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第83回NHK全国学校音楽コンクール
9
全国コンクール
中学校の部
札幌市立真栄中学校
自由曲:女声合唱のためのコンポジション「日本の民謡 第2集」から
会津磐梯山
○課題曲○
・柔らかで、豊かな響きが印象的でした。歌詞がもつ意味に合わせた発音、発声がよかったですね。
また音の切り方、処理の仕方が丁寧です。
全曲を通して音楽性の高い合唱という印象でした。
・発語のストレートさ、ナチュラルさが、この曲のスタイルを考えて下さってるのかな、と聴きま
した。明るくてイヤ味のない Sound ですね。
コトバも明るくくっきりしておいでですね。そこにもう少~しヨコの流れのしなやかさとか立体
感も加わればさらにチャーミングに。
・課題曲での表現はやや冷めた表現に聴こえました。
Dynamik も含めもっと変化に富んだ表現を聴かせて欲しいと思いました。
・ダイナミクス、発語ともに工夫が感じられる演奏でした。ただ、ピッチは正確なのですが、歌唱
がレガートになっておらず、音を当てている感がしたのが残念でした。
○自由曲○
・難しい曲にチャレンジされましたね。微妙なハーモニーがとてもきれいでした。
音楽性そして音楽を考えた音色が作り出されていて感動しました。
・出だしの弱奏からあふれるひびき(音量も)。どうなってゆくのかとワクワク!
Altoの低い動きがさり気なく利いてますね!
コンポジションされて加味されたいろんなお飾りを付き従えてでーんと存在感が浮き立つよう
に、主メロはもっとヨコのしなやかさがあっても?どうでしょうか。
・冒頭の Lun,Lun の u 母音はもっと o 母音に近付ける方が共鳴が豊かになるのではないかと思い
ました。
・基本的には、課題曲と同じレガートの問題が表れてしまいました。持続音や保持音、同音連続が
多い楽曲では、動きをもった音型の処理が停滞してしまうと目立ってしまいます。
(全国コンクール審査員による各学校向けの講評からポイントを抜粋したものです)