8月 日、平成 年度予算の概算要 求 が 財 務 省 に 提 出 さ れました。 31 Topics 29 平成 28年度当初予算額 (百万円) 平成 29年度概算要求額 (百万円) 対前年度比(%) 公共事業費 189,983 225,984 118.9 一般公共事業費 180,009 216,010 120.0 59,723 71,667 120.0 森林整備事業費 120,286 144,343 120.0 災害復旧等事業費 9,974 9,974 100.0 103,314 117,654 113.9 293,297 343,638 117.2 治山事業費 非公共事業費 合計 年度 29 平成 28年8月 区分 平成 林野庁予算概算要求の概要 総括表 林野庁関係予算の概算要求につい てご紹介いたします。 29 要求の概要 平成 年度林野庁一般会計の要求総 額 は 、3 ,4 3 6 億 円( 対 前 年 度 比 1 1 7 . 2 % )で 、こ の う ち 公 共 事 業 費 は 2 , 260億円(118.9%)、非公共事業費は 年度要求の主要課題 1,177億円(113.9%)です。 平成 我が国の豊富な森林資源を循環利用し つ つ 、森 林・林 業 の 持 続 的 な 発 展 と 公 益 的 機能の発揮を図るため、新たな木材需要の 創 出・木 材 の 安 定 供 給 体 制 構 築 等 の 取 組 と、地球温暖化防止対策に資する間伐や路 網整備、主伐後の再造林等を推進すること により、林業の成長産業化の実現に取り組 みます。 ま た 、自 然 災 害 に 対 す る 山 地 防 災 力 の 強 化に向け、荒廃山地の復旧整備とともに、事 前防災・減災対策を推進します。 29 (注) 上記のほか、農山漁村地域整備交付金及び農山漁村振興交付金に、林野関係事業を措置している。 林業の成長産業化・森林吸収源対策の推進 林業を支える担い手の確保・育成 地球温暖化防止に向けた森林整備と 多面的機能発揮のための対策 ●間伐等の森林施業や路網整備等を推進 【森林整備事業 1,443億円】 ●荒廃山地の復旧・予防対策、津波に強い海岸防 災林の保全等を推進 【治山事業 717億円】 ●地域の活動組織による森林の保全管理等の取組 を市町村等と連携して支援 【森林・山村多面的機能発揮対策 23億円】 ●国有林を観光資源として活用するため、修景伐 採、木道整備等を実施 【森林景観を活かした観光資源の創出事業3億円】 ●シカの広域かつ緊急的な捕獲や捕獲強化のため の行動把握を実施 【シカによる森林被害緊急対策事業 3億円】 新たな木材需要の創出 境界の明確化 施業集約化の加速化 川上から川下までの取組の総合的支援 シカ防除 川上から川下までの連携による 効率的な木材の生産・供給システムの構築 違法伐採関連情報 の提供 「日本再興戦略 2016」を踏まえ、 ●木材加工流通施設、木質バイオマス関連施設、木 造公共建築物等を整備するほか、間伐・路網整備 を行い、川上から川下までの取組を総合的に推進 ●「林業成長産業化地域」をモデル的に選定し、 収益性の高い経営の実現に向けて地域の実情に 応じた提案を重点的に推進 【次世代林業基盤づくり交付金 150億円 うち林業成長産業化地域創出モデル事業 20億円】 木材加工施設 木造公共建築物 木質バイオマスの 技術開発等の支援 ●森林所有者・境界の明確化等の取組を支援 ●改正森林法により創設される林地台帳の整備に も資する森林 GIS等のシステム整備を支援 【施業集約化の加速化 11億円】 間伐 「日本再興戦略 2016」を踏まえ、 ●中高層建築等に活用できる CLTの利用促進 ●木質バイオマスの利用拡大 ●クリーンウッド法の施行も踏まえた違法伐採対 策の推進 【新たな木材需要創出総合プロジェクト 15億円】 CLTを活用した 先駆的建築の支援 ● 「緑の雇用」事業による 人材の育成を支援 【森林・林業人材育成対策 70億円】 路網整備 コンテナ苗生産施設 CLT加工施設 花粉発生源対策の推進 ●花粉の少ない品種等を対象とした採種園等の造 成・改良、コンテナ苗を活用した花粉症対策苗木 への植替え、花粉飛散防止剤の実証試験等を支援 【花粉発生源対策5億円】 林野 2016.9 No.114 14 平成 年度予算概算要求の 主要項目 平成 年度予算概算要求の主要項 目は次のとおりです。 ※注:( )は前年度 を推進します。 