○ 要因2 「未婚率上昇による出生数の減少」 未婚率も上昇し、 出産適齢期の夫婦の数が減少してきており、 出生数が低下しています。 このため、 「若者の獲得」 に 特化した戦略が必要となってきます。 【人口減少下であっても地域活力を維持するには・ ・ ・】 人口減少の量的緩和策が功を奏したとしても、人口減少は避けられないため、限られた投入資源を考えると、量的緩 和策を通じて同時に地域社会・地域経済・地域文化のあり様の質的転換を図るような戦略を立てる必要があります。 豊岡市地方創生総合戦略 平成27年度~平成31年度 (5年間) 豊岡市では、 当面5年間の目標として地方創生総合戦略を策定し、戦略体系(ロジック・モデル) に基づき、上位目的 (最終アウトカム) 「豊岡に暮らす価値を認め、豊岡で暮らすことに自信と誇りを持って住む人が増えている」 の実現のた め、戦略A 「移住・定住促進に係る戦略」 および戦略B 「結婚促進・多子出産促進に係る戦略」 の二つの戦略体系を立 てています。 この戦略を推進するため、地方創生課、 UIターン戦略室(戦略A担当) およびハートリーフ戦略室(戦略B担当) を設 置しています。 これらを中心に、全庁一丸となって具体的・効果的な各種施策を展開し 「豊岡で暮らすことの価値と魅 力」 を若者や子どもたちに伝え、移住・定住を促しながら、豊岡に共感して移住・定住する若者を増やしていくことにより 「量的緩和」 と 「質的転換」 を同時に図っていきます。 ■豊岡市の地方創生を実現するための戦略体系 (ロジック・モデル) 上位目的(最終アウトカム) 豊岡に暮らす価値を認め、豊岡で暮らすことに自信と誇りを持って住む人が増えている 【大都市は「豊か」で、地方は「貧しい」か?】 1 よく言われる 「大都市は豊か」 「地方は貧しく、 つまらない」 というイメージは本当か? 近年、大都市の暮らしに 「空虚さ」 を感じ、人や自然との 「つながり」 を実感できる地方の暮らしに 「豊かさ」 を見て取 る若い人たちが増えています(都市住民の31.6%が農山漁村地域への定住願望あり…平成26年8月内閣府実 施世論調査から)。 2 ICTの浸透などにより、世界と直接に結ばれ、 また、 地方でできる仕事が増えつつあります。 3 グローバル化が進む今の世の中でこそ、逆にローカルであること (地域性・固有性) が輝くチャンスです(ローカル& グローバル)。 4 地方における 「豊かな暮らし」 と 「やりがいのある仕事」 の両立の可能性が出てきています。 ⬇ 「豊岡には、大都市とは別の価値観に基づく豊かな暮らしとやりがいのある仕事がある」 ことを自覚的にとらえて豊 岡で暮らし、働く若者の増加を図ることができれば、人口減少の緩和(量的緩和) につながることはもちろん、地域社 会・地域経済・地域文化のあり様と豊岡の人々の自己イメージを変え (質的転換)、新たな地域活力への創造へと つながっていきます。 【豊岡市の地方創生推進の手順】 1 豊岡に住む人々が 「豊岡で暮らすことの価値と魅力」 をあらためて探り、 認識する。 2 その価値と魅力を、世界と直接結ばれる中でさらに高める。 3 その価値や魅力を若者や子どもたちに伝える。 4 併せて 「多くの子どもでにぎやかな家庭を持つ若者が増える取組み」 を進める。 15 ⬆ 結婚促進・多子出産の戦略体系 ⬅ 移住・定住の戦略体系 【2040年の豊岡市の目標人口 ⇒ 62,165人】 ★政策目標1 若者回復率(※10歳代の転出超過数 に対して、20歳代の転入超過数が占める割合) ・現在35% ➡ 2025年までに「50%」に引き上げる。 ★政策目標2 合計特殊出生率(※1人の女性が生涯に持つ子どもの数) ・現在1.82人 ➡ 2035年までに「2.3人」に引き上げる。 16
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