12.3 14.1 18.1 12.2 44.7 8.4 38.7 28.3 64.4 68.4 66.5 64.3 2.7 9.5 △ 2.6 9.0 661.0 738.2 714.8 691.7 0.4 8.7 △ 4.9 8.0 111 114 108 126 △ △ △ △ 2.6 3.4 2.1 3.0 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 6.0 6.5 △ 6.2 △17.8 △34.4 △26.3 △11.9 △ 9.2 △10.0 17.5 16.5 △ 4.4 △17.9 △36.1 △27.3 △15.8 △10.5 △11.1 △ 4.5 △ 3.4 △ 7.9 △17.6 △32.4 △24.9 △ 7.8 △ 7.8 △ 8.6 23.3 27.2 30.1 17.2 16.8 12.5 18.7 33.7 26.2 18.4 25.1 △12.7 △32.2 △52.5 △43.3 △22.5 △10.6 △ 6.6 8.2 9.4 9.3 7.6 9.5 6.2 9.4 13.5 8.8 △20.9 △ 3.5 △21.3 △ 7.5 △23.4 1.9 10.1 △13.0 △28.5 44.3 47.4 60.7 57.6 64.8 46.9 59.2 55.2 53.8 △16.8 △ 2.4 2.1 △ 1.1 △ 8.0 △11.1 5.4 △ 0.8 △15.7 469.7 481.6 637.4 545.7 653.1 488.1 592.4 564.5 555.8 △10.5 △ 1.2 3.4 △13.5 △14.3 △ 9.3 4.9 △ 0.8 △15.9 112 103 113 105 105 107 117 124 106 △ △ △ △ △ △ △ △ 2.4 1.4 4.1 4.4 4.6 4.0 2.5 4.9 4.6 資 料 日本銀行長崎支店 雲仙観光協会・小浜温泉観光協会 △ 2.2 △ 4.6 △ 2.4 長崎市タクシー協会 長 崎 市 統 計 課 九州ゴルフ連盟 (注)前年比は伸び率(%)。rは確報値。 (注)九州ゴルフ連盟の加盟クラブ の来場者数。 長崎県は県内主要ホテル・旅館43社の合計(県南地区28社、県北地区15社)。 前年比は実数の伸び率(%)。 調査先の変更に伴い年別において計数が連続しない。 長崎県クラブ数は、14年10月 まで22、11月から21。 ながさき経済 2016.12 39 ■主要旅行業者旅行取扱額 長 崎 県(百万円) 年 月 国内旅行 13 14 15 前年比 海外旅行 全 国(億円) 前年比 合 計 前年比 国内旅行 前年比 海外旅行 前年比 合 計 前年比 年 年 年 6,745 7,173 6,989 △ 6.6 6.4 △ 2.6 2,254 2,410 2,287 △ 9.4 6.9 △ 5.1 8,998 9,583 9,276 △ 7.3 6.5 △ 3.2 39,881 40,726 39,463 2.2 2.1 △ 3.1 22,377 22,433 20,748 △ 3.0 0.2 △ 7.5 63,050 64,206 61,873 0.6 1.8 △ 3.6 15・ 9 10 11 12 547 841 664 704 △ 4.5 7.8 △19.7 △ 1.8 234 183 182 317 1.9 24.5 △21.6 33.3 781 1,024 846 1,021 △ 2.7 10.5 △20.1 7.0 4,031 4,222 3,957 3,457 16.0 10.7 5.2 4.5 2,039 1,896 1,604 1,627 △ 4.3 △ 5.5 △ 6.0 △13.6 6,197 6,291 5,734 5,227 8.8 5.9 2.6 △ 1.0 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 447 630 478 341 398 384 547 719 495 △11.9 0.1 △ 1.1 1.1 △17.7 △19.4 △ 6.5 △ 1.6 △ 9.6 194 114 196 165 103 80 128 218 167 9.4 △35.8 △ 4.1 14.7 △27.1 △47.9 △ 3.5 △ 8.9 △28.7 641 744 674 507 502 464 675 937 662 △ 6.4 △ 7.8 △ 2.0 5.2 △19.9 △26.4 △ 5.9 △ 3.4 △15.3 