IT調達の改革に向けた原価見積プロセス高度化

サービスカタログ [調達コスト管理] [ビジネスアナリティクス]
IT調達の改革に向けた原価見積プロセス高度化
調達改革で収益改善インパクトが大きい間接材の中でも、仕様が複雑で金額規模が大きいIT関連費について、
原価見積モデルを構築し、理論価格を算出することにより、調達や交渉をご支援します
収益改善に対するインパクトが大きい間接材、しかしIT調達への着手は遅れがちです。
収益改善に対する間接材のインパクトが大きいのは、社内各所に分散した調達を集約するだけで効果が得やすく、
金額規模も大きいためです。特に備品・消耗品類は仕様がわかりやすくサプライヤー間の比較・切り替えが容易です。
ただし、全社的な金額規模が大きいにもかかわらず、IT関連費(ソフトウェア開発委託等)は着手が遅れています。
IT調達の改革に着手し難い理由
IT関連費(ソフトウェア開発委託等)への着手の遅れは、組織としてのITの理解度に起因します。ITリテラシーが
属人的であると、調達したいITシステムの価格を適正に見積もることができず、調達額を削減可能か判断できないの
です。なお、削減の余地が小さい調達案件にまで一律に削減要求をするのは、後々のシステムトラブルや品質低下の
原因となるため厳に慎むべきです。
IT調達の課題(抜粋)
ユーザー部門の要件を費用対効
果の観点で取捨選択できない。
最適なIT調達が実現できない。
「一式」価格やコード行
数による見積、専門家の
KKDは誰も検証不能
少数の専門家しか仕様書を作
成・審査できない。正確性や効
率性を高めるための阻害要因
不確定な仕様がある時点で無理
に確定的な見積をすることでリ
スクを適切に把握できない。
SIerごとに見積項目が異な
り比較できない。そもそも
項目や値の妥当性が不明
弊社のアプローチ
ITに詳しい一部の人にしかIT調達を精査できないことが問題であり、以下2点を解決策としてご提供します。
1) 原価見積モデルの構築 :
理論価格やリスクを算出、社内外と
交渉する根拠を提示
2) 見積ガイドラインの策定 :
社内見積や見積審査のノウハウ確立
http://www.fujitsu.com/jp/group/fri/businesstopics/bigdata/services/
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アプローチの考え方と方法論
ユーザー部門が調達したいと考えるITシステムの仕様の曖昧さ、不確定性がリスク要因です。また、たとえ精度が
高い見積手法でも、要求した時点で自らが「認識できていない範囲」の仕様は見積も利用がありません。
前者に1)原価見積モデルを、後者に2)見積ガイドラインを提供することで、適正なIT調達を実現します。
真 の要 求 全 体
要 求 さ れ ている と
認 識 でき る 範 囲
確定的に
見積可能
な範囲
不確定性
が存在す
る範囲
定量化モデル
が活躍可能
な範囲
1) 原価見積モデルの構築:
理論価格やリスクを算出、社内外と交渉する根拠
見積
不可
2) 見積ガイドラインの策定:
社内見積や見積審査のノウハウ確立
一般に「見
積誤差」の
原因となる
範囲
要求されていると
認識できない範囲
1)原価見積モデルの構築
2)見積ガイドラインの策定
仕様書を作成する時点では、不確定性をすべて排除すること
は困難です。にもかかわらず、無理に確定的な一点見積をする
ことが、リスクの大きさを見失う原因となります。
仕様書に含まれる不確定性を織り込んで理論価格やリスクを
見積もるモデルを構築します。リスクの大きさを適切に把握す
ることで、社内外と交渉する根拠となります。
ITに詳しくない人や部門でも、見積の過程を理解・検証でき
ること、基準があることが不可欠です。貴社の実情を踏まえつ
つ、仕様書のテンプレートの作成などにより、社内見積や見積
審査のノウハウ確立を目指します。
主なポイント
 仕様の不確実性を条件として設定し、確率的に算出する
「リスクモデル」で、理論価格のとり得る値とその可能性
を可視化
 過去の調達データを活用し、調達内容(新規/改修、SI/
パッケージ適用など)が価格に与える影響を統計的に算出
主なポイント
 FP法やSLCPを下に「標準原価費目」を定義
 標準原価費目に沿ったテンプレート作成
 テンプレートを用いた業務プロセスや仕組みの設計
 テンプレートや標準原価費目のデータ蓄積、共有を支援す
るシステムやDBの設計
 蓄積したデータを見積に活用する仕組み、システム機能の
設計
取り組み事例:中央官庁X庁様
IT調達における見積ノウハウの確立に大きく貢献し、調達改革に向けた体制増強などに取り組まれています。
また、「標準原価費目」に沿ってIT調達のデータがDBに蓄積された後には、直接材に対するアプローチと同様の見
える化などを実施する予定であり、分析方法や判断基準は部分的には設計済みです。
直接材のコスト削減/調達改革については「ビッグデータを起点とした新たな調達コスト管理コンサルティング」を、
ITの運用・保守におけるリスクの数値化・管理高度化については「システムリスク管理の高度化コンサルティング」
をご参照ください。
このカタログに掲載されている内容については、予告なしに変更することがありますのでご了承ください。
2016年4月
お問い合わせ先
株式会社富士通総研
第二コンサルティング本部
ビジネスアナリティクス事業部
〒105-0022 東京都港区海岸1-16-1
ニューピア竹芝 サウスタワー
TEL:03-5401-8394
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