中小テナントビル

「中小テナントビル低炭素パートナーシップ」
グリーンリース検討会
資料
東京都
1.グリーンリース普及促進事業
2.グリーンリース検討会概要
3.検討議題
1
グリーンリース概要
○グリーンリース
ビルオーナーとテナントが協働し、不動産の省エネなどの環境負荷の低減や執務
環境の改善について契約や覚書等により自主的に取り決め、取り決め内容を実
践すること。
(環境不動産普及促進検討委員会「グリーンリース・ガイド」より)
⇒ビルオーナー・テナント双方が光熱費削減等の恩恵を受けるWin-Winの関係を実現
運用改善のグリーンリース
ビルオーナー・テナント間の組織体制の整備、エネルギー使用量等
の共有、原状回復義務免除に関する取組など
改修を伴うグリーンリース
ビルオーナーが実施する省エネ改修投資のメリットがテナントに
帰属する場合に、テナントがビルオーナーへメリットを還元する取組
テナントの
費用削減効果
電気使用料金
テナントのメリット
オーナーへ還元
グリーンリース料
電気使用料金
従前のテナント負担
工事実施後のテナント負担
2
1.グリーンリース普及促進事業
3
東京都グリーンリース普及促進事業
<事業概要>
東京都内の中小テナントビルにおいて、中小テナントビルの所有者及びテナント等事業
者が協働してグリーンリースを実施することを条件に、当該費用の一部を助成する。
<事業目的>
グリーンリースの普及促進を図るとともに、グリーンリースの具体的事例やその省エネ効
果等を把握・分析・整理し、当該中小テナントビルが市場で評価されるような仕組みを構築
する。
⇒平成29年度に「東京版グリーンリースの手引き(仮)」を作成し、普及促進を図る。
<スキーム>
中小テナントビル
オーナー
東京都環境公社
助成金申請
グリーンリース契約
基金設置
出えん金
東京都
助成金交付
テナント
4
都と国のグリーンリース事業の比較
名称
グリーンリース普及促進事業(以下「予定」)
テナントビル省CO2促進事業
所管
東京都環境局
環境省
事業主体
クール・ネット東京
一般社団法人 静岡県環境資源協会
募集期間
平成28年度から平成30年度まで
(秋頃から募集開始予定)
平成28年度から平成30年度まで
(一次募集 4月23日から5月23日まで
二次募集 7月7日から7月25日まで)
交付期間
平成28年度から平成32年度まで
各募集年度内
事業規模
6億円
55億円(ZEB実証事業含む)
対象者
・都内中小テナントビルを所有する中小企業者等
(ESCO事業者又はリース事業者との共同申請可)
・当該テナントビルに係る地球温暖化対策報告書を
提出する事業者
テナントビルの所有者(リース事業者との共同
申請可)
対象事業
・設備改修に関するGL契約を締結し、設備改修を実
施すること
・設備改修後のベンチマークがA2以上となることが
見込めること
・GL契約締結のための調査事業(単独は不可)
・GL契約に基づく運用改善事業
・GL契約に基づく設備改修事業
(15%以上のCO2削減が見込めること)
対象経費
助成率
・GL締結のための調査費用
(1/2・上限100万円)
・GL契約に基づく設備改修費用
(1/2・調査費用含めて、上限4000万円)
・調査費用(1/2・上限50万円)
・運用改善費用(1/2・上限50万円)
・設備改修費用(1/2・上限5000万円)
5
助成対象事業者
・都内中小テナントビルの所有者
・中小企業基本法に規定する中小企業者等(資本金10億円未満含む)
であって、実質的に大企業等が経営に参加していない者
→大企業や、地方公共団体、公益財団法人などは含まない。
・申請するテナントビルの地球温暖化対策報告書を提出する事業者
 中小テナントビル
テナント等事業者が存在する建築物のうち、前年度の原油換算エネルギー使用
量が1,500kL未満の事業所
(光熱費1億円未満、電気使用量600万kWh未満、延床面積3万㎡未満など)
 地球温暖化対策報告書【都条例(環境確保条例)】
所有範囲又は使用範囲における前年度のエネルギー使用量、温暖化対策の
実施状況等を報告するもの。
6
助成対象事業
