介護福祉士養成科

平成29年度宮崎県公共職業訓練(委託訓練)事業(介護福祉養成科)
仕様書
1 訓練内容
厚生労働大臣が指定する介護福祉士養成課程のカリキュラムを中心に訓練を実施
し、高齢者施設等で活躍できる介護福祉士の資格が取得できるようにすること。
2 委託訓練に係る受託対象要件
⑴ 事業を適切に運営できる組織体制、職員数を備えており、委託訓練を実施する
上で必要となる教室、設備、備品等を所有又は賃貸借契約により使用できる状態
であること。具体的には次の要件を満たしていること。
①訓練運営に当たって、施設・設備及び訓練指導体制等の訓練全般に係る責任
者1名を配置、また受講者からの問い合わせ等に常時対応する窓口としての事
務担当者を1名以上配置できる体制が講じられていること。(責任者と事務担
当者の兼務はできない。)
②訓練中にパソコンを使用する場合は、受講者1人1台の割合でパソコンが設
置されていること。また、訓練を指導する講師用のパソコンも設置すること。
③ソフトウェアについて使用許諾契約に基づき、適正に使用できるものである
こと。
⑵ 委託訓練を効果的に指導できる専門知識、能力、経験を有する講師が、訓練を
適正に運営するために十分確保されていること。具体的には、次の要件を全て満
たしていること。
①講師は1人配置していれば足りるが、病気等で訓練を行うことができない場
合等に備えて、対策を講じること。
(例:即座に訓練を引き継ぐことができる体制を整える等)
②訓練の指導を担当する者は、職業訓練指導員免許を有する者又は職業能力開
発促進法第30条の2第2項の規定に該当する者等であり、職業訓練の適切な
指導が可能であると認められる者であること。
※担当する科目の訓練内容に関する実務経験を5年以上有する者、学歴又は資
格によって担当する科目の訓練内容に関する指導能力を明らかに有すると判断
される者等講師と相応しい者であること。
⑶ 実施しようとする委託訓練の目的・目標、カリキュラム内容、実施時間、実施
場所等が、求職者の職業能力の開発及び向上に資する教育訓練であって、真に就
業に必要な教育訓練と認められるとともに、適切な実施及び受講が可能であるこ
と。具体的には、次の要件を全て満たしていること。
①カリキュラム内容が委託訓練の目標、仕上がり像と整合性を有するものであ
ること。
②カリキュラムの時間配分は、実施する科目数や、取得を目標とする資格の試
験実施日等を考慮して設定すること。
③委託訓練の目標、仕上がり像及びカリキュラム内容が真に就業に資するため
の技能・技術の習得であること。
④受講者の通所に十分配慮した実施場所であること。
⑷ 公共職業訓練の委託先として、次のいずれかの事項に該当する場合は、委託先
機関の対象とはならないこと。
①公序良俗に違反し、社会通念上、委託先機関とすることが相応しくないと判
断されるとき。
②就職状況調査において不正受給となったとき。
③その他公共職業訓練の委託先として明らかに適性を欠くと判断されたとき。
⑸ 就職支援責任者(キャリアコンサルタント(職業能力開発促進法第 30 条の3
に規定するキャリアコンサルタント。)又はジョブカード作成アドバイザー(ジ
ョブ・カード講習の修了者であり、厚生労働省又は登録団体に登録された者をい
う。))を設置し、訓練生に対して就職支援等を行うこと。
なお、訓練実施日数のうち50%以上の日数は、訓練実施施設にて業務を行う
こと。だたし、実習期間中については、適切な就職支援が可能な場所において業
務を行うこと。具体的には下記の業務内容を行うこと。
①過去の受講者に対する就職実績等を踏まえ、受講者に対する就職支援を企画、
立案すること。
②受講者に対するキャリア・コンサルティング、ジョブ・カードの作成の支援
等の就職支援が適切に実施されるよう管理すること。
③就職支援に関し、公共職業能力開発施設、公共職業安定所等の関係機関及び
訓練修了生の就職先候補となる事業主、事業主団体等と連携し、情報を確保し、
訓練修了生に案内等情報提供が行えるようにすること。
④訓練修了者及び就職を理由として中途退校した者の就職状況を把握、管理す
ること。
⑹ 職場実習先等を確保できる機関であること。
①訓練定員分の職場実習先を確保できる機関であること。なお、職場実習先に
