登山の地図が使いやすくなります

発表場所:国土交通記者会(資料配付)
国土交通省建設専門紙記者会(資料配付)
国土交通省交通運輸記者会(資料配付)
筑波研究学園都市記者会(資料配付)
平 成 28 年 12 月 1 日
国土交通省国土地理院
発表日時:平成28年12月1日(木)14時
登山の地図が使いやすくなります
~最新の全国地磁気情報が初めて電子データで利用可能に~
国土地理院は12月1日に、最新の全国地磁気情報を表した「磁気図 2015.0 年値」を5年
ぶりに公表します。登山で地図を使う際に重要な方位磁石の北と地図の北とのずれ(偏角)
が地理院地図などで閲覧できるほか、新たに電子データをホームページから無償で提供しま
す。ダウンロードした偏角の情報を GIS のソフトウェアやスマホの登山用アプリなどで利用
することで、登山などの地図がより使いやすくなります。
「磁気図」は、1970 年より定期的に整備している全国の地磁気情報を表した図で、今回公
表する「磁気図 2015.0 年値」は、2015 年1月1日における最新の情報となります。これらの
情報は、国土地理院の地形図に表記されるほか、地理院地図でいつでもどこでも確認するこ
とができます。さらに、今回から新たに電子データをホームページから無償で提供します。
私たちは方角を知るときに方位磁石を使います。しかし、実は方位磁石が示す北は地図の
北からずれており、しかもそのずれ(偏角)は場所や時間によって変わります。例えば、札幌
では方位磁石の向きが地図の北よりも約9度西にずれますが、那覇ではそのずれは約5度に
なります。登山などをする際に正しい偏角の情報を知らなければ、地図の向きが合わずに道
に迷うおそれがあります。また、飛行機の航路を決めたり、日影制限のための建物の北側を
決めたりする際にも、偏角の情報が利用されています。今回提供するデータを GIS のソフト
ウェアやスマホのアプリなどで活用することで、地図がより安全・安心に使いやすくなりま
す。
<添付資料>
資料-1 「磁気図 2015.0 年値」について
資料-2 地磁気及び国土地理院の地磁気観測
資料-3 偏角の活用及び地図に残る偏角の名残
資料-4 日本各地の偏角値
参考:地理院地図HP
(http://maps.gsi.go.jp/)
国土地理院地磁気測量HP
(http://www.gsi.go.jp/buturisokuchi/geomag_index.html)
◆問い合わせ先◆
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
国土交通省 国土地理院 測地部物理測地課
課長
矢萩 智裕
TEL 029-864-4767(直通)
課長補佐
松尾 健一
TEL 029-864-4774(直通)
029-864-1802(FAX)