メルマガ 「GPN 地元国際通信 Vol.14」 発行運営 (2016/12/2 発 行 ) 一 般 社 団 法 人 グロ-バル・プロフェッショナル・ネットワーク ~地 元 国 際 !- 地 元 企 業 を世 界 へいざなう国 際 専 門 家 集 団 を形 成 するネットワーク! 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0 3 年 制 定 の 会 計 法 に よ っ て い ま す 。 会 計 制 度 の 特 徴 を い く つか述べたいと思います。 1.会計基準とベトナム会計システム 国際会計基準をベースとし、ベトナム独自のアレンジがされた会計基準があり、統一さ れた勘定科目コードが全ての企業に義務付けられ、財務諸表の様式、会計帳簿、証憑書類 の分類方法等が規定されています。会計事務所に任せておけば問題ないでしょう。 国 際 会 計 基 準 を ベ ー ス と し て い る と い う 点 で す が 、そ も そ も 、日 本 の 上 場 企 業 の よ う に 、 ① 持 ち 合 い 株 式 の 保 有 、 ② 退 職 金 制 度 に 対 し て 税 法 基 準 で し か 対 応 し て い な か っ た 、 ③バ ブル経済の破綻によって土地に多額の含み損が生じたといった状況にないわけですから、 特に考えなければならない論点はないと思われます。 会計帳簿、証憑の保存期間は10年です。 2.会計期間 税務対応でふれたように、原則12月決算ですが、事前に税務当局に届けることによっ て、3月、6月、9月が可能です。12月決算ですと監査が混雑し、税務申告期限に間に 合わず、仮申告となるといった点も以前ふれました。 3.記帳通貨、記帳言語 ベトナムドンによる記帳が原則ですが、輸出加工型企業、外国との取引が多い企業につ いては、税務署に届出を行うことによって、外貨建て記帳が認められます。この 場合、決 算日における換算レートによる財務諸表の作成が義務付けられます。 ベトナム語による記帳が必須となります。決算書、税務申告書等全てベトナム語での作 成となります。 4.会計監査 日本企業は外資企業であるため年に1回の会計監査を受け、監査済みの財務諸表を税務 署、ライセンス機関、財務省の地方管轄機関および統計局に提出する義務があります。複 雑な会計はあまりないわけですから、監査は形式的なものといえます。 聞いた話ですが、香港では監査報酬に3段階あり、一番安い場合には全く帳簿を見ない で監査報告書が作成されるそうです。ベトナムでは果たしてどうなのでしょうか。 5.会計主任者制度 ベトナムの特徴としてチーフ・アカウンタント制度(会計主任制度)があります。これ は会計法によって定められた、全ての外国企業に義務付けられた制度です。チーフ・アカ ウンタントと呼ばれる資格を有する人をおかなければなりません。チーフ・アカウンタン トは、企業の会計に責任を負い、企業の会計部門をマネジメントする 職です。より具体的 には、会計帳簿、決算書、小切手、銀行口座の開設などの必要書類にチーフ・ アカウンタ ントの署名が必要となります。 もっとも、直接雇用が義務付けられているわけではなく、会計事務所に委託することが 2 できます。会計事務所からの、業務メニューに明示されています。 このような、ベトナムの会計に円滑に対応するには、日系事務所にお願いすることが必 要でしょう。 <参考> ・ジェトロ「はじめてのベトナム進出」 ・久野康成公認会計士事務所・㈱東京コンサルティングファーム 「ベトナムの投資・M&A・会社法・会計・税務・労務」 文責 野村 智夫 3 ■ TMI総 合 法 律 事 務 所 弁 護 士 白 石 和 泰 氏 ~海 外 進 出 関 連 当 事 者 インタビュー <その4> ○今 回 は 、 弁 護 士 の 白 石 和 泰 先 生 に イ ン タ ビ ュ ー を い た し ま し た 。 先 生 は 、 T M I 総 合 法 律事務所に所属されていますが、外務省に駐在の経験もあり、外務省の内側から見た取組 み、ミャンマーの状況など色々参考となることを教えて戴きました。 