高性能Ni基単結晶超合金の開発 Keyword : Ni基超合金、高温クリープ、熱疲労、耐酸化性 研究の背景 航空用ジェットエンジンや発電用ガスタービンの効率向上のためには燃焼ガス温度の向上が 必須であり、そのために、タービン材料の耐用温度の向上が求められています。当機構では タービン翼材料として多くのNi基単結晶超合金を開発しています。 研究の狙い ジェットエンジン用先進単結晶超合金、発電ガスタービン用低コスト単結晶超合金など、用途 に応じて適切な材料設計を行い、開発合金の実用化に向けて特性評価を行いました。 最先端研究トピックス 400 TMS-238 2nd 101 6th 100 5th 3rd TMS-196 1st 10-1 TMS-138A 4th Oxidation resistance: 1100℃, 1h cyclic oxidation Creep strength: 1100℃/137MPa rapture life 10-2 10-3 PWA1480 TMS-1700 TMS-X 300 0 500 1000 1500 TMF Life /Cycle Oxidation Resistance 102 2000 CMSX-4 文献 • • Rene'N4 100 0 0 Creep Rupture Life (h) 高温酸化特性とクリープ強度特性に優れた 第6世代Ni基単結晶超合金の開発 (K. Kawagishi et al., Superalloys 2012, pp. 189-195, 2012) TMS-6 200 50 100 150 200 250 300 1100℃/137MPa Creep Rupture Life /h 熱疲労特性とクリープ強度特性に優れた低コストNi基 単結晶超合金の開発 (川岸ら、日本金属学会講演大会、2012年9月) K. Kawagishi et al., Superalloys 2012, pp. 189-195, 2012. K. Kawagishi et al., Proceedings of 9th Liège Conference on materials for Advanced Power Engineering, pp. 761-766, 2010. 応用分野と今後の展開 実用化へ向けた課題 開発合金の一つは英Rolls-Royce社のTrent1000エンジ ン部材に採用され、ボーイング787に搭載されています。 製造コスト抑制のための鋳造性向上 補修技術の向上 材料コスト抑制のためのリサイクル技術の開発 登録特許11件。 エネルギー構造材料分野 超合金グループ 川岸 京子 E-mail: KAWAGISHI.Kyoko●nims.go.jp —206 —
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