認可保育園等 保育料見直しのご案内

認可保育園等
保育料見直しのご案内
平 成2 8 年1 1月 28 日
No.2
世田谷区 子ども・若者部
保育認定・調整課
日ごろより、保育園の運営にご理解とご協力をいただきまして、誠にありがとうございます。
さて、保育料の見直しにつきましては、保護者の皆様に 9 月に「認可保育園等保育料見直しの
ご案内」を配布させていただくとともに、「区のおしらせ」や区のホームページ、また区民説明
会等を通じて、見直しの内容や区の考え方などを区民の皆様にもお伝えしてまいりました。
これらを通じて、保護者をはじめ区民の皆様からご意見やご質問をいただきましたので、今回
は、いただいたご意見、ご質問のうち主なものについて、区の考え方をお知らせいたします。
≪ 参考:保育料見直しに関する区民周知といただいたご意見等の件数 ≫
周知方法
実施日
ご意見等の内訳
保育料見直しのご案内
(認可保育園等・保育室・保育ママ
・認証保育所の保護者に配布)
No.1:9月 9 日 発行
(約 19,000 部)
件数
郵送(手紙・はがき)
4件
FAX
4件
区のおしらせ せたがや
9 月 15 日 発行
(約 30 万部)
電話
1件
区ホームページ
9 月9日~
持参(含 説明会)
6件
メールマガジン配信サービス
区民説明会(全2回)
9 月 15 日 発信
登録者 約 11,400 名
10 月 2 日午前・午後
(計17名参加)
Q1
区財政の削減策を提示せず、保育料のみを引き上げることに反対である。
A1
世田谷区では、26 年 3 月に策定した新実施計画(平成 26~29年度)におい
て、持続可能で強固な財政基盤を構築するため、行政経営改革に取り組むことと
しており、さまざまな視点から事業の見直し等を進めています。
計画に基づき、平成28年度予算では、施策事業の効率化と質の向上(新電力
導入等)や公共施設整備の見直し(営繕コスト等の縮減)、組織体制、職員費等の
見直しなどにより、約 21 億 3,700 万円の効果を見込んでおります。
引き続き、行政経営改革の取り組みを着実に進め、安定した区政運営に努めてま
いります。
-1-
Q2
認可外保育施設の保育料が高すぎる。認可保育園を増設することも重要だが、認
可外保育施設を利用する世帯への補助を手厚くし、認可保育園と同じ保育料にな
るようにせよ。
A2
これまで保育料負担軽減補助の対象外であった無認可保育施設利用者につきま
して、認可保育施設等を利用することができずに保育待機児童となった方への緊
急対策として、平成 28 年 4 月から時限的に保育料の一部補助を開始しました。
また、認証保育所についても、利用促進及び利用者負担の軽減を図るため、これ
までの支給対象世帯の範囲及び補助単価を今年度 10 月から変更しており、無認可
保育施設利用者に対する保育料補助事業の補助基準についても同様に見直しを行
ったところでございます。
保育料補助事業の補助基準の詳細につきましては、区ホームページ「認可外保育
施設の保育料補助について」をご確認ください。
Q3
前回の資料にある「子育て支援施策充実への取り組み」の内容をより明確に説
明せよ。
A3
区では、保育待機児童の解消に向け、現在策定を進めている「子ども・子育て支
援事業計画調整計画」に掲げる、平成32年4月時点における保育施設定員の目
標事業量 21,584 人の着実な達成を目指して、様々な対策を講じております。_
_平成 28 年度当初予算においても、保育待機児解消に向けた保育施設等の整備
費の拡充をはじめ、私立認可保育園等運営費の拡充、保育人材確保事業の拡充、
障害児等保育の充実等、子育て家庭を支える基盤の整備に取り組んでおります。
また、病児・病後児保育などの多様な保育の提供、老朽化の進む保育施設の施設
更新、職員研修や巡回指導相談体制の強化など、子どもを中心とした保育の質の確
保と向上に取り組むとともに、子育て中の親の孤立感や不安感・負担感の軽減を図
るため、在宅子育て支援の充実策として、おでかけひろばやほっとステイ等の拡充
に取り組むなど、今後も、幅広く子育て家庭を支える施策に取り組んでいきたいと
考えております。
【平成29年4月開園予定(名称は仮称です):11 月28 日時点】
【認可保育園】
【認定こども園】
・若林二丁目保育施設
・等々力七丁目保育施設
・桜丘四丁目保育施設
・玉堤二丁目保育施設
・下馬二丁目保育施設
・玉川田園調布二丁目保育施設
・赤堤一丁目保育施設
・千歳台二丁目保育施設
可 保 育 園へ の 移行 を 予
・赤堤三丁目保育施設
・千歳台五丁目保育施設
定している保育施設】
・中町五丁目保育施設
・鎌田四丁目保育施設
・上用賀四丁目保育施設
・上北沢一丁目保育施設
・用賀三丁目保育施設
・上北沢四丁目保育施設
・深沢五丁目保育施設
・祖師谷公園内保育施設
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・野沢一丁目認定こども園
