科学・医用システム - Hitachi High-Technologies in America

COMPANY PROFILE
2016.10
お客様の事業創造と
豊かな社会への貢献をめざして、
自らを変革し続けます。
日立ハイテクグループは、「ハイテク・ソリューション事業におけるグローバルトップをめざします」と
いう企業ビジョンを掲げ、「お客様が最先端・最前線の事業創造企業になっていただくために最大の
貢献をする」をミッションとして、科学・医用システム、電子デバイスシステム、産業システム、先端
産業部材の 4 つのセグメントにおいてグローバルに事業を展開してきました。
今、世界で起こっているのは、グローバル化、IT 化、多様化、そして変化のスピード化です。私たちは、
この流れの中で、世界中のお客様の事業成長をお手伝いし、私たちらしい創造性・革新性ある価値
の提 供を通じて、社会の発展に貢献したいと考えています。この実現のために、「Challenge to
Change(変革への挑戦)」として、個別化されたお客様のニーズにきめ細かく応え、
高度な専門性をもっ
てソリューションを提供する「さらなるお客様志向への変革」と、全体最適の視点をもって現場の社
員が自ら考え、判断し、行動する「自律分散型組織への変革」に取り組んでまいります。
日立ハイテクグループは、基本理念に「あらゆるステークホルダーから『信頼』される企業をめざし、
ハイテク・ソリューションによる『価値創造』を基本とした事業活動を通じ、社会の進歩発展に貢献
うた
します」と謳っており、社員一人ひとりがこの基本理念を胸に刻んでいきます。また、私たち日立ハ
イテクグループの存在は、社会とのかかわりの中で育まれるものと認識し、社会から信頼されるCSR
企業として社会が抱える課題の解決に貢献するとともに、あらゆるステークホルダーとの対話を通じ
て、企業価値の向上につとめてまいります。
日立ハイテクグループは、一丸となって豊かな社会の実現に貢献してまいりたいと考えておりますので、
より一層のご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
執行役社長
02
03
夢ある未来の実現に向けて、
私たちは挑み続ける。
例えば、人々の健康を守るために、身体の状態や病気の原因を探ること。
社会の進歩に貢献する科学の発展を後押しすること。
急速な勢いで進化するエレクトロニクス技術を支えること。
高度化した社会基盤を守り、快適な社会を築くこと。
私たちは、世の中の動きを見据えた革新的なソリューションを提供し、
お客様の課題を解決していくことで、
よりよい社会、そして夢ある未来の創造に貢献してまいります。
社会から信頼される企業として、
これからも成長し続けるために。
科学・医用システム
Science & Medical Systems
電子デバイスシステム
Electronic Device Systems
日立ハイテクはお客様の最大価値を実現するために、
「 技術力」とグローバルな「営業力」
「調達力」を活かし、
「 お客様やパートナーとのコラボレーション」を通じて、市場ニーズを先取りした
ソリューションを提供しています。
産業システム
Industrial Systems
先端産業部材
Advanced Industrial Products
世界経済をはじめ事業をとりまく環境は、より多様に、よりグローバルに日々刻々と変化しています。こうした中で
これからも成長し続け、社会に貢献するために、私たちはコーポレートガバナンスの充実を図り、社会的責任を強く
意識した経営を果たしていくことが大切だと考えています。また、多様な感性や価値観を尊重し、組織を活性化する
「ダイバーシティ・マネジメント」を経営の中核とすることで、継続的なイノベーションの創出を図っています。
04 05
科学・医用システム
BUSINESS FIELDS
科学・医用システム
Science & Medical Systems
Science & Medical Systems
健やかで豊かな未来を、
科学技術で切り開いていく。
日立ハイテクの計測・分析技術は、医療、
環境・新エネルギー、
新素材、