白石和泰氏: 千葉県南房総出身 平成 8年 早稲田大学政治経済学部経済学科卒 平成10年 司法書士登録 平成14年 司法研修藷入所 平成15年 弁 護 士 登 録 ( 東 京 第 二 弁 護 士 会 )、 TMI総合法律事務所入所 平成25年 ワシントン大学留学 シアトルの法律事務所に出向 平成26年 外務省経済局政策課に駐在 平成28年 TMI総合法律事務所 パートナーに就任(現任) TMI総合法律事務所 http://www.tmi.gr.jp I:ご無沙汰しています。GPNを設立して、外務省にご挨拶に行き、総会に来ていただ いた時以来ですね。 白石:ご無沙汰しています。 I:早速ですが、外務省には、出向だったのですか。 白石:出向というか、TMIに在籍のまま、駐在という形で週3回、専門員という立場で 通っていました。手続き的には留学中に事務所の方が進めてくれたので、詳しくはないの ですが、縁あって採用され、初代法律の専門員として平成26年7月から1年弱通いまし た。現在も3代目としてTMIの弁護士が駐在しています。 I:どのようなお仕事をなさっていたのですか。 白石:所属は、外務省経済局政策課です。政策課は、日本企業支援の窓口という部署で、 そ の 支 援 中 で も 法 律 的 な 事 が 生 じ た 場 合 、法 的 専 門 家 が 必 要 な の で 、設 け ら れ た も の で す 。 I:具 体 的 に は 、ど の よ う な も の で し ょ う 。可 能 な 範 囲 で 教 え て も ら え ま せ ん で し ょ う か 。 白石:各国で活動されている日本企業様が、色々困ったことがあった時、大使館・領事館 にご相談に来られます。ご相談を受けて通常、現地の拠点で処理されますが、事案によっ て、本省に送られてくることがあります。 例えば、それが、法律的な案件の場合、法律的な考え方・手順、準備すべきことを分析 して現地の在外公館に返します。 I:我々GPNが海外に進出している企業のお手伝いをしていて思うのですが。実感 とし て、会計・税務といった問題もありますが、それ以上に法律関係の問題が大きいと思いま す。 4 白石:私は、日本の法の弁護士で、海外の法律のアドバイスはできませんが、法の専門家 として法の考え方からどう考え、準備・対応するか考え方をアドバイスすることは、でき ます。 I:法のあり方から見たアドバイスですね。 白石:例えば、法律がしっかりしていて国で物事が契約に基づいて対応されるならば、外 務省が介入することはありません。しかし、法の執行、法の支配に欠けているような国の 場合もあります。 このような場合、外務省のルートで法の執行としておかしいのではないでしょうかとの お手紙を差し上げる。その前提として事実の整理、法的考え方を整理しておく必要があり ます。 また、国でなくとも国営企業と日本の企業様との紛争というケースもあります。国営企 業と言っても実際は国ですので、国と企業の問題ではなく、国と国との問題として取り上 げ申し上げた方がいい場合もあります。 I:結構大変なお仕事で。 白石:大変なのは、在外公館の方で、私は分析して在外公館に送るだけで、実際の交渉な ど大変な事は在外公館の方々が、進められることになります I:外務省の法律への対応力は、どうですか。 白石:外務省では、法曹というか法に基づき構成して行くといったこ とに関して、他の省 庁は知りませんが、必ずしも強くないように感じました。法のロジックで対応したほうが プ ラ ス に な る と 思 い ま す 。可 能 で あ れ な 、法 の ロ ジ ッ ク の 考 え 方 で 対 応 で き る 方 々 が い て 、 このような紛争の中に入って交渉や紛争解決などのお手伝いをすることは日本のために大 切だと思います。 I:それでは、案件は、アメリカ・ヨーロッパ始め全世界が対象ですね。GPNは、東南 アジアを中心に活動していますが、どちらの地域からが多かったですか。 白石:欧米等では、法の体系もしっかりしています。法による審理という面では、東南ア ジアでは法の整備が始まりだした所ですし、投資金額も多いということで、東南アジアが 多かった様に思います。アフリカは、資源ビジネスが中心で、まだ紛争といったことまで は、余りなかったと記憶しています。 I:お話の様子では、三菱商事のようなワールドワイドなクラスでないもう少し小ぶりな 企業が、多いのかなと思いましたが。 白石:イメージとしては、自身で頑張っているが、自前で対応できない企業様が比較的多 かったような気がします。 