オペレーター育成のための 除雪機械の実技開催について

【地元自治体の取り組みの紹介】
除雪機械オペレーター育成のための実技研修会開催について
札幌市建設局土木部雪対策室事業課
國 兼 崇 史
課長
目
次
1.札幌市の除雪
2.実技研修会開催の背景
3.実技研修会の概要
4.実技研修会の開催にあたって
5.実技研修会の開催状況(各年度)
6.その他の取組
除雪機械オペレーター育成のための
実技研修会開催について
札幌市建設局土木部雪対策室事業課
事業課長 國 兼 崇 史
1.札幌市の除雪
・ 除雪延長
車道:5,407㎞ 歩道:3,009㎞
・ 除雪業務
市内を23地区に分割し業務発注
平成28年度除雪費予算 約190億円
・ 企業体構成員数
約200社
・ 除雪機械台数
市貸与車約400台 企業保有車約1,000台
・ 除雪機械とは
除雪グレーダ
大型ロータリ除雪車
除雪ドーザ(ショベル)
小型ロータリ除雪車
2.実技研修会開催の背景
除雪事業を取り巻く課題
・ オペレーターの高齢化
・ オペレーター技術の継承
これまでの取組
・ 「除雪機械技術講習会」(座学)の実施
・ 札幌市が貸与する除雪機械を運転する
オペレーターを対象
・ 座学では講習の内容が限定的になり、機種
ごとの詳細な操作方法までは伝えきれない
・ 若手オペレーターが除雪機械の練習をする
機会が少ない
実態に即した研修会の必要性
課題の解決のために
・ 若手オペレーターの育成
・ 機械操作技術の習得及びレベルアップ
・ 複数機種に対応可能なオペレーターの育成
「除雪機械実技研修会」の実施
除雪体制及び除雪レベルの維持をめざす
3.実技研修会の概要
・ 平成25年度より実施
・ 機種別(4機種)により、模擬コースを使用
しての実技による研修
・ 除雪事業協会と札幌市が共同で開催
4.実技研修会の開催にあたって
・ 開催会場
模擬コースを7~8設置可能な広さが必要
H25:未供用道路(区画整理地内)
H26・27:大型公園の駐車場
・ 平成26・27年度開催会場
モエレ沼公園(基本設計:イサム・ノグチ)
・ 開催日程
積雪状況となる時期
日常の除雪業務に支障とならない
1月下旬~2月上旬、昼間に設定
・ 実技研修会の講師
札幌市の除雪業務を請負う企業から、
ベテランオペレーターを選出
5.実技研修会の開催状況(各年度)
・ 受講者
: 40名程度
・ 講師
: 8名程度
・ 使用機械 : 除雪グレーダ、除雪ドーザ
大型ロータリ除雪車
小型ロータリ除雪車
・ 研修時間 : H26年度 午前・午後
H25・27年度 午前
・ 開催状況 : H25年度
H26年度
6.その他の取組
「除雪機械技術講習会」の開催
・ 札幌市が貸与する除雪機械を運転する
オペレーターを対象
・ 安全意識の向上と札幌市貸与機械の適切な
使用を目的に、平成18年度より開催
・ 札幌市の貸与機械の運転手要件に、本講習
を5年に1回受講することを義務付け
・ 講師は、除雪機械メーカー・警察署・札幌市から
・ 毎年300名程度が受講
「除雪機械オペレーター技能講習会」の開催
・ 企業が保有する除雪機械を運転する
オペレーターを対象
・ 安全な作業の知識習得と除雪機械運転技能
の向上を目的に、平成27年度より開催
・ 札幌市職員(除雪機械オペレーター経験者)が
講師
・ 70名程度が受講
除雪オペレーターの免許取得サポート
・ 除雪事業者の従業員が、札幌市の道路除雪
作業に従事するオペレーターになるために
大型特殊免許を取得する際に、免許取得に
要する費用の一部を助成
・ 助成金額の上限額: 4万円
・ 平成27年度実績: 9件
・ 月刊建設7月号に「建設業人材確保・育成支援
事業」として掲載
除雪作業映像DVDによる、
除雪事業者へのオペレーター技術の提供
・ 平成27年度に、札幌市で除雪作業映像DVD
を作成
・ 除雪作業毎に、除雪機械の運転操作方法を
紹介
・ 除雪作業映像DVD
札幌市と除雪事業者が協力しあいながら
それぞれが抱えている諸課題を解決するために
さらには、除雪の技術力向上を目指し
官民が一体となって取り組んでいる一例を
紹介いたしました。
ご清聴ありがとうございました
札幌市建設局土木部雪対策室事業課