平 成 2 5 年 度 金沢大学における教育に係る学長表彰に関する取組概要 教育活動(プログラム)の名称:数物科学東アジア学生交流プログラム 実 施 組 織 名 理工学域数物科学類 実施担当責任者:職名・氏名 数物科学類長・松本宏一 実 2011 年 施 期 間 9月 ~2014 年 1月 教育活動の概要(目的・特徴・取組の内容・実施状況等) 目的:数物科学の分野で東アジアを中心としたグローバル人材を育成すること。 特徴・取組の内容:数物科学類の学生が, ASEANの一流大学の学生と共に単位化され た講義及び演習を受講することが内容である。特に計算科学教育が先行しているバンドン 工科大学と事業を平成 21 年度から続けており,今年度 9 月に派遣される学生の選考はすで に終っている。選抜された学生が各々約2週間滞在し, 同じ教室で数学・物理学・計算科 学を幅広く学ぶと同時に, 交流を通して異文化理解を深めることが特徴である。帰国後に は大学間で単位の読み替えを行うシステム(数物科学国際交流 A,B 各一単位)が整ってい る。 実施状況等: 数物科学類では, 専任教員が交替で本プログラムの実施を担当し,最先端技 術を基礎から応用まで提供できる体制が構築されている。バンドン工科大学では, 理学部 及び自然科学研究科の教員が本プログラムの実施を協働する。具体的には, バンドン工科 大学で Calculus 6 時間,Elementary Physics 6 時間,Introduction to Computational Science 4 時間,インドネシア文化数時間,また,金沢大学では数学 6 時間,物理学 6 時 間,日本語 4 時間,日本文化 6 時間の講義が開講されている。 派遣学生数:31 名(H23),20 名(H24),16 名予定(H25)。 受け入れ学生:29 名(H23),20 名(H24),20 名予定(H25). 教育活動の具体的な効果・成果等(内外評価及び波及効果を含む。 ) 他文化の学生と協力し演習をすることで, 所属している大学では得がたい勉学に対する刺 激や緊張感を得ることができると同時に, 学生間に国境を越えた強い連帯感が生まれる。 これより,東アジアを中心としたネットワークが構築され, 日本にとって将来有望なパー トナーができることや,教育界や産業界において教育者や研究者として活躍出来る人材が 期待できる。参加した学生間の相互交流は継続し, さらに数物科学専攻の2重学位プログ ラムのバンドン工科大学学生との交流も深まっている。平成 23,24 年度に参加した学生か ら当プログラムについてのアンケートを取った結果,9割が満足できたと答えている。
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