【認可外保育施設から認
・芦花ゆりかご
Q4
保育料値上げは仕方ないが、多額の経費がかかる0歳児の保育料と1、2歳児の
保育料が同額であることに違和感を覚える。かかる費用に応じた保育料を設定す
るべきではないか。
A4
国の保育料基準額表では、年齢区分は3歳児未満・3歳児以上の2区分となって
いますが、区においては3歳児未満・3歳児・4歳児以上の3区分としており、
国基準より細分化しております。以前は23区で共通の保育料基準額表を適用し
ていた経緯があり、その当時から年齢区分を現行の3区分としていたこと等を踏
まえ、年齢区分については従来どおりとしております。
運営経費を年齢別に振り分けると、職員配置基準の関係等で0歳児の運営経費
は他の年齢と比較して高くなりますが、実際は施設運営全体で使用する経費等も
含まれていることから、一概に0歳児が突出して多額の経費がかかると言い切れ
ないため、今回の改定において年齢区分の細分化は据え置くこととしております。
いただいたご意見は今後の改定時の参考とさせていただきます。
Q5
保育料で低所得の世帯に配慮するのであれば、入園選考は所得に関係なく同等
であるべきである。所得が高い世帯は長時間勤務である場合が多く、その分保育
の必要性が高く不平等である。
A5
区の入園選考(利用調整)においては、保育の利用調整基準の指数合計(保育の
必要性)の高い方から内定しており、指数が同一であった場合には、6段階に区
分された「同一指数世帯の優先順位」をもとに選考しています。
「同一指数世帯の優先順位」の第3段階にて「階層低位順」を設定しております
が、これは世帯の所得が低く、無認可保育施設の保育料が高額であることなどの
理由から、他の保育施設を選択する余地が少ない世帯を配慮した等の経緯がござ
います。
保育の利用調整基準につきましては、特定の方にとって有利なことは、他の方
にとっては不利になるという関係性があり、保護者間でも立場の違いから様々な
ご意見がありますが、区民の皆様の声や社会情勢の変化により、慎重に検討を重
ねていかなければならないと考えております。
なお、今年度「世田谷区子ども・子育て会議」内に「保育の利用調整基準見直し
検討部会」を設置し、区民の方から寄せられた意見・要望等を踏まえ、見直しにか
かる課題について検討を行っております。見直し検討部会では、「同一指数世帯の
優先順位」についても、課題としてあげておりますので、引き続き慎重に検討して
いきたいと考えております。
見直し検討部会の検討状況につきましては、区ホームページ「世田谷区子ども・
子育て会議」をご確認ください。
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Q6
景気回復に伴う収入増の実感がほぼなく、家計が苦しい中で5%増の保育料はと
ても払えない。改定は止むを得ないが、改定率を見直すべきである。
A6
認可保育園は児童福祉法で定められた児童福祉施設であり、国が定める徴収金
(保育料)基準額も所得に応じた応能負担の考えに基づいたものとなっています。
世田谷区の保育料についても、国の基準に基づき応能負担の考えにより定めてい
ます。
各階層の見直し額の算出にあたっては、階層毎の世帯収入に応じて、低所得の
世帯に配慮した傾斜的な改定率(改定額)とするとともに、各階層間のバランス
等を考慮するなど、過度の負担とならないよう考慮しております。何卒ご理解い
ただきますようお願いいたします。
Q7
現在、認可保育園に在園中だが、在園している保育園の保育内容が低下している
と感じる中で、保育料が引き上げられることに納得ができない。
A7
保育事業が多様化し実施主体も多元化する中、区内全ての保育施設において、子
どもたちの育ちに十分配慮しながら、区がめざす「子どもを中心とした保育」を
計画的かつ確実に子どもたちに提供していくため、区は平成27年3月に「世田
谷区保育の質ガイドライン」を策定しました。ガイドラインは、保護者、事業者、
地域、行政等で共有できる「めざすべき保育のあり方」を示しており、全ての保
育施設において、
「子どもを中心とした保育」を実践するよう取り組んでおります。
在園施設における現在の保育内容が低下しているとお感じになったことにつき
ましては、ご意見等をいただければ、お子さんにとってより良い保育となるよう
区と保育事業者と協議を進めてまいりますので、何卒ご理解いただきますようお
願いいたします。
※ 認可保育園等保育料の改定案(関連条例案)は、11 月下旬からはじまる第4回区議会
定例会に提案し、審議されます。
(保育料の改定時期は、平成 29年9月を予定しています。
)
≪お問い合わせ≫
世田谷区 子ども・若者部 保育認定・調整課 入園担当(保育料見直し担当)
電話:03(5432)1200 / FAX:03(5432)1506
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