平成28年11月16日 報道資料 NHK広報局 ドラマ 東京裁判 ~人は戦争を裁けるか~ 第1話:12月12日(月)午後10:25~11:25 第2話:12月13日(火)午後10:25~11:20 第3話:12月14日(水)午後10:25~11:20 第4話:12月15日(木)午後10:25~11:20 総合 総合 総合 総合 70年前の東京で、11人の判事たちが「戦争は犯罪なのか」という根源的な問いに真剣な議論 で取り組んだ東京裁判。NHKは世界各地の公文書館や関係者に取材を行い、判事たちの公的、 私的両面にわたる文書や手記、証言を入手した。浮かび上がるのは、彼ら一人一人が出身国の威 信と歴史文化を背負いつつ、仲間である判事たちとの激しいあつれきを経てようやく判決へ達し たという、裁判の舞台裏の姿だった。11か国から集まった多彩な背景を持つ判事たちの多角的 な視点で「東京裁判」を描く。人は戦争を裁くことができるか、という厳しい問いに向き合った 男たちが繰り広げる、緊迫感あふれるヒューマンドラマ。 出演:ジョナサン・ハイド(豪・ウエッブ裁判長役) 、ポール・フリーマン(英・パトリック 判事)、マルセル・ヘンセマ(蘭・レーリンク判事)、イルファン・カーン(印・パル判事) 、 マイケル・アイアンサイド(加・マッカーサー) 、塚本晋也(日・竹山道雄) ほか *NHKの企画原案による、カナダ、オランダとの国際共同制作 *判事役を演じる俳優たちは、それぞれの判事の母国出身 【ドラマあらすじ】 1946 年の春。東京の帝国ホテルに戦勝国 11 か国の判事たちが集まった。日本の戦争指導者 を裁く「東京裁判」を開くためだ。裁判の焦点になったのは、ナチスを裁くニュルンベルク裁 判と同時に新しく制定された「平和に対する罪」。それまで国際法では合法とされていた「戦 争」そのものを史上初めて犯罪とみなし、国家の指導者個人の責任を問う新しい罪の概念であ った。この「平和に対する罪」を弁護側は事後法として否定する。判事室では各々の判事の意 見が鋭く対立、最初は短期間で決着がつくと思われた裁判は、混迷と長期化の様相を見せてゆ く。 裁判の舞台裏の攻防に、日本滞在中の判事たちの私的な行動や、周辺に現われる人物の思惑が 混じり合う。1948 年の秋、ついに 11 人の判事たちは 2 年半に及んだ東京裁判の結論となる判 決を出すべく、最後の評議の場に臨むのだった。被告たちの生と死が分かれる瞬間。それは、 「人は戦争を裁けるか」という、人類の根源的な問いに答えが出されるときでもあった。 ◆NHK、オランダ、カナダの国際共同制作 ニュルンベルク裁判の陰に隠れ、海外ではその存在さえあまり知られていない『東京裁判』。 戦後 70 年、戦争のやまない世界へのメッセージとして、このドラマを広く世界の視聴者にも訴 えるため国際共同制作とした。NHKが企画し、世界各国での取材を経て原案を作成したあと、 海外のパートナーを募った。その結果、10 数社から申し出があり、このうちオランダの FATT プ ロダクションとカナダの DCTV プロダクションの2つの制作会社の参加を得て制作が進められた。 せりふは英語(Nスペ版は日本語吹き替え)とし、出演者のほとんどが外国人であることなどか ら、監督はパートナーの国の出身者が担い、NHKが歴史的事実の精査を担当した。 ◆Netflix でも国際発信へ 動画配信大手のNetflixから、共同制作者であるカナダのプロダクションに対し配信権を得たい との申し出があり、番組が世界に配信される運びとなった。NHK総合テレビで日本国内で放送 したあと、Netflixが世界20言語でインターネット動画配信を行う予定と聞いている。 ただし国内ではNHKオンデマンドが先行し、Netflixは1月から配信予定。
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