平成 28 年鳥取県中部地震の影響に関する 緊急アンケート調査

平成 28 年鳥取県中部地震の影響に関する
緊急アンケート調査
平成 28 年 11 月 17 日
株 式 会 社 山陰経済経営研究所
このたびの鳥 取 県 中 部 地 震 により被 災 された皆 様 に対 し、衷 心 よりお見 舞 い申 し上 げ
ますとともに、被 災 された地 域 の一 日 も早 い復 旧 復 興 をお祈 り申 し上 げます。
『 平 成 28 年 鳥 取 県 中 部 地 震 の 影 響 に 関 す る 緊 急 ア ン ケ ー ト 』結 果
株式会社 山陰経済経営研究所
10 月 21 日 ( 金 ) 14 時 7 分 頃 に 鳥 取 県 中 部 を 震 源 と す る マ グ ニ チ ュ ー ド 6.6 の
地震が発生した。鳥取県倉吉市、湯梨浜町、北栄町では震度6弱、鳥取市、三朝
町などで震度5強を観測した。徐々に収まりつつあるものの余震が続いており、
今後の地震活動を注視すべき状況にある。
こうしたなか(株)山陰経済経営研究所では、鳥取県内と島根県東部地域(松
江 市 、安 来 市 )に 立 地 す る 企 業 を 対 象 に「 平 成 28 年 鳥 取 県 中 部 地 震 の 影 響 に 関 す
る 緊 急 ア ン ケ ー ト 」 1を 実 施 し 、 地 元 企 業 に お け る 地 震 の 影 響 を 調 査 し た 。
(問1)事業活動への影響について
地震発生による事業活動への影響の有無を尋ねたところ、
「 影 響 あ り 」と 回 答 し
た 企 業 は 回 答 企 業 全 体 の 22.6%( 314 社 の う ち 71 社 )と な っ て お り 、8 割 近 く は
「影響なし」と回答した。
地 域 別 に み る と 2 、 震 源 地 で あ る 鳥 取 県 中 部 地 域 で は 「 影 響 あ り 」 が 81.0% と
約8割に達したものの、東部地域や西部地域では2割前後にとどまっている。島
根 県 東 部 地 域( 松 江 ・ 安 来 )に お い て は 14.5% と 低 く な っ て い る 。ま た 、業 種 別
に み る と 、宿 泊 ・ 飲 食 業 で「 影 響 あ り 」が 87.5% と 突 出 し て 高 い も の の 、そ れ 以
外 の 業 種 で は 「 影 響 あ り 」 は 概 ね 20% 程 度 と な っ て い る 。
1
調 査 対 象 : 鳥 取 県 ・ 島 根 県 東 部 ( 松 江 市 ・ 安 来 市 ) の 企 業 757 社
調 査 時 期 : 2016 年 10 月 26 日 ( 水 ) ∼ 11 月 8 日 ( 火 )
調査方法:FAXによる調査依頼および記入済み調査票回収
回 答 社 数 : 315 社 ( 有効 回答 数 314 社う ち 鳥取 県 183 社、 島 根 県東 部 131 社、 有効 回答 回 収率 41.5% )
2
原則として被災地点ベースではなく本社所在地ベースで集計している。このため、島
根県東部に本社を置く企業の鳥取県内にある拠点が被災したような事案は、地域別集
計の際には「島根県東部」の回答としてカウントしている。なお、地域区分の詳細は
以下の通りである。
<地域区分>
地域区分
鳥取県
島根県
市町村名
東部
鳥取市、岩美町、若桜町、智頭町、八頭町
中部
倉吉市、三朝町、湯梨浜町、琴浦町、北栄町
西部
米子市、境港市、日吉津村、大山町、南部町、伯耆町、日南町、日野町、江府町
東部
松江市、安来市
1
図表
事業活動への影響(地域別)
全 体
(n=314)
77.4
鳥取県東部
(n=82)
22.6
74.4
鳥取県中部
(n=21)
25.6
19.0
81.0
鳥取県西部
(n=80)
82.5
島根県東部
(松江・安来)
(n=131)
85.5
0.0
20.0
14.5
40.0
60.0
構成比、%
影響なし
図表
17.5
80.0
100.0
影響あり
事業活動への影響(業種別)
全 体
(n=314)
77.4
製造業
(n=99)
79.8
建設業
(n=48)
14.6
76.6
12.5
23.4
87.5
その他サービス業