2,884 3,090 4,043 2,417 2,685 2,564 2,939 3,581 6.9 6.5 8.9 2.4 7.0 1.7 1.3 1.9 1,270 1,544 1,709 1,374 1,432 1,613 1,733 2,280 △ 8.1 △ 4.0 △ 4.8 △ 2.1 △10.9 △ 5.1 △ 6.0 1.8 4,256 4,749 5,925 4,012 4,297 4,329 4,820 6,009 2.5 3.2 5.1 1.6 7.6 2.2 3.1 0.3 資 料 当 研 究 所 で 集 計 △ △ △ △ △ △ △ △ 国 土 交 通 省 ・ 観 光 庁 (注)前年比は伸び率(%)。 長崎県は5社(7営業所)。 全国の主要旅行業者数は16年3月まで49社、16年4月から50社。 全国の合計には外国人旅行を含む。 ■長崎県の主要有料道路別交通量(台) 年 月 ■長崎空港乗降客数(千人) 長崎多良見I.C. 諫早I.C. 長崎バイパス ながさき出島道路 佐世保三川内本線 前年比 前年比 前年比 合 計 前年比 前年比 うち国際線 13 年 度 14 年 度 15 年 度 14,753 13,784 14,122 4.4 △ 6.6 2.5 16,427 15,689 15,889 2.3 △ 4.5 1.3 43,076 40,881 40,753 0.2 △ 5.1 △ 0.3 7,525 7,239 7,417 3.8 △ 3.8 2.5 9,701 8,858 8,871 1.9 △ 8.7 0.2 13 14 15 年 年 年 2,813 2,965 3,042 5.7 5.4 4.7 34 62 74 15・ 9 10 11 12 14,609 14,207 14,514 14,494 6.1 4.2 1.6 5.9 16,096 16,328 16,513 16,490 3.0 1.6 0.3 4.6 41,477 41,099 40,886 41,654 1.6 1.0 △ 1.9 1.7 7,841 7,438 7,450 7,610 7.4 3.4 2.8 5.7 9,483 8,592 8,822 9,749 11.4 1.0 △ 5.1 1.5 15・ 9 10 11 12 263.7 270.7 269.5 258.4 7.0 2.9 △ 1.6 2.3 4.3 4.5 1.9 1.0 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 12,308 13,967 15,131 13,822 14,156 13,551 14,676 15,915 14,065 △ 7.4 3.1 2.9 2.9 △ 0.5 2.6 6.1 2.7 △ 3.7 13,638 15,888 16,804 15,619 15,744 15,457 16,485 17,777 15,859 △ 8.8 4.8 2.8 2.3 △ 0.7 1.5 5.6 5.0 △ 1.5 36,305 40,324 42,270 40,126 39,981 40,087 41,857 42,918 40,122 △ △ △ △ △ △ 6,101 8,138 7,740 6,812 6,968 6,821 7,372 8,249 7,413 △ 7.9 8.1 △ 0.9 △ 2.5 △ 4.4 △ 0.9 0.3 0.5 △ 5.5 7,678 8,085 9,513 8,262 8,774 7,290 8,764 10,813 8,475 △ 9.4 △ 0.2 1.2 △ 1.1 △ 8.5 △ 6.4 4.5 4.6 △10.6 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 228.0 254.2 294.2 215.2 225.4 189.4 228.9 298.5 243.0 △ 4.2 4.7 △ 1.7 △ 5.6 △12.3 △10.4 △ 8.5 △ 5.8 △ 7.9 0.9 5.1 0.9 1.1 0.9 1.0 0.8 1.2 1.4 資 料 7.3 0.6 0.3 0.1 0.7 0.2 1.3 △ 0.4 △ 3.3 西日本高速道路㈱九州支社(長崎高速道路事務所) 県道路公社 (注)前年比は伸び率(%)。台数は1日平均出入合計。 40 前年比 年 月 ながさき経済 2016.12 西日本高速道路㈱九州支社 (佐 賀 高 速 道 路 事 務 所) 資 料 長 崎 空 港 ビル (注)前年比は伸び率(%)。 ■雇用関連指標 ■有効求人倍率 ■新規求人数(人) (除学卒・含パート) (季節調整済) (除学卒・含パート) 長 年 月 長崎県 全 国 ■新規求職者数(人) (除学卒・含パート) 崎 県 長 前年比 前年比 前年比 (一般) (パート) 崎 ■雇用保険受給者 実人員(人) 県 長 崎 県 前年比 前年比 前年比 (一般) (パート) 前年比 13 年 度 14 年 度 15 年 度 0.75 0.87 1.01 0.97 1.11 1.23 107,514 110,788 117,766 5.0 3.0 6.3 7.3 4.0 4.0 1.9 1.7 9.6 92,740 85,902 80,648 △ 3.1 △ 7.4 △ 6.1 △ 4.0 △ 8.4 △ 7.0 △ 1.2 △ 5.3 △ 4.4 6,867 6,043 5,477 △ 6.1 △12.0 △ 9.4 15・ 9 10 11 12 0.99 1.01 1.02 1.03 1.23 1.24 1.26 1.27 9,538 10,790 9,149 7,647 5.2 8.1 16.1 2.6 8.0 3.2 9.9 4.9 1.4 15.5 25.8 △ 1.1 6,756 6,515 5,529 4,656 △ 8.3 △ 7.2 1.5 △ 9.7 △ 8.6 △ 7.9 △ 0.1 △13.8 △ 7.8 △ 5.9 4.9 1.3 5,986 5,697 5,338 5,042 △ 9.1 △11.6 △ 6.2 △ 9.2 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1.04 1.06 1.11 1.13 1.12 1.16 1.16 1.18 1.16 1.28 1.28 1.30 1.34 1.36 1.37 1.37 1.37 1.38 11,187 10,940 10,700 10,424 9,638 10,278 9,993 10,114 10,110 2.5 11.0 5.5 2.3 6.3 6.9 △ 1.3 14.7 6.0 0.6 6.1 4.2 7.8 6.7 6.8 △ 2.0 13.9 6.9 5.1 17.8 7.4 △ 5.0 5.7 7.0 △ 0.2 15.7 4.8 6,450 7,673 7,292 8,308 6,554 6,537 5,643 6,006 6,126 △19.4 2.7 △ 4.4 △12.4 △ 5.5 △ 3.6 △14.5 0.4 △ 9.3 △20.4 2.3 △ 3.1 △13.3 △ 5.8 △ 2.3 △17.5 △ 1.5 △10.3 △17.2 3.7 △ 6.8 △10.8 △ 4.9 △ 5.9 △ 7.6 4.7 △ 7.5 5,043 4,887 4,754 4,639 4,933 5,398 5,533 6,007 5,662 △ 8.4 △ 7.0 △ 9.4 △ 9.1 △ 9.8 △ 9.6 △11.0 △ 3.7 △ 5.4 資 料 長崎労働局 同 左 同 左 同 左 (注)前年比は伸び率(%)。 ■常用雇用指数(10年=100) 年 月 長崎県 全 国 ■長崎県の月間給与及び労働時間(千円、時間) 現金給与総額 所定内給与額 総労働時間 前年比 前年比 前年比 所定外労働時間 前年比 13 年 平 均 14 年 平 均 15 年 平 均 98.6 98.2 96.9 99.5 99.9 100.9 281 286 301 2.8 1.9 3.4 217 219 225 2.1 0.7 1.3 150.3 150.7 158.4 △ 5.1 0.3 0.0 12.2 12.8 13.0 △16.5 4.6 2.7 15・ 8 9 10 11 12 97.3 96.4 96.5 96.5 96.9 101.3 101.1 101.2 101.3 101.5 253 249 248 269 546 1.1 2.2 △ 0.2 4.3 5.6 227 225 225 225 226 2.8 1.1 △ 0.1 0.3 △ 0.3 155.3 155.5 161.6 158.0 159.5 △ △ △ △ 0.6 2.0 2.5 2.2 0.3 12.0 12.6 13.0 13.1 14.1 5.0 △ 0.1 2.3 △ 0.7 △ 1.4 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 96.3 95.9 95.1 97.3 97.5 97.7 97.8 97.5 101.2 100.9 100.3 