児童虐待防止推進月間(PDF:1882KB)

どんな行為を「虐待」というのでしょう?
「さしのべて あなたのその手 いちはやく」
児童虐待とは、保護者など身近にいる者が「子どもの心身を傷つけ、子どもの健全な成長・発達を
阻害すること」をいいます。
しばしば、
「しつけだから」と言う人もいますが、しつけと虐待は違います。たとえその行為が親に
とって愛情に根差したしつけでも、その行為が子どもの心身を傷つけ、健全な成長・発達を阻害する
11月は児童虐待防止推進月間 です
ものであるならばそれは虐待です。
児童虐待については、毎日のように新聞やテレビ
児童虐待防止法では、虐待は「身体的虐待」
「性的虐待」
「ネグレクト(育児放棄)
」「心理的虐待」の
で報道され、子どもの命がうばわれるなど重大な事
4つに分類しており、具体的な内容は以下のとおりです。
身体的虐待
件も後を絶ちません。
児童虐待の相談も年々増加しています。
ネグレクト(育児放棄)
・首を絞める、殴る、蹴る、叩く、投げ落とす
・適切な食事を与えない
・激しく揺さぶる、熱湯をかける、溺れさせる
・汚れた衣服を着続けさせる
・縄などにより一室に拘束する
・不潔な環境の中で生活させる
・戸外に締め出す
・病気になっても病院に連れていかない
・タバコの火を押し付ける
・乳幼児を残したまま外出する
少子化や核家族世帯の増加、また地域での交流の
弱さなどにより、育児不安や負担を抱えながら孤立
して子育てをしている保護者も少なくありません。
児童虐待問題は、社会全体で早急に解決していか
なければならない問題です。
国では、平成16年度から児童虐待防止法が施行
された11月を「児童虐待防止推進月間」と定め、
・乳幼児を車に放置する
各地で児童虐待問題に対する意識を高めるさまざま
な取り組みが行われています。
性的虐待
・子どもへの性交、性的行為の強要
・ことばによる脅かし、脅迫(
「おまえなんか生
・子どもの性器を触る、子どもに性器を触らせる
まれてこなければよかった」
「死んでしまえ」
)
・子どもに性器や性交を見せる
・子どもを無視したり、拒否的な態度を示す
・子どもをポルノグラフィの
・他の兄弟姉妹と著しく差別する
被写体にする
・子どもの前で行われる配偶者
への暴力(面前DV)
ひとりで悩まず、相談してください
通報・相談
窓口
3
「虐待かな」と思ったら、迷わず通報、相談してください。また、子育てに悩んでい
たり、虐待しそうになったりしたときは、ひとりで悩まず、相談してください。
※秘密は守ります。
・たつの市子育て支援課 家庭児童相談室
月〜金(祝日除く) 9時〜17時
☎ 0 7 9 1 ・64・3220
・子育て相談ホットライン(子育て相談)
児童家庭支援センターすずらん(24時間受付)
たつの市新宮町光都1丁目6−1
☎0791・58・1144
・姫路こども家庭センター
月〜金(祝日除く)9時〜17時
☎ 0 7 9 ・ 297・1261
・児童相談所全国共通ダイヤル
24時間受付 ※近くの児童相談所につながります
平成28年(2016)11月号
▶子育て支援課(☎64・3153)
心理的虐待
いちはや く
☎1
89
虐待をなくすために
地域で
守ろう
私たちができること
「オレンジリボン」マークは、
児童虐待防止の
シンボルマークです。
平成16年、栃木県で3歳と4歳になる2人の
兄弟が父親の友人から再三にわたって暴行を受
け、息も絶え絶えの状態で、橋の上から川に投げ
込まれて幼い命が奪われるという痛ましい事件が
起こりました。
この事件をきっかけに全国でオレンジリボン運
動が始まりました。このオレンジの色は里親家庭
で育った子どもたちが「子どもたちの明るい未来
を示す色」として選んだといわれています。
その胸の中に、オレンジのような明るさと温か
さを感じたいという思いがあったのではないでし
ょうか。
虐待をなくすためには、子育て中の親子を
孤立させず、地域ぐるみで声掛けや温かい見
守り支援をすることが大切です。
また、虐待かなと思ったら悩まず通報・相
談してください。
たつの市では、「子育てネットワーク推進
協議会」を設置し、地域ぐるみで子育て家庭
を支援する取り組みを実施しています。
平成28年(2016)11月号
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