家畜保健所における病性鑑定受付状況 (平成 28 年 4 月~8 月) 平成 28 年度の 4 月 1 日から 8 月 31 日ま 最も病理解剖数の多い牛の品種別、月齢 でにおいて、当所が実施した病性鑑定は、 別の内訳を見ると、品種では、黒毛和種の 286 件でした。この畜種別内訳は、牛:182、 病理解剖が最も多く、月齢別では、流早産 豚:12、家きん:79、その他:13 となって を含めた 1 カ月齢未満、黒毛和種で肥育期 います(表 1)。 間にあたる 13~36 ヵ月齢のものが多くな っています(表 3)。 表 1.平成 28 年 4 月~8 月病性鑑定受付状況 表 3.牛病理解剖数内訳 (件数) 月 牛 豚 家きん その他 計 4月 30 2 10 5 47 品種別 月齢別 (頭数) 月齢 ホルスタ 黒毛和種 交雑種 計 イン種 5月 24 1 18 3 46 6月 52 7 28 1 88 ~1 月齢 12 3 11 26 7月 32 1 15 3 51 ~6 月齢 2 2 1 5 8月 44 1 8 1 54 ~12 0 1 0 1 合計 182 12 79 13 286 16 0 0 16 25~36 9 0 3 12 37~ 0 0 2 2 合計 39 6 17 62 13~24 ほとんどが、国のサーベイランス、モニ タンリングに係わるもの、あるいは家畜の 導入に係る検査ですが、病理解剖の占める これらの病理解剖を実施したうち、特に 割合が 75 件(26.2%)と高くなっていて、 ほぼ 1 日おきに解剖をしていることとなり 肉牛の死廃要因では、何らかの感染を疑う ます(表 2)。 肺炎が最も多く 12 例あり、このうちヒスト フィルス・ソムニ(ヘモ)の関与が明らか 表 2.平成 28 年 4 月~8 月 病理解剖件数 (件数) 月 牛 豚 家きん その他 計 4月 15 1 1 1 18 5月 11 0 1 1 13 6月 12 1 0 3 16 7月 9 0 1 2 12 8月 15 0 0 1 16 合計 62 2 3 8 75 になったものが 2 例、放線菌の一種である ノカルジアの関与が明らかになったものが 1例でした。また急性鼓脹が 8 例でした。 (橋本) - 14 -
© Copyright 2024 ExpyDoc