(n=65)
0.0
20.2
85.4
卸売・小売業
(n=94)
宿泊・飲食業
(n=8)
22.6
76.9
20.0
23.1
40.0
60.0
構成比、%
影響なし
影響あり
2
80.0
100.0
(問2)事業活動の再開(継続)状況について
問 1 で「 影 響 あ り 」と 回 答 し た 企 業( 71 社 )に 対 し て 、本 ア ン ケ ー ト 回 答 時 点
に お け る 事 業 活 動 の 再 開( 継 続 )状 況 を 尋 ね た と こ ろ 、全 体 の 97.2% が「 再 開( 継
続 ) し て い る 」 と 回 答 し 、「 再 開 ( 継 続 ) し て い な い 」 と 回 答 し た 企 業 は 2.8% に
とどまった。
図表
事業活動の再開(継続)状況(地域別)
全 体
(n=71)
97.2
鳥取県東部
(n=21)
100.0
2.8
鳥取県中部
(n=17)
94.1
5.9
鳥取県西部
(n=14)
92.9
7.1
島根県東部
(松江・安来)
(n=19)
0.0
100.0
20.0
40.0
60.0
構成比、%
再開(継続)している
80.0
100.0
再開(継続)していない
地域別にみると、鳥取県中部地域や西部地域で「再開(継続)していない」と
の 回 答 が あ っ た 。ま た 、業 種 別 に み る と 、製 造 業 や 卸 売・小 売 業 で「 再 開( 継 続 )
していない」との回答があった。
3
図表
事業活動の再開(継続)状況(業種別)
全 体
(n=71)
97.2
製造業
(n=20)
95.0
建設業
(n=7)
5.0
100.0
卸売・小売業
(n=22)
95.5
宿泊・飲食業
(n=7)
100.0
その他サービス業
(n=15)
100.0
0.0
2.8
20.0
40.0
60.0
構成比、%
再開(継続)している
4.5
80.0
再開(継続)していない
4
100.0
(問3)
地 震 発 生 に 伴 う 事 業 活 動 停 止 な ど に よ る 売 上 高 の 減 少 の 程 度( 平 時 の 月
間売上高に対する比率ベース)について
問 1 で「 影 響 あ り 」と 回 答 し た 企 業( 71 社 )に 対 し て 、売 上 高 の 減 少 の 程 度 を
平 時 の 月 間 売 上 高 に 対 す る 比 率 で 尋 ね た と こ ろ 、回 答 企 業 全 体 で は「 1 % 以 上 2 %
未満」
( 35.2% )が 最 も 多 く 、以 下 、
「2%以上5%未満」
「不明」
( 19.7% )、
「5%
以 上 」「 増 加 す る 可 能 性 が あ る 」( 9.9% )、「 1 % 未 満 」( 5.6% ) と な っ て い る 。
図表
地震発生に伴う事業活動停止などによる売上高の減少の程度(地域別)
全 体
(n=71)
5.6
鳥取県東部
(n=21)
9.5
鳥取県中部
(n=17)
11.8
鳥取県西部
(n=14)
35.2
42.9
28.6
9.9
14.3
29.4
島根県東部
(松江・安来)
(n=19)
0.0
19.7
17.6
21.4
9.9
19.7
4.8 4.8
23.8
11.8
14.3
29.4
14.3
63.2
21.4
15.8
10.5
5.3
5.3
20.0
40.0
60.0
構成比、%
1%未満
1%以上2%未満
5%以上
増加する可能性がある 不
80.0
100.0
2%以上5%未満
明
地域別にみると、
「 5 % 以 上 」と 回 答 し た 企 業 は 鳥 取 県 側 に 集 中 し て お り 、震 源
地である鳥取県中部地域に加えて西部地域でも1割以上が5%以上の売上高の減
少 を 見 込 ん で い る 。ま た 、
「 不 明 」と 回 答 し た 企 業 も 鳥 取 県 側 で 目 立 っ て い る 。業
種別にみると、5%未満の減少に収まると見込む業種が多いなかで、宿泊・飲食
業 で は「 5 % 以 上 」と す る 企 業 が 42.9% と 突 出 し て お り 、事 業 活 動 へ の 影 響 が 大
