北洋新聞

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一方、1月から10月までの合計は1,217戸で、前年同
期比プラス33戸だった。今のペースが続けば、史上最悪
を記録した平成26年の年間成約数を上回るのは確実。札
幌の新築マンション市況は、消費増税の影響から脱し切
れていないものの、下がり続ける状況からは脱したよう
平成28年11月8日(火)発行
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発行所 ㈱パンダ不動産
編集発行人 田口宗勝
[email protected]
だ。
10月に大量成約した要因は、日動の「ラ・クラッセ札
幌ステーションルミエール」の成功だ。東豊線「さっぽ
ろ」駅徒歩5分の好立地にありながら、最多価格帯2,60
0万円台と、「高すぎて庶民が買えない」トレンドに一
線を画した価格戦略がDINKSを中心に話題になって
いた。販売初月の10月は、全39戸中32戸が成約。残戸に
ついても、年内に完売すると見られる。
9月までの新築マンション不振の原因は、販売価格の
高騰だ。建築費と人件費は落ち着きを見せているとは言
え、東日本大震災以降、急激に上昇。販売価格への転嫁
が始まってからは、ユーザーがついてこれない状況だ。
特に、高額物件が競合している円山エリアは、苦戦が続
いている。札幌のサラリーマンが購入できる価格帯は、
円山エリアでは実現不可能。北区・東区に目を向けるか、
中古を検討するのが標準になりつつあり、マンション市
況は、構造が一変したようだ。
新築でも、日動のように「庶民が買える価格設定」を
すれば、ユーザーは飛びつく状況だ。
日動が状況打開
住宅流通研究所の調査によると、10月の札幌市内の新
築マンション成約数は216戸で、前年同月比プラス39戸
の大幅増。200戸以上の成約は、消費税率5%駆け込み
需要ピークの平成25年9月以来、3年ぶり。
第866号
|経済
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平成28年11月8日(火)
北洋新聞
中国を侮辱して
議員資格剥奪
香港立法会で、香港独立を訴える議員、梁頌恒氏と游蕙禎氏の
2人が就任宣誓時に「香港は中国ではない」などと発言した問題
で、中国の全人代は、宣誓が故意に不誠実で無効なら議員資格を
失い、宣誓をやり直すことはできないとする香港基本法104条の
解釈を全会一致で採択。2人は失職する見通しとなった。
香港政府は、中国を侮辱するなどした宣誓時の言動が基本法に
違反したとして議員資格取り消しを求め、高等法院に司法審査を
申し立てた。高等法院は、二人の議員資格取り消しを決めるとみ
られる
9月に行われた立法会選挙では、香港独立を主張する6人の候
補が、基本法に反するとして立候補を認められなかった。今回、
問題になっている2人も独立を主張する「本土派」から出馬した
が、立候補は認められ、選挙の結果当選した。しかし、議会初日
に就任に必要な宣誓を行う際、「香港は中国ではない」と書かれ
た旗を広げ、中国の国名を侮辱するような言葉で表現。議長が無
効と見なしていた。
吉野家大幅増
ソフトバンク効果
牛丼チェーン大手3社の10月の販売実績が発表された。
「吉野家」は、ソフトバンクユーザーに配布した牛丼並盛無料
クーポン券が好評で、既存店売上高はプラス15.1%のお大幅増。
2ヶ月ぶりにプラスに転じた。客数もプラス21.8%。一方、客単
価はマイナス5.4%となった。
に増加していた。
「すき家」は、新商品「牛すき鍋定食」を10月中旬に販売した
ものの、既存店客単価が4ヶ月ぶりにマイナスに転じで3.6%源。 牛丼並盛にみそ汁が無料でセットとなる松屋フーズの「松屋」
また、客数も10.8%減少し、同売上はマイナス4.7%だった。比 は売上高4.0%増、23ヶ月連続のプラスとなった。松屋は3社の
較対象となる昨年10月は、牛丼並盛の値下げ効果で、客数が大幅 中で唯一、売上増が続いている。客数も2.9%増だった。
|不動産
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平成28年11月8日(火)
北洋新聞
不動産業者に自宅の売却依頼をす
ると、インターネット広告が掲載さ
れるケースがほとんど。そのため、
遠くに住んでいる親戚にも知られて
しまうので注意が必要だ。
法律上は、不動産の所有者が自己
の判断で売却できるが、現実には家
族の同意を得るのが一般的だ。特に
相続を受けることになる人物は、将
来的な利害関係者にもなるので、口
出しをしてくることが多い。
紹介料を得ようとするケースもある。 には全く気にする必要がないのだが、
まず、少しでも高く売りたいため、
親戚の評判を気にして躊躇する人も
却のタイミングをアドバイスするこ
この場合は、逆に「安くてもいい 多い。
とがある。日銀の金融緩和が継続す から早く売って欲しい」との気持ち
ると予測して、来年まで延期するこ が先行する傾向があり、売主本人に
ベストの解決策は、「ネット広告
とを提案するなどだ。
プラスではない。
をしないで売却活動をする」ことだ
ろう。成約まで時間がかかるが、反
家族に相談せずに販売活動を始め
最も「たちが悪い」のは利害関係 対される前に売却してしまえば、中
た母親が、ネット情報で息子に知ら がない「遠くの親戚」だ。「あの家 止に追い込まれることはない。売却
れ、猛反対にあって販売を中止した は、そもそも○○のものだった」と 後に情報を知った親戚は、悪評を言
ケースなどが実際にある。また、知 いうような昔話を持ち出し、親戚中 いふらすエネルギーも半減するよう
り合いの仲介業者に依頼することで に悪評を言いふらすケースだ。法的 だ。
ネット広告の弊害
自宅売却に反対する
遠くの親戚に注意
|娯楽
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平成28年11月8日(火)
北洋新聞
アナ雪の公開11週目(2014年5月24日)は、土日2
日間の動員51万7926人、興収7億円をあげ、累計興収
は198億円を突破していた。さらに、公開12週目以降も
1位をキープし、13週目に動員44万1,540人、興収5億
9,206万円とやや失速。16週目には、動員20万4,445人、
興収2億7,438万4,350円とピークの3割程度に落ち込
んだ。17週目には3位に転落。19週目で公開が終了し
た。
アナ雪には届かず
11月5日から6日の全国映画動員ランキングトップ1 が絶えず、累計では179億6,900万円を突破。「 ハリー・
0が興行通信社より発表され、先週惜しくも公開日から ポッターと秘密の部屋」と「踊る大捜査線 THE MOVIE2
の10週連続週末動員ランキング1位を逃した「君の名
レインボーブリッジを封鎖せよ!」を超え、歴代7位
は。」が、今土日2日間で動員21万8,000人、興収2億9, となった。
700万円をあげてランキング1位に返り咲いた。
ただし、興収ペースは鈍化しており、1997年のヒッ
「君の名は。」は、8月26日に封切られてから話題 ト作「もののけ姫」の193億円を超え歴代6位に浮上す
ると見られるが、2014年に、254.8億円という脅威的な
記録を残した「アナと雪の女王」を超えるのは難しそ
うだ。