システムプロジェクト移行審査の結果について(その3) (PDF:4528KB)

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SSAシステムのミッションとミッション達成に必要となる主要タスクの関係を以下に示す。
①JAXA衛星の衝突
リスクの低減
接近解析、
衝突回避
運用支援
既知物体の
軌道把握
未知物体の
検出
と
軌道把握
②大気圏再突入
予測情報の発信
大気圏
再突入
予測解析
SSAに係る
研究開発
③将来を見据えた
研究開発の継続的な推進
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SSAシステムプロジェクトの成功基準を以下の通り設定する。なお、フルサクセスは平成33年度末(開発完了)まで、エクスト
ラサクセスは平成34年度末(試行運用期間終了)までに達成することを目指す。
プロジェクト目標
JAXA衛
星の衝
突リスク
低減
サクセスクライテリア
低軌道帯
(レーダー)
フルサクセス:高度650[km](仰角60度以下)で直径10cm級(レーダー散乱断面積
0.01[㎡])の既知物体を同時に最大30物体の捕捉・追尾ができること。また、未知物体
(先見情報の無い物体)の探知ができること。
エクストラサクセス:探知した未知物体(先見情報の無い物体)の観測データを基に、更
なる観測を実施し、既知物体と同等の精度で軌道決定・軌道予測ができること。
静止軌道帯
(光学望遠
鏡)
フルサクセス:静止軌道帯において、1m望遠鏡で明るさ18等級(直径数10cm級)、
50cm望遠鏡で明るさ16.5等級(直径1m級)の物体観測ができること。また、未知物体
(先見情報の無い物体)を検出し、その後の観測ができること。
エクストラサクセス:観測手法・画像処理の工夫により、検出限界等級以上である明るさ
約20等級(直径10cm級)の物体の観測ができること。
衝突回避
運用適正化
解析システムを用いて、観測データ等に基づく接近警報発信等ができること。
大気圏再突入予測情報
の発信能力の獲得
解析システムを用いて、JAXAおよび協力機関の観測データ等に基づく大気圏再突入予
測を行い、警報発信ができること。
将来の研究開発を見据
えたシステム設備の構築
運用条件等を柔軟に変更できること。
解析システムにおいて、軌道計算・予測に用いる条件等を柔軟に調整できること。
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プロジェクトの目標(アウトプット目標)の達成により、以下のアウトカム目標の達成を目指す。
①政府のSSA活動への継続的な貢献
JAXAのSSAシステムによる運用、研究開発を通じて、継続的に政府によるSSA活動を技術で支えることで、
我が国が取り組む日米連携に基づいた宇宙空間の安定的利用を妨げるリスクの監視及び回避に引き続き貢
献する。
②JAXAのSSAシステムを通じた国際プレゼンス向上
整備後のSSAシステムによる運用や研究開発により行う観測能力や軌道把握能力等に関して、海外機関と
の連携を強化し、共同研究等を通じて世界的なSSA業務におけるJAXAの国際プレゼンス向上を図る。
③迅速なデブリ接近警報通知による日本の人工衛星の安定的な運用への貢献
自立的なデブリ接近解析を行う能力が確立し、より迅速なデブリ接近警報の通知が可能となることから、衝突
回避運用の適正化(準備から軌道制御実行までの時間短縮、不要な回避運用の削減など)を実現できる。
これにより、将来において衛星のミッション運用を安定的に行うことが可能となる他、不要な回避運用の削減に
より衛星の長寿命化に寄与する。
④再突入予測情報提供による我が国の危機管理業務への貢献
独自の観測データや協力機関の観測データ等による軌道決定に基づく再突入予測を行うことで、迅速に再突
入予測情報を発信することが可能となる。この結果将来おいて、我が国の危機管理業務に貢献し、国民の安
全等に寄与する。
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SSAシステムプロジェクトの目標設定に当たっては、宇宙基本計画の他、JAXAが現在行っている宇宙物体観測からの課
