東京計器の社歌 - 東京計器株式会社

東京計器マニア養成講座 その1
今日の講座
「東京計器の社歌」
♪
今 では 廃 止されていますが 、か つて東 京 計
株式会社東京計器製造所 社歌
器に社歌があったことはご存知でしょうか。
作詞:西室 智
作曲:矢代秋雄
そ の 昔 は 就 業 開 始 前に 社 内 放 送されて い
たこともありますの で 、ベテラン 社 員に は
懐 かしいメロディが思い浮か ぶかも知 れま
1 : 歴史は古く 明治より
せんね 。
ここ城南に 築きあぐ
実はこの社歌 、19 61年の創立6 5周年を記念
伝統高き 和と努力
した行事の一環として制定されたものだった
見よ工業日本の
のです。それ以前には193 6 年に制定された
先駆をなせる東京計器
社歌がありましたが、時 代にそぐわない内容
その名は永遠に その名は永遠に
だったので当時の橋井 社長の 提案によって
作られました 。歌詞は社内公募され 、当時の
計器製 造部電機課 西室 智氏の作詞が採用
2 : 明けゆく空よ おどる波
されました。
希望の光 あふれでる
作曲は気 鋭の 作曲家 、矢 代 秋 雄 氏によるも
誇りも高き 計測器
のです 。 矢 代 秋 雄 氏は 、黛 敏 郎や武 満 徹 、
見よ工業日本の
團 伊久 磨らと共に日本 の戦 後のクラシック
信頼うける東京計器
音 楽 、現代 音 楽界を代 表する音 楽 家の一人
その名は永遠に その名は永遠に
として知られる人物です。慶応大学ワグネル
ソサエティを通じて作曲をしていただいたそ
うで すが 、な ぜこのようなビッグネームに仕
3 : 科学の進歩 ひらく夢
事を請けていただけたのかは謎のベールに
我らの情熱 果てもなく
包まれています。
理想は高く とどまらず
また、この社歌は当時の新しい音 楽メディア
見よ工業日本の
であったソノシートに収 録され 、記 念品とし
未来を拓く東京計器
て全従業員に配られました。
その名は永遠に その名は永遠に
社歌が収録されたソノシート。
ソノシートは薄い塩化ビニール製の
フィルムを使用したレコード盤のこと。
作曲家 矢代秋雄について
(やしろあきお 1929年9月10日∼1976年4月9日)
東京音楽学校(現東京芸大)作曲科卒。その後、パリ国立高等音楽院に留学し、和声法で一等賞を得
るなど優秀な成績を修めて卒業。帰国後は東京芸大で教鞭をとり、野田暉行、池辺晋一郎、北爪道夫
など日本を代表する作曲家を育てました。矢代氏は完璧主義、寡作主義を貫いた作曲家であり、47
歳という若さで急逝したこともあって遺された作品はごく少数に限られます。しかし、その優れた芸
術 性と高い完成度は今でも評 価を受けており、彼の手がけた交響曲やピアノ協奏曲は読売交響楽
団、東京フィル、ピアニストの中村紘子など一流アーティストの手によって再演が繰り返されていま
す。CDも発売されていますので、ご興味のある方はぜひ一度お聴きになってみてはいかがでしょう。
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