①【添付資料1】CITI JapanからAPRINへ(H28.9.16改訂版)

添付資料1(H28.9.16改訂版)
CITI Japan e-learning教材は、
平成29年4⽉より、新団体(APRIN)が運営します。
〜CITI JapanからAPRINへ〜
Japan
 ⽂部科学省からの5年間の⽀援終了にともない、現在の信州⼤学他5⼤学(“CITI
プロジェクト”)から、
公正研究推進協会(APRIN)へ運営が移管されます。
⼀般財団法⼈
 移管以後(平成29年4⽉1⽇〜)の教材利⽤には、維持機関会員として料⾦が発⽣します。
⽬次
p.1
CITI Japan e-learning教材配信事業の4年間(2012-2016)
p.2
CITI Japan e-learning教材の特⻑
p.3
⼀般財団法⼈公正研究推進協会(APRIN)とは
p.4
APRINの活動例/維持機関会員制度/今後のスケジュール
p.5
使いやすさ向上のための新システムについて
/新システムへの移⾏に向けたスケジュール
信州⼤学医学部 CITI Japan プロジェクト事務局
〒390-8621 ⻑野県松本市旭3-1-1
TEL : 0263-37-2352
E-mail : [email protected]
⼀般財団法⼈ 公正研究推進協会 (APRIN)
Association for the Promotion of Research Integrity
〒160-0023 東京都新宿区⻄新宿7-18-5中央第7⻄新宿ビル2F
TEL:03-5937-0900
E-mail:[email protected]
※別添1〜5も併せてご参照ください。
0
CITI Japan e-learning教材配信事業の4年間(2012-2016)
■国際標準を満たした⾏動規範教育の普及を⽬指して
昨今、我が国で頻発する研究不正問題。⽇本の研究者⾏動規範教育が極めて未熟であった2012年、⽇⽶の両国に研究基盤を持つ
者達の先導で、このプロジェクトは⽴ち上がりました。「取り締まり」から「教育」へ――。⽇本の研究者や研究者を⽬指す学
⽣・⼤学院⽣が国際社会で不⾃由なく⾝を守りつつ活躍できるように、との想いを共有し、研究不正防⽌に向けた具体的な取り組
みとして始まりました。
■各⽅⾯から活動を⽀える、充実の運営体制
国際標準の確保
⽶国CITI
運営資⾦の提供
⽂部科学省
⼈
H28.3.31
■受講登録者数
⽇⽶医学教育
コンソーシアム
(サポートオフィス)
H27.3
H25.5
全国の研究者による厳しい査読の⽬
H26.3
845⼈
H27.3
約150名の
外部協⼒教員
ステークホルダー
・利⽤者から
お寄せ頂くご意⾒
380,136
(平成28年3⽉31⽇現在、有料対象機関含む)
e-learningシステム
登録・教材配信と保守
常時、意⾒を募集する開かれた窓
■広がる利⽤機関・学習者
■登録機関数
H26.3
第三者による評価
外部評価委員会
(海外の教員を含む)
H25.4
26機関
H28.3.31
586
機関
(平成28年3⽉31⽇現在、
有料対象機関含む)
H25
※詳細は【別添1】CITI Japan 受講登録状況をご覧ください。
1
CITI Japan e-learning教材の特⻑
■教材のグローバル性
■特⾊ある教材
国際標準のCITI
◎2000年に提供が開始されたCITI教材は、⽶国のほぼ全ての⼤学、
研究機関で利⽤されています。
◎CITIは⽶国の他に、韓国・中国・インド・カナダ等、世界各国
の⼤学・政府機関等、111万⼈以上に活⽤されています。
■教材作成のガバナンス
〜CITI “Japan”の教材ができるまで〜
PROCESS 1
•⽶国CITI Programの教材
PROCESS 2
•⽇本語教材の草稿作成
PROCESS 3
•⽇本の法律・指針・⽂化・思想で⾁付け
PROCESS 4
•査読(原則3名)・合議
PROCESS 5
•とりまとめ
PROCESS 6
•⽶国CITIとプロジェクト運営委員会による承認