きい様子がうかがわれる。なお、建設業では復旧・復興需要による受注増が見込
ま れ る こ と な ど を 背 景 に 「 増 加 す る 可 能 性 が あ る 」 が 42.9% と な っ て い る 。
5
図表
地震発生に伴う事業活動停止などによる売上高の減少の程度(業種別)
全 体
(n=71)
5.6
製造業
(n=20)
10.0
建設業
(n=7)
14.3
35.2
30.0
0.0
28.6
6.7
20.0
13.6
28.6
20.0
5.0
20.0
4.5
22.7
42.9
13.3
33.3
40.0
60.0
構成比、%
1%未満
1%以上2%未満
5%以上
増加する可能性がある 不
6
19.7
42.9
9.1
26.7
9.9
5.0
14.3
50.0
宿泊・飲食業
(n=7)
9.9
30.0
28.6
卸売・小売業
(n=22)
その他サービス業
(n=15)
19.7
80.0
2%以上5%未満
明
100.0
(問4)現在、事業活動において支障をきたしている点について
問 1 で「 影 響 あ り 」と 回 答 し た 企 業( 71 社 )に 対 し て 、本 ア ン ケ ー ト 回 答 時 点
で 事 業 活 動 に お い て 支 障 を き た し て い る 点 に つ い て 尋 ね た と こ ろ( 複 数 回 答 )、回
答 企 業 全 体 で は「 支 障 を き た し て い る 点 は な い 」が 53.5% と 最 も 多 く 、以 下 、
「設
備」
( 15.5% )、
「在庫」
( 5.6% )、
「資金繰り」
( 4.2% )、
「仕入」
「 物 流・配 送 」
( 2.8% )
と 続 い て い る 3。
図表
現在、事業活動において支障をきたしている点(地域別、複数回答)
全 体
(n=71)
5.6
4.2
2.8
2.8
支障をきたしている点はない
(脚注3)
19.7
1.4
鳥取県東部
(n=21)
0.0
0.0
0.0
入
不
明
47.1
29.4
11.8
0.0
0.0
17.6
7.1
7.1
64.3
14.3
14.3
57.9
0.0
10.5
0.0
5.3
5.3
0.0
庫
その他
33.3
0.0
島根県東部
(松江・安来)
(n=19)
在
物流・配送
5.9
0.0
0.0
備
仕
4.8
0.0
鳥取県西部
(n=14)
設
資金繰り
47.6
19.0
0.0
鳥取県中部
(n=17)
53.5
15.5
10.5
10.5
20.0
40.0
60.0
回答割合、%
3
80.0
100.0
「 そ の 他 」で 具 体 的 に 挙 げ ら れ て い た 点 と し て 、
「旅行延期やキャンセル」
「 来 客 減 500
名 、 予 約 キ ャ ン セ ル 」「 風 評 ( 被 害 )」「 集 客 、 誘 客 」( 旅 行 業 や 宿 泊 業 )、「 災 害 派 遣 に 伴
う 本 業 の 停 滞 ( 人 手 不 足 )」「 職 方 不 足 」「 職 人 の 手 配 」( 建 設 業 ) な ど が あ る 。
7
地域別にみると、中部地域を中心に鳥取県側で「設備」の回答割合が高くなっ
ている。業種別にみると、製造業や卸売・小売業で「設備」の回答割合が2割程
度 と 高 い ほ か 、宿 泊・飲 食 業 で「 資 金 繰 り 」が 28.6% と 3 割 近 く に の ぼ っ て い る 。
図表
現在、事業活動において支障をきたしている点(業種別、複数回答)
全 体
(n=71)
5.6
4.2
2.8
2.8
(脚注3)
19.7
1.4
製造業
(n=20)
0.0
0.0
0.0
0.0
建設業
(n=7)
53.5
15.5
70.0
20.0
5.0
10.0
14.3
0.0
0.0
0.0
0.0
支障をきたしている点はない
28.6
42.9
14.3
卸売・小売業
(n=22)
0.0
0.0
宿泊・飲食業
(n=7)
45.5
18.2
13.6
9.1
9.1
9.1
0.0
0.0
庫
資金繰り
仕
入
その他
不
明
28.6
0.0
0.0
0.0
0.0
在
14.3
14.3
0.0
0.0
備
