児童虐待相談の現状(PDF:66KB)

平成 27 年度の児童虐待相談件数
1 児童相談所における虐待相談件数の推移
平成27年度中に県内の児童相談所(政令市児童相談所を含む)が対応した児童虐待の相談
件数は、2,205件で過去最多を更新した。
静岡県
静岡県
全国
児童相談所における対応件数
2,500
全国
100,000
90,000
80,000
70,000
60,000
50,000
40,000
30,000
20,000
10,000
0
2,000
1,500
1,000
500
0
H12
H17
H22
H23
H24
H25
H26
H27
児童相談所における虐待相談件数 (政令市児童相談所を含む)
(単位:件)
H12
H17
H22
H23
H24
H25
H26
H27
県内
444
601
1,383
1,435
1,641
1,725
2,132
2,205
全国
17,725
34,472
56,384
59,919
66,701
73,802
88,931
-
H22 全国値は東日本大震災の影響により、福島県を除いて集計した数値。
2 種類別にみた虐待相談件数(平成27年度:県内 2,205件の内訳)
心理的虐待が過去最多の1,014件(46.0%)で最も多かった。
(身体的虐待 638件、性的虐待 27件、ネグレクト 526件)
児童虐待相談の種別
ネグレクト 23.9%
身体的虐待 28.9%
性的虐待 1.2%
心理的虐待 46.0%
3 相談経路別にみた虐待相談件数
児童相談所に寄せられた虐待相談の経路別は、「警察等」からの相談が581件、「近隣・知人」か
らの相談が509件と多く、それぞれ過去最多となっている。関係機関や地域の見守り体制の充実に
より、児童虐待の早期発見・早期対応につながっていると思われる。
関係
機関
児童
福祉
町役場
相談所 事務所
児童
委員
保健所
等
医療
機関
(単位:件)
施設・
警察等 学校等 その他
保育所
H26
135
406
52
20
19
141
31
437
164
20
H27
108
277
25
7
6
131
24
581
246
25
家族
等
虐待者
本人
家族・
親戚
近隣・
知人
児童
本人
H26
72
139
484
12
2,132
H27
97
143
509
26
2,205
合計
4 被虐待児の年齢別状況
年齢別に件数をみると、小学生が836件(37.9%)と最も多いが、同じ6年間で区切ると0歳
~学齢前の乳幼児が930件(42.2%)と最も多くなっている。死亡などの重篤な結果を招く危険
性が最も高い3歳未満の件数は、479件(21.7%)となっている。
400
身体的虐待
性的虐待
心理的虐待
ネグレクト
350
300
250
200
150
100
50
0
0~3歳未満
3歳~学齢前
小学生
中学生
高校生・その他
(単位:件、%)
年齢区分
0~3 歳
未満
3 歳~
学齢前
小学生
高校生・
その他
中学生
計
身体的虐待
85
98
279
112
64
638
性的虐待
1
2
8
8
8
27
心理的虐待
258
242
364
104
46
1,014
ネグレクト
135
109
185
70
27
526
計
479
451
836
294
145
2,205
割合
21.7
20.5
37.9
13.3
6.6
100
5 主たる虐待者の状況
虐待者別にみると、実母が1,278件(58.0%)と最も多い。一方、実父による虐待が増加し、
全体の約3割(706件)を占めている。
実母以外の母
0.8%
その他 2.9%
実父以外の父
6.3%
実母 58.0%
実父 32.0%
(単位:件、%)
実父
実父以外の
父
実母
実母以外の
母
その他
合計
H26
578
(27.1)
109
(5.1)
1,340
(62.9)
13
(0.6)
92
(4.3)
2,132
H27
706
(32.0)
138
(6.3)
1,278
(58.0)
18
(0.8)
65
(2.9)
2,205
※(
)内は、合計に占める割合