PROCESS 7
•CITI Japan e-learning教材として完成・配信
※詳細は【別添2】教材作成のガバナンスをご覧ください。
CITI Japan e-learning教材には、医学系、理⼯系、
⼈⽂系、社会科学系等、多様な分野の教材が揃ってい
ます。※⼀部教材は作成中。詳細は【別添3】平成28
年度 CITI Japan e-learning教材の主要単元内容をご
覧ください。
公的研究資⾦の取り扱い(単元):
国⺠が⻁の⼦の税⾦を研究者に託す「公的研究資
⾦」。その使⽤に当たって、とかく研究者が独り善が
りに陥りやすい点を指摘し、事務系職員と知恵を合わ
せて資⾦を最⼤限有効に使う道筋を⽰します。
研究の安全性(領域、全11単元):
「化学物質を使った実験」「放射線物質の取り扱い」
「遺伝⼦組み換え」「リスク管理―緊急時および⾶散
時の対応」など全11単元から、研究に潜むリスクや
それに対する対策についての考え⽅等を学びます。
■利⽤対象者
受講者:⼤学院⽣および研究者(院⽣指導者含む)
を想定しています(信州⼤学を含め、学⽣教育に利
⽤している機関もあります)。受講者は研究倫理に
関する国際標準の知識を⾝に付けると共に、⽇本の
法律・指針・⽂化・思想を背景とした「⽇本におけ
るルール」についても学ぶことができます。また、
ファンディングエージェンシーからの倫理教育受講
の要請に対応することも可能です。
成績管理者:⼀定の集団(学部等)の研究倫理教育
責任者を含む事務担当者やe-learningを授業に取り⼊
れる教員を想定しています。成績管理者は受講者全
員の成績を把握し、管理することができるほか、合
格基準(必須単元で平均80%以上)により、受講者
に⼀定の習熟度を確保することができます。
2
⼀般財団法⼈公正研究推進協会(APRIN)とは
■公正研究に特化した唯⼀の全国的研究者コミュニティ
公正研究推進協会(APRIN)は、わが国で頻発する研究不正
に対して、研究者コミュニティが⾃主的・⾃律的に対応する全
国的な拠点として本年4⽉に設⽴された財団法⼈で、公正研究
に特化した唯⼀の全国的組織です。
⽇本の科学者・研究者の認識が世界の「常識」から乖離して
いることが指摘される現在、「研究不正」の問題について、わ
が国はどのような具体的⾏動をとるべきでしょうか。今後、具
体的な活動を通じて、より多くの国⺠の皆様にAPRINの存在を
知って頂き、望みを託して頂きたいと思っています。
■組織としてのAPRINの特⻑
医学・⽣命科学、理⼯学、⼈⽂・社会科学等、幅広い学問領域と交
流し、研究倫理の基本課題に関する⼀貫性を図る。
各種研究機関、学術団体等
との双⽅向の情報提供およ
び⽀援を通じ、互いの公正
研究へ向けた努⼒を補完し
合う。
各種 研究
機関・学
術団体
教育研究
機関
政府
政府や⼤学等の教育研究機
関、学協会等との連携を通
じ、研究・教育・政策上の
「⼀貫性」と「継続性」を
保持する。
学協会等
国際的な
諸機関
国際的な諸機関と連携して、研究倫理に関する国際協調を図ると共
に、研究者が国際標準の倫理認識を持つことを⽬指す。
※詳細は【別添4】APRIN設⽴趣意書をご覧ください。
CITI は APRIN の⼿へ
CITI Japan プロジェクト 事業統括
⼀般財団法⼈公正研究推進協会(APRIN) 理事
福嶋 義光
CITI Japan教材を作成・配信する”CITI Japan プロジェク
ト”が⽂部科学省⽀援の下、2012年度に5年計画で開始されて,
4年が経過した.本プロジェクトは,研究者の⾏動規範について
の国際標準を持つ教材を作成し,e-learningシステムにより,多
くの学⽣,⼤学院⽣,研究者に履修していただき,わが国の研究
倫理のレベルを向上させようとする取組である.当初の医学・⽣
命科学系の研究者向けの教材は理⼯学系へと内容を広げ,英語版
の教材も⽤意することができた.さらに,本年度中には,⼈⽂
学・社会科学系の研究者向けの教材も提供する予定である.