物流・配送
71.4
0.0
その他サービス業
(n=15)
設
73.3
6.7
6.7
13.3
20.0
40.0
60.0
回答割合、%
8
80.0
100.0
(問5)物的な被害の具体的な状況について
問 1 で 「 影 響 あ り 」 と 回 答 し た 企 業 ( 71 社 ) に 対 し て 、 店 舗 や 工 場 施 設 、 陳 列
していた商品などに生じた被害の状況について尋ねたところ、回答企業全体の半
数 以 上 が「 物 的 な 被 害 は な い 」と 回 答 し て お り 、以 下 、
「 事 務 所 や 店 舗 、工 場 施 設
や生産設備などが損傷した」
( 25.4% )、
「 事 務 所 や 店 舗 、工 場 施 設 や 生 産 設 備 な ど
が損傷した」と「陳列していた商品や在庫品の破損、什器備品などが損壊した」
の 両 方( 16.9% )、
「 陳 列 し て い た 商 品 や 在 庫 品 の 破 損 、什 器 備 品 な ど が 損 壊 し た 」
( 4.2% ) と な っ て い る 4 。
図表
物的な被害の具体的な状況(地域別)
全 体
(n=71)
53.5
鳥取県東部
(n=21)
25.4
47.6
鳥取県中部
(n=17)
4.2
33.3
17.6
19.0
52.9
鳥取県西部
(n=14)
71.4
島根県東部
(松江・安来)
(n=19)
29.4
7.1 7.1
78.9
0.0
20.0
16.9
40.0
60.0
構成比、%
14.3
5.3 10.5 5.3
80.0
100.0
①物的な被害はない
②事務所や店舗、工場施設や生産設備などが損傷した
③陳列していた商品や在庫品の破損、什器備品などが損壊した
上記②と③の両方が生じた
地域別にみると、震源地である鳥取県中部地域では「事務所や店舗、工場施設
や 生 産 設 備 な ど が 損 傷 し た 」が 半 数 を 超 え 、
「 事 務 所 や 店 舗 、工 場 施 設 や 生 産 設 備
などが損傷した」と「陳列していた商品や在庫品の破損、什器備品などが損壊し
4
設 備 や 商 品 へ の 直 接 的 な 被 害 に 加 え て 、「 外 ま わ り の 液 状 化 の み 」( 鳥 取 県 中 部 の 建 設
業)といった事業所周辺の地盤や外構部分の被害を挙げる回答もみられた。
9
た 」 の 両 方 ( 29.4% ) も 3 割 近 く に 達 す る な ど 、 回 答 企 業 の 8 割 以 上 に 物 的 被 害
が生じている。また、業種別にみると、製造業や卸売・小売業の半数以上に物的
被害が生じている一方で、宿泊・飲食業や建設業などでは相対的に被害が軽微に
とどまっている。
図表
物的な被害の具体的な状況(業種別)
全 体
(n=71)
製造業
(n=20)
53.5
35.0
建設業
(n=7)
卸売・小売業
(n=22)
25.4
40.0
16.9
25.0
71.4
28.6
45.5
22.7
宿泊・飲食業
(n=7)
13.6
85.7
その他サービス業
(n=15)
0.0
4.2
66.7
20.0
14.3
20.0
40.0
60.0
構成比、%
80.0
①物的な被害はない
②事務所や店舗、工場施設や生産設備などが損傷した
③陳列していた商品や在庫品の破損、什器備品などが損壊した
上記②と③の両方が生じた
10
18.2
13.3
100.0
(問6)物的被害の被害額について
問 5 に お い て 被 害 が 生 じ て い る と 回 答 し た 企 業 ( 33 社 / 全 数 314 社 = 10.5% )
に 対 し て 被 害 額( 概 算 )を 尋 ね た と こ ろ 、回 答 企 業 全 体 で は「 不 明 」
( 24.2% )が
最 も 多 く 、 以 下 、「 20 万 円 以 上 50 万 円 未 満 」( 18.2% )、「 50 万 円 以 上 100 万 円 未
満 」( 15.2% )、「 10 万 円 以 上 20 万 円 未 満 」( 12.1% ) な ど と な っ て い る 。
図表
物的被害の被害額(概算、地域別)
(凡例)
①
②
全 体
