交野市肝炎ウイルス検診業務仕様書 1.事業名 肝炎ウイルス検診業務 2.目的 肝炎ウイルスの感染を早期に発見し、治療につなげる。 3.対象者 40 歳以上の市民のうち過去に一度も肝炎ウイルス検査を受けたことのない人 ※ただし、肝疾患で治療中の場合は対象外 4.業務内容 厚生労働省が示している肝炎ウイルス検診等実施要領に基づき、交野市が指定する 日時及び場所に受託者が出向き、肝炎ウイルス検診を集団方式で行うものとし、以下 の関連業務を含めるものとする。 (1)肝炎ウイルス検診に関する業務 項目 1)検診項目 2)問診 3)血液検査 内容 問診及び血液検査とする。 ① 過去に肝機能異常を指摘されたことがあるか否か、現在 B 型及び C 型肝炎の治 療を受けているか否かなどについて、聴取する。 ② また、その際に、肝炎ウイルス検診についての説明を行い、肝炎ウイルス検診の 実施についての受診者本人の同意を必ず得る。 1.B 型肝炎ウイルス検査(HBs 抗原検査) 凝集法等による定性的な判断のできる検査方法を用いること。なお、特定健診等と同 時に採血する場合は、一般生化学検査と同じ採血管を使用しても差し支えない。 2.C 型肝炎ウイルス検査 ① HCV 抗体の検出 体外診断用医薬品の承認を受けた定性的な判断のできる検査方法を用いるこ と。なお、特定健診等と同時に採血する場合は、一般生化学検査と同じ採血管 を使用しても差し支えない。 ② HCV 抗体検査 HCV 抗体の検出において「陽性」を示す場合、行うこと。 体外診断用医薬品の承認を受けた測定範囲が広く、高力価群、中力価群、低力 価群に適切に分類することができる HCV 抗体測定系を用いること。なお、特定健 診等と同時に採血する場合は、一般生化学検査と同じ採血管を使用しても差し 支えない。 ③ HCV 核酸増幅検査 HCV 抗体検査により、中力価及び低力価と分類された検体に対して行うこと。 なお、この場合、他の採血管とは別に核酸増幅検査用の採血管を使用すること。 4)検診結果判定 1.B 型肝炎ウイルス検査(HBs 抗原検査) 凝集法を用いて、HBs抗原の検出を行い、陽性又は陰性の別を判定。ただし、HBs 抗原検査は、B 型肝炎ウイルスの感染の有無を直接判定することが難しい場合がある ことに留意する。 2.C 型肝炎ウイルス検査 ① HCV 抗体の検出 HCV 抗体の検出を行い、陽性又は陰性の別を判定。陽性を示す場合は、HCV 抗体検査を必ず行うこと。陰性を示す場合は、「現在、C 型肝炎ウィルスに感染し ている可能性が低い」と判定。 HCV 抗体検査 検査結果が高力価を示す場合は、「現在、C 型肝炎ウイルスに感染している可能 性が高い」と判定。中力価および低力価を示す場合は、HCV 核酸増幅検査を行 うこと。陰性の場合は、「現在、C 型肝炎ウィルスに感染している可能性が低い」と 判定。 ③ HCV 核酸増幅検査 HCV-RNA が検出された場合は、「C 型肝炎ウィルスに感染している可能性が高 い。」と判定、検出されなかった場合は「現在、C 型肝炎ウィルスに感染している可 能性が低い」と判定。 ② ・いずれの検査についても、その結果の判定に当たっては、検診に携わる医師が行う ものであること。 ・HBs抗原検査において「陽性」と判定された者及び C 型肝炎ウイルス検査において 「現在、C 型肝炎ウイルスに感染している可能性が高い」と判定された者については、 医療機関への受診を勧奨する。なお、医師が必要と判断した者については、必要な 指導あるいは医療機関への受診勧奨を通知すること。 5)記録の保存 ① 問診記録・検診結果は年度末より 5 年間は保存し、その後適切な方法で破棄 する。 ② 保存期間中に交野市より依頼があった場合には、提出できるよう管理する。 6)検診結果報告 ① 検診結果は、実施後 20 日以内に、市保管用、実施日毎の結果一覧、要精検 者の精密検査依頼書等を交野市に提出する。 ② 要精密検査となり、至急医療受診が必要な場合は、速やかに交野市に報告す る。 ③ 結果の郵送に係る経費については、委託料に含む。 ④ 検診結果の通知書式及びその発送内容等の詳細については、別途協議の上で 決定する。 ⑤ 交野市が指定する方法で電子データに変換し、速やかに電子媒体を用いて報 告する。 ⑥ 電子媒体の結果報告は、提出前に必ずコンピューターウイルスの検索を行 い、ウイルス感染していないことを確認し、交野市に提出する。 7)その他 ① 検診全体の流れを円滑とするよう努めること。 ② 検診に関するトラブルについては、直ちに交野市に報告し、その対処につ いては交野市の指示に従うこと。 ③ 採血に必要となる器具(注射器、スピッツ等)については、委託料に含むこ と。 ④ 受診票(問診表)は、交野市が希望する項目を含んだ書式で準備すること。 ⑤ 施設内の備品等を使用する必要がある場合は、事前に申し出ること。 ⑥ 受診者のプライバシー並びに個人情報の保護に努めること。 ⑦ 検診にて発生した医療廃棄物等は、受託した医療機関が処分すること。 (2)費用請求等その他の業務 1)検査費用の請求 毎月の業務完了分を翌月 10 日までに、交野市健やか部健康増進課に請求すること。 2) 業務実施報告 交野市から依頼があった場合は、交野市が指定する様式により、業務実施報告書を 作成し、提出すること。 3) その他 詳細な事項及び変更が必要な事項については随時協議する。
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