101.9 102.0 102.3 102.3 102.2 251 249 279 257 250 442 332 253 0.4 △ 0.8 6.1 0.2 △ 2.6 1.6 △ 1.1 0.3 224 225 228 228 225 226 225 226 0.1 1.2 2.0 0.2 0.1 0.5 0.4 0.7 152.4 155.7 162.6 161.1 153.5 161.6 157.9 156.8 △ 0.9 1.6 0.9 △ 1.8 △ 0.4 △ 0.6 △ 2.7 1.0 12.9 12.7 13.4 12.9 11.6 11.6 11.8 11.6 △ 2.3 △ 1.5 △ 0.7 △ 5.1 △11.4 △ 7.9 △ 4.9 △ 3.3 資 料 長崎県統計課 厚生労働省 △ △ △ △ 長 崎 県 統 計 課 (注)前年比は伸び率(%)。 常用労働者30人以上企業。 ながさき経済 2016.12 41 ■企業倒産関連指標 ■企業倒産件数(件) 年 月 13 14 15 ■企業倒産負債総額(億円) 長 崎 県 九 州 全 国 前年比 (除く 沖縄) 前年比 長 崎 県 九 州 全 国 前年比 (除く 沖縄) 前年比 前年比 前年比 年 年 年 49 64 40 △35.5 30.6 △37.5 695 654 664 △15.1 △ 5.9 1.5 10,855 9,731 8,812 △10.5 △10.4 △ 9.4 134 277 126 △40.7 106.5 △54.7 1,082 1,218 994 △40.1 12.5 △18.4 27,823 18,741 21,124 △27.4 △32.6 12.7 15・ 10 11 12 3 2 3 △70.0 △33.3 △25.0 52 53 42 △24.6 12.8 △ 8.7 742 711 699 △ 7.3 △ 3.4 1.9 0.6 22 18 △99.4 1,035.4 △78.0 82 131 61 △53.2 172.1 △59.8 1,062 1,417 3,854 △14.4 22.7 116.1 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 4 1 2 4 4 1 6 3 5 4 △33.3 △75.0 △33.3 33.3 0.0 △80.0 200.0 △25.0 400.0 33.3 57 51 43 51 45 50 64 43 44 54 △12.3 △ 7.3 △21.8 △19.0 △13.5 △27.5 18.5 △21.8 △10.2 3.8 675 723 746 695 671 763 712 726 650 683 △ 6.4 4.5 △13.2 △ 7.1 △ 7.3 △ 7.4 △ 9.5 14.9 △ 3.4 △ 8.0 24 0.9 0.4 2.4 6.9 0.3 5 9 42 5 689.0 △95.7 △81.5 △69.4 233.0 △98.6 132.5 △63.9 9,995.2 817.2 264 59 72 92 50 131 71 220 96 42 209.4 △16.6 △19.9 △20.1 △36.2 104.2 △ 1.7 162.0 59.9 △49.3 1,269 1,635 1,759 1,033 1,159 1,083 1,240 1,260 853 1,112 △24.5 8.2 △21.3 △46.4 △ 9.3 △14.7 3.3 28.8 △68.5 4.7 資 料 東 京 商 工 リ サ ー チ 同 左 (注)前年比は伸び率(%)。 ■貿易・為替・原油関連指標 ■貿易関連指標(百万円) 年 月 13 14 15 年 年 年 長崎県輸出入高 全国輸出入高 輸 入 輸 出 前年比 輸 入 前年比 輸 出 前年比 前年比 276,911 △ 8.6 221,173 9.9 316,319 14.2 218,198 △ 1.3 277,709 △12.2 179,618 △17.7 10,488 12,571 10,952 16,574 23,764 △45.6 13,231 △68.2 42,822 272.1 12,206 △67.3 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 14,487 △17.7 48,320 3.7 19,241 △23.1 13,527 △ 4.1 262.8 13,213 △21.7 78,565 41,971 92.3 8,072 △42.7 9,475 △39.9 25,425 68.2 20.4 9,478 △42.2 19,685 16,208 △46.1 11,907 △38.5 126.3 r10,681 △28.6 20,037 22,007 △ 7.4 p 8,694 △17.2 長 崎 税 関 (注)前年比は伸び率(%)。 