2008 年度 化 学 ■ 大学・学部(日程):筑波大学(前期) ■ 出題構成(時間/配点):医(看護学類)、情報(知識情報・図書館学類)は理科1科目で 60 分 その他は2科目で 120 分 / 配点は学群・学類により異なる 大問 No. 形式 1 空欄補充、記述 計算 2 空欄補充、記述 計算、論述 3 空欄補充、記述 計算、論述 分野・内容、等 難易度 変化 硫黄、窒素、ナトリウムの化合物につい ての総合問題(気体の性質と反応、酸化還 元反応、結晶の風解、電気分解) やや易∼ 標準 → 理論 熱化学方程式(反応熱、蒸発熱、結合エネ 理論II ルギー)、分子の極性と分子間力 やや易∼ 標準 → フタル酸ジエステルと加水分解生成物 (構造決定、異性体、化合物の分離) やや易∼ 標準 → 理論 無機 有機 ※難易度変化…↑難化/→昨年並み/↓易化 ■ 出題傾向: ・数年前までは大問数が大きく変動していた(2000 年度まで4題、2001 年度・2002 年度は3題、2003 年 度は2題)が、2004 年度以降は大問3題で落ち着いてきている。理論・無機が2題、有機が1題出題 される。 ・分量は、時間に対して適量である。 ・ほとんどが基本∼標準レベルの問題である。 ・毎年、20∼30 字程度の論述が数題出る。2007 年度は「40 字以内」、2008 年度は「45 字以内」という 指定の論述も出題され、制限字数がやや多くなってきている。 ・計算問題は標準レベルである。 ■ 近年の出題傾向の変化の有無・方向: ・問題のレベルが基本∼標準に落ち着いた。2003 年以降は標準レベルであり、難問は含まれていない。 ■ 2008 年度入試の特記事項: ・2007 年度に出題された化学 II 選択分野(「生活と物質」、「生命と物質」)からの選択問題(小問1題) は、2008 年度は出題されなかった。 ・化学 II 分野からの出題が少なく、出題頻度の高い化学平衡に関する問題は 2008 年度は出なかった。 ■ 求められる力とその養成: ・標準問題がほとんどであるので、合格には高得点が要求される。そのため、計算ミスや化学式の表記 ミスなどによる失点が、結果に大きく響いてくると考えられる。ケアレスミスには気をつけたい。 ・問題演習をする際には、自分がどのようなところで間違いやすいかを常に意識しておくこと。 ・標準レベルの問題を確実に解けるようにしておくことに加えて、思考力・応用力を要する問題にも当 たって慣れておこう。 ・論述問題は必ずといっていいほど出題され、また問題が易しいことが多いため、ここで点数差がつく 可能性がある。日頃の学習でも、ポイントを押さえた記述ができるように心がけたい。 ・化学 II の選択分野についても出題される可能性があるので、基本事項はきちんと押さえておくこと。
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