要な花粉症対策苗木の供給拡大を加速化 の植替えを促進するとともに、植替えに必 ま た 、シ カ の 広 域 的 な 捕 獲・防 除 等 を 推 進します。 林の保全管理等の取組を支援します。 ど様々な分野での地域材の利用拡大等を 中高層建築等に活用できるCLTの利 用促進、建築物・木製品・木質バイオマスな 花粉の少ない品種等を対象とした採種 園 等 の 造 成・改 良 、コ ン テ ナ 苗 の 生 産 技 術 ●花粉発生源対策 5億円(4億円) 国産材の安定供給体制を構築するとと もに地球温暖化を防止するため、間伐等の ●森林整備事業〈公共〉 1,443億円(1,203億円) させます。 支援します。 森林整備や路網の整備を推進します。 ●治山事業〈公共〉 717億円(597億円) 研 修 、花 粉 症 対 策 苗 木 へ の 植 替 え 、花 粉 飛 の促進に関する法律)施行のための取組を 散防止剤の実証試験等を支援します。 林業の成長産業化を実現するため、地域 の創意工夫を活かし、木材の安定供給を図 地震・集中豪雨等に対する山地防災力の 強化のため、荒廃山地の復旧・予防対策、津 す。 施業集約化の加速化 実施します。 進、木材産業の体制の整備など川上から川 下までの総合的な取組を支援します。 「 緑 の 雇 用 」事 業 を 通 じ た 新 規 就 業 者 の 確保・育成等を行うとともに、森林・林業に 波に強い海岸防災林の保全等を推進しま 改正森林法を踏まえ、施業集約化に向け た 森 林 所 有 者・境 界 の 明 確 化 と 、森 林 情 報 ●森林・山村の多面的機能の発揮対策 億円( 億円) 億円) 関する高度な知識・技術を有する人材を育 ●次世代林業基盤づくり交付金 150億円( の 整 備・提 供 を 緊 急 に 進 め る と と も に 、I 成します。 ●森林・林業人材育成対策 億円) 森林資源を活かし、新たな木材需要の創 出と、地域材の安定供給体制の構築を車の 花粉発生源対策の推進 間伐等の森林施業や路網整備等、荒廃山 地 の 復 旧・予 防 対 策 、海 岸 防 災 林 の 保 全 等 地球温暖化防止に向けた 森林整備と多面的機能発 揮のための対策 成を支援します。 林業への就業前の青年に対する給付金 の給付や、「緑の雇用」事業による人材の育 億円( CTを活用して効率的に施業集約化を進 ●施業集約化の加速化 需要に応じた低コストで効率的な木材 の生産・供給を実現するため、 CLT等を製 関連施設、苗木生産施設等を整備するとと もに、間伐・路網整備を行い、地域の実情に 森林所有者・境界の明確化や関係者の合 意形成に向けて森林整備地域活動支援交 応じた川上から川下までの取組を総合的に に向けて取り組む先進的な「林業成長産業 付金を交付するほか、市町村が森林の所有 推進します。 また、 林業の成長産業化の実現 化地域」 をモデル的に選定し、 地域が独自に 者情報を一元的にとりまとめた林地台帳 の整備にも資する森林GIS等のシステ 59 を推進するとともに、地域住民等による森 ム整備を支援します。 70 花粉症の緩和に向け、花粉症対策苗木へ 新たな木材需要の創出 提案する対策を重点的に支援します。 億円(6億円) めるための仕組みづくりを推進します。 林業を支える 担い手の確保・育成 ま た 、違 法 伐 採 対 策 と し て 、ク リ ー ン ウッド法(合法伐採木材等の流通及び利用 ●新たな木材需要創出総合プロジェクト 億円( 億円) 14 る た め の 条 件 整 備 や 木 材 利 用 の 拡 大・促 川上から川下までの 取組の総合的支援 15 11 造する木材加工流通施設、木質バイオマス 61 両 輪 と し て 、林 業・木 材 産 業 の 成 長 産 業 化 25 シカによる森林被害が深刻な地域にお い て 、地 方 公 共 団 体 等 と 連 携 し 、広 域 か つ ●シカによる森林被害緊急対策事業 3億円(2億円) 市町村等と連携して支援します。 の保全管理や森林資源の利用等の取組を 森林・山村の多面的機能の発揮を図るた め、地域における活動組織が実施する森林 23 緊急的に捕獲や捕獲強化のための行動把 握を実施します。 15 2016.9 No.114 林野 29 29
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