平成28年度第2次補正予算の概要(林野庁関係)(PDF : 883KB)

本 補 正 予 算 は、8月 2日 に 閣 議
Topics
(単位:百万円)
森林整備事業・治山事業
非公共
計
41,000
41,000
森林整備事業
31,000
31,000
治山事業
10,000
10,000
(
災害復旧等事業のうち山林施設災害復旧等事業
25,286
CLT利用促進総合対策(※)
25,286
1,000
1,000
33,000
33,000
150
150
鳥獣被害防止対策のうちシカによる森林被害緊急対策事業
100
100
地域材利用拡大緊急対策事業
500
500
熊本地震木材加工流通施設復旧対策事業
160
160
1,050
1,050
35,960
102,246
合板・製材生産性強化対策
「クリーンウッド」利用推進事業
国立研究開発法人森林総合研究所災害復旧事業
計
66,286
(
公共
年度第2次補正予算の概要
28
補正追加額
項 目
平成
(林野庁関係)
1,022 億円
林野関係合計 21
決定された経済対策に基づくもの
で、同 対 策 で は「Ⅱ. 世 紀 型 の イ
ン フ ラ 整 備」の 項 目 で 農 林 水 産 業
の競争力強化策が盛り込まれたほ
か、「Ⅳ.熊 本 地 震 や 東 日 本 大 震 災
か ら の 復 興 や 安 全・安 心、防 災 対 応
の 強 化」の 項 目 で 熊 本 地 震 か ら の
復 旧・復 興 対 策 が 明 記 さ れ て い ま
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す。
予 算 額 に つ い て は、8月 日 に
閣 議 決 定 さ れ、林 野 庁 の 補 正 予 算
総 額 は 1 ,022億 円( 昨 年 度 補
正 予 算 592億 円)と 前 年 度 の 倍
近 い 額 と な り、特 に 公 共 事 業 費
で 663億 円( 昨 年 度 補 正 予 算
277億 円)と、大 幅 な 増 額 と な り
11
ました。
月 日の国会での予算成立以
降、事 業 ご と に 必 要 な 予 算 執 行 の
手 続 を 順 次 進 め、早 期 実 施 に 取 り
組 む こ と と し て お り、そ の 事 業 の
内容を以下にご紹介します。
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※ 1,000百万円のほか合板・製材生産性強化対策で実施(33,000百万円の内数)
合板・製材生産性強化対策
体質強化計画
川上から川下の関係者が共同して作成する加工施設の整備、
原木の安定供給等に関する計画
間伐材等の生産
間伐材等の生産
間伐材等の
安定供給
木材加工施設
生産性向上!
運材のための
路網整備等
間伐材等の
安定供給
競争力強化!
大規模・高効率
木材加工施設整備
運材のための
路網整備等
体質強化計画策定に参画している事業体に対して都道府県経由で支援
(都道府県が木材加工業者、森林組合、流通事業者等と体質強化計画を共同策定)
林野
2016.11 No.116
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合板・製材の
国際競争力の強化
億円+330億円の内数)
●CLT利用促進総合対策
(
本 年 4月 ま で に 出 さ れ た 建 築 基 準
法に基づく告示も踏まえてCLTの
普及を加速させ、CLT製造コストの
低減とCLT需要の喚起という好循
環を目指します。
度内に事業実施します。
式は採らず、単年度の交付金として年
国の
地区を対象としており、基金方
な お、対 象 地 域 は、昨 年 度 補 正 予 算
について体質強化計画を策定した全
を一体的に支援します。
定的に供給するための間伐・路網整備
場等に対して原木を低コストかつ安
な取組に必要な生産資材の導入を支
また、②原木しいたけ生産の安定経
営に向け、生産性や品質向上の実証的
援します。
デル輸送システムの開発・普及等を支
輸送方法の検討、ICTを活用したモ
者への利益還元を図るため、効率的な
本補正予算では、新たに①物流コス
ト削減による競争力強化と森林所有
合的な取組を引き続き実施します。
きましたが、本補正予算により支援を
ます。当初は予備費を活用するとして
●熊本地震木材加工流通施設復旧対策事業
防災・安全対策の加速
熊 本 地 震 か ら の 復 旧・復 興、
違法伐採対策については、昨年度補
正予算で生産国における木材流通実
供給に向けた竹材生産情報の収集等
に対する取組を支援します。
●シカによる森林被害緊急対策事業
熊本地震により被災した木材加工
流 通 施 設 の 撤 去・復 旧・整 備 を 支 援 し
●治山事業
(公共・100億円)
全国の活断層周辺や山地災害危険
地区等において荒廃山地の復旧や予
のおそれが高い山地の復旧を実施し
防治山対策等を推進するとともに、熊
シカによる森林被害が深刻な地域
において、①シカの広域かつ緊急的な
ます。
本地震の被害に係る崩壊地の拡大等
捕獲等を実施するとともに、②GPS
(1億円)
(2億円)
●「クリーンウッド」利用推進事業
行うこととしました。
減などに先駆的に取り組む場合、
その設
態の情報収集などを行いましたが、本
た め、竹 材 の 新 規 用 途 の 開 拓 や、安 定
援するほか、③竹材利用の促進を図る
計、
建築に係る費用等を支援します。
木材等の流通及び利用の促進に関す
(2億円)
ま た、合 板・製 材 生 産 性 強 化 対 策 に
より木材加工流通施設の整備を支援
る法律(クリーンウッド法)」の施行に
そ の た め に、C L T 等 を 活 用 し た 実
証的な建築物の建築に向けて、
コスト縮
していますが、CLTを製造する施設
向けた対策を追加します。
す。
具体的には、①木材関連事業者が登
録実施機関としての登録を行うため
等により地域のシカの行動や被害状
害復旧等事業を早期に実施します。
に、熊本地震の被害に係る林道等の災
大雨等の被害に係る林道等の災害
復旧等事業を早期に実施するととも
(公共・253億円)
●山林施設災害復旧等事業
に必要なマニュアル等の整備、②消費
を推進します。
間伐や路網の整備、主伐後の再造林等
国産材の安定供給体制を構築する
と と も に 地 球 温 暖 化 を 防 止 す る た め、
●森林整備事業
●合板・製材生産性強化対策
法の趣旨・目的等の広報などを行うこ
ととします。
林業の成長産業化等
●地域材利用拡大緊急対策事業
(5億円)
地域の需要を増大させるための総
(公共・310億円)
況の把握調査等を行います。
補 正 予 算 で は、来 年 5月 の「合 法 伐 採
整 備 に つ い て は、優 先 的 に 採 択 し ま
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者や事業者に対するクリーンウッド
(330億円)
昨 年 の T P P 合 意 を 受 け、合 板・製
材の生産コスト低減等により国際競
争力を高めるため措置した合板・製材
生産性強化対策について、本補正予算
でも引き続き実施します。
この対策により、①地域材の競争力
強 化 に 資 す る 大 規 模・高 効 率 の 合 板・
製 材 工 場 等 の 整 備 と、② 合 板・製 材 工
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