4 4 4 げ、寒害を受け易くなる場合があります。 秋整枝によって茶樹の摘採面に出現し また、秋肥を遅くすると裂しょう型凍 た芽や成葉は休むことなく活動が続けら 害の発生率が高まるとの研究結果もある れ、 貯蔵養分として樹体に蓄積されます。 ので、冷気が停滞しやすい所や低温にな その茶樹養分の蓄積によって茶樹は耐寒 りやすい立地条件の茶園では、秋肥を早 性を増し、越冬に備えていきます。 めに施用しましょう。 《防寒対策》 《病害虫防除》 気温の低下にともない茶樹の耐寒性は 徐々に強まり、厳寒期の1~2月頃はマ 月~ 月にかけて カンザワハダニ イナス ~ ℃くらいまで耐えるように が発生します。平均気温9~ ℃になる なりますが、茶樹の耐寒性を越えた低温 と休眠期に入るので、平均気温 ~ ℃ や寒風に遭遇すると寒害を受けます。 になる 月上~中旬が防除適期となりま す。休眠期に入ったダニは、鮮やかな朱 寒害を受け易い茶園は、①標高が高い 茶園②冬の季節風を強く受ける茶園③冷 色をしていて、増殖期は暗赤色(防除時 たい空気が停滞する窪地・低地などです。 期)をしています。 寒害の防止対策として、敷き草(茶草)の 今年は クワシロカイガラムシ の発生 施用が有効です。敷き草は、土壌の乾燥 が特に目立ちました。夏場の乾燥が続い を防ぎ地温を保ちますが、水はけの悪い たためだと推測します。発生が多かった 所で稲わらを施用すると、逆に地温を下 茶株面に目印をつけておき、来春防除 (プ ルートMC)の目安とし、重点的に防除 しましょう。使用倍率・適正散布量を必 ず遵守してください。適正外使用は、害 虫の抵抗性をうみ、効果を減少させます。 ま た、 チ ャ ト ゲ コ ナ ジ ラ ミ の 飛 翔 も 目立ちました。成虫の寿命は3日程と短 く、少数では茶園にたいした被害をもた らすことはありません。しかし、効果的 な防除を怠り、多数の成虫の発生を許し た 場 合、 排 泄 物 に よ っ て 葉 に「 ス ス 病 」 の被害をもたらします。茶園全体に「ス ス病」が発生すると、寒冷紗をかけたよ うな状態が続き、光合成ができなくなっ た結果、来年の一番茶に大きな減収を招 きます。発生が未確認の場合でも、侵入 予防を心掛けるため、カンザワハダニの 防除を兼ねて「マシン油乳剤」の散布を しましょう! 営農指導課 山本 尚充 クワシロカイガラムシ 発生箇所に目印を! お茶 AGRI WORK POINT 10 12 11 12 11 10 11 12
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