題や、将来の研究開発を見据えた取り組み等を踏まえた。
宇宙基本計画・中期計画
• 平成30年代前半までにSSA体制を構築
• 機構の有する宇宙技術や知見等に関し、
防衛省との連携の強化を図る
現状の課題
• 低軌道帯・静止軌道帯における観測能
力の維持・向上
• 接近解析及び衝突回避運用の適正化
• 大気圏再突入予測技術の向上
プロジェクトの目標
① JAXA衛星の衝突リスクの低減
② 大気圏再突入予測情報の発信能力の獲得
③ 将来の研究開発を見据えたシステムの構築
アウトプット: SSAシステム
•
•
•
•
低軌道帯物体観測能力向上
静止軌道帯物体の観測能力維持
解析処理物体数の拡大、運用適正化
国のSSAとの連携機能
プロジェクトのスコープ
JAXA SSAシステム整備
政府のSSAシステムとの試行運用
アウトカム
•
•
•
•
政府のSSA活動への継続的な貢献
JAXAの国際プレゼンス向上
人工衛星の安定的な運用への貢献
再突入予測情報提供による危機管理への貢献
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審査項目②
プロジェクトの実施体制、人員計画、資金計画、開発スケジュールは妥当か。
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JAXA追跡ネットワーク技術センター内にSSAシステムプロジェクトチームを置く。 プロジェクトは、全体システム統合、シス
テムの仕様やシステム内外のインタフェース要求の定義、防衛省をはじめとする関係省庁との調整を担当する。
レーダー、光学望遠鏡、解析システムの整備は、それぞれの担当業者が行う。なお、レーダー、光学望遠鏡はいずれも
解析システムと繋がることなどから、インタフェース調整や、各システムを連接して行うインテグレーション試験の
実施は、解析システム整備担当業者に担当させる。
全体システム統合、
仕様・I/F要求、
プロジェクト管理、
関係省庁調整等
追跡ネットワーク技術センター
SSAシステムプロジェクトチーム
技術調整等
防衛省
契約、個別調整等
解析システム
整備担当業者
解析システム設計・整備、
全体インタフェース調整、
インテグレーション試験実施
レーダー整備
担当業者
レーダー設計・整備、
インテグレーション試験支援
インタフェース調整
光学望遠鏡
整備担当業者
望遠鏡整備設計・整備、
インテグレーション試験支援
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プロジェクト資金は、総額で99.4億円である。
平成32(2020)年までに各システムの整備を完了させ、同年後半以降、これら及び外部システムを連接したイ
ンテグレーション試験や試行運用を行う。
FY27
(2015)
MDR▲
マイルストーン
FY28
(2016)
FY29
(2017)
▲SRR(H28.3)
△PDR(H29.3)
▲SDR(H28.7)
▲プロジェクト準備審査(H28.3)
FY30
(2018)
FY31
(2019)
FY32
(2020)
△CDR
FY33
(2021)
△開発完了
現行電波法(スプリアス発射強度許容値)有効期限▽
プロジェクト終了△
▲プロジェクト移行審査
全体設計
(基本設計段階)
全体システム
FY34
(2022)
全体設計
(詳細設計段階)
全体設計
(製作・試験段階)
全体設計
(インテグレーション試験段階)
インテグレーション試験、試行運用
レーダー
システム
整備
概念
設計
光学観測
システム
整備
概念
設計
JAXA解析
システム整備
概念
設計
国のSSAに係る
取組
基本設計
詳細設計
製作・試験・現地据付
局舎工事等
施設設計・建築申請等
基本
設計
詳細設計
基本設計
1m望遠鏡更新
50cm望遠鏡更新
インタフェース部製作・試験・現地据付
詳細設計
製作・試験・現地据付
システム
全体設計
基本設計
(運用システム及
びセンサ)
運用システム・センサ整備 (試行運用期間を含む)
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