園だより にじ 香川大学教育学部附属幼稚園 NO.12 2016 年11月 21 日 空や雲の色や形に秋を感じ、冬へと少しずつ近づいていることを実感する日々です。外で遊ぶと体 温も上がり、元気度もアップしている子どもたちの姿に、私もパワーをもらっています。 「友達と一緒 にこんなことがしたい」、 「○○ができるようになりたい」、「~なおもしろいことを見つけたよ」と、 どの組の子どもたちも友達(人)や遊び、ものごとへの思いが、ふくらんできています。 「自分と友達」の間で心を揺らしながら、友達といるからこそ、いろいろな出会いの機会を広げて いける、そうした園生活を子ども(たち)とつくっていきたいものです。 気温の差から、体調を崩したり、風邪気味だったりする子どもたちもいて、心配な時期。 「しっかり 睡眠」 「しっかりごはん(栄養)」で元気で過ごせますように。 子どもたちの姿を見つめて ~トンネルの中はベッド~ こんなところに葉っぱだ。 「何にして遊んだのかなぁ」 と思いを巡らせ、そっと置い ておきました。次の日、黄組 の A ちゃんが、 「ベッドなん で。 」とおしえてくれました。 さぞ、フカフカ?カサカサと 楽しいベッドでしょう。 葉っぱを集める道具(熊手 など)にも興味深々。やってみ ると、自分でしたい思いが、 また頼もしく愛らしいです。 ~落ち葉レストラン、いかがですか~ こんもりとサクラやフジの落ち葉を集めていると ころにやってきた青組の男児たち。感触を楽しみな がらも、土や細枝を混ぜ合わせて、ごちそうを作っ ています。ふんわりと盛り付けているものは、サラ ダらしい。 「ふつうのサラダと○○サラダ、□□があるよ。ど れにする?」と店員さんたち。 「おいしいスペシャル サラダってありますか?」と聞くと、 「はい。これ。 」 と N くんが手渡してくれました。その後、このソー スを!とかけてくれた K くん、(さら砂)「これも」と 次々味付けをプラス。さらに、周りの友達へ「おい しいよ~」と呼びかけている店員の子どもたち。 子どもといると、本当に葉っぱがごちそうに見え てきます。自然物を楽しみあるものに変えていくイ メージ・なりきりは、子どもたちのスペシャルな力 だと思いませんか。 『保育の瞬間』りんごの木の保育・子育てエピソード 柴田愛子 著 保育者として、また子育て支援サポートをされている柴田愛子さんの本です。いろいろな子どもたち の目に見える姿の中にある「思い」に共感。保護者の方にも伝えたいなと思い、紹介いたします。 **中身の一部紹介 ○「ごめんなさい」って言えばいいの? ○どうして泣いているの? ○決めたらテコでも動かないのはなぜ? ○「みてみて」にどうつき合う? ○子どもが園と家ではずいぶん違うようですが? ○個人差はどうすればいいのかしら? ○どうして、こんなに一番にこだわるのかしら? どうしてかしら、だいじ ようぶかしら、という思い に子どもの声を代弁して くれるかのように、気づく ヒント、考えるきっかけを くれるような本です。 エピソードが、心温まる もので、優しい気持ちを取 り戻せる気がします。そし て、また新しい一歩。 子どもと本を楽しむ生活 先日、坂出市教育委員会【坂出おおはし図書館】からのアンケートの一部を紹介します。多くの子ど もたちが、本を読むことが好きだと感じているのは、うれしいことです。自分の世界を広げられる楽し さや不思議さ、おもしろさを絵本・図鑑、言葉遊び「詩」などにふれて見つけてほしいと思います。 子どもは、読み聞かせてもらう「雰囲気」 「温かさ」が好きなのではないでしょうか。スキンシップを まだまだ求めている年頃です。本を楽しむことも大きいのでしょうが、一緒に読み楽しむ、わくわくと心 を躍らせる、安心する気持ちに心和ませる等・・・心に影響を与えていることが大きいと思います。 また、ある子ども絵本専門家の方が「文字が読める年になっても、読み聞かせを楽しんでほしい。自分 で読める本と読んでもらって理解できる本は違う。子どもたちの想像力は素晴らしく、自分では読めない 物語も、読み聞かせによって、言葉の世界を十分に楽しんでいる。」と、書いておられたのが印象深く心 に残っています。 「何かがわかるために(知識)」だけではない本の世界。お話の世界を共に楽しんでいく気持ち、イメー ジの伝わりも大事にしていきたいものです。 先生ミニインタビュー 『すきな絵本ってなあに?』 西宇先生 『おさるのジョージ』シリーズ M・レイ M・A・ハンス 『サンタクロースってほんとにいるの』 てるおか いつこ (かがくのとも) 梶先生 『ちょっとだけ』(こどものとも 福音館) 瀧村有子 著 鈴木 永子 絵 小倉先生 『いいから いいから』シリーズ 長谷川義史 (絵本館) くらの 『ぐるんぱのようちえん』 西内ミナミ作 堀内誠一 絵 (こどものとも福音館) ゾウがすきってこともあるのですが、ぐるんぱと遊べたらどん なに楽しいだろう・・・と。子どもの中の一人になりたかった私 です。ぐるんぱの作る大きな車やピアノやクッキー・・にもわく わくしていました。
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