平成28年度関西公立3大学新技術説明会, 2016年11月29日, JST東京本部別館 「スマートテクノロジー 新技術説明会 2016」関西発くらしの快適設計から最新デバイスまで 従来技術:異種材料接合の必要性 従来技術:接着の基本的なしくみ 従来技術:各種接合法の比較 各種接合手法の利点と欠点 手 法 利 点 欠 点 ねじ・ボルト 作業が容易 取り外しが容易 異種材料の接合が可能 平坦性が悪い 穴あけ加工が必要 薄板には不向き リベット・カシメ 作業が容易 異種材料の接合が可能 平坦性が悪い 穴あけ加工が必要 溶接 接合強度が大きい 高温が必要 ひずみの発生が大きい はんだ付け 作業が容易 導電性 高温が必要 フラックスが必要 接着 異種材料の接合が可能 平坦性がよい 応力集中が小さい 接着強さがばらつく 耐熱性が不十分 取り外しが困難(熱硬化系) 4 プラスチック接着の勘どころ、日刊工業新聞社(2009)より 従来技術:異種材料接合(金属表面処理) 従来技術:異種材料接合(金属表面処理) 従来技術:エポキシモノリスとは? 従来技術:エポキシモノリスとは? 新技術の特徴:エポキシモノリス作製 新技術の特徴:エポキシモノリス構造 新技術の特徴:エポキシモノリス構造 新技術の特徴:各種樹脂の化学構造 新技術の特徴:各種樹脂の熱溶着条件 熱溶着条件 Heat weld conditions Resin Thickness of plate (mm) Temp. (oC) Time (sec) PE 5 140 60 PP 4 170 60 POM 2 170 70 ABS 3 140 90 新技術の特徴:引張せん断試験 新技術の特徴:引張せん断試験 新技術の特徴:破断面のSEM観察 新技術の特徴:破断面のSEM観察 新技術の特徴:各種金属樹脂間の接合 新技術の特徴:各種金属樹脂間の接合 新技術の特徴:各種金属樹脂間の接合 Cu,SUS/モノリス/PET Metal Cu SUS Heat weld conditions Temp Time (oC) (sec) 150 160 150 50 30 50 Bond strength (MPa) 3.73 ±1.69 4.32 ±1.45 4.27 ±1.58 Bond strength (MPa) 金属/モノリス/PET 引張せん断強度 (SUS vs Cu) SUS 6 Cu 4 2 0 150 oC 160 oC ・Cu基板, SUS基板とPETはいずれも高い接着強度 (>4MPa) 接合強度: Cu ~ SUS 新技術の特徴:各種金属樹脂間の接合 新技術の特徴:モノリス接合(接着剤併用) 新技術の特徴:モノリス接合(接着剤併用) 新技術の特徴:モノリスシート接合 新技術の特徴:モノリスシート接合 新技術の特徴:まとめ ◆ 異種材料接合のためのエポキシモノリスの多孔表面 を利用した接合方法を新規に提案し、様々な材料に 適用可能であることを見出した。 ◆ ステンレス、銅、アルミニウムなどの金属と汎用樹 脂やエンジニアリングプラスチック等の樹脂間の接 合だけでなく、木材も含めた多様な材料に適用でき ることを見出した。 ◆モノリスシートの利用や接着剤・溶剤の併用により、 熱溶着が適用できない材料の接合にも応用できるこ とを見出した。 新技術の特徴:想定される用途 本技術の特徴として (i) 多様な組み合わせの接合に適用が容易であること、 (ii) 基材表面に塗布硬化するだけで多孔構造を形成で きること、 (iii) 特殊な薬液や専用設備を必要としないこと、 (iv) 板状やフィルム状など様々な形態の被着体の接合 に適用できること があげられる。 新技術の特徴:想定される用途 本技術の応用分野として (i) 自動車、航空機、家電、OA機器関連分野、 (ii) 機械部品など各種基材の接着接合、 (iii) 各種金属‐樹脂の直接接合、 (iv) 非金属材料の異種材料接着への応用、 (v) インサート成型部品、一体成型品など、 (vi) 金属表面処理・各種材料表面改質など、 があげられる。 本技術に関する知的財産権 「基板-樹脂層複合体及びその製造方法」 発明者:松本章一 出願人:公立大学法人大阪府立大学 出願番号:特願2016‐92676 出願日:平成28年5月2日 「基板複合体及びその製造方法」 発明者:松本章一 出願人:公立大学法人大阪府立大学 出願番号:特願2016‐198460 出願日:平成28年10月6日 本技術に関する問い合わせ先 大阪府立大学 地域連携研究機構 URAセンター コーディネーター 上田 卓司 TEL:072‐254‐9128 FAX:072‐254‐7475 E‐mail:ctu26236@osakafu‐u.ac.jp 大阪府立大学 大学院工学研究科 物質・化学系専攻 応用化学分野 教授 松本章一 TEL/FAX:072‐254‐9292 E‐mail:[email protected]‐u.ac.jp 研究室HP:http://www.chem.osakafu‐u.ac.jp/ohka/ohka7/
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