特記仕様書02

吸収冷凍機定期保全工事
仕様書
1.工事概要
1-1
納入先:北海道立子ども総合医療・療育センター
1-2
住
1-3
工事名:吸収冷凍機定期保全工事
1-4
整備対象機仕様
所:札幌市手稲区金山1条1丁目240番6
品
名:吸収冷凍機【1台】
形
式:日立アプライアンス
容
量:633kW(150 USRT)
製造番号
製
造
HAU-BW180VB
:06X616580-1M
年:2006年4月
メンテナンス製番:BE01-5145
1-5
工事期間
契約締結の翌日から平成29年3月30日まで
1-6
番
工事項目
号
工
期
整
事
項
1
定
2
チューブ化学薬品洗浄(凝縮器・蒸発器・吸収器)
3
チューブ渦流探傷検査(凝縮器・蒸発器・吸収器)
目
備
2.工事内容
2-1.定期整備
定期整備は、運転による稼動部の摩耗、シートパッキン類経年劣化に伴う空気漏れ
等の不具合を未然に防止する事を目的とする。
(1)機内の溶液・冷媒を抽出する。
(2)溶液循環ポンプ・溶液スプレーポンプ・冷媒ポンプ
一体で交換を行う。
(3)自動抽気装置
抽気装置組品(水電磁弁・ガス電磁弁・アスピレータ・逆止ベン・水ホース
真空ゴムホース)を新品と交換する。
(4)気密部品交換
①流量調整弁(2箇所)、サンプリング弁(7箇所)を分解し、内部の0リングを
交換する。
②連成計・高再高圧リレーを新品と交換する。
(5)その他消耗部品交換
①冷水・冷却水の水抜きバルブ(7箇所)を新品と交換する。
②蒸気ドレン電磁弁を新品と交換する。
(6)加圧漏れテスト
窒素にて機内を 0.05MPa まで加圧、発泡水にて漏れの有無の確認を行う。
(7)真空テスト
機内を高真空状態にして、真空降下量の確認を行う。
(8)機内に溶液・冷媒を再封入する。
(9)溶液濾過装置設置(レンタル)
溶液内の不純物除去を目的に、溶液濾過装置の取付けを行う。
溶液内の不純物が基準値以下になるまで設置し、改善後は装置を回収
する。
(10)保冷・ラッキングおよび塗装補修
定期整備作業にて取外した個所の保冷及び塗装補修を行う。
(11)交換部品
No
部 品
名
個数
品 番
1
溶液循環ポンプ(パッキン含む)
1台
23083
2
溶液スプレーポンプ(パッキン含む)
1台
23085
3
冷媒ポンプ(パッキン含む)
1台
23020
4
抽気装置組品
1組
23302
5
連成計
1個
30618
6
高再高圧リレー
1個
30016
7
流量調整弁用Oリング(キャップ用)
2個
21427
8
流量調整弁用Oリング(スピンドル用)
2個
21428
9
サンプリング弁用Oリング
7組
30632
10
蒸気ドレン電磁弁
1個
21310
11
ボールバルブ
3/8
6個
21308
12
ボールバルブ
1/2
1個
30024
13
溶液濾過装置消耗品
フィルター
1個
23127
パッキン
1個
23128
パッキン
2個
23129
ボールバルブ
3個
23332
ホース
2本
銅配管使用
1/2 2M
2-2.チューブ化学薬品洗浄
スケールの付着によって発生するチューブ腐食の防止と性能回復を目的とする。蒸発
器・凝縮器・吸収器のチューブに付着している硬質スケールを薬品を循環させること
により、除去する。
(1)化学薬品洗浄準備
① 機材搬入および床面養生
② 冷却水出入口弁を全閉にし水抜きを行う
④
水室カバー開放
⑤
チューブ内スケール付着状況確認
⑥ 水室カバー仮閉め
⑦ 仮設水槽設置(二重水槽とする。)
⑧ 機内溶液・冷媒抽出および機内を窒素にて加圧します。(0.05MPa)
(2)薬品投入
①
仮設水槽内に給水
②
薬品投入
(3)薬品循環
①
仮設循環ポンプにて水槽~蒸発器、凝縮器、吸収器間を循環させる。
②
薬品濃度測定
③
静置
(4)添加剤投入
①
添加剤の投入
②
薬液の循環
③
静置
(5)中和および排水
①
薬液の処理
②
中和剤の投入
③ 中和水排水
(6)チューブブラッシング
①
水室カバーの両面開放
②
蒸発器、凝縮器、吸収器のチューブブラッシング
③
水洗浄
④ チューブ汚れの有無を目視確認し、汚れが落ちていない場合は再度化学薬品
洗浄を行う。
(7)水室ケースカバー締付け
① 凝縮器、吸収器、蒸発器水室ケース締付け
② 水漏れ確認
(ポンプ運転し水漏れがないことを確認)
(8)廃液の処理は中和放流とする
2-3.渦流探傷検査
スケール障害によるチューブ内の腐食の進行を検査すること目的とする。
凝縮器、吸収器、蒸発器チューブの損傷は吸収式冷凍機本体への浸水事故にもつな
がることから、このような事故を未然に防ぐため、チューブの腐食、減肉等の検査を
行う。
(1)渦流探傷検査準備
①
測定器搬入
②
測定器の調整
(2)測定
①
凝縮器、吸収器、蒸発器の測定
②
測定方法
交流磁界の発生しているプローブをチューブ内に置くと、チューブに渦電
流が発生する。この渦電流はチューブの内面及び外面の状況によって変化す
るので、渦電流の変化を測定することで腐食、摩耗等の損傷の大きさ、深さ
を測定することができる。測定はチューブ内にプローブを走査させながら連
続的に行う。検査記録はペン書きオシログラフ上に表示された2つの波形に
よって行う。
(3)再測定
①
測定にて異常波形個所のみ再測定を行う。
(4)管内検査
①
管内鏡によるチューブ内の点検を行う。
②
管内鏡による写真撮影
(5)カバー閉め
①
水室カバー閉め
②
保冷復旧
③ 測定器搬出
(3) 検査データ分析とりまとめ
①
検査データの分析
②
報告書作成