平成 28 年度 第1学年だより 第16号 10月17日発行 後期がスタートしました! 朝夕気温が肌寒くなり,秋の訪れを感じるようになり ました。風邪を引きやすい季節になりましたが,いかが お過ごしでしょうか。10月1日から,後期がスタートしま した。後期は,現在行われている教育実習や,生徒会役 員選挙などの行事があります。また,1年生の折り返し 地点ということもあり,これからは2年生になるための準備をしていく時期にもなります。 後期は12月までが前半,1月から3月までが後半と分けられます。冬休みなど長期休業も あるため,あっという間に日々が過ぎていくように感じられると思います。毎日,少しずつ でも昨日の自分より成長できていることを実感できるような日々にしてほしいと思います。 保護者懇談会を開催しました 11日(火),臨時保護者会を開催いたしました。42名の方の保護者の方々にご参加を いただきました。お忙しい中お集まりいただき,本当にありがとうございました。 今回の保護者会の目的は,学年で起きたいじめ事案についての説明と,それを踏まえてよ りよい学年,学校をつくっていくために学校と家庭が協力してできることは何か,というこ とについてご意見や,アドバイスをいただくということでした。 会の中で,まず生徒指導主任から,一人の生徒に対して,菌付けゲーム,菌扱い,不必要 に避けるなどの行為が,学年全体で行われていた,といういじめ事案についての経緯と現状 について報告をさせていただきました。その後,学年主任から現在の1年生の様子と課題に ついてお話しました。1年生は時間を守って行動する,授業に真剣に取り組む,積極的にな ってきているなど,よい所がある一方,人の話を聞く姿勢はよいが自分のこととして人の話 を聞くことが難しいことや,友だちとの付き合いが固定化されており,自分と仲の良い人以 外には関心が薄いということが現状として挙げられます。このようなことから,1年生の課 題は,「一人ひとりがもつ個性を互いが認め合い,よりよい人間関係を構築していくにはど うしたらよいか」ということです。人と上手につき合っていく方法を子どもたちが身に付け ていくためのコミュニケーションスキルを身につけたり,偏見をなくしていったりするため にはどうしたらよいか,ということを保護者の方々に投げかけ,グループワークに入らせて いただきました。 教員も加わり,6つのグループで協議を行いました。各グループとも,様々な意見が交わ され,たくさんのご意見やアドバイスをいただくことができました。出された意見等につい ていくつか紹介させていただきます。 ○家庭と学校での情報の共有化が必要である。子どもが学校の話を家でしないことが多い。 学校での様子やどんな子どもに育っているか分からないため,今回のような懇談会を開催 することは好ましい。 ○子どもには,自分のやったことに責任をもたせることが大切である。こんなことをした らこんなことになり,最終的にこんな結末になるということを知らせ,自分で最後まで責 任を取らせる経験をさせる必要がある。それを行ったらどのようなことになるかという, イマジネーション(想像力)を働かせる訓練や経験が必要である。 ○お互いの個性や特性を理解し,受け入れていくことが必要ではないか。子どもたちは相 手を一面的にしか捉えておらず,多面的に見ることの必要性,大切さを学ぶ必要がある。 様々な場面で子どもの視野が広がるような声かけが,家庭でも学校でも必要である。 ○事の大小に関わらず,このように可能な限り保護者会を開き,問題を共有させてほしい。 ○「見守りアンケート」という保護者自由記述のアンケートを実施している取組がある。 週1回の実施であるが,効果がある。 ○子どもには誠実な人間に,よりよい人間になってほしい。 ○子どものSOSを見逃さないように,どんな小さなことにも誠実に対応してほしい。 ○忙しい毎日ではあるが,家庭内のコミュニケーションを大切にしていくことが大切である。 ○周囲の子の気付きが大切。すぐに気付くことができる雰囲気をつくっていくべきである。 ○もう少し早く知らせてほしかった。 ○「いじめられる側にも原因がある」という考えはよくない。どんなことがあっても,い じめは許されない。小学校時代に解消しようとしたが,上手くいかなかった。 ○家庭,地域,学校がしっかり連携をとっていくことが大切。 ○学校内での情報交換を密に行うことが必要である。 ○3つの輪を大切にする(保護者の輪,教員の輪,子どもたちの輪) ○話をするときには気を付けること。噂話等で傷つけられたり辛い思いをしたりすること がある。 このように,たくさんのご意見やアドバイスをいただきました。「家庭」「学校」「地域」 がしっかりと手をとりあい,子どもたちが安心して学校生活を送ることができるようにして いかなければならないということを再認識いたしました。 最後に副校長が,「大人は子どもの鏡です。自分の姿は周りの人にしか見えない。いじめ は恥ずかしい行為です。大人は子どもの正しい姿を映してあげなければなりません。学校は 学校の,家庭は家庭の,友だちは友だちの鏡のつくり方,鏡の映し方があるのです。子ども たちにとって,附中での3年間が誇り高いものになるように,教職員一同全力で取り組んで まいります」と話しました。 どんなことがあってもいじめは許されない行為です。全ての人に与えられている学校で安 心,安全に生活する権利は,誰にも奪うことができないし,お互いに守らなければいけない ものです。学校が誰にとっても居心地の良い場所であるためには,お互いのよい所を見つけ, それを認め合うことが大切です。悪い所ばかりが目に入ってくることが多いですが,良い所 を見つけることができるようになると,将来社会に出たときによりよい生活を送れるように なると思うのです。 保護者の方々とお話ができたおかげで,よりよい学校,学年をつくっていくための手がか りをたくさんいただくことができました。保護者の皆さまと問題を共有し,一緒になって考 えることの大切さを実感することができました。保護者の皆さまの協力なくして,学校,学 年,学級の運営は成り立ちません。今後とも,様々な面でご協力いただきたいと思います。 ありがとうございました。
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