・都内中小テナントビルにおいて、当該中小テナントビルの所有者及びテ
ナント等事業者が、省エネ改修に関するグリーンリース契約を締結し、実
施すること。
例)照明や空調の設備改修とその費用分担に関するグリーンリース契約
・省エネ改修実施後の当該中小テナントビルのベンチマーク評価がA2以上
となることが見込まれること。
例)改修前:A1+ → 改修後:A3-
7
助成対象経費
調査費
改修費用
• グリーンリース契約
締結のための調査費
用(光熱水費のシミュレーション、
• 機器費(照明設備、空調設備
削減効果の算出などに関する
ESCO事業者等への委託費など)
などの機器費)
• 工事費(照明設備、空調設備
などの施工費)
留意事項
 事業の流れ
交付申請→審査→交付決定→工事着手→工事完了→助成金支払
 工事契約・着手は、交付決定後に実施すること
8
2.グリーンリース検討会概要
9
グリーンリース検討会
開催概要
○ 目的
都の助成金事業である「グリーンリース普及促進事業」をより良い事業と
するために、活発な議論を行い、主体的に協力いただく。
○ メンバー
環境不動産普及促進検討委員会WGメンバー+パートナーでの参加希望者
○ スケジュール
時期
パートナー
シップ
7月
8月
9月
10月
11月
12月
○グリーンリース検討会
1月
3月
○連絡会
○グリーンリース検討会
○低炭素セミナー
グリーン
リース普及促
進事業
2月
○低炭素セミナー
詳細検討
募集・審査・交付決定
10
3.検討議題
11
検討議題一覧
第3回連絡会より抜粋(一部加筆、修正)
項目1:「グリーンリース普及促進事業」の広報、PR、働きかけ
項目2:「グリーンリース普及促進事業」の募集に際して重視すべき事項
項目3:「東京版グリーンリースの手引き(仮)」の内容
項目4:グリーンリースを広く普及していくための意見交換
項目5:その他必要な事項
本日は、項目1、2までの前半を中心に議論
12
項目1
都の活動予定
・各業界団体への周知
オーナー団体、ビル管理会社など
・都内中小規模事業所への案内
広報誌、メルマガ、ホームページなど
・都主催の説明会やセミナーでの案内
低炭素セミナー、クラウド募集説明会など
 低炭素セミナー
グリーンリース助成事業の受付開始が秋頃の予定であるため、低
炭素セミナーでもグリーンリースに関する内容を中心とし、事業周
知を実施予定
13
項目1
検討議題
・ 「グリーンリース普及促進事業」の広報、PR、働きかけ
事業周知先の候補(○○協会、○○団体、○○広告など)
広報活動への協力、PR方法
オーナー・テナント間の関係が良好なビル、優良事例の収集
低炭素セミナーでの登壇
14
項目2
検討議題
・ 「グリーンリース普及促進事業」の募集に際して重視すべき事項
グリーンリース契約条件をどうするか?
助成対象範囲(共用部の設備改修の条件)をどうすべきか?
募集や審査の際のポイント、重視すべき事項 など
<参考>
第3回連絡会での意見
・全てのテナントとグリーンリース契約締結は難しい。
・グリーンリースの改修は、通常の更新周期より前に設備更新を行う、
より高性能のものを入れるということが趣旨
15
次回の検討議題(項目別3)
・ 「東京版グリーンリースの手引き(仮)」の内容
グリーンリース契約までの具体的な活動
空調を更新した場合の費用分担のモデルケース
第三者がオーナー・テナント間を調整した事例の収集
都の支援策(省エネ診断、ビジネス事業者、研修会)の活用方法
<参考>
第3回連絡会での意見
・国は基本的な考えを示したものであるため、具体的なものを作成すべき。
・空調のシミュレーションが難しいため、事例を蓄積する必要がある。
⇒見える化PJのデータより分析又は本事業において計測機器の設置
・オーナー、テナント間を取り持つ第三者の協力が必要
⇒東京都に登録しているビジネス事業者の活用、案内
・原状回復義務免除という言葉は、マイナスイメージがあるため説明が必要
16
次回の検討議題(項目別4,5)
・ グリーンリースを広く普及していくための意見交換
手引きの活用方法
次年度へ向けた事業周知
・ その他必要な事項
17