I:大使館というと。どう言ったらよいか。当てになるような、ならないような何という か ・・・ 白石:外務省として「開かれた在外公館」を目指して頑張っていますが、元いた私が言う のもなんですが。敷居が高いというか相談しにくい、民間の肌感覚との違い、そのような 風潮はあると思います。そこをどう解決して行くかが一つの課題であります。 I:視察旅行に行ってもJETROは、何時でも会ってくれますが、大使館はどうも単純 に比較はできませんが、在大阪の、特に東南アジアの領事の方々は、結構お会いしてくれ ますが。 白 石:私 が 中 小 機 構 の プ ロ ジ ェ ク ト と い う の は 、年 に 2 回 海 外 進 出 志 向 の 会 社 を 募 り 、 (一 定 の 選 考 の 上 )、現 地 視 察 し 、現 地 公 館 か ら の 政 治 状 況 、経 済 状 況 な ど の 情 報 提 供 を 受 け る というプロジェクトですが、これを担当させていただき、本省側の窓口として現地公館と 5 のやり取りをさせていただきました。 その時の対応は、多くの方々は積極的にレスポンスしてくれていましたが、中にはパー ソナリティと言いますか、担当者により強弱があるのは、現実です。誰に聞いても統一的 な対応が期待できるというか課題はあると思います。 「開かれた公館」は、政府・外務省の目指している所です。是非在外公館を積極的にう まく使っていただくべきだと思います。 I:うまく使うということですね。 白石:このような中、一つの解決策として始まったプロジェクトがあります。 在外公館が、現地拠点を置く、まあ日系法律事務所を一定の業務契約を締結し、これに基 づいて法律事務所が、現地の企業様の法律的はご相談を無料で受けるというプロジェクト が始まりました。 I:有難い制度ですね。 白石:スキーミングから予算までを政策課の皆さんとやらせていただき、予算が付き私が 辞めた次の年度、今から2年前からスタートしました。 I:現在運営されている制度ですね。 白石:このプロジェクトが始まり、ヤンゴンでは。TMIが現地大使館とタッグを組み無 料法律相談を実施しています。 原則月に1回、月末あたりで実施していますが、その時がダメな場合などにはご要望に 合わせてフレキシブルに対応させていただいています。大使館の窓口、HPで見ていただ き、そこから申し込んでいただくと対応させていただきます。 I:ところで、TMIのヤンゴン進出はかなり早いですね。いつ進出したのですか 。 白石:2012年から出させていただいています。ミャンマーの大いなる経済発展を見越 しての進出です。 I:全体のポジションとしては、バンコックより高いのではないですか。 白石:戦略的意思決定の上、既に進出されている所より、誰も行っていない所、最初に物 事をなすという当事務所の開拓者精神です。 I:最近のヤンゴンは、如何ですか。 白石:ティアラ工業団地も最初のゾーンAはほぼ満杯なり、今は次のゾーンBですね。 ただちょっと、インフラが心配です。電力供給はまだまだですし、ティアラの工業団地 の企業がフル稼働したら物流が問題になるかと思います。運び出せるのかな。ティアラに 1番隣接している橋は老朽化しています。まあ、現在、交通インフラの整備中というとこ ろです。 I:ミャンマーのTMIは。 白石:ミャンマー人弁護士4人と常駐日本人弁護士2人、後日本から3名の弁護士がロー テーションを組んで毎月行っています。 (なお、TMIミャンマーは、経済産業省及びJETROの実施する「中小企業海外展開 現地支援プラットフォーム事業」の現地支援プラットフォーム・コーディネーターも務め ら れ て い ま す 。) I:ところで先生は、初めから国際弁護士を。 白 石:い え い え 、私 は 、留 学 前 は バ リ バ リ の ド メ ス テ ィ ッ ク で し た 。英 語 も 堪 能 で は な く 、 苦労しました。 6 弁護士になってからワシントン大学に留学しました。普通 は、ニューヨークに行くので すが、私は法学部出身でないため、ニューヨークではニューヨークバー(弁護士資格)を 得ることが制度上できないので、ニューヨークには、行かなかったのです。 I:海外は、結構、出身学部で、卒業後の仕事の資格という面で制約ありますね。 日本では、大学はとりあえず行って、卒業前にやっと人生の方向を決め始めるみたいな 所が一般的なように思いますが、海外では違うのですね。 