通学方法(スクールバス制度)に関するパブリックコメント募集 見直しが急務となっている 29 年度以降の通学方法について生徒・保護者の皆様から広く 意見を伺い、通学方法検討の参考にしたいと考えています。以下の学校検討案にご意見や 様々な視点からのアイディアをお聞かせ下さい。 (1)公表方法 学校ホームページに掲載します。 (2)コメント受付 ご意見は 1 ヶ月間(11 月 1 日~12 月 1 日)メールで受け付けます。下のアドレスに 送信して下さい。 「件名」にお子様の学年・組・番号と保護者名をご記入ください。 受付アドレス:[email protected] 1 スクールバス制度の経緯 附属住吉小学校・中学校時は、小学 5・6 年生と中学生は徒歩通学、小学 1~4 年生が御 影~学校間でスクールバスに乗車していました。中等生の通学方法は開校前にワーキング グループで検討され、最大約 1000 名の生徒が狭い通学路を通行する危険性からバスを利用 させることが決まりました。また、附属小学校の縮小によりスクールバス契約を継続するこ とができなくなったため、中等住吉校舎の前期生徒が乗車することでスクールバス制度を 維持させました。中等 4 年目に後期課程が始まるとJR住吉~学校ルートを運行し、6 年目 の明石校舎閉校によるJR住吉乗降者増加に対して登校時運行台数を 3 台から 5 台にして 混雑緩和を図りました。現在は登校時に御影便 1 台と住吉便 5 台、下校時に御影便 1 台と 住吉便 2 台で運行しています。配車割合は各ルートの契約者数だけでなく、往復時間が御 影便 15 分で住吉便 30 分を要することから決めています。 2 利用料金について 利用料金も大きく推移しています。平成 23 年度までは利用人数に関係なく年間乗車料金 は¥62,000 前後で設定していました。スクールバスは神戸市バスと比較すると利便性が悪 いため、市バス定期年間料金¥77,000 の 8 割程度に抑えることで利用者の理解を得ようと したことが根拠となっています。平成 24 年の関越自動車道バス事故以降に不当に安価なバ ス契約を防止する法律が施行し、日本交通と本校との契約が見直されました。年間運行日数 と運行台数、ルートの運行距離・時間により定められた契約金額を、利用者数で割って生徒 一人あたりの利用料金を算出するように変更されました。学級数が最大 29 クラスであった 平成 27 年度は¥63,000(501 名契約)でしたが、27 クラスと 2 クラス減となった本年度は ¥69,000(暫定、480 名)となっています。9 月に実施した平成 29 年度利用調査での利用見 込み数(新 1 年生 9 回生含む)は 440 名で、休日も含めて現在の運行を維持した場合の年 間利用料金は¥74,000 となります。 3 バス通学の課題 現在の通学方法は中等移行期前半の生徒数増加への対応から決定されましたが、平成 27 年度 29 クラスから平成 32 年度 18 クラスまで生徒数つまり契約者数は減少していくため 今までとは異なる通学方法の検討が必要となっています。平成 30 年度には¥80,000 となる 見込みで、利用料金が上がると利便性の良くないスクールバス制度に理解を得られなくな り、契約者離れが加速して現状の制度は維持できなくなります。そのため、現在の通学方法 を抜本的に見直すことが早急に必要です。また、現状でも以下のような課題があり、合わせ て検討が必要です。 【現状の課題】 ・特別支援学校や小学校では正門の車両通行を法律で禁止しているが、本校では登下校時 にバスを通行させている。 ・運動の二極化が進んでいるが、運動部への所属率が低い本校女子では顕著で運動機会が 少ない状況である。バスによる通学を定めていることで生活体力の低下を招いている。 ・スクールバス運行では下校時 17 時 40 分前後は混雑して 18 時を過ぎても乗車できな いことがある。このような状況により、時間を守るという生活の基本を指導できない。 ・考査期間中や会議日の一斉下校時にはスクールバス乗車の生徒が集中して、待機場所で 20~30 分並ぶことがあり、乗車をあきらめて徒歩下校や市バスに乗車するなど、利用 者にさらなる負担をかけている。 ・休日は 1 台で運行しているため住吉~御影~学校の往復時間として 40 分を要するため 利便性が悪く、1 台運行では改善することができない。また、休日の利用回数は部活動 により多少があるが、全 76 日間の料金を全契約者で負担している。 4 これからの通学方法について 現行のスクールバス制度が維持できなくなるのは 2~3 年先のことで、先送りできない課 題となっています。年度毎にスクールバス運行方法を検討することは可能ですが、毎年変更 される運行に対応する登下校指導により、学校現場が混乱することを懸念しています。そこ で、可能な時期から最終の 18 クラスに適した通学方法を定め、生徒数の減少に合わして登 下校指導の改善に取り組みたいと考えています。具体的には平成 29・30 年度を移行期とし 平成 31 年度から通学方法変更を完全実施するスケジュールを考えていますが、生徒・保護 者の理解を得られるよう丁寧に検討を進めていきたいと思います。 現在、学校で検討を進めている通学方法案が次の通りです。 31 年度以降の通学方法案 〇スクールバス制度を廃止し、徒歩もしくは市バスによる通学とする。 29 年度・30 年度の通学方法案 ・29 年度・30 年度を移行期としてB案で運行し、31 年度からスクールバス制度 を廃止する。しかし、30 年度の負担が大きいため契約者を確保できない場合 は、スクールバス制度廃止が前倒しされる可能性がある。 ・スクールバス制度廃止への移行としてはD案だが、負担が大きすぎるため契約 者を確保できない。運行台数(登校時 3 台、下校時 2 台)を減らして負担を軽 減することは、利便性が著しく悪化するため現実的ではない。 A 2ルートを運行台数・日数(休日含め)ともに現状を維持する。 ( B \74,000、30 年度 \80,000) 2ルートの平日運行を維持して、休日運行を取りやめる。 ( C 29 年度 29 年度 \51,000、30 年度 \76,000 +休日の市バス利用料金) 御影~学校ルートのみ運行し、JR住吉乗降者は阪急乗り換えか市バス 38 系統を利用する。休日運行は取りやめる。※登下校とも 1 台運行 ( D 29 年度 \55,500、30 年度 \66,000 +休日の市バス利用料金) 住吉~学校ルート※のみ運行し、阪急御影乗降者は徒歩か市バス 19 系統 を利用する。休日運行は取りやめる。※登校 3 台・下校 2 台 ( 29 年度 \78,000、30 年度 \86,500 +休日の市バス利用料金)
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