プロジェクトでは,履修者を対象に Webアンケート調査を
⾏っている.調査では,履修者の75%は「とても役⽴った」あ
るいは「どちらかといえば役⽴った」と回答し,履修を義務化さ
せることについても,約50%は「賛成」と回答した.当初は抵
抗感を抱きながらも,いざ履修してみると,研究倫理の広範囲に
わたる内容について系統的に解説している教材の価値に気づき,
その意義を理解して下さった結果ではないかと思う.連携6⼤学
を中⼼とする草稿作成者,約150名の査読者と多くの事務担当の
協⼒があって,この充実した教材が作成されていることをあらた
めて強調したい.このプロジェクトを⽀えているチームは,わが
国の研究倫理教育を充実させるための貴重な財産であろう.
本プロジェクトの活動は2017年度以降,新設された⼀般財団法⼈
公正研究推進協会(APRIN: Association for the Promotion of
Research Integrity)へ引き継がれる.APRIN は維持機関会員
制度により運営される.維持機関会員として年会費を納めた研究
機関は,無料でCITI Japan e-learning システムを利⽤すること
ができる(登録者数等による加算料⾦発⽣はあり得る).アカデ
ミアにはオートノミーが何よりも重要である.現在,CITI
Japan e-learning を利⽤している研究機関にあっては,APRIN
の維持機関会員として,APRINの活動に是⾮関与していただき
たい.
3
■APRINの活動例
び
CITI Japan
教材の運営
■今後のスケジュール
CITI Japan e-leaning教材の作成(新規・改訂)およ
び配信事業を継承し、研究者への基本的な⾏動規範教
育に当たる。各機関が企画する質の良い教材の作成や
配信を⽀援する。
各学術、科学・技術分野に特徴的な⾏動規範について、
国際的、先端的な視野を以て⾃由に研究が進められる
よう、セミナー等を企画・開催する。
セミナー
等の開催
加盟維持機関における倫理教育・⼈材育成に協⼒する
と共に、具体的な情報提供を通じて基準の均てん化を
図り、ガイドライン等の作成を⽀援する。
倫理教育の
充実と
⼈材育成
相談・⽀援
時期
応対者
H28
9⽉頃
成績管理者
成績管理者
①APRIN会員登録についての意向調査の実施
※実施中
メール
②各機関の成績管理代表者の決定
※別途ご連絡いたします。ご対応をお願い
いたします。
③成績管理機関数・受講登録者数の整理開始
※平成29年3⽉31⽇時点の登録内容で料⾦
を確定いたします。
各機関や各学術団体等から寄せられる公正研究に関す
る相談に対し助⾔し、対応を⽀援する。
研究倫理教
育責任者等
研究公正と関わる国際的な議論の場を通じて、海外と
の情報・意⾒交換を積極的に⾏い、わが国の基準を検
証し、国際標準を保つように努める。
■維持機関会員制度
メール
内容
①会費・利⽤料⾦体系(最終案)の公開
H28
9⽉頃
〜
H29
3.1
H29
1.27
海外との
連携
通知⽅法
第3回研
究倫理教
育責任
者・関係
者連絡会
議
①会費・利⽤料⾦体系(確定版)等の公開
②APRINのご案内
③利⽤辞退のご申告
※平成29年3⽉31⽇までにご連絡ください。
①3⽉末より更新作業(詳細未定)
②会費・利⽤料⾦のご請求通知
※有料化に伴うご案内
APRIN は、我々の活動にご賛同頂く⼤学研究機関等に納めて頂
く「維持機関会員会費」により運営されます。維持機関会員と
なった機関は、登録者数等により加算料⾦が発⽣する場合はある
ものの、無料でCITI Japan e-learning システムを利⽤できるほ
か、「APRINの活動例」で挙げられているセミナーの開催、相
談・⽀援等により、APRINのバックアップを受けることが可能と
なります。