白石:海外では、大学も含め自分の進んできたキャリアというものが、何をやれるか何を 学んだかとして評価が重んじられるところが強いようですね。 I:仕事の国内・国外の比重はどの程度ですか。 白石:国内2:国外1位ですか。国外も主にヤンゴンです。 I:ヤンゴンでのお仕事の内容は。 白石:主に投資案件です。主に投資案件、それと投資後のケア、労働関係・契約・組織再 編、そしてEXITです。 I:もうEXITがあるのですか。 白石:進出されて2~3年ですか。既に、見切り・仕切り直しを始めている企業様があり ます I:原因は、やはりパートナーとの関係が多いのでしょうか。 白石:そうですね、現地のパートナーとの関係が、投資が上手くいかなった原因になった ケースが多いです。 I:最初の契約で、縛っておくことで、回避できないのでしょうか。 白石:最初に契約をしっかり作りこむことが、大事です。 ただ、ミャンマーの裁判所は、信頼性は必ずしも高くありません。裁判でというのは期 待できません。日々のとりまわしで損をしないスキームを組み込めるか、多額の債権を固 定化させないといったことが必要と思います。 I:いざとなったらすぐ逃げられる体制ですね。 白石:現地におまかせで、現場に行かないというのでは 会計をごまかされることもあり ます、エクセルや会計データだけを見ているだけではだめです。現物・証憑で確認するこ とが必要です。元帳上は、多額の預金が有っても、銀行の発行した証憑で確認せず、蓋を 開ければ、預金はなかったというケースもあります。ミャンマー人に騙されるパターンも あれば現地の日本人に騙されるパターンもあります。いずれにしても始める前に きっち り体制を決めておくことです。 白石:直接設立するより、シンガポールに親会社を設立してその子会社として設立にする のも一つの方法ですね。 I:ホールディングですか。 白石:何かあった時のために。株式譲渡なりEXITも容易になります。 シンガポールで仲介裁判をするとなると、それだけでも牽制になります。 I:ミャンマーの裁判制度では? 白石:ミャンマーでの裁判は、残念ながら信頼できないので、お勧めはできません。 まだ、いわゆる袖の下文化があります。 ミ ャ ン マ ー に は 、 汚 職 防 止 法 が あ り 、 25,000 チ ャ ッ ト ( 大 ま か に 日 本 円 の 1/10: 2,500 円)までの贈答は許されるのですが、徹底されていません 念 の た め 申 し 上 げ る と 投 資 企 業 管 理 局( Directorate of Investment and Company Administration: 投 資 、 会 社 法 周 り を 監 督 ) は 、 担 当 者 レ ベ ル ま で 徹 底 さ れ て い ま す 。 7 I:異例な判例が挙がってくると判例の積重ねがおかしくなるのでは。 白石:まだ、未成熟で判例のデータベースの様なものを整備されていませんし、どのよう に先例が積み上げられているかわからない所があります。 I:当然、弁護士資格は、ありますね。 白石:ミャンマーでも弁護士資格なしには法廷に立てません。 ただ、優秀な方が弁護士になるかといえば、違います。資格を目指す人たちには、弁護 士は余り人気ではありません。人気の一番は、お医者さんです。 I:でも、一定以上のレベルですよね。 白石:まず、試験制度がありません。確か1年だったと思いますが、大学を出て研修を受 ければ誰でも弁護士になることができます。 I :( う ら や ま し い ) 白 石 : 国 際 商 事 案 件 に 慣 れ て い る 人 も 少 な い し 、 ま し て や 裁 判 官 に い た っ て は 、 ・・・・・・・ の状態です。 I:外務省としてそちらの方の援助をすべきでは。 白石:日本の外務省として、既に行っています。 法的制度、知財権の整備をお手伝いしています。 I:早く進んでほしいですね。知財権に関して、よく問題になる国がありますが、進む具 合は如何ですか。 白石:特許法に関しましては、現在日本の支援で法整備に取り掛かっています。商標権に 関しては、新聞に掲載することで仮公告できる制度が実務上確立しています。ミャンマー は、法整備中ですが、この方面で不正はしないし、ずるはしない風土です。 