(平成27年度~29年度) 【計画の概要】 平成27年3月 岩沼市 Ⅰ 計画の概要 1.計画策定の趣旨 3.計画の位置づけ 第6期岩沼市高齢者福祉計画・介護保険事業計画は、 「地域包括ケア計画」として地域包括ケアシステムを構築し 、 自助・互助・共助・公助の考え方を基本とし、行政と市民が 主 体 と な り 、 地 域 ( ま ち) づ く り を 進 め る 計 画 と し て策 定 し ま す。 2.計画の期間 「いわぬま未来構想」を上位計画とした高齢者福祉計画 は、 “ 介 護 ( 予 防 ) ” を 含 む“ 福 祉 ” と いう 観 点 か ら 高 齢 者 を 対象とする計画です。また、介護保険事業計画は、国の 基本指針に基づいて、介護給付等対象サービス提供体制 の確保などを定める計画です。この2つの計画は、一体的 に策定します。 いわぬま未来構想 第6期の計画期間は 、平成27年度(2015年)から29年度 ~ (2017 年 ) ま での 3 年 間 です 。 団 塊の 世 代 が 75 歳 以 上と な る 平 成 37 年 ( 2025 年 ) の 高 齢 者 介 護 の あ る べ き 姿 を 見 据 えて計画するものです。 2025年までの見通し 第5期計画 第6期計画 第7期計画 第8期計画 第9期計画 2012年~2014年 2015年~2017年 2018年~2020年 2021年~2023年 2024年~2026年 2015年 団塊の世代が65歳に 2025年 があふれる“健幸”先進都市 いわぬま~ 岩沼市地域福祉計画 宮宮宮 城城城 県県県 地介地 域護域 医保福 療険祉 計事支 画業援 支計 援画 計 画 岩 岩岩 沼 沼沼 市 市市 子 障健 ど 害康 も 者づ ・ 計く 子 画り 育 、市 て 障民 支 害計 援 福画 事祉 業計 計画 画 岩沼市地域福祉活動計画 ~岩岩 高沼沼 い齢市市 き者介高 いが護齢 き安保者 と心 険福 暮し らて事祉 せ 業計 る 計画 地 画 域 づ く り ~ 岩 沼 市 防 災 計 画 団塊の世代が75歳に 1 Ⅰ 計画の概要 4.日常生活圏域の設定 日常生活圏域は、高齢者が住み慣れた地域で生活を継続できるように、「小学校学区」を基本とした行政区単位 の4圏域としています。 この4つの日常生活圏域を単位に、高齢者福祉・介護保険サービスを展開していきます。 岩沼西小学校区 岩沼小学校区 名称:岩沼西地域包括支援センター 名称:岩沼市社会福祉協議会地域包括支援センター 業務委託法人:社会福祉法人 敬長福祉会 業務委託法人:社会福祉法人 岩沼市社会福祉協議会 住所:〒989-2459 岩沼市たけくま三丁目6番8号 電話:36-7266 FAX:23-3577 住所:〒989-2321 岩沼市相の原一丁目2番14号 電話:25-6834 FAX:25-4332 ●北長谷南●北長谷北●松ヶ丘第一●松ヶ丘第二●三色吉南 ●稲荷町●二木第一●二木第二●大手町●中央一丁目第一 ●三色吉中●三色吉北●千貫団地●平等団地●長岡上●長岡下 ●中央一丁目第二●中央一丁目第三●中央二丁目 ●小川上●小川下●志賀上●志賀中●志賀下●栄町北 ●中央三丁目第一●中央三丁目第二●中央四丁目第一 ●栄町中央の一部(中央三丁目及び中央四丁目の区域を除く。) ●中央四丁目第二●中央四丁目第三●館下第一●館下第二 ●栄町南●栄町東●土ヶ崎第一北●土ヶ崎第一南●土ヶ崎第二 ●桜第一南●桜第一西●桜第一東●桜第二●桜第三●桜第四 ●土ヶ崎第三●たけくま第一西●たけくま第一東●たけくま第二 ●桜第五●相の原●相の原第二●相の原第三●相の原団地 ●たけくま第三●朝日西●朝日東 ●栄町中央の一部●末広●梶橋●下野郷上 岩沼南小学校区 名称:南東北地域包括支援センター 業務委託法人:社会医療法人 将道会 住所:989-2427 岩沼市里の杜一丁目2番6号 電話:23-7543 FAX:23-5665 ●原●玉崎上●玉崎下●根方南●根方北●吹上第一西 ●吹上第一東●吹上第二●吹上第三●桑原第一●桑原第二 玉浦小学校区 名称:マリンホーム 地域包括支援センター 業務委託法人:社会福祉法人 ライフケア赤井江 住所:〒989-2423 岩沼市押分字新田東109-2 電話:25-6656 FAX:22-1271 ●寺島●蒲崎南●蒲崎北●新浜●早股上●早股中●早股下一 ●早股下二●長谷釜●林一●林二●二野倉●下野郷下 ●桑原第三●阿武隈●阿武隈団地●藤浪●本町第一●本町第二 ●矢野目上●矢野目中●矢野目下一●矢野目下二●相野釜 ●押分●里の杜北●里の杜南●押分団地 ●藤曽根 2 Ⅱ 高齢者を取り巻く本市の現状と課題 岩沼市の高齢者人口等の推移 第1号被保険者の要介護高齢者数の推移 人口推計 (人) 70,000 60,000 50,000 40,000 25.4% 26.1% 23.4% 24.7% 26.7% 24.1% 43,915 43,838 43,761 43,684 43,607 43,530 30.9% 28.5% 29.6% 42,817 41,826 40,617 12,204 12,387 12,534 25,186 24,454 23,422 30.0% 20.0% 10,284 10,555 10,825 11,096 11,366 11,637 10.0% 30,000 0.0% 20,000 27,169 26,934 26,699 26,463 26,228 25,993 -10.0% 10,000 6,462 6,350 6,237 6,125 6,012 5,900 5,427 4,985 4,661 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年 平成31年 平成32年 平成37年 平成42年 平成47年 0 ~14歳 15~64歳 65歳~ -20.0% 高齢化率 資料:国立社会保障・人口問題研究所の推計結果より算出 岩沼市における現状と課題 ① 高齢者と高齢者世帯の増加 ② 市民の希望は「自宅で 家族介護+介護保険サービス」 ③ 高齢者の社会参加活動への参加が少ない 課 題 ④ 女性の健康寿命が短く不健康な期間が長い ⑤ 「福祉用具貸与」「住宅改修費」の増加 ■高齢者・高齢者世帯の増加に伴う住民参加による地域福祉の充実 ■認知症も含めた自宅での介護環境の整備 ■医療との連携による健康寿命の延伸とケア体制の構築 ■高齢者福祉・介護保険事業の各種サービスの適切な利用促進 3 Ⅲ 第6期介護保険事業計画の基本的な考え方 高齢者の人権尊重を前提に、新たな事業計画に対応 するとともに、住民ボランティアやNPO等の多彩な活動 と連動する「岩沼市地域包括ケアシステム」の構築を目 住民が創る、明るい高齢社会 要介護者が心豊かに暮らす地域創造 指していきます。 変化する地域の姿をふまえ、 ① 計画策定の背景 多彩な主体が連動する地域包括ケア(ケアコミュニティ) 急速に進む高齢社会を背景に 、社会保険制度としての 介護保険財政は増大の一途をたどり、今後は自助や互 助の果たすべき役割が一層大きくなっていくことが予想さ れます。 これからの計画のあり方は、自助・互助の力を再生・創 出・活性化するための取組が必要になってきます。 高齢者福祉計画 高齢者 自助(健康管理等) 互助(地域活動等) 公助(福祉事業等) ② 自助・互助及び介護予防の観点からの社会参加の促進 今後一人暮らし高齢者や高齢者のみ世帯の増加が予 想される なか、 高齢 者がい つ まで も社 会 ・地 域とつ なが り を持ちながら、いきいきと暮らしていけるよう 、身近な地域 活動などへの社会参加を推進していくことが 、介護予防 の観点からだけでなく、高齢者自身の自己実現・生きが いづくりや地域における互助体制づくりの観点からも極め て重要になってきます。 ③ 2025年を見据えた地域包括ケア 介護保険事業計画 要支援・ 要介護認定者 共助(社会保障制度) 団 塊 の 世 代 が 75 歳 以 上 と な る 2025 年 を 目 途 に 、 住 ま い・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される 「 地域 包 括 ケアシス テム 」 の 構 築が 今 後 10 年 間の 最 重 要 課題です。 本計画では、システム構築に向けた実現可能性のある 具体的な取り組みを行っていきます。 4 Ⅳ 第6期計画の基本理念と目標 1.基本理念 岩沼市の現状と 課題を踏まえて 、身近な地域 での体制の構築と自助・互助・共助・公助によ る高齢者がいきいきと したま ちづくりを目指して、 次の基本理念を設定します。 