pは速報値、rは確報値。 ながさき経済 2016.12 9.5 4.8 3.5 14.9 5.7 △8.7 △38.4 0.5 △11.0 △29.6 △ 2.2 △13.3 △31.1 △ 3.3 △10.2 △ 1.8 △ 8.0 △18.0 15・ 9 10 11 12 資 料 42 ■為替レート △12.9 △ 4.0 △ 6.8 △10.1 △11.3 △ 7.4 △14.0 △ 9.6 △ 6.9 △17.8 △14.2 △14.9 △23.3 △13.7 △18.7 △24.6 r△17.2 p△16.3 財 務 省 年 月 13 14 15 ■原油価格(ドル/バレル) 米ドル ユーロ 中国元 韓 国 ウォン (円/ドル)(円/ユーロ)(円/元)(円/ウォン) 月 央 値 年 月 前年比 年 年 年 105.39 145.05 120.55 146.54 120.61 131.77 17.36 19.35 18.36 10.00 10.98 10.33 13 14 15 15・ 10 11 12 120.90 132.84 122.82 129.88 120.61 131.77 19.07 19.04 18.36 10.65 10.62 10.33 15・ 9 10 11 12 51.24 47.91 47.50 43.52 △51.7 △52.4 △47.7 △44.8 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 120.87 113.62 112.68 109.75 110.94 102.91 104.42 103.18 101.12 104.86 129.98 124.11 127.70 124.12 123.65 114.39 115.67 114.95 113.36 115.05 17.97 17.35 17.39 17.17 16.83 15.46 15.68 15.41 15.14 15.46 9.87 9.16 9.86 9.77 9.33 8.96 9.31 9.22 9.17 9.15 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 36.93 30.43 32.17 36.98 40.68 45.28 47.74 45.40 45.49 △41.7 △38.6 △41.3 △34.2 △31.5 △29.4 △25.1 △23.1 △11.2 資 料 十 八 銀 行 (注)為替レートは年および月末の仲値。 韓国ウォンは100通貨単位あたりの 相場。 年 年 年 資 料 110.54 △ 3.7 105.08 △ 4.9 55.00 △47.7 財 務 省 ■金融関連指標 ■銀行預貸金月末残高(億円) 年 月 長 ■金 利(%) 崎 県 全 国 年 月 貸出金 預 金 前年比 貸出金 前年比 預 金 前年比 前年比 コール 新発10 国内銀行 長期プ 短期プ レート 年国債 貸出約定 ライム ライム 翌日物 利回り 平均金利 レート レート (平均) (期末) 大口 定期 1年 (期末) (期末) (期末) 13 年 12 月 14 年 12 月 15 年 12 月 45,357 46,662 47,257 4.6 2.9 1.2 24,640 25,473 26,129 5.0 3.4 2.6 4.5 3.1 2.7 2.8 3.2 3.2 12 年 度 13 年 度 14 年 度 0.083 0.073 0.068 0.560 0.640 0.400 1.383 1.280 ― 1.15 1.20 1.15 1.975 1.975 1.975 0.025 0.025 0.025 15・ 9 10 11 12 47,132 47,061 47,051 47,340 1.5 1.8 0.8 1.5 25,823 25,853 25,888 26,243 3.2 3.1 2.6 3.0 3.5 4.0 3.5 2.7 3.4 3.6 3.3 3.2 15・ 10 11 12 0.076 0.078 0.075 0.300 0.300 0.270 1.125 1.121 1.110 1.10 1.10 1.10 1,975 1.975 