I:海外に進出しようとする企業へのアドバイスをお願いします。 白石:法律だけで分からない文化、そのような隠れたリスクとして存在することを注意し てください。その辺りを注意して投資について検討してください。アドバイザーに関して も法律的には当然ですが、文化的にも配慮が必要です。当事務所も事務局長は、5年間日 本に留学し、日本語も堪能で、日本の文化を理解し、ミャンマー文化を分かっています。 I:それは有難いですね。 白石:文化の話で、こんな例があります。ミャンマーでは、地方では離職率が高いのです が、ある企業が月に1回お坊さんに来ていただき説法をしてもらったら、離職率がぐっと 下がったということがあります。 I:文化といえば、ミャンマーでは、娯楽産業の一番は貸本屋だとか。何分ヤンゴンは別 として、電気が十分でないので、テレビダメ、映画ダメ、終戦後の日本みたいで、また、 識字率が高いので、本に流れると聞きましたが。 白石:それは、ちょっと存じ上げませんでしたが、今ヤンゴンでは、スマートフォーンで す。皆、暇さえあればYouTubeをみています。 I:日本と同じですね。活字離れ。 白石:そこに進出のチャンスがあると思います。実際、キャリアさんとしてKDDIと住 友商事さんがプロジェクトを進めているようです。 また、コンテンツビジネスは可能性あると思います。 但し、ローカライズというか調 整は必要でしょう。相手国の文化を尊重した調査が必要です。 I:ヤンゴンの進出しようとしている方々に。 白石:最近、ミャンマーでは、外国投資法が改正されました。元々外国投資法と内国投資 法がありましたが、一つになって新しい投資法ができました。 8 I:内容的には? 白石:まだ、肝心の政令・規則などが公表されていませんので詳しい所が、詳細が不明確 です。この後、順次情報を入手して、日本で研修会を開催する予定です。 I:その時は、是非ご連絡ください。GPNとしても会員の方々にお知らせ したいと思い ます。 白石:後、会社法が変わります。なぜか、オーストラリアの弁護士たちが起草しています が、現在未公表ですが、来年3月施行見込みです。 重要な点は、外資会社の定義が変わります。現在1%でも外国人株主が制限していると 外国会社とされます。何が問題になるかと言えば、外国会社となれば、不動産の1年以上 の長期賃貸ができないとされています。 長期の土地の賃貸を前提とするアパートメント 経営、ホテル等の業種は、制限を受けていました。勿論。投資法の許可を受けて、試用期 間を50年に延ばすことは、今でも可能ですが、許可は必要です。 政令等でどうなるか不明ですが、35%以下の外国人株主の会社まで、内資会社とされ そうです。 I:ところで、ミャンマーでは、土地は全て国有なのでしょうか。 白石:ミャンマーでは、土地の所有権に類似した権利もありますが、基本的には利用権と いうようなものは、複雑で、例えば昔、国王が認めた一種の利用権とか色々ある複雑な制 度になっています。ですので、土地の使用権を得ようとする時は、まずその土地の種類を 調べることから始まります。 今後は土地の利用権が、免税とパッケージになった投資法の許可を得ること なく、内国 法人として長期の土地使用が可能となり、選択肢が広がりました。 I:今後、投資法と会社法の詳細が明らかになり、研修会で教えていただくことが、楽し みです。本日は、ありがとうございました。 インタビューが終わって もっと聞きたい、書きたいことが有りましたが、時間と枚数の関係で以上にしぼらせて いただきました。この後、本年度の研修旅行ですが、ミャンマーに行くことが決定しまし た。 日程は、来年3月19日から23日の3泊5日の予定です。TMIミャンマーにもご訪 問しまた、できれば現地でお会いしたいです。 文責 長友 滋尊 9 >>> 注 目 情 報 ■ 第 2回 海 外 視 察 研 修 ツアー「ミャンマー連 邦 共 和 国 」 開 催 ! 参 加 者 募 集 !! ○ 一 般 社 団 法 人 グ ロ ー バ ル・プ ロ フ ェ ッ シ ョ ナ ル・ネ ッ ト ワ ー ク( 通 称:地 元 国 際 )で は 、 日本の中小企業の海外進出をお手伝いする国内専門家集団として、海外の会計事務所等と のネットワークの拡充に努めてまいりました。 