(n=33)
9.1
12.1
鳥取県東部
(n=11)
9.1
鳥取県中部
7.1
(n=14)
鳥取県西部
(n=4)
③
④
18.2
15.2
36.4
14.3
⑤
9.1
14.3
⑥
3.0 9.1
9.1
21.4
25.0
6.1
3.0
9.1
⑨
⑧
24.2
9.1
7.1 7.1 7.1
18.2
21.4
75.0
島根県東部
(松江・安来)
(n=4)
50.0
0.0
⑦
20.0
25.0
40.0
60.0
構成比、%
25.0
80.0
①10万円未満
②10万円以上20万円未満
③20万円以上50万円未満
④50万円以上100万円未満
⑤100万円以上200万円未満
⑥200万円以上500万円未満
100.0
⑦500万円以上1,000万円未満 ⑧1,000万円以上
⑨不
明
地 域 別 に み る と 、震 源 地 で あ る 鳥 取 県 中 部 地 域 な ど で 一 部 に「 1,000 万 円 以 上 」
「 500 万 円 以 上 1,000 万 円 未 満 」 と す る 回 答 が あ り 、 被 害 額 ( 概 算 ) を 正 確 に 算
定 で き て い な い た め と み ら れ る「 不 明 」も 多 く み ら れ た 。ま た 、業 種 別 に み る と 、
いずれも数社程度とはいえ、被害額(概算)が比較的大きい企業があった。被害
額 100 万 円 以 上 を 抜 き 出 し て み る と 、卸 売・小 売 業 で 3 社 、製 造 業 で 2 社 、宿 泊 ・
飲食業やその他サービス業で1社となっている。
11
図表
物的被害の被害額(業種別)
(凡例)
①
②
全 体
(n=33)
9.1
12.1
製造業
(n=13)
7.7
15.4
18.2
3.0 9.1
30.8
7.7
16.7
3.0
24.2
6.1
15.4
23.1
8.3
16.7
8.3
8.3
16.7
25.0
100.0
20.0
0.0
20.0
20.0
20.0
40.0
40.0
60.0
構成比、%
80.0
①10万円未満
②10万円以上20万円未満
③20万円以上50万円未満
④50万円以上100万円未満
⑤100万円以上200万円未満
⑥200万円以上500万円未満
⑦500万円以上1,000万円未満 ⑧1,000万円以上
⑨不
⑨
⑧
100.0
宿泊・飲食業
(n=1)
その他サービス業
(n=5)
⑦
⑥
15.2
建設業
(n=2)
卸売・小売業
(n=12)
⑤
④
③
明
12
100.0
(問7)地震発生前の状態に事業活動が戻る時期について
問 1 で「 影 響 あ り 」と 回 答 し た 企 業( 71 社 )に 対 し て 、本 ア ン ケ ー ト 回 答 時 点
において地震発生前の状態に事業活動が戻ると見込んでいる時期について尋ねた
と こ ろ 、 回 答 企 業 全 体 の 56.3 % が 「 既 に 戻 っ て い る 」 と 回 答 し た 。 こ れ に 「 11
月 中 」( 14.1% )、「 12 月 中 ( 年 内 )」( 8.5% ) を 加 え る と 、 8 割 近 く が 今 年 中 に 平
時の状況へ戻ることになり、復旧に向けて迅速に対応している様子がうかがわれ
る結果となっている。
図表
地震発生前の状態に事業活動が戻る時期(地域別)
全 体
(n=71)
56.3
鳥取県東部
(n=21)
61.9
9.5
52.9
鳥取県西部
(n=14)
17.6
57.1
島根県東部
(松江・安来)
(n=19)
既に戻っている
8.5 7.0
14.3
14.1
4.8 9.5
11.8
鳥取県中部
(n=17)
0.0
14.1
14.3
52.6
20.0
11月中
15.8
40.0
60.0
構成比、%
12月中(年内)
5.9
11.8
7.1
5.3
7.1
14.3
5.3
21.1
80.0
来年1月以降
100.0
不
明
地 域 別 に み る と 、震 源 地 で あ る 鳥 取 県 中 部 地 域 で「 来 年 1 月 以 降 」
( 11.8% )が
1割を超えているほか、島根県東部地域や鳥取県西部地域で「不明」が比較的多