1.975 0.025 0.025 0.025 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 47,257 47,144 48,389 48,848 48,411 48,553 48,121 47,959 47,787 1.2 0.1 1.5 2.5 1.2 0.9 1.6 0.8 1.4 26,129 26,127 26,678 26,218 26,706 26,670 26,779 26,844 26,851 2.6 2.4 3.3 3.9 4.5 4.5 4.3 4.5 4.0 2.9 3.9 4.1 6.0 5.5 5.4 5.6 5.9 6.0 3.5 2.9 2.8 2.9 2.7 2.4 2.3 2.2 2.2 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 0.074 0.033 △0.003 △0.037 △0.059 △0.055 △0.043 △0.043 △0.052 △0.037 0.095 △0.065 △0.050 △0.085 △0.120 △0.230 △0.195 △0.070 △0.085 △0.050 1.108 1.098 1.076 1.066 1.054 1.039 1.033 1.026 ― ― 1.10 1.00 0.95 0.95 0.95 0.95 0.90 0.95 0.95 0.95 1.975 1.975 1.975 1.975 1.975 1.975 1.975 1.975 1.975 1.975 0.025 0.025 0.025 0.025 0.025 0.025 0.025 0.025 0.025 0.025 資 料 日 本 銀 行 長 崎 支 店 資 料 日本銀行 日本相互証券 日本銀行 みずほ銀行 十八銀行 (注)前年比は伸び率(%)。 ■主要国株価・成長率・失業率指標 ■株 価(円、ドル) 年 月 ■実質GDP成長率(前期比年率、%) 日経平均 NYダウ 工業株 (東証225) 30 種 ■失業率(%) 年 月 日 本 アメリカ ドイツ 中 国 韓 国 年 月 日 本 アメリカ ドイツ 韓 国 13 14 15 13 年 末 14 年 末 15 年 末 16,291.31 17,450.77 19,033.71 16,577 17,823 17,425 13 14 15 年 年 年 1.6 △ 0.0 0.5 1.5 2.4 2.4 0.4 1.6 1.7 7.7 7.3 6.9 2.9 3.3 2.6 15・ 10 11 12 19,083.10 19,747.47 19,033.71 17,664 17,720 17,425 15・ 10 11 12 △ 1.7 1.4 1.1 6.8 2.7 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 17,518.30 16,026.76 16,758.67 16,666.05 17,234.98 15,575.92 16,569.27 16,887.40 16,449.84 17,425.02 16,466 16,517 17,685 17,831 17,787 17,930 18,432 18,401 18,308 18,142 16・ 1 2 3 2.0 0.8 2.9 6.7 2.1 4 5 6 0.7 1.4 1.7 6.7 3.2 7 8 9 2.2 ― ― 6.7 ― 資 料 日本経済新聞社 (注)日経平均、ニューヨーク ダウともに月末値。 資 料 内 閣 府 年 年 年 4.0 3.6 3.4 7.4 6.2 5.3 6.9 6.7 6.4 3.1 3.5 3.6 15・ 9 10 11 12 3.4 3.2 3.3 3.3 5.1 5.0 5.0 5.0 6.4 6.4 6.3 6.3 3.5 3.4 3.5 3.5 16・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 3.2 3.3 3.2 3.2 3.2 3.1 3.0 3.1 3.0 4.9 4.9 5.0 5.0 4.7 4.9 4.9 4.9 5.0 6.2 6.2 6.2 6.2 6.1 6.1 6.1 6.1 6.1 3.5 4.1 3.8 3.7 3.7 3.6 3.6 3.8 4.0 資 料 内閣府・総務省 (注)中国は前年比。 ながさき経済 2016.12 43 44 ながさき経済 2016.12
© Copyright 2024 ExpyDoc