第2部第3・4・5章(PDFファイル 731.1KB)

第3章
1
道路交通秩序の維持
指導取締りの強化
(1) 交通事故抑止に資する交通指導取締りの推進
交通事故実態等の緻密な分析に基づき、飲酒運転、無免許運転、速度超過
や信号無視、横断歩行者妨害等の交差点違反等重大交通事故の直接又は主要
な原因となっている違反に重点を置いた指導取締りを推進します。
また、飲酒運転、無免許運転、又はこれらに起因する交通事故事件を検挙
した際は、運転者の捜査のみならず、周辺者に対する捜査を徹底し、酒類若
しくは自動車等の提供罪、同乗罪等のほか、教唆・幇助行為等の確実な立件
に努めます。
(八王子・高尾・南大沢警察署)
(2) 二輪車対策の推進
二輪車の死亡・重傷事故が多発している路線を重点に、悪質性、危険性、
迷惑性の高い違反(速度超過、進路変更、割り込み等)の指導取締りを強力
に実施するとともに、軽微な違反者等に対しても積極的な指導警告を実施す
るなど、安全運転意識の高揚を図ります。
(八王子・高尾・南大沢警察署)
(3) 自転車利用者対策の推進
自転車利用者による交通事故を防止するため、交通ルール・マナーを守ら
ない走行に対しては、自転車指導警告カード及び自転車安全マナーカードを
活用した街頭指導を強化するとともに、ヘルメットの着用について働き掛け
を行います。
また、悪質・危険な違反者に対しては、自転車講習制度の適用を視野に入
れ、交通切符等による取締りを実施します。
(八王子・高尾・南大沢警察署)
(4) 通学路等における指導取締り
通学路等における児童の安全を確保するため、各警察署で重点通学路の登
下校時間帯等を勘案し、通行禁止違反や横断歩行者妨害をはじめとする児童
の安全確保のための指導取締りを推進します。
(八王子・高尾・南大沢警察署)
(5) シートベルト着用及びチャイルドシート使用義務違反の指導取締り
シートベルト・チャイルドシート着用の徹底に向けた座席ベルト装着義務
違反等の指導取締りを実施します。また、交通事故発生時における乗員の被
害軽減を図るため、後部座席を含めた全ての座席のシートベルトとチャイル
ドシートの正しい着用について指導を推進します。
(八王子・高尾・南大沢警察署)
41
(6) 暴走族の取締り等
暴走族や違法行為を敢行する旧車會グループ(暴走族風に改造した旧型の
自動二輪車等を運転する者のグループ)に対しては、道路交通法のほか、あ
らゆる関係法令を適用し、検挙の徹底を図ります。また被疑者の逮捕や使用
車両の押収等を推進するとともに、暴走族等の組織解体を図ることにより暴
走行為の抑止や、暴走族等の実態に関する情報発信や関係機関・団体との連
携強化を通じて、暴走族等を許さない社会環境づくりに努めます。
(八王子・高尾・南大沢警察署、八王子市)
(7)
踏切道の安全を図るための措置
車両等の踏切通行時の違反行為に対する指導取締りを積極的に行います。
また、関係機関及び鉄道事業者並びに道路管理者との安全対策会議を定期的
に開催して、踏切道における安全対策についての情報を共有するとともに、
踏切利用者や鉄道事業者等と合同による安全点検を実施して、高齢者をはじ
めとする交通弱者に着目した踏切事故防止の強化に努めます。
(八王子・高尾・南大沢警察署、鉄道事業者)
2
駐車秩序の確立
(1) 違法駐車の取締り
違法駐車の実態に応じ、重点的に取締りを行う場所や時間帯などを定めた
「取締り活動ガイドライン」を中心とする指導取締りを強化するとともに、
悪質性の高い違反に対しては、移動措置を含む取締りを推進し、良好な駐車
秩序の確立に努めます。
(八王子・高尾・南大沢警察署)
(2) 放置自転車対策の推進
ア 駅前放置自転車クリーンキャンペーンの推進
鉄道事業者及び関係機関・団体との幅広い
連携の下、
「駅前放置自転車クリーンキャンペ
ーン」を実施するなど、自転車利用者に対し
て自転車の放置防止と自転車駐車場利用促進
の啓発活動を行い、自転車の駐車秩序の確立
を図ります。