ライフサイエンス、
エレクトロニクスなどさまざまな分野で応用され、
科学と社会の発展を支えています。
「見る」
「 測る」
「 解析する」技術で、
さまざまな産業分野に新たなイノベーションを。
日立ハイテクは、分光分析技術と電子線技術でより高度化す
最先端分野を牽引する電子顕微鏡を開発。高分解能を活用し
るニーズに応えています。例えばバイオ・メディカル事業では、
た材料の観察・分析などによって材料・デバイス工学や、科学
分光分析技術を特定の用途にカスタマイズできる強みを活か
理論の検証、研究の発展を支えています。また液体クロマトグ
し、生化学分析装置に免疫分析機能を統合した「臨床検査用自
ラフ、熱分析装置などの各種分析機器も研究開発から品質管
動分析装置」を世界で初めて開発しました。本製品は世界各地
理、新しい科学の発見などに大きな役割を担っています。日立
の病院や検査センターに導入されて、診断技術の飛躍的な進歩
ハイテクはお客様や大学・研究機関とコラボレーションを通し
に寄与し、人々の生活や産業の発展に貢献しています。科学シ
て、これらの機器の開発、拡充に取り組み、科学と社会の発展
ステム事業では長年にわたり培ってきた電子線技術を応用して、
に向けて新たなイノベーションの創出に貢献しています。
06 科学・医用システム
生化学・免疫統合型分析装置
FIB-SEM複合装置
臨床検査自動化システム
走査電子顕微鏡
蛍光X線分析装 置
超 高 速 液 体クロマトグラフ
卓上顕微鏡
Science & Medical Systems 07
電子デバイスシステム
BUSINESS FIELDS
Electronic Device Systems
電子デバイスシステム Electronic Device Systems
より高性能に、より多様に。
進化の先に新しい時代を創造する。
あらゆる電子機器と、交通や通信などの社会インフラの技術革新を、
半導体は根底で支えてきました。
そして今、
より一層進化する技術に向けて、高性能・高機能・多様化が求められています。
日立ハイテクは電子デバイス製造の最前線において、
お客様とともに新しい時代の創造に挑戦しています。
4
お客様とのコラボレーションのもと、新たな価値を創造する。
市場を上回る成長を果たし、革新的製品の創出をめざす。
日立ハイテクは、日立 製 作 所 の 研 究 所との 協 働や 外 部 研 究
先取りする装置開発で世界各地 のお客様 のニーズに応えて
機関とのパートナーシップによって創出された電子線技術や
います。今、IoT、自動運転、AI(人工知能)、ロボットなどの技
プラズマ技術、真空制御技術などのコア技術を駆使して、半
術が進展する中、半導体にはより高機能性や高信頼性、低消
導体製造装置の開発に取り組んできました。なかでも元来科
費電力などさまざまな性能が求められています。私たちはお
学 分 析 用 だった 走 査 電 子 顕 微 鏡( S E M )技 術を半 導 体 産 業
客 様と開 発 段 階から手を組 み 、密 接なコミュニケーションを
用の「高精度計測」に転用した測長SEMは、30年以上にわた
とりながら、技術力、研究開発力で半導体 の 将来を見据えた
り世界のトップシェアを堅持。シリコンウェーハ上への微細な
新たな価値創造を行い、革新的なオンリーワン製品の創出を
回路形成に用いられるエッチング装置と合わせ、技術潮流を
めざしています。
高分解能FEB測長装置(4"- 8"用)
コンダクターエッチング装置
高分解能FEB測長装置
08 電子デバイスシステム
ウェーハ表面検査装置
設計データ応用計測システム
Electronic Device Systems 09
産業システム
BUSINESS FIELDS
Industrial Systems
産業システム Industrial Systems
多彩なソリューションで、
人々の安全・安心な暮らしの基盤を支える。
現代社会において、
わたしたちの暮らしやビジネスは
さまざまな社会・産業インフラによって支えられています。
高度化した生活基盤を守り、安全・安心な社会を持続するために、
日立ハイテクは、
社会・産業を支える幅広い分野で
多彩なソリューションを提供しています。