高齢者が安心して いきいきと暮らせる地域づくり 2.基本目標 目標1 元気で健康な高齢者が集い・ふれあうまちづくり 目標2 認知症になっても安心して暮らせる地域づくり 介護予防と重症化の予防に力点を置きながら、自らことをなす “自助”と地域の人たちなどが互いに力を合わせて助け合う“互助” という観点からの支えあいによる地域づくりを目指します 。 認知症 の方 や家族を 応 援すると と も に 、認知 症 になっ ても 安心し て 暮らすことのできる地域づくりを目指します 。 目標3 高齢者を見守り、支え合うシステムづくり 目標4 高齢者が安心して暮らすためのサービスの充実 重度な要介護状態となっても、住み慣れた地域で自分らしい暮 らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・ 予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構 築を目指します。 必要な時に必要なサービスを受けられるよう、高齢者福祉事業、 介護保険事業の各種サービスの提供体制を強化していくとともに 、 適切なサービスの利用促進を図っていきます。 5 Ⅴ 施策の展開 <基本理念> 高齢者が安心していきいきと暮らせる地域づくり 基本目標1.元気で健康な高齢者が集い・ふれあうまちづくり 基本目標3.高齢者を見守り、支え合うシステムづくり 1 介護予防・日常生活支援総合事業の推進 1 2 介護予防・生活支援サービス事業 2 在宅医療と介護の連携 地域包括ケアシステムの構築 3 住まいの確保策 4 高齢者見守り施策の推進 5 地域ケア会議の充実 6 ケアマネジメントの充実 6 生活支援サービス体制の整備 7 地域包括支援センターの充実 7 高齢者の生きがいや社会参加の推進 8 包括的・継続的ケアマネジメント支援事業 3 一般介護予防事業 4 介護予防ケアマネジメント事業 5 総合相談支援事業 基本目標2.認知症になっても安心して暮らせる地域づくり 1 認知症高齢者支援の推進 2 認知症ケアパスの作成・普及 3 認知症予防 4 早期診断・早期対応 5 認知症相談体制の充実 6 地域での支援の強化 7 家族等への支援の強化 基本目標4.高齢者が安心して暮らすためのサービスの充実 1 高齢者の権利擁護 2 在宅生活の支援 3 居宅サービス 4 地域密着型サービス 5 施設サービス 6 基本目標1.元気で健康な高齢者が集い・ふれあうまちづくり 1.介護予防・日常生活支援総合事業の推進 地域の実情に応じて、住民等の多様な主体が参画し、 2.介護予防・生活支援サービス事業 要支援認定を受けた方、基本チェックリストの該当者を 多 様 なサ ー ビ ス を充 実 す る こと で 、 地 域の 支 え 合 い 体 制 対象として、訪問型サービス、通所型サービスを実施し づくりを推進し、要支援者等に対する効果的かつ効率 ていきます。 的な支援等を目指すもの です。 (※平成29年4月より移行予定) (1)訪問型サービス 地域住民の参加 生活支援サービス 高齢者の社会参加 ○ニーズに合った多様なサービス種別 ○住民主体、NPO、民間企業等多様な 主体によるサービス提供 ・地域サロンの開催 ・見守り、安否確認 ・外出支援 ・買い物、調理、掃除などの家事支援 ・介護者支援 等 生活支援の担い手 としての社会参加 ○現役時代の能力を活かした活動 ○興味関心がある活動 ○新たにチャレンジする活動 ・一般就労、起業 ・趣味活動 ・健康づくり活動、地域活動 ・介護、福祉以外の ボランティア活動 等 バックアップ 市町村を核とした支援体制の充実・強化 要支援者等を対象に、掃除、買い物等の訪問による 日常生活上の支援を提供するものです 。 従 来の 訪 問 介護 に 相 当する サ ー ビスと 、住 民 主体 によ る支援等を予定しています 。 また、ボランティアによる生活支援サービスの担い手 づくりに取り組みます 。 (2)通所型サービス 要支援者等を対象に、軽体操や集いの場等の通所に よる支援を提供するものです 。 