日英語の頭韻と音節構造

津田塾大学言語文化研究所主催
2016 年度講演会
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講師:窪薗晴夫先生
人間文化研究機構 国立国語研究所 教授
「日英語の頭韻と音節構造」
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日時:12月9日(金) 10:30-12:00
場所:津田塾大学小平キャンパス 5号館 5102 教室
【講演概要】
英詩や諺から標語、芸名、キャラクター名に至るまで、英語の言語文化には頭韻という技法が浸透し
ている。たとえばハリーポッターの小説には「禁じられた森」(Forbidden Forest)、「暴れ柳」(Whomping
Willow)、「逆転時計」(Time Turner)のように、頭韻がまるで言葉遊びのようにちりばめられている。本
講演では、英語に広範囲に見られる頭韻の現象を日本語の頭韻と比較し、両者の違いをもとに日英語
の音節構造の違いを考察する。またこの音節構造の違いが、日英語の言い間違いや吃音、言葉遊び
といった言語現象にも顕著に見られることを論じる。
【講師略歴】
1957 年、鹿児島県(薩摩)川内市生まれ。大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)、名古屋大学大
学院で英語・英語学を学んだ後、英国エジンバラ大学大学院で言語学・音声学を学ぶ(1988 年、言語
学 Ph.D.)。南山大学外国語学部、大阪外国語大学、神戸大学大学院人文学研究科を経て、2010 年 4
月より人間文化研究機構・国立国語研究所教授、2015 年 4 月より日本言語学会会長。専門は言語
学・音声学、主に日本語の音韻現象を対象にして、言語の普遍性と個別性を研究している。
主な著書:The Organization of Japanese Prosody、『語形成と音韻構造』(くろしお出版)、『日本語の音
声』、『新語はこうして作られる』、『アクセントの法則』、『数字とことばの不思議な話』(岩波書店)。
*講演会参加申し込み・問い合わせ先
津田塾大学 言語文化研究所:[email protected]