ついては、別紙1に定める職場実習先事業所の選定要件を満たしていること。
②職場実習先への指導、訓練実施状況の報告、就職状況調査が適正かつ効果的
に実施できる機関であること。
3 委託訓練実施に係る要件
⑴ 訓練対象者
公共職業安定所に求職申込みを行っている者で、公共職業安定所長の受講指示、
受講推薦又は支援指示を受けた者であること。
※介護の有資格者(ヘルパー2級、介護職員初任者)も対象とする。
※新規学校卒業者は対象外とする。
⑵ 訓練期間
2年
⑶ 委託料(上限単価)
月97,200円/人(消費税込)
※委託料については、訓練生 1 人1月あたり上記の金額を上限とし、個々の積み
上げによる実費とする。
※委託料は、訓練修了後に支払う。(委託料の前払いは行わない。ただし、必要
に応じて3か月を単位として、3か月経過毎に支払うことができる。)
⑷ 定員
合計定員(50名)及び受入可能な人員の範囲内で設定(提案においては、5
~15名で設定)すること。
なお、定員については、設定定員に関わらず、審査結果及び訓練生の応募状況
等により減員する場合があること。
⑸ 訓練生の自己負担
教材費や実習服、資格申請書等受講者本人の所有に帰するもの等については、
訓練生の負担とする。ただし、訓練生へ過度の負担とならないよう配慮すること。
4 受託先が行う業務
カリキュラムに沿って実施する訓練業務以外に以下の業務を行う。
⑴ 就職支援に係る事項
訓練受講者に対する就職支援(職務経歴書・履歴書の作成指導、面接指導、キャ
リア・コンサルティング、職業相談、求人開拓、求人情報の提供、職業紹介(許可
を受けている場合))の実施
※ジョブ・カードを活用したキャリア・コンサルティングについては、受講生が希
望する場合に作成支援できるよう、体制を整備すること。
⑵ 職業訓練に係る事項
① 受講者募集の周知及び選考に係る業務
② 訓練の入校式及び修了式の運営業務
③ 訓練受講者の出欠席の受講管理及び指導
④ 訓練生指導要録の作成
⑤ 受講証明書等に係る事務処理
⑥ 訓練受講者の欠席届等に係る各種証明書等の添付の確認及び提出指導
⑦ 訓練受講者の住所、氏名、金融機関等の変更に係る事務処理
⑧ 訓練受講者の中途退校に係る事務処理
⑨ 受講証明書、欠席・遅刻・早退届、添付証明書等の提出
⑩ 災害発生時の連絡
⑪ 職業訓練生総合保険加入手続き等事務処理業務の援助
⑫ 訓練実施状況の把握及び報告
⑬ 訓練受講者の能力習得状況の把握及び報告
⑭ 訓 練修 了時に おける 訓練 受講 者の就 職決定 ・見 込み 状況の 把握及 び報 告
⑮ 訓練修了生の就職状況の報告(修了時、1か月後、3か月後)
⑯ ジョブ・カード制度に係るもの
⑰ 求職者支援制度に係る職業訓練受講給付金の事務
⑱ その他県が必要と認める事項
5 提出書類及び提出部数(規格A4)
①受託申請書(1部)
※別添様式「受託申請書」の「4 定員」に訓練設定定員を記入してください。
②企画提案書(5部)
※書類は左上ホチキス一カ所留め、両面印刷で提出してください。
※訓練内容(様式第2号-2)の「時間数」については、「学科」「実技」ごと
に記載してください。
※セールスポイント(様式第2号-4)、就職支援実施計画(第5号-2)及び
介護福祉士養成科訓練生に対して考慮していること(様式第7号)の内容は、様
式内に記載してください。(補足等の別添資料は不要です。)
なお、記載内容に応じてページ数を増やすことは可としますが、様式ごとに、2
ページ以内としてください。(原本+1ページ追加=2ページ)
③施設設備・受託対象要件関係書類(1部)
ア 委託訓練コース要素点検表
イ 施設の写真(A4用紙 カラー表示)
※教室の写真は、実際に訓練を受ける状態を撮影してください。(いす・パソ
コン等設置済みのもの)
また、駐車場・トイレの写真は、個数・状態等、全体像が把握できるものと
してください。
その他の写真においても、使用状況がわかるものとしてください。
ウ 雇用保険適用事業所設置届の写し(※雇用保険適用事業所であるとき)
エ 消費税及び地方消費税についての「納税証明書(その3未納税額がないこと
用)」(税務署が過去6か月以内に発行したもの)の写し
オ 宮崎県内に本支店又は営業所等を有する事業者にあっては、「納税確認書」
(宮崎県の県税事務所が過去6か月以内に発行したもの)の写し