GPN会員の皆様に、直接、国外パートナーのスタッフの方々と面談をしていただき、 ま た 、既 に 海 外 進 出 を さ れ て い ら っ し ゃ る 企 業 の 現 場 の 姿 を 見 学 し て い た だ き 、今 後 一 層 、 地元中小企業の海外進出の支援に役立てるよう視察旅行を企画いたしました。 ○昨年度は、第1回目として、野村理事長を団長に総勢11名で平成27年8月30日か ら 9 月 3 日 ま で の 3 泊 5 日 の 日 程 で 、ベ ト ナ ム ホ ー チ ミ ン に あ る 現 地 進 出 企 業 、及 び 、日 系会計事務所等の視察訪問を行いました。 東南アジアには、魅力ある進出先が沢山ありますが、本年度(第2回)の視察先は、ミ ャ ン マ ー 連 邦 共 和 国 で す 。 詳 細 決 定 次 第 、 GPN WEB サ イ ト よ り 発 表 し ま す 。 ○GPNの会 員 の皆 様 には、通 常 の旅 行 料 金 よりも安 く、本 研 修 ツアーに参 加 いただける特 典 もあり ます。この機 会 を、是 非 、ご活 用 いただきたいと思 います。 ○ミャンマー連 邦 共 和 国 (Republic of the Union of Myanmar :通 称 「ミャンマー」) 基 礎 データ 東 南 アジアのインドシナ半 島 西 部 に位 置 する共 和 制 国 家 。独 立 した 1948 年 から 1989 年 までの国 名 はビルマ連 邦 。南 西 はベンガル湾 、南 はアンダマン海 に面 する。南 東 はタイ、東 はラオス、北 東 と 北 は中 国 、北 西 はインド、西 はバングラデシュと国 境 を接 しています。インド東 部 とミャンマー南 西 部 はベンガル湾 をはさみ相 対 しています。 <一 般 事 情 > 1.面 積 68 万 平 方 キロメートル(日 本 の約 1.8 倍 ) 2.人 口 5,141 万 人 (2014 年 9 月 (ミャンマー入 国 管 理 ・人 口 省 発 表 )) 3.首 都 ネーピードー 4.民 族 ビルマ族 (約 70%),その他 多 くの少 数 民 族 5.言 語 ミャンマー語 6.宗 教 仏 教 (90%),キリスト教 ,回 教 等 <経 済 > 1.主 要 産 業 農業 2.名 目 GDP 約 568 億 ドル 3.一 人 当 たり GDP 1,113 ドル 4.経 済 成 長 率 8.25% 7.総 貿 易 額 輸 出 :約 112 億 ドル、輸 入 :約 137 億 ドル 8.主 要 貿 易 品 目 輸 出 :天 然 ガス,豆 類 ,衣 類 ,チーク・木 材 ,米 、輸 入 :機 械 部 品 ,精 油 , 製 造 品 ,化 学 品 ※出 典 ・参 考 外 務 省 http://www.mofa.go.jp/ 10 >>> お知 らせ ■ 海 外 展 開 企 業 支 援 セミナー開 催 の御 案 内 (第 6 回 ) ~“知 っ得 ” タイの法 務 ・会 計 ・税 務 ~年 間 業 務 を総 まとめ! ○開 催 概 要 1.日 時 平 成 28 年 12 月 6 日 (火 ) 15:00~17:00 2.会 場 東 京 国 際 フォーラム 〒100-0005 3.講 ガラス棟 会 議 室 G405 東 京 都 千 代 田 区 丸 の内 3丁 目 5-1 TEL:03-5221-9000 師 公認会計士 倉地準之輔 先生 4.テーマ「“知 っ得 ” タイの法 務 ・会 計 ・税 務 ~ 年 間 業 務 を総 まとめ!」 <内 容 > タイへ進 出 している日 系 企 業 は約 5,000 社 を数 えるまでになっています。現 地 の専 門 家 も 多 数 存 在 しています。コミュニケーションロスを防 ぎ、効 率 よく業 務 を進 めるためには、タイの諸 制 度 の 概 略 を把 握 しておく必 要 があります。 日 系 企 業 担 当 者 はもとより、これからタイへ 進 出 しようと計 画 している経 営 者 の方 々が知 っておくべ き留 意 点 について、解 説 します。 5.参 加 費 (税 込 )正 会 員 3,000 円 準 会 員 ・賛 助 会 員 5,000 円 一 般 10,000 円 ○懇 親 会 1.日 時 同日 18:00~20:00 2.場 所 銀座 鮒忠 東 京 都 中 央 区 銀 座 6-9-4 TEL:03-3571-2727 3.