従来の通所介護に相当するものと、民間企業等による 閉じこもり予防と軽度生活支援(買い物)のニーズ解決 を目 的 と し た 、 商 業 施 設 内 で の 通 所 型 サ ー ビ ス を予 定 し ています。 7 基本目標1.元気で健康な高齢者が集いふれあうまちづくり 3.一般介護予防事業 6.生活支援サービス体制の整備 日常生活圏域ごとに軽運動などを行う住民運営の通い 生活支援を調整することを目的として、地域ネットワー の場 を充 実させ、 人 と人と の つ なが りを通じ て参 加 者や 通 クづくりの核となる「コーディネーター」と身近な地域で支 いの場が継続的に拡大していくような地域づくりを推進し えるための「協議体」を設置し、圏域ごとに住民同士によ ます。 る、お互い様の絆を活かし、互助を基本とした地域づくり ■健幸いきいき広場 東西南北 ■地域介護予防活動支援 ■生きがいデイサービス 4.介護予防ケアマネジメント事業 地 域 包 括 支 援 セ ン タ ーで 対 象 者に 適 し た 総 合 事 業 ( 介 を行います。 7.高齢者の生きがいや社会参加の推進 高齢者の多様性・自発性を尊重しながら、充実した生 活を営むことができるよう、生きがいを高め、社会参加の 促進を図る施策を展開します。 護 予 防 ・ 生 活 支 援 サー ビ ス 事 業 及 び 一般 介 護 予 防 事 業 ) のサービスと介 護予 防給付のサ ー ビス (要支援者の み) を ■サロンの充実 組み合わせてケアプランを作 成し ます 。 ■敬老のつどい事業 5.総合相談支援事業 ■特別敬老祝金支給事業 高齢者及びその家族等からの介護・福祉・医療・生活 などあらゆる相談に応じ、適切なサービス、関係機関及 び制度の利用につなげる等の支援を行い ます 。 ■老人クラブ活動補助事業 ■生活支援の充実・強化 8 基本目標2.認知症になっても安心して暮らせる地域づくり 1.認知症高齢者支援の推進 「認 知 症 の 人 の 意 思 が 尊 重 され 、 できる限 り住 み 慣 れた 地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社 会」の実現を目指します。 2.認知症ケアパスの作成・普及 認 知 症 が 心 配 さ れる 場 合 に 、 い つ 、 どこ で 、 ど の 様 な 医 療や介護サ ービス を受ければよいか理解できる よう、標準 的 な 認 知 症 ケ ア パ ス ( ※ 1 ) を 平 成 27 年 度 中 に 作 成 し 普 及します。 3.認知症予防 認 知 症 予 防 講 演 会 や 、 地 域 包 括 支 援 セ ンタ ー に よ る 出 前講 座 を実 施し 、 認 知症 を予 防する た め の 生活 習慣 な ど を周知します。 4.早期診断・早期対応 医療機関との連携や自己チェックリストの活用により、 認知症の早期発見や早期診断ができ、早期支援につな がる体制づくりに努めます 。 認知症の初期から家庭訪問による認知症のアセスメン トや家族の支援などを行う認知症初期集中支援チーム (※2 )の体制づくりを行います 。 5.認知症相談体制の充実 認知症地域支援推進員(※ 3)を配置し、関係機関の連携支 援や認知症の人やその家族を支援する相談業務を行います。 6.地域での支援の強化 認知症の人への日頃の見守りや困りごとの支援等 を行 う地域見守りシステムを構築します。 『 岩 沼 市 民 み んなが認 知 症 サ ポ ー タ ー 』を目 指 し 、 認 知 症サポーター養成講座に取り組みま す。 7.家族等への支援の強化 家族介護教室や家族会等を開催し ます。 万が一の徘徊に備え、事前登録制度の活用により、岩 沼 警 察 署 をは じ め 関 係 機 関 と 常 日 頃 か ら 連 携 を 図 り 支 援 にあたります。 認 知 症 高 齢 者 や そ の 家 族 を 支 援 す る 仕 組 み と し て、 徘 徊高齢者位置探索システム機器貸与事 業 を行います。 ※1 認 知 症 ケ ア パ ス 認知症の人の状態に応じた適切なサービス提供の流れ。 ※2 認知症初期集中支援チーム 初期の段階で医療と介護との連携のもとに認知症の人や家 族 に 対 し て 個別の訪問を行い適切な支援を行うチーム。 ※3 認知症地域支援推進員 医療機関・介護サービス事業所や地域の支援機関をつなぐ 連携支援や認知症の人やその家族を支援する相談事務等 を行う。 9 基本目標3.高齢者を見守り、支え合うシステムづくり 1.地域包括ケアシステムの構築 団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で、身体的能力やライフスタ イルに応じ自立した日常生活を営むことができるよう、「医療」「介護」「介護予防」「住まい」及び「自立した日常生活 の支援」が包括的に確保される体制『地域包括ケアシステム』の構築に努めます。 病気になったら ■かかりつけ医 ■専門医 ■地域の連携病院 認知症高齢者支援の推進 在宅医療と介護の連携 ★認知症ケアパスの作成・普及 ★認知症予防の推進 ★認知症初期集中支援チームの体制づくり ★認知症地域支援推進員の配置 ★事前登録制度の推進、見守りネットワークの強化 ★医療・介護職員の協働研修会 ★医療・介護資源マップの発行 ★医療・介護の相談体制の確立 (圏域ごとの介護相談医の設置) ★市民向け講演会での普及啓発 介護が必要になったら ■在宅系サービス ■施設・居住系サービス 心配事や困ったときは ■介護予防サービス ■身近な相談窓口 一番身近で支え合う 住まいの安定的な確保 ■配偶者・子 ★住みかえシステムの構築 (サービス付き高齢者向け住宅の参入・借上げ高齢者専用住宅の検討) ★介護保険制度の住宅改修 ★見守り体制の充実 ■親族 生活支援サービスの構築 ★元気高齢者の有償ボランティア・見守りネットワークの構築 ★閉じこもり予防と買い物支援事業の創設 (仮称:スーパーお買い物ミニディ) ★圏域ごとにコーディネーターと協議体を配置 ★地域ケア会議の充実 いつまでも元気に暮らすためのお手伝い ■老人クラブ・自治会組織・ボランティアなど ■集いふれあう場 10 基本目標3.高齢者を見守り、支え合うシステムづくり 2.在宅医療と介護の連携 5.地域ケア会議の充実 再入院をできる限り防ぎ在宅生活を継続するため 、また、 在宅医療と介護を一体的に提供できる体制整備 を図るた め、岩沼市医師会等と連携しつつ、宮城県の支援のもと、 市が積極的に関与して地域包括ケアシステムの早期実現 に努めます。 高 齢 者 が 住 み 慣 れ た 地 域 で の 生 活 が 困 難 と な っ てい る 事例について、多職種による検討を積み重ね、明らかに なった地域課題の解決を図ることで、医療との連携、自 助・互助・共 助・公助 の適切 なコーディネート 、サービス資 源の開発等、包括的なケアシステムの 構築につなげます。 ■地域の医療・介護サービス資源マップ発行 ■課題解決のための医療・介護関係者による 協働研修会の開催 ■圏域ごとの介護相談医配置による 医療・介護の関係者向け相談体制の確立 3.住まいの確保策 6.ケアマネジメントの充実 介護支援専門員の資質向上や医療との連携の促進等 により、自立支援に資するケアマネジメントの機能強化を 図ります。 7.地域包括支援センターの充実 2025 年 を 見 据 え 、 住 み 替 え の 選 択 肢 の 一 つ と し て 、 低 廉なサービス付き高齢者向け住宅等の参入の促進 や公営 住宅の低層階を活用した高齢者の優先入居システムに つ いて、住宅部門との協議を重ねていきます。 地域包括支援センターを地域包括ケアの核として位置 づ け 、 高 齢 者 福 祉 と 介 護 の 中 軸 を 担 っ てい く も のと し ま す 。 4センターで構成する連絡会には専門部会を設置し 、よ り内容を充実し、かつ市内全域に偏りのないケア体制の提 供を図ります。 4.高齢者見守り施策の推進 8.包括的・継続的ケアマネジメント支援事業 町内会、民 生委 員 児童委員 協議 会 、社会福祉 協議会 、 商工会、民間事業者、行政機関等による高齢者等見守り ネットワークを組織し 、地域で見守る体制づくりに努めます。 地域の介護支援専門員の日常的な業務を支援するため 、 地域 ケア会議 等に おい て支援 困難 事 例等 へ助 言を行うと ともに、地域のケアマネジャーネットワークを支援します。 11 基本目標4.高齢者が安心して暮らすためのサービスの充実 1.高齢者の権利擁護 3.