カ 法人にあっては、「登記簿謄本」又は「現在事項証明書」の写し
キ 役員等一覧
ク 訓練実施施設の概要がわかる書類(パンフレット等)
※書類は左上ホチキス一カ所留め、片面印刷で提出してください。(役員等一覧
のみホチキス留めはせず、上記の書類とダブルクリップ又はゼムクリップ留めで
提出してください。)
④講師の資格を証する書類(1部)
講師の資格を証する書類の写し(必ずA4版でコピーし、講師名簿順に添付)
※書類は左上ホチキス一カ所留め、両面又は片面(どちらでも可)印刷で提出し
てください。
(枚数が多くホチキス留めが難しい場合は、ダブルクリップ等で可)
別紙1
職場実習(再委託)先事業所の選定要件について
職場実習については、座学訓練で行った訓練内容に関連する実践的な内容の訓練を
行っていただける職場実習(再委託)先事業所を、座学訓練を実施される民間教育訓
練機関等において開拓していただき、公共職業訓練として実施することとしておりま
すので、職場実習(再委託)先事業所の開拓に当たっては下記に留意していただきま
すようお願いします。
⑴ 職場実習(再委託)先事業所等の要件及び訓練の実施場所
① 訓練の実施場所は、再委託先事業主の事業所である事務所や工場となります。
② 職場実習(再委託)先事業所は安全衛生に関して、労働基準法及び労働安全
衛生法の規定に準ずる取扱いを行っている必要があります。
※職場実習(再委託)先事業主との打ち合わせの際は、職場実習先を訪問し、必
ず実習環境を確認してください。
⑵ 訓練の定員
職場実習を行う実習環境等により効果的な訓練が期待できる人員である必要があ
ります。
⑶ 訓練期間・訓練時間
① 職場実習は公共職業訓練として実施していただきます。また、訓練実施期間
は、1か月の期間で行っていただきます。
② 訓練は職場実習(再委託)先事業所における就業規則に基づく定められた就
業時間内で行っていただく必要があります。なお、受講者には定められた訓練
時間外での訓練を受講させることはできません。
③ 訓練実施時間数は、1か月当たり108時間以上(1日6時間程度)である
必要があります。
④ 時間外、夜間、泊まり込み等による訓練は実施できません。(ただし、当該
職種において、夜間の就業が通常である等、特に必要である場合を除きます。)
⑷ 訓練対象職務
職場実習(再委託)先事業所で行う訓練は、職場実習(再委託)先事業所が通常
生産活動を行っている事業内容に係る職務である必要があり、また、当該職務にお
いて、専修学校などで行った座学訓練で習得した知識・技術・技能に加え、実践的
な能力の習得が付与されるものである必要があります。
⑸ 訓練方法
訓練の方法は職場実習を主体とする訓練である必要があります。なお、「職場実
習」とは、職場実習(再委託)先事業主の事業所(事務所や工場)で実際に仕事を
しながら、仕事に必要な能力を身につけることを言います。
⑹ 訓練内容
① 職場実習(再委託)先事業所で行う訓練の内容は、民間教育訓練機関で行っ
た座学の訓練内容と関連する内容である必要があります。
② 特別の法律に基づかない医療類似行為に係る能力習得を目的とし、訓練実施
上身体への接触が不可避なものは実施できません。
⑺ 講師
① 講師は、職場実習(再委託)先事業主に雇用されている者である必要があり
ます。
② 訓練担当者と受講者の割合は1対1であることが望ましいのですが、少なく
とも訓練担当者1に対し受講者おおむね3人の割合で置いていただく必要があ
ります。
③ 講師となる従業員の方は、職業訓練指導員免許有資格者又は職業能力開発促
進法第30条の2の第2項に該当する者と認められた者等である必要がありま
す。
なお、該当者がいない場合は、教える内容について熟知しており、かつ、適
切に教えることができる方に講師となっていただく必要があります。
⑻ ジョブ・カード制度について
デュアルコースを対象とした訓練の場合、職場実習先が受講者に対する実習の評
価を行い、ジョブ・カードに必要事項を記入していただきます。
【参考】
ジョブ・カード制度 http://www.mhlw.go.jp/bunya/nouryoku/job_card01/
ジョブ・カード制度総合サイト http://jobcard.mhlw.go.jp/