事例を読む - Cisco

シスコ コラボレーション ソリューション導入事例
彦根市(彦根市役所)
本庁舎と福祉センターをビデオ会議でつないで
往来の負担を減らし行政サービス向上を図る
製品 & サービス
・Cisco TelePresence DX80
・Cisco Jabber
課題
・本庁舎と福祉センターなど他の庁舎が離
れており、手続きのために往来するのは
大きな負担
・既存の施設は無駄にすることなく、行政
滋賀県彦根市(以下彦根市)は、京阪神、中京、北陸の各経済圏に近く、
人の往来が盛んな地域です。琵琶湖に面し、豊かな自然に恵まれてい
るほか、国宝の彦根城をはじめさまざまな史跡や遺跡、神社仏閣など
多数の指定文化財を有する観光地としても有名で、公式キャラクター
「ひこにゃん」による PR も積極的に行っています。人口の推移は比較
的安定しており、市政の充実にも力を入れています。
Cisco TelePresence はとても使いやすく、画 質もかなり良いもの
でした。これを使えば本庁舎と福祉センターの間で高画質のまま通話
でき、行政サービス向上に役立つと考えたのです。
─ 彦根市 情報政策課 山本 恭裕 氏
サービスの向上を図る
ソリューション
彦根市は市政を担う彦根市役所(本庁舎)のほかにいくつかの出張所や支所、施設があり、相互
・福祉センター(利用者側)には専用機とし
おり、平成 31 年 3 月には新しい庁舎として生まれ変わる予定です。
に連携しながら日々の業務を行っています。本庁舎は平成 28 年現在、耐震化整備事業を進めて
て Cisco TelePresence DX80 を 設 置
し、簡単に使える環境を整備
・本 庁 舎 側 は Cisco Jabber を 導 入した
PC を各部署に設置し、福祉センターか
課題
らの連絡に応対
彦根市の福祉関係の業務は本庁舎から 10Km ほど離れたところにある福祉センターにすべて集
結果 ∼ 今後
約されており、社会福祉、介護福祉、子育て支援などさまざまな福祉活動の拠点となっています。
手続きの際、本庁舎と距離が離れていることから行き来の負担が大きく、改善策を検討していま
・行政サービスを向上させるツールとして積
極的に利用
・Cisco Jabber は庁内のコラボレーショ
ン環境見直しに活用
した。本庁舎の工事に合わせて業務の場所を統合することや、往来にかかる交通費を市が負担
するなどいくつかの案が出ていたと言います。
彦根市 情報政策課の山本恭裕氏は次のように話します。
「手続きの際に本庁舎と福祉センターを行き来することになるケースは意外と多くあります。ここ
まで距離が離れている自治体はほかにあまりないようで、新たに転入されてきた方などからも行
政サービスへのご要望やご意見として、改善を求める声は増えていました。新しい本庁舎へ統
合する、福祉センターへ本庁舎の一部業務を移管するなど対案を検討したのですが、いずれも
すべての問題を解決できるものではなく悩んでいたのです。福祉センターはしっかりした施設な
ので活かしたいと考え、新たにビデオ会議システムを使って双方を結ぶという案も検討すること
にしました。」
他の自治体でビデオ会議のシステムやサービスがどのように利用されているかを調べながら、彦根
市はよりよい解決策を模索しました。そして、シスコのビデオ会議システム Cisco TelePresence
シリーズと、コラボレーション アプリケーションの Cisco Jabber を組み合わせて導入することを
決断しました。
彦根市役所 産業部 農林水産課 課長補佐 兼 地産地消係長の浅原祐二氏は次のように話します。
「本庁舎の工事に合わせて IT 課題検討会という分科会を設けていて、ネットワークやセキュリティ
の見直しについてシスコとやり取りしていたのです。シスコはビデオ会議のソリューションも持ってい
るということで、実機を持ち込んでデモをしていただき、分科会のメンバーにも見てもらいました。
私自身、思っていたよりもシンプルな構成で、簡単に使えると感じました。受話器をつなげば電話
彦根市
情報政策課
と同じように話せることや、画面の中で操作や確認ができるのは良かったですね。手続きの書類な
山本 恭裕 様
どを写したときに内容を読み取るため書画カメラとしての機能も判断材料の 1 つでしたが、これも
画質は良好だとわかり、十分に活用できるという感触を持ちました。
」
専用機ならではの使いやすさと
高画質な通話が行えることは
行政サービスの向上に役立ちます。
彦根市役所
産業部 農林水産課 課長補佐
兼 地産地消係長
ソリューション
浅原 祐二 様
簡単操作の Cisco TelePresence DX シリーズを福祉センターに設置
彦根市では、デスクトップ型の Cisco TelePresence DX80 を採用し、専用端末として福祉セン
ターに設置しています。受話器を別につなぐことで、利用者は電話と同じように自然に本庁舎の担
当部署と話せるように工夫しています。画面には手続きや相談の内容に応じた選択肢が大きく表示
され、タッチ スクリーンで直感的に操作できるようにしました。PC ベースのビデオ会議システム
ではなく専用機を用いることで、利用しやすい環境を整えています。
彦根市役所 総務部総務課の矢守厚子氏は次のように話します。
「デモのときに東京六本木にいるシスコ社員ともお話しさせていただいたのですが、相手が本当に
目の前にいる感じで臨場感あるやり取りができました。端末もそんなに設置スペースを取らないの