居宅サービス 今後増加が予測されている認知症等の判断能力が低下 し た 高 齢 者の 支 援 と し て 、 成 年 後 見 制 度 の 活 用 支 援 や高 齢者虐待への対応を強化します。 市のまちづくりの指標でもある健康寿命の延伸に寄与で きるよう、居宅サービスの適切な提供と質の向上に努めま す。 2.在宅生活の支援 ■訪問介護/介護予防訪問介護 ( ホ ー ム ヘル プ サ ービ ス ) ■訪問入浴介護/介護予防訪問入浴介護 支援を必要とする在宅の高齢者に 対し、介護保険を補 完する福祉サービスを提供します。 在 宅で の 介 護 を必 要 とする 高 齢 者 と 家 族、 1 人 暮 ら し 高 齢者等の福祉の向上並びに経済的負担の軽減を図るた め、在宅での福祉サービスの充実を図ります 。 ■訪問看護/介護予防訪問看護 ■訪問リハビリテーション /介護予防訪問リハビリテーション ■居宅療養管理指導/介護予防居宅療養管理指導 ■通所介護/介護予防通所介護 ( デ イ サ ービ ス ) ■通所リハビリテーション /介護予防通所リハビリテーション ( デ イ ケ ア) ■短期入所生活介護/介護予防短期入所生活介護 ■短期入所療養介護/介護予防短期入所療養介護 ■特定施設入居者生活介護 /介護予防特定施設入居者生活介護 ■福祉用具貸与/介護予防福祉用具貸与 ■居宅介護福祉用具購入費 /介護予防福祉用具購入費の支給 ■居宅介護住宅改修費/介護予防住宅改修費の支給 ■居宅介護支援/介護予防支援 ( ケ ア マ ネジ メ ン ト) ■軽 度 生 活 援 助 事 業 ■寝具洗濯乾燥消毒サービス事業 ■訪問理美容サービス事業 ■高齢者等緊急通報システム事業 ■福祉電話設置貸与事業 ■高齢者紙おむつ等支給事業 ■寝たきり高齢者等介護者手当支給事業 ■家族介護者等支援レスパイト事業 ■家族介護教室 ■会食サービス事業 12 基本目標4.高齢者が安心して暮らすためのサービスの充実 4.地域密着型サービス 市民のみが利用できる地域密着型サービスは、認知症 高齢者をはじめ要介護者等の地域での生活を支援する 5.施設サービス サービスの広域的利用を考慮し、県の整備計画に沿っ て基盤整備を検討します。 サ ー ビ ス で す 。 2025 年 を目 標 年 度 と し て 、 「 看 護 小 規 模 多 機 能型 居 宅 介 護【 複 合 型サ ー ビス 】 」、 「 定 期巡 回 ・ 随 時対 応型訪問介護看護」の整備を検討します。 ■認知症対応型通所介護 /介護予防認知症対応型通所介護 ■小規模多機能型居宅介護 ■介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム) ■介護老人保健施設 ■介護療養型医療施設 /介護予防小規模多機能型居宅介護 ■認知症対応型共同生活介護 /介護予防認知症対応型共同生活介護 (グループホーム) ■地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 ■地域密着型通所介護 /介護予防地域密着型通所介護 ■看護小規模多機能型居宅介護【複合型サービス】 ■定期巡回・随時対応型訪問介護看護 13 Ⅵ 第6期保険料設定 1.保険料設定の考え方 第 1 号被保険者の月額基 準額は 、介護保険事業の運営 所得段階 対象となる方 調整率 0.50 第1段階 ●生活保護受給の方 ●老齢福祉年金※1受給者で市民税非課税 世帯の方 ●世帯全員が市民税非課税で、本人の前年 の課税年金収入額と合計所得金額 ※2の合計が80万円以下の方 に必要な金額(保険料収納必要額:介護給付・予防給付、 地域支援事業費などの総計)を、介護保険料を負担する 被保険者数の人数で割ることで算出されます。 