く み ら れ た 。 ま た 、 業 種 別 に み る と 、「 既 に 戻 っ て い る 」 が 70% に 達 す る 製 造 業
を中心に早い段階での復旧を目指す姿勢がうかがわれ、建設業では約7割、影響
が大きいとされる宿泊・飲食業においても6割近くは今年中に地震発生前の状態
へ戻ると見込んでいる。
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図表
地震発生前の状態に事業活動が戻る時期(業種別)
全 体
(n=71)
56.3
製造業
(n=20)
8.5 7.0
70.0
建設業
(n=7)
14.3
54.5
14.3
14.3
その他サービス業
(n=15)
0.0
既に戻っている
28.6
11月中
9.1 4.5
40.0
60.0
構成比、%
14
18.2
28.6
13.3
12月中(年内)
15.0
28.6
13.6
60.0
20.0
14.1
15.0
57.1
卸売・小売業
(n=22)
宿泊・飲食業
(n=7)
14.1
14.3
13.3
13.3
80.0
来年1月以降
100.0
不
明
(問8)今回の地震の影響として今後懸念されること(自由記入)
今回の地震の影響として懸念される事柄
今後の地震に対する耐震設備・施工等の需要増加。
公共工事・予算関連
公共工事についての災害復旧工事は増加要因。ただし、今後発注
が予算化されていたものについて延期があるかもしれない。
業 種
卸売・小売業
建設業
資材の高騰、不足。
調達・仕入困難化
・価格高騰関連
建設業の現状からは、職人不足により補修人員が不足しており、
降雨等による室内への新たな被害の恐れがある。
被災地エリアでの生産商品が一部未入荷になる可能性があり、見
込みがつかないこと。
風評被害。
観光客の減少。各種催しの減少。
温浴施設を運営しているが、風評被害を懸念している。
建設業
卸売・小売業
製造業
建設業
自粛ムードが一部感じられる。
中部地区の事業所の売上にどの程度影響するのか正直解らない。
自宅が被害を受けた方は車の買い替えどころではなくなるため、
中部地区の車両販売が大幅にダウンすること。
卸売・小売業
鳥取地区(中部)観光への風評被害により、お得意先様の売上減
少等、当社の売上にも影響があるものと思われる。
消費マインド低下
・販売不振関連
風評被害。今後の宿泊客減少(見込できず)。
カニのシーズンを前に観光客等が他地域へ流れる。
宿泊・飲食業
宿泊、レストラン、宴会の当日キャンセル。宿泊、レストランの
予約キャンセル。風評被害。
ソウル線を中心にキャンセルが発生しており、今後の風評被害の
拡大が懸念される。
消費活動等低迷してくれば、今後売り上げ等に影響してくること
は十分予想される。マイナスの方向である。
余震による施設設備への影響。売上の減がいつまで続くのか。決
算への影響。
その他サービス業
風評被害。
地震活動継続により旅行客の減少。
生産再開は出来ているが、地震の影響による設備トラブルも今後
想定される。又本館事務所老朽化のため、事務機能を別棟に移し
て業務を行なっているため、元通りの事業活動が行なえるか目途
立たず。食堂は使用しているが、古い建物のため、心配あり。
BCPの徹底再考。
製造業
地震発生時の避難など、対策がなされてなかったので、今後対策
を立てていこうと思う。
インフラの復旧が早く、又、道路関係に大きな被害がなくて、大
その他
(災害対策関連など) 阪、京都からの設備業者の対応が早く、早期に機械修復できた。
再度震度6弱クラスがあれば、建物破損が心配。
従業員の心身不安によるモチベーション低下。
目途は7日∼10日と言われており、大きな地震M6以上が来ない
よう、懸念している。
サーバー運用(にかかる災害対策コストの増加を懸念)。
設備の耐久性の劣化他。
卸売・小売業
宿泊・飲食業
その他サービス業
以
※自由意見につきましては、企業が特定される可能
性がある場合など、一部、主旨の変わらない範囲
で編集しておりますので、ご了承ください。
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上