彦根市役所
総務部総務課
矢守 厚子 様
で、実際に設置する福祉センターの場所を考えると、これも良いポイントの 1 つと思っています。」
実際の運用フローについて、山本氏は次のように話します。
「福祉センターを訪れた方から、用件に該当する本庁舎の担当部署へビデオ会議端末で通話しても
らうというのが基本的なイメージです。そこでお話ししたり、書類の書き方や内容を確認したりで
きれば、福祉センターから本庁舎へわざわざ移動しなくても必要な手続きをすべて終えられるケー
スが多いと考えています。担当者としっかり話したい、相談したいという場合は、職員から本庁舎
へお越しくださいと伝え、随時対応することになるでしょう。もし本庁舎の窓口が混んでいて対応
が難しいときは、プレゼンスの機能を使って端末からの呼び出しをいったん止めるなど、なるべく
普段の窓口業務と違和感がないようにすることも考えています。」
2016 年で誕生から 10 周年を迎える公式キャラクター「ひこにゃん」
本庁舎では Cisco Jabber の活用を進める
Cisco Jabber は、ビデオ会議、メッセージング(ビジネス チャット)、電話帳、プレゼンス(在
席確認)などコラボレーションに必要な機能を統合したアプリケーションです。彦根市では本庁舎
の各部署に Cisco Jabber を導入した PC を置き、福祉センターとの通話に用いるようにしまし
た。また、本庁舎の工事に伴うネットワークとセキュリティ更新を機に庁内の業務環境(コラボレー
ション環境)の見直しも進めており、そこでも Cisco Jabber の活用を検討していると山本氏は話
します。
「Cisco Jabber は専用のサーバを設けてメッセージ、音声、画像の通信を特定通信として扱うこ
とができます。
彦根市の行政サービス向上に貢献するシスコ コラボレーション製品
Cisco DX80
● 中∼大サイズのデスクトップでのビデオ会議に最適
●フル HD カメラ/マイク内蔵
● Android OS 搭載で多様なアプリをサポート
● 23 インチ タッチスクリー
●デュアルバンド IEEE 802.11n 規格対応
● 簡易書画カメラ モード対応
1080p HD
30fps
H.264
AVC
ビデオ
入力 1/ 出力 0
音声
入力 1
フル HD
カメラ
Cisco Jabber
Cisco Jabber を利用すれば、いつでも、どこでも、どんなデバイスを使っていてもコラボレーションができるようになるため、チームの生産性が飛躍的
に向上します。 Cisco Jabber には、プレゼンス、インスタント メッセージング(IM)、音声、ビジュアル ボイスメール、ビデオ、デスクトップ共有、
Web 会議など、ユニファイド コミュニケーション(UC)機能がすべて含まれています。そのときの最適な方法でコラボレーションを即座に開始できるだけ
でなく、適切な担当者を見つけて、その担当者が対応可能かどうか、また、どのように対応可能かどうかを確認できます。
VPN-Less
コール コントロール +
デスク フォンのビデオとして
リモートアクセス
Mac
Windows
ユーザ管理 / 認証
ビジネス品質の HD ビデオ
コンタクト サーチ
デスクトップ共有
インスタント メッセージング
パーソナル / グループ チャット
Web 会議(WebEx の開始)
リッチ プレゼンス
ビジュアル ボイスメール
iPad
iPhone
Android
インターネットへの外部アクセスを認めるゾーンと、庁内ネットワーク(イントラネット)ゾーンの連
係が容易で、セキュリティ面も担保できるのは大きいと思っています。スマートフォンやタブレット
端末の活用など、今後に向けた環境整備にも十分活かせるでしょう。
」
結果 ∼ 今後
彦根市では、今回採用したソリューションを活かして、行政サービスをより充実させていきます。
また、コラボレーションの見直しでは、庁内コミュニケーションの活性化ならびに在宅勤務への対
応なども順次検討していくとしています。
その他の詳細情報
Cisco TelePresence ソリューションの詳細は、
www.cisco.com/jp/go/telepresence を参照してください。
Cisco Jabber の詳細は、 www.cisco.com/jp/go/jabber を参照してください。
彦根市(彦根市役所)
所在地
滋賀県彦根市元町 4-2
規模
職員数 1,503 名(平成 27 年 4 月現在)
人口 112,728 人(男 55,676 人、女 57,052 人)
世帯数 46,249 世帯
(平成 28 年 7 月時点)
URL
http://www.city.hikone.shiga.jp/
彦根市は、昭和 12 年(1937 年)2 月 11 日に市制を
施行し、以来びわ湖東北部の中核都市として発展を続
けてきました。びわ湖と鈴鹿山系に囲まれた豊かな自
然に恵まれた本市は、江戸時代に彦根藩 35 万石の城
下町として本格的な歩みを始め、現在に至るまで歴史
的、文化的な風情を色濃くとどめるとともに、中世から
近世にかけての貴重な歴史遺産が今なお数多く存在し
ています。
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この資料の記載内容は 2016 年 11 月現在のものです。
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