平成28年度林野庁予算概算要求の概要(PDF : 744KB)

8月 日、平成 年度予算の概算要
求 が 財 務 省 に 提 出 さ れました。
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Topics
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平成 28年度当初予算額
(百万円)
平成 29年度概算要求額
(百万円)
対前年度比(%)
公共事業費
189,983
225,984
118.9
一般公共事業費
180,009
216,010
120.0
59,723
71,667
120.0
森林整備事業費
120,286
144,343
120.0
災害復旧等事業費
9,974
9,974
100.0
103,314
117,654
113.9
293,297
343,638
117.2
治山事業費
非公共事業費
合計
年度
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平成 28年8月
区分
平成
林野庁予算概算要求の概要
総括表
林野庁関係予算の概算要求につい
てご紹介いたします。
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要求の概要
平成 年度林野庁一般会計の要求総
額 は 、3 ,4 3 6 億 円( 対 前 年 度 比 1 1 7 .
2 % )で 、こ の う ち 公 共 事 業 費 は 2 ,
260億円(118.9%)、非公共事業費は
年度要求の主要課題
1,177億円(113.9%)です。
平成
我が国の豊富な森林資源を循環利用し
つ つ 、森 林・林 業 の 持 続 的 な 発 展 と 公 益 的
機能の発揮を図るため、新たな木材需要の
創 出・木 材 の 安 定 供 給 体 制 構 築 等 の 取 組
と、地球温暖化防止対策に資する間伐や路
網整備、主伐後の再造林等を推進すること
により、林業の成長産業化の実現に取り組
みます。
ま た 、自 然 災 害 に 対 す る 山 地 防 災 力 の 強
化に向け、荒廃山地の復旧整備とともに、事
前防災・減災対策を推進します。
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(注) 上記のほか、農山漁村地域整備交付金及び農山漁村振興交付金に、林野関係事業を措置している。
林業の成長産業化・森林吸収源対策の推進
林業を支える担い手の確保・育成
地球温暖化防止に向けた森林整備と
多面的機能発揮のための対策
●間伐等の森林施業や路網整備等を推進
【森林整備事業 1,443億円】
●荒廃山地の復旧・予防対策、津波に強い海岸防
災林の保全等を推進
【治山事業 717億円】
●地域の活動組織による森林の保全管理等の取組
を市町村等と連携して支援
【森林・山村多面的機能発揮対策 23億円】
●国有林を観光資源として活用するため、修景伐
採、木道整備等を実施
【森林景観を活かした観光資源の創出事業3億円】
●シカの広域かつ緊急的な捕獲や捕獲強化のため
の行動把握を実施
【シカによる森林被害緊急対策事業 3億円】
新たな木材需要の創出
境界の明確化
施業集約化の加速化
川上から川下までの取組の総合的支援
シカ防除
川上から川下までの連携による
効率的な木材の生産・供給システムの構築
違法伐採関連情報
の提供
「日本再興戦略 2016」を踏まえ、
●木材加工流通施設、木質バイオマス関連施設、木
造公共建築物等を整備するほか、間伐・路網整備
を行い、川上から川下までの取組を総合的に推進
●「林業成長産業化地域」をモデル的に選定し、
収益性の高い経営の実現に向けて地域の実情に
応じた提案を重点的に推進
【次世代林業基盤づくり交付金 150億円
うち林業成長産業化地域創出モデル事業 20億円】
木材加工施設
木造公共建築物
木質バイオマスの
技術開発等の支援
●森林所有者・境界の明確化等の取組を支援
●改正森林法により創設される林地台帳の整備に
も資する森林 GIS等のシステム整備を支援
【施業集約化の加速化 11億円】
間伐
「日本再興戦略 2016」を踏まえ、
●中高層建築等に活用できる CLTの利用促進
●木質バイオマスの利用拡大
●クリーンウッド法の施行も踏まえた違法伐採対
策の推進
【新たな木材需要創出総合プロジェクト 15億円】
CLTを活用した
先駆的建築の支援
●
「緑の雇用」事業による
人材の育成を支援
【森林・林業人材育成対策 70億円】
路網整備
コンテナ苗生産施設
CLT加工施設
花粉発生源対策の推進
●花粉の少ない品種等を対象とした採種園等の造
成・改良、コンテナ苗を活用した花粉症対策苗木
への植替え、花粉飛散防止剤の実証試験等を支援
【花粉発生源対策5億円】
林野
2016.9 No.114
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平成 年度予算概算要求の
主要項目
平成
年度予算概算要求の主要項
目は次のとおりです。 ※注:( )は前年度
を推進します。