※詳細は【別添5】維持機関会員制度(案)をご覧ください。
③新システム 仮運⽤開始
※平成29年10⽉1⽇に新システムへ移⾏する
までは、旧システムも引き続き稼働します。
※移⾏準備等による利⽤停⽌期間はなく、受
講者は学習を継続して頂けます。
※新システム詳細については本冊⼦のP.5を
ご覧ください。
H29
4.1
成績管理
代表者
メール
or
書⾯
H29
5.31
成績管理
代表者
―
会費・利⽤料⾦の⽀払締切⽇
※ご対応をお願いいたします。
H29
10.1
成績管理
代表者
メール
新システムへ移⾏
4
■使いやすさ向上のための新システムについて
課題:
◎CITI Japan のe-learningシステムは⽶国CITIの研究
者が開発した⽶国仕様であり、⽇本⼈が使いやすい設
計ではない。
◎CITI Japanプロジェクトの問合せ窓⼝や、利⽤者を
■新システムへの移⾏に向けたスケジュール
時期
項目
H28.6.13
仕様検討開始
H28.9⽉頃
仕様検討
対象に実施しているWEBアンケートでは、システム
に関する様々な要望が寄せられているが、教材作成に
優先的に資⾦を投じてきたため、新システムには⼗分
に対応できていない。
⽬標:
◎受講者・成績管理者等の利⽤者、教材提供機関全てに
◎右記のスケジュールに沿い、平成29年10⽉1⽇に新シス
テムへ移⾏する。
※新システムへ移⾏するまでは、旧システムも引き続き
稼働します。
※移⾏準備等による利⽤停⽌期間はなく、受講者は学習
を継続して頂けます。
皆様へのお願い:※募集は終了しております。
本件について、新システムの仕様検討開始に伴い、毎
年度⾏っているWEBアンケート結果を基に、更にブ
ラッシュアップしたアンケートを⾏うほか、全国の利⽤
機関の代表として若⼲名の利⽤者に「新システム検討
ワーキンググループ」に参加し、新システムへのご要望
をお寄せ頂きたいと考えております。ご参加して頂ける
⽅は、平成28年7⽉31⽇までに、CITI Japan プロジェ
クト事務局へご連絡ください。
ご質問等ございましたら、
お気軽にお問い合わせください。
新システム検討WGを設置
H28.9.1のWGに千葉⼤・⽇⼤が参加
利⽤者WEBアンケートの実施
※9⽉7⽇に事前依頼済み、10⽉実施
■移⾏までの半年間で下記①〜④を実施
H29.4.1
とって、より使いやすいシステムとする。
内容
H29.10.1
仮運⽤開始
①WGと共に内部フィードバックを実施し、
使い勝⼿、システム検証を⾏う
②全教材・利⽤者情報を移⾏する
③成績管理者に公開する
移⾏に関するスケジュール、新シ
ステム検討の概要説明と、WG参
④学認連携の確認を⾏う
加者の募集。
運⽤開始
新システムへ移⾏
最後に、ココが気になる!
Q. 他機関が提供する研究倫理教材との違いは何ですか。
A. ①多彩な教材と、タイムリーな改訂の実施
CITI Japan から継承する教材は、作成中の単元を含め70単元以上と
なり、領域は医学系、理⼯系、⼈⽂系、社会科学系と多岐に渡ります。
また、引き続き社会情勢やガイドラインの変更等を反映させた改訂を
随時⾏い、最新の情報を抑えます。また、英語版教材も作成します。
②ボトムアップの教材作成
研究者⾃らが単元を設定して草稿を作成後、約150名の査読者(研究者
等)の意⾒を取り⼊れながら品質の向上を図っています。
③活動は教材提供にとどまりません。
「APRINの活動例」で紹介したように、APRINは⽇本における公正研究
の在り⽅を⾒直し、その⾼みを⽬指すため、様々な活動を展開します。
皆様には、APRINの理念と⽬的に賛同し、わが国の研究者が⾃信を得て
⾃由に国際の場で活躍することを⽀援するAPRIN活動への参加をお願い
します。
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