国立大学法人静岡大学の平成 27 年度に係る業務の実績 に関する評価

平成 28 年 11 月 16 日
国立大学法人静岡大学
学長 伊東 幸宏
国立大学法人静岡大学の平成 27 年度に係る業務の実績
に関する評価結果について
平成 28 年 11 月 15 日に国立大学法人評価委員会委員長から「国立大学法人静岡大
学の平成 27 年度に係る業務の実績に関する評価結果について」の通知がありました。
評価結果は、【全体評価】及び【項目別評価】により構成され、それぞれの概略は下
記の通りです。
【全体評価】
静岡大学は、“自由啓発・未来創成”のビジョンに基づき、人材育成を旨とし、質
の高い教育と創造的な研究を推進し、社会と連携し、ともに歩む存在感のある大学を
目指している。第2期中期目標期間においては、国際感覚と高い専門性を有し、チャ
レンジ精神にあふれ、豊かな人間性を有する教養人を育成すること等を目標としてお
ります。
全体評価では、この目標達成に向けて「学長のリーダーシップの下、全学の教育マ
ネジメントを担う体制として「全学教育基盤機構」を設置し、教育、学生支援、入学
者選抜及び国際交流に関する基本方針等について、全学的な視点からの議論を可能と
しているほか、動画コンテンツ作成機器を設置して学修環境の整備充実を進めている
など、“法人の基本的な目標”に沿って計画的に取り組んでいることが認められる。」
とされています。
また、全体評価のなかでは、[戦略性が高く意欲的な目標・計画の取組状況]とし
て、本学が産業界と連携したグローバル人材教育システムを構築し、アジアを中心と
した企業の海外展開等を支える国際人材の育成に取り組む計画について触れ、「平成
27年度は、人材育成プログラム“アジアブリッジプログラム(ABP)”を開始し、学士
課程11名、修士課程48名が平成27年10月に入学している。また、50余の企業等が参加
しABPを支援する「ABP連絡会」を立ち上げるとともに、「大学改革シンポジウム」を開
催するなど、産業界との連携を強化している。」と評価されております。
【項目別評価】
Ⅰ.業務運営・財務内容等の状況
(1)業務運営の改善及び効率化に関する目標(計画数 13)
(2)財務内容の改善に関する目標(計画数 5)
(3)自己点検・評価及び当該状況に係る情報の提供に関する目標(計画数 7)
(4)その他業務運営に関する重要目標(計画数 7)
の、いずれの目標についても、計画に対して、「年度計画を上回って実施してい
る」又は「年度計画を十分に実施している」と認められており、評定についても、
全ての項目において「中期計画の達成に向けて順調に進んでいる」とされておりま
す。
なお、平成 27 年度の実績のうち、特に下記の4点が「注目される」ものとして
評価されました。
〇全学的な観点からの教員配置と選考を行う体制の構築
〇「全学教育基盤機構」の設置による各部局の連携体制の強化
〇寄附金獲得の増加に向けた体制の強化
〇達成状況を踏まえた施設環境に係る構築指針・行動計画の策定
Ⅱ.教育研究等の質の向上の状況
平成 27 年度の実績のうち、特に下記の2点が「注目される」ものとして評価さ
れました。
○教育効果を高める学修環境の充実
○地域企業との連携強化
第2期中期目標期間の最終年度である平成27年度の業務について、本学は自ら
定めた中期計画の達成に向けて全て順調に取り組んでいると評価されました。
今年度は第3期中期目標期間の初年度となります。
〇学際教育及び教育の国際化の推進、理工系人材・地域の求める人材・グローバ
ル人材の育成、教育の質保証の推進
〇重点研究分野の組織的展開など学術文化の向上に寄与する研究の推進と成果の
社会への還元
〇地域における知の拠点としての地域との協働
〇多文化が共生するグローバルキャンパスの実現
など、更に教育・研究力を高め、第3期に掲げている目標・計画を着実に達成す
ることを目指します。
本学のビジョンである“自由啓発・未来創成”の理念の下、地域社会とともに発
展していきたいと考えておりますので、一層のご理解ご支援をよろしくお願い申し
上げます。
なお、国立大学法人評価委員会の「平成 27 年度に係る業務実績の評価結果」
(全文)は、文部科学省の Web ページに公開され
ています。(http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houjin/detail/1379043.htm)