要な花粉症対策苗木の供給拡大を加速化
の植替えを促進するとともに、植替えに必
ま た 、シ カ の 広 域 的 な 捕 獲・防 除 等 を 推
進します。
林の保全管理等の取組を支援します。
ど様々な分野での地域材の利用拡大等を
中高層建築等に活用できるCLTの利
用促進、建築物・木製品・木質バイオマスな
花粉の少ない品種等を対象とした採種
園 等 の 造 成・改 良 、コ ン テ ナ 苗 の 生 産 技 術
●花粉発生源対策
5億円(4億円)
国産材の安定供給体制を構築するとと
もに地球温暖化を防止するため、間伐等の
●森林整備事業〈公共〉
1,443億円(1,203億円)
させます。
支援します。
森林整備や路網の整備を推進します。
●治山事業〈公共〉
717億円(597億円)
研 修 、花 粉 症 対 策 苗 木 へ の 植 替 え 、花 粉 飛
の促進に関する法律)施行のための取組を
散防止剤の実証試験等を支援します。
林業の成長産業化を実現するため、地域
の創意工夫を活かし、木材の安定供給を図
地震・集中豪雨等に対する山地防災力の
強化のため、荒廃山地の復旧・予防対策、津
す。
施業集約化の加速化
実施します。
進、木材産業の体制の整備など川上から川
下までの総合的な取組を支援します。
「 緑 の 雇 用 」事 業 を 通 じ た 新 規 就 業 者 の
確保・育成等を行うとともに、森林・林業に
波に強い海岸防災林の保全等を推進しま
改正森林法を踏まえ、施業集約化に向け
た 森 林 所 有 者・境 界 の 明 確 化 と 、森 林 情 報
●森林・山村の多面的機能の発揮対策
億円( 億円)
億円)
関する高度な知識・技術を有する人材を育
●次世代林業基盤づくり交付金
150億円(
の 整 備・提 供 を 緊 急 に 進 め る と と も に 、I
成します。
●森林・林業人材育成対策
億円)
森林資源を活かし、新たな木材需要の創
出と、地域材の安定供給体制の構築を車の
花粉発生源対策の推進
間伐等の森林施業や路網整備等、荒廃山
地 の 復 旧・予 防 対 策 、海 岸 防 災 林 の 保 全 等
地球温暖化防止に向けた
森林整備と多面的機能発
揮のための対策
成を支援します。
林業への就業前の青年に対する給付金
の給付や、「緑の雇用」事業による人材の育
億円(
CTを活用して効率的に施業集約化を進
●施業集約化の加速化
需要に応じた低コストで効率的な木材
の生産・供給を実現するため、
CLT等を製
関連施設、苗木生産施設等を整備するとと
もに、間伐・路網整備を行い、地域の実情に
森林所有者・境界の明確化や関係者の合
意形成に向けて森林整備地域活動支援交
応じた川上から川下までの取組を総合的に
に向けて取り組む先進的な「林業成長産業
付金を交付するほか、市町村が森林の所有
推進します。
また、
林業の成長産業化の実現
化地域」
をモデル的に選定し、
地域が独自に
者情報を一元的にとりまとめた林地台帳
の整備にも資する森林GIS等のシステ
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を推進するとともに、地域住民等による森
ム整備を支援します。
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花粉症の緩和に向け、花粉症対策苗木へ
新たな木材需要の創出
提案する対策を重点的に支援します。
億円(6億円)
めるための仕組みづくりを推進します。
林業を支える
担い手の確保・育成
ま た 、違 法 伐 採 対 策 と し て 、ク リ ー ン
ウッド法(合法伐採木材等の流通及び利用
●新たな木材需要創出総合プロジェクト
億円( 億円)
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る た め の 条 件 整 備 や 木 材 利 用 の 拡 大・促
川上から川下までの
取組の総合的支援
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造する木材加工流通施設、木質バイオマス
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両 輪 と し て 、林 業・木 材 産 業 の 成 長 産 業 化
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シカによる森林被害が深刻な地域にお
い て 、地 方 公 共 団 体 等 と 連 携 し 、広 域 か つ
●シカによる森林被害緊急対策事業
3億円(2億円)
市町村等と連携して支援します。
の保全管理や森林資源の利用等の取組を
森林・山村の多面的機能の発揮を図るた
め、地域における活動組織が実施する森林
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緊急的に捕獲や捕獲強化のための行動把
握を実施します。
15 2016.9 No.114 林野
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