アルコール依存症は、飲酒のコントロールが効かなくなる病気です。 コントロールができない体質になっているので、回復には、節酒ではなく、断酒しかありませ ん。節酒では、また元の大酒のみに逆戻りしてしまいます。体質は、元に戻すことはできません ので、断酒を続けることが、必要です。 断酒を続けるために、 ①アルコール依存症を正しく知る 正しい知識をもつことで、その予防や治療の最初のステップになります。 ②専門治療機関で治療する ・アルコールが原因で、体の病気にかかり内科で治療を受けますが、断酒をしない限り、 根本的な治療になりません。 ・アルコール専門治療機関で、体を治しながら、アルコール依存症の教育を受け、断酒の 必要性を学びます。断酒のきっかけづくりをすることが、根本的な治療になります。 ③自助グループに参加する アルコール依存症からの回復を目指す人たちの自助グループに参加することで、アルコー ル依存症の知識を得たり、同じ目的をもつ者同士励ましあい、断酒を続けることができます。 何より、アルコール依存症から回復している仲間を知ることは、自らの断酒後のイメージを もつことができます。 治療には、家族の 協力も必要です。 家族は、アルコール依存症を病気と気づかない ために、本人の飲酒問題に振り回されて疲れき ってしまいます。家族がお酒の問題に巻き込ま れないようにすることで、本人が治療につなが る手助けをすることができます。 家族の対応 ①アルコール依存症を正しく知って、対処する。 ②飲んでいる本人のためにしている世話焼き行動をやめる。 ③自助グループで、回復している本人や家族に会う。 ④相談できる場所をつくる。 一人で悩まず、まずは専門機関へ相談しましょう!
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