参 加 費 7,000 円 (税 込 ) ≪講 師 略 歴 ≫ ビズウィングス (タイ国 ) 代表 / 公認会計士 倉地 準之輔 先生 BizWings (Thailand) Co., Ltd. / Ju nnosuke Kurachi MBA | CEO & Founder 【申 込 方 法 】「(1)エントリー」 → 「(2)参 加 費 納 入 」の2ステップ! ※ GPN WEB サイト よりお申 し込 み下 さい。 (1)エントリー GPN WEB サイトの HOME ページ、左 メニュー「資 料 請 求 ・各 種 申 請 」をクリック。 必 要 事 項 を記 載 の上 、「2.ご用 件 」→「セミナー申 込 」を選 択 し参 加 人 数 を自 由 記 入 欄 へ記 載 願 います。 *セミナー参 加 費 用 のお支 払 いは銀 行 口 座 振 込 のみとなります。 (2)納 入 方 法 次 の口 座 へお振 込 み願 います。 <みずほ銀 行 > 銀 座 中 央 支 店 (店 番 125)普 通 口 座 番 号 1332491 口 座 名 義 シャ)グローバルプロフェッショナルネットワーク <お問 合 せ> ⇒ http://www.gpnjapan.com/ 11 ■ 会 員 募 集 中 !!~会 員 種 別 ・協 会 費 について ○当 会 は2014年 6月 に、新 たな使 命 を担 う税 理 士 、公 認 会 計 士 などの士 業 者 が中 心 となって設 立 されました。国 際 専 門 家 集 団 を形 成 するネットワークを構 築 し 、地 元 中 小 企 業 を世 界 へ誘 い、我 が国 の経 済 の発 展 に貢 献 するための事 業 を行 っています。会 員 の皆 様 から御 支 援 頂 く会 費 は、海 外 へ展 開 していこうとする SAMURAI 日 本 の企 業 および企 業 戦 士 の方 々への支 援 活 動 に活 用 させて頂 きま す。 何 卒 、本 事 業 の趣 旨 に御 賛 同 頂 き、当 会 へ御 参 加 下 さいますよう、お願 い申 し上 げます。 【会 員 種 別 ・協 会 費 】 (1)正 会 員 ・社 員 総 会 に参 加 し、議 決 権 を有 する方 。GPNの活 動 に関 し、財 務 的 支 援 、及 び、運 営 に関 して関 与 する方 。 <費 用 > 入 会 金 10,000 円 (2)準 会 員 ・下 記 の会 員 の権 利 を有 する方 。 <費 用 > 入 会 金 (3)賛 助 会 員 会 費 5,000 円 /月 (60,000 円 /年 ) 5,000 円 会 費 1,500 円 /月 (18,000 円 /年 ) ・当 法 人 の目 的 に賛 同 し、財 政 的 支 援 を提 供 する方 。 <1口 > 10,000 円 個 人 の方 団 体 ・企 業 の方 1口 以 上 10 口 以 上 ※入 会 金 については、会 員 となっている者 からの推 薦 を受 けた場 合 には免 除 されます。 【会 員 の皆 様 へのサービス内 容 】 会 員 の権 利 会 員 の種 別 正会員 準会員 賛助会員 (1)定 款 第 12 条 に定 める議 決 権 の行 使 ○ - - (2)GPNが運 営 する外 部 への発 信 媒 体 での紹 介 ○ ○ - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ex:WEB サイト・メルマガでの掲 載 (3)GPNの活 動 に関 するサポートの収 受 ex: 海 外 展 開 企 業 への支 援 (個 別 相 談 ・国 外 パートナー紹 介 等 ) (4)GPNが主 催 する事 業 および催 事 への参 加 ex: 海 外 視 察 研 修 ツアー、講 演 会 ・セミナー 優 先 割 引 受 講 、 会 員 誌 ・メールマガジン購 読 【注 意 】 ①入 会 を申 請 す る者 は、定 款 にしたがい、所 定 の 入 会 申 請 の手 続 き 、及 び 、指 定 決 済 機 関 による入 金 の確 認 をもって 行 うものとし ます 。 ②契 約 期 間 は 、入 会 手 続 きが完 了 した 翌 日 より 起 算 して 1 年 間 とし ます。