(八王子・高尾・南大沢警察署、八王子市)
クリーンキャンペーンの様子
42
イ
放置自転車の撤去、短時間利用者の施設への誘導
駅周辺の自転車等放置禁止区域内に放置された自転車等は、即日撤去を行
います。また、買い物等の短時間利用者は、歩道上に設置した自転車駐輪帯
や適正な駐輪スペースに誘導を行い、放置自転車等が発生しないように努め
ます。
(八王子市)
(3) 自転車等の駐車場所の確保の推進
電動アシスト自転車や幼児 2 人同乗用自転車など新たな形態の自転車に
対応した駐輪スペースも確保するなど、利用しやすい駐輪場の整備を推進し
ます。また、店舗等集客施設には、放置自転車等の発生誘因者としての自覚
を有してもらい、各施設で駐輪スペースを確保してもらうように努めます。
(八王子市)
(4) 自転車等駐車場の利用の促進
自転車駐車場マップの配布、自転車駐車場の空き情報の公開、また、電子
マネーでの利用料金支払拡大などによる利便性の向上を図り、自転車駐車場
の利用を促進します。
(八王子市)
放置自転車防止キャラクター
「放置ダメ象」
43
第4章
1
救助・救急業務体制の整備・充実
救急処置の充実
交通事故による重症外傷では、医療機関での早期処置が救命につながります。
重症外傷での救命率を向上させるため、現場活動時間を短縮し、早期搬送を達
成します。また、救急隊員だけでなく、消防隊員も交通外傷の訓練を行い、交
通救助活動における隊員間の連携を円滑に図れるようにします。
(八王子消防署)
2
救急医療機関との連携強化
交通事故発生時、脳神経外科、整形外科等の搬送医療機関の受け入れ状況を
リアルタイムに把握し、地域救急医療機関との更なる連携強化を図り、早期に
負傷者を医療機関へ収容する体制を確保します。
(八王子消防署)
3
応急手当等の普及・啓発の推進
救急隊が現場に到着するまでの間、居合わせた人により早期に適切な応急手
当が実施されるように、自動体外式除細動器(AED)や訓練用人形等の器材
を活用した救命講習会等を積極的に開催し、応急手当の知識・技術の一層の普
及を図ります。
(八王子消防署)
救命講習会の様子
44
第5章
1
交通事故被害者の救済
交通事故相談業務の充実
交通事故に伴う賠償問題等は、被害者・加害者にとって深刻な問題です。初
期の段階で、損害賠償額の算定、調停、訴訟の手続きなどの法律問題等につい
て気軽に相談できるよう引き続き交通事故相談を実施します。
日
時
毎週木曜日(祝・休日を除く) 13 時 30 分~15 時 50 分
(第 1・5 木曜日は 16 時 30 分まで)
予約制(当日 9 時 30 分から電話で申込)
申
込
電話 042-620-7227
先着 4 名(第 1・5 木曜日は 5 名)
担当者
弁護士(公益財団法人日弁連交通事故相談センター東京支部より派遣)
(第 1・5 木曜日は交通事故相談員)
場
市役所本庁舎 1 階
市民生活課市民相談室
所
(八王子市)
2
交通事故相談機関との連携
交通事故被害者等からの相談に的確に対応するために、示談・調停・訴訟等
の手続き、法律扶助制度の利用、生活援護制度の活用等、関係機関との連携を
強化して、問題解決処理機能の向上を図ります。
また、必要に応じて関係機関が実施する相談所を案内し、広く相談できる機
会を提供します。
相談先
電話
東京都交通安全協会立川交通事故相談所
042-522-2557
日弁連交通事故相談センター東京支部立川相談所
042-548-7790
(八王子市)
45
第10次八王子市交通安全計画
平成 29 年
月
発行:八王子市
編集:八王子市道路交通部交通事業課
〒192-8501
東京都八王子市元本郷町3-24-1
TEL :042-626-3111(内線 3473)
:042-620-7410(直通)
FAX :042-626-3137
E-mail:[email protected]
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