想定される10年後の社会環境 世田谷区の現況 実現したい姿と方針

資料④
世田谷区産業ビジョン策定にあたっての検討素材 −実現したい姿と方針案−
世田谷区の現況
区民生活から見ると
■家族構成:ファミリー世帯は減少傾向、単独世帯は増加傾向
■所得:区平均所得は全国平均約321万円を大幅に上回っているが、今後は
徐々に税収減の可能性
■買物:ライフスタイルや商品毎に応じた買物手段の多様化の一方、買い物
弱者への支援必要
■行動:千代田区、港区、渋谷区など区外通勤者が区内への通勤者数を上
回る状況(昼夜間人口比:約90% )
■子育て・介護:高齢化進展と高齢者のみ世帯の増加、医療・福祉関連
ニーズの増加。待機児童数1,000人超、子育てニーズの増加
■生活・居住:世田谷区が住みやすいと感じる区民は約85%、今後も住みた
いが約83%と高水準
■安心・安全:生活満足度は高いが、犯罪防止などの治安のよい生活に対
する課題意識が高い
■・・・・・・
区内産業から見ると
□主産業:卸売・小売業の従業者数、事業所数の割合は最も多いが、教育・
学習支援、医療・福祉、不動産業・物 品賃貸業の割合も拡大傾向。
□商業力:日用品等の最寄品の買物は近隣店舗、高級品等は新宿・渋谷等。
卸売業は事業所・従業者数が減少。商店街は合計134で微減傾向。利
用者の中心は60∼70代以上の高齢層
□工業:建設業及び製造業共に事業所数は増加傾向、工業の土地利用面積
は年々減少
□サービス業:医療・福祉等の事業所数及び従業者数は増加、サービス業
全体の従業者数も拡大傾向
□農業:農地面積・農家戸数は年々減少しているが、農業体験やふれあい農
業等の事業を積極的に推進
□観光:各種ガイドブックの作成、世田谷まちなか観光協議会の設置等、
様々な取組を推進中
□雇用・労働:渋谷区等を含む有効求人倍率(パートタイム除く)は増加傾向
□・・・・・・
●人口:人口約89万人で現在も増加傾向。一方で高齢化に加え、生産年齢
人口が減少
世田谷から見ると
●地域:玉川地域を中心とした人口及び世帯数増加、二子玉川駅周辺の都
市整備推進 2020年オリンピック・パラリンピックの開催に向け、区内キャ
ンプ地や競技会場に関する準備や検討進展
●交通:区東西を結ぶ鉄道網、南北を行き来するバス等公共交通、未だ補
助幹線の整備率4割
●交流拠点:下北沢、二子玉川、三軒茶屋の3つの街が広域交流の拠点
●土地利用:90%以上が住宅用途に指定。20年前と比較すると工業系、農地
系面積が減少。二子玉川を中心とした玉川地域で楽天㈱や二子玉川ラ
イズ等の開発。区内緑化率33%を推進中(現状では約24.6%)
●地域資源:大学、商店街、寺社仏閣等の歴史的な趣のある資源等多数
●・・・・・・
実現したい姿と方針
【区民生活ビジョン】
①住み慣れたところで活気があり充
実した日々がおくれる生活
②安心・安全、快適な環境やサービス
に満ちた生活
豊か・安心・快適な区民生活創造へ
〔委員からのご意見〕
・消費者ニーズの的確な把握
・生き甲斐づくりによる健康向上
・住みやすい生活環境の向上、他
【産業活性化ビジョン】
③人の生活を豊かにする取組みやサ
ービスを生みだす産業
④世田谷の特性を活かした取組みや
サービスを行う産業
⑤働く人が元気に活躍できる産業
世田谷区の特性を踏まえた産業創造
と人財の活躍へ
〔委員からのご意見〕
・生活拠点としての商店街
・災害対応含めた住工共生まちづくり
・事業のストーリー展開へ
・人材育成・後継者育成
・女性・高齢者等の高いスキル活用促進
・NPO等との協働推進、他
【世田谷のまちビジョン】
⑥世田谷の魅力が様々な交流を促し
さらなる賑わいを生み出すまち
⑦環境にやさしく、潤いに満ちた生活
や事業ができるまち
住む・来る・働く・学ぶ人と会社と街が創る
る
成熟都市:せたがや
〔委員からのご意見〕
・まちなか観光の促進
・世田谷ブランドのPR・発信力強化
・ブランド力の磨き上げ
・金融機関との包括的な関係づくりによる取組み促進
・あらためて共助力の向上、他
想定される10年後の社会環境
【人の生活についての予測】
・モバイル端末の翻訳機能の進化により言語の違いによる
コミュニケーションバリアの解消化
・教育現場での情報機器の活用推進、双方向教育、プロジ
ェクト型教育の進展
○様々な機器(メガネ、時計等)の情報端末化
・消費のシェアリングの進展
・利用する通貨の変化とFintechの進展
・団塊の世代が80歳頃。身体の健康だけでなく、精神や心
の医療が大きな問題になっている
・先端医療の高度化により元気な高齢者増加
☆仕事や趣味のニーズの拡大と市場拡大
○センサー等を活用した生体情報等の住居内電子化進展
・予防医療の充実による健康寿命の延伸、延命治療進展
○ロボットによる介護の進展、ロボットスーツの着用による
負担軽減(介護者・被介護者共に)
・個人特性を考慮したテーラーメイド医療、他
【産業についての予測】
・ビックデータ解析、IoT、aiの進化等により、生産性のさら
なる向上、サプライチェーン連携
・企業同士の境界線があいまいになり、オープン化、ネット
ワーク型企業の増加
・モノとサービスのパッケージ化と海外等輸出
○住まいのコンシェルジュなど新たなサービス産業の出現
と拡大
○高齢者向け、お1人さま向け市場の拡大
☆人の評価方法の変化と優秀な人材の争奪戦
・優秀な人材を企業同士が共有
○ロボットへの労働需要増加
・3Dプリンターの普及によるものづくり環境の変化、他
【都市基盤についての予測】
☆日本、都市、地域の特性や美意識の再認識化
○一人暮らし世帯の増加(標準的世帯)
○職住近接の進展
○情報バンクの社会基盤化
・災害に対する都市対応力の進化
・自立したエネルギーシステムによる都市防災機能強化
・水素エネルギー等の進展による電源の多様化
・自動走行の自動車増加、渋滞の緩和
・環境にやさしい公共交通機関の整備促進、エコカーの
増加、他