基準額の決め方 市町村で必要 な介護サービ スの総費用 65 歳 以 上 の 方の負担分 22% 市区町村に住 む 65 歳 以 上 の方の人数 基準額 (年額) 保険料 (年額) 34,200円 基準額 ×0.45 (軽減後) 30,800円 第2段階 世帯全員が市民税非課税で、本人の前年の 課税年金収入額と合計所得金額の合計が 80万円を超え120万円以下の方 基準額 ×0.75 51,400円 第3段階 世帯全員が市民税非課税で、第1段階・第2 段階に該当しない方 基準額 ×0.75 51,400円 第4段階 世帯の誰かに市民税が課税されているが、 本人は非課税で前年の課税年金収入額と合 計所得金額の合計が80万円以下の方 基準額 ×0.90 61,700円 第5段階 世帯の誰かに市民税が課税されているが、 本人は非課税で前年の課税年金収入額と合 計所得金額の合計が80万円を超える方 基準額 ×1.00 68,500円 第6段階 本人が市民税課税で、前年の合計所得が 120万円未満の方 基準額 ×1.20 82,300円 第7段階 本人が市民税課税で、前年の合計所得が 120万円以上190万円未満の方 基準額 ×1.30 89,100円 第8段階 本人が市民税課税で、前年の合計所得が 190万円以上290万円未満の方 基準額 ×1.50 102,800円 第9段階 本人が市民税課税で、前年の合計所得が 290万円以上の方 基準額 ×1.70 116,600円 岩沼市の平成27年~29年度の保険料の基準額68,500円(年額) ○第6期の第1号介護保険料は、標準段階をこれまでの6段 階から、所得段階に応じた標準9段階に細分化されまし た。 ※1 老齢福祉年金 明治44年(1911年)4月1日以前に生まれた方、 または大正5年(1916年)4月1日以前に生まれた方で一定の要件を 満たしている方が受けている年金です。 ※2 合計所得金額 「所得」とは、実際の「収入」から「必要経費の相 当額」を差し引いた額です。 14 第6期(平成27年度~29年度)計画期間中の介護保険制度の改正について〈抜粋〉 Ⅰ.平成27年4月から ①介護保険料の変更 ●65歳以上(第1号被保険者)の負担割合が21%→22% ●所得段階区分が6段階から9段階に細分化 ●第5期保険料月額4,922円から第6期保険料月額5,716円(岩沼市) Ⅲ.平成28年4月から ①小規模な通所介護は「地域密着型通所介護」に移行 ●または、大規模型・通常規模型通所介護や小規模多機能型居宅介護のサテライ ト事業所へ移行することも可能 ②介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の入所基準の変更 ●新規入所について原則要介護3以上の方が対象 Ⅳ.平成28年8月から ●既に入所されている要介護3未満の方は引き続き入所可能 ③介護保険施設等における基準費用額の見直し ●多床室における居住費は、光熱費の実態に即した設定とするため50円/日の引上げ ①低所得の施設利用者の食費・居住費の適用要件変更2 ●非課税年金(遺族年金・障害年金)の勘案 Ⅱ.平成27年8月から ①一定以上の所得のある方は利用者負担が1割から2割に変更 ●合計所得金額が年間160万円以上 ●課税年金収入額等とその他の収入の合計所得金額が単身で280万円以上 2人以上世帯で346万円以上 ◎【介護保険負担割合証】が発行されます ●認 定 者 全 員 に 、 利 用 者 負 担 の 割 合 ( 1 割 ま た は 2 割 ) が 印 字 さ れ た 負 担 割 合 証 を平成27年7月末までに郵送します ②低所得の施設利用者の食費・居住費の適用要件変更1 ●配偶者(世帯分離した場合含む)の所得の勘案 Ⅴ.平成29年4月から ※岩沼市の場合 (市町村によって開始時期が異なります) ①要支援1・2の方の訪問介護と通所介護が市の事業へ ●必要性に応じて従来と同等のサービスを利用することも可能 ●訪問介護と通所介護以外の介護サービスは従来通り利用できる スムーズな移行を目指します。 ●預貯金等の資産の勘案 ③高額介護サービス費の一部の上限額が新設 ●現役並み所得者(同一世帯に65歳以上で課税所得145万円以上の方がいて 年収が単身383万円、2人以上世帯520万円以上)の場合の上限額は月額 37,200円から44,400円に引き上げ ④高額医療・高額介護合算制度の限度額変更 ⑤特別養護老人ホームにおける基準費用額の見直し 【お問い合わせ先】 岩沼市介護福祉課 岩沼市総合福祉センター(iあいプラザ)内 電話 0223-24-3016 FAX 0223-24-3087 ●多床室における室料相当分を470円/日引上げ 15
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