但 し 、期 間 満 了 日 の 2 ヶ月 前 迄 に 、会 員 より 所 定 の 退 会 申 込 書 が提 出 され、経 営 執 行 委 員 会 が退 会 の申 し 入 れ を受 理 した場 合 を除 き 、契 約 期 間 は 1 年 間 延 長 され、その 後 も 同 様 とし ます。 ③契 約 期 間 中 に中 途 退 会 する 場 合 は 、その理 由 の如 何 を問 わ ず、払 い 込 まれた 会 費 等 の返 金 は行 わないものと します 。また 、 協 会 費 の未 払 分 、及 び、残 債 務 全 額 を支 払 うものとし ます。 ④会 員 の 資 格 喪 失 、その他 の 詳 細 は 定 款 、及 び 、利 用 規 約 に記 載 されてい ます 。必 ず 、ご 一 読 下 さい。 <お問 合 せ> ⇒ http://www.gpnjapan.com/ 12 ■ 友 人 紹 介 制 度 のお知 らせ~入 会 金 免 除 ! ○皆 様 のまわりに、海 外 進 出 をご計 画 の経 営 者 様 、又 は、海 外 展 開 案 件 の相 談 を受 けている税 理 士 ・公 認 会 計 士 等 の士 業 者 の方 はいらっしゃいませんか? ご紹 介 頂 いた方 が GPN に入 会 された 場 合 、入 会 金 免 除 の上 、GPN が懇 切 丁 寧 にバックアップさせて頂 きます。 次 の事 項 をご記 入 の上 、本 メールにご返 信 頂 くか、GPN WEB サイト「お問 合 せ」フォームより、ご連 絡 頂 きたくお願 い申 し上 げます。 <友 人 紹 介 > ● 組 織 ・団 体 名 称 ● 姓 名 ● ご住 所 ● 電話番号 ● E-Mail <お問 合 せ> ⇒ http://www.gpnjapan.com/ ■ 「海 外 展 開 &国 際 税 務 に関 する課 題 ・質 問 にお答 えします!」 ○GPNは中 小 専 門 家 事 務 所 の国 際 社 会 での競 争 力 を強 化 し、既 存 、及 び、潜 在 クライアントの国 際 化 のサポートを行 う組 織 を、日 本 の中 小 専 門 家 事 務 所 と共 同 して、日 系 専 門 家 事 務 所 のネットワ ークです。 <募 集 >現 在 、海 外 進 出 をご計 画 されている企 業 の顧 問 をされていらっしゃる税 理 士 、公 認 会 計 士 の皆 様 の課 題 や国 際 税 務 に関 する質 問 にお答 えします。お気 軽 に、下 記 までお問 合 せ下 さい。 <お問 合 せ> ⇒ http://www.gpnjapan.com/ 13 発 行 運 営 団 体 のご案 内 ○本 メルマガは、個 人 情 報 保 護 ポリシーに基 づいて配 信 されています。 詳 しくは下 記 のページをご参 照 ください。 ・プライバシーポリシー ⇒ http://gpnjapan.com/notice/policy.html ○本 メールは日 本 国 内 向 けの情 報 です。本 メールの掲 載 情 報 や資 料 の掲 載 には、適 宜 、更 新 、追 加 をする等 、細 心 の注 意 を払 っておりますが、掲 載 された情 報 の内 容 は、更 新 時 期 などにより変 化 する事 があり、一 切 保 証 するものではありません。 ・本 メールの再 配 信 、記 載 内 容 の無 断 転 載 ・転 用 ・編 集 はご遠 慮 ください。 ○ご意 見 ・ご感 想 などございましたら、下 記 までお願 いします。 <GPN カスタマーセンター/メールサービスデスク> 〒272-0034 千 葉 県 市 川 市 市 川 1-12-22 市 川 サークルビル 6 階 [TEL] 047-712-5531 [FAX] 047-712-5532 [Mail Desk] [email protected] [代 表 E-Mail] [email protected] [URL] http://www.gpnjapan.com 営 業 時 間 :月 ~金 (10:00~18:00、祝 日 ・年 末 年 始 を除 く) <発 行 運 営 > 一 般 社 団 法 人 グロ-バル・プロフェッショナル・ネットワーク ~ 地 元 国 際 !-地 元 企 業 を世 界 へいざなう国 際 専 門 家 集 団 を形 成 するネットワーク!! 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