商事機能とメーカー機能、さらには顧客密着型営業力を活かし、
産業分野のオンリーワンソリューションプロバイダーに。
産業システム事業では、商事機能とメーカー機能の両方の強み
計装システムなどの開発・製造を行うほか、太陽光発電などの
を活かし、ワールドワイドな営業力・マーケティング力でお客様
再 生 可 能 エネ ル ギ ー 事 業 へ も 参 入して います 。また 、IC T
の課題・ニーズを把握。技術開発力を駆使して、装置・機器から
ソリューション事業ではクラウドを基盤とするIoTプラットフォーム
アプリケーション・サービスを加えたトータルソリューションま
や分析ツールを駆使し、
日々変化する市況に対応できるサービス
で幅広く提供しています。その事業領域や取り扱い製品は多岐
を提供しています。顧客密着型営業活動でお客様の課題を先取
に渡り、産業インフラ事業では最先端クラスの製造装置やシス
りし最適なソリューションを提案することで、他社を寄せつけな
テムの提供、社会インフラ事業では鉄道検測装置や工業計器・
いオンリーワンソリューションプロバイダーをめざします。
10 産業システム
自動組立装置
総合計装システム
太陽光発電システム
鉄道関連検測装置
Industrial Systems 11
先端産業部材
BUSINESS FIELDS
先端産業部材
Advanced Industrial Products
Advanced Industrial Products
グローバルなネットワークが、
モノづくりに革新をもたらす。
グローバルに展開する企業の生産体制は、
各地域の市場に近い現地で生産・供給する地産地消型の体制にシフトしつつあります。
日立ハイテクは先端産業分野の専門商社として培った経験とネットワーク、
そして日立グループのリソースを活かして、
お客様のモノづくりの現場を支え、
経営課題を解決、成長戦略をサポートします。
仕入先
営業力、調達力、人財力を駆使して、
日立ハイテク
ユーザー
日立ハイテクFVCサービス
世界の市場に挑むお客様をバックアップ。
事業のグローバル化が進む製造業では、世界各地のニーズにき
に縦横でつなぎ合わせた「One Window Service」によるフル
め細かく応える製品をマーケットに近い場所で生産・供給する
バリューチェーン(FVC)を提供しています。部品の調達やロジ
地産地消型の体制の構築が急がれています。そうしたお客様の
スティクス・ファイナンスのほか、仕入先やターゲット顧客の情
ニーズに応えるために、日立ハイテクは日立グループが持つ製品
報・調査、市場開拓や新規事業の開発や経営、リスク対応まで、
や技術・サービス、人財をはじめとしたリソースを最大限に活か
グローバルな拠点を活用してお客様をバックアップ。さまざまな
し、商流の川上から川下までのバリューチェーンをマトリックス的
経営課題の解決に対応します。
企画・開発
仕入先
協創企画・
各種サポート
調達
仕入先
連携デザイン・
インサポート
部材販売・
供給サポート
製造
販売
製造設備・
プロセスサポート
部品販売・
ロジスティクス
サポート
顧客
サービス
保守部品・
市販部品販売・
ロジスティクス
サポート
情報共有市場
ロビーイング
グローバル・ビジネス・ネットワーク/ロジスティクス・ファイナンス・ITサポート基盤
情報・調査
グローバル製造業
顧客の経営課題の解決
日立グループ
グループ内アセット活用
One Window ServiceによるFVC提供
日立ハイテク
グローバルアカウントの実績
日立ハイテクが提供する機能
商取引
日立グループとの連携強化
市場開拓
事業開発
事業経営
リスク管理
ロジスティクス
ファイナンス
オーガナイザー
日立グループの
ビジネス・
アセットと総合力
販売先(製造業)約1,000社、仕入先 約3,000社
グローバルビジネスネットワーク
海外23カ国および地域/日本国内19拠点
日立ハイテクのFVCサービスは、
日立グループとの連携強化を図りながら、
グローバルネットワークを活用した包括的なソリューションを提供しています。
12 先端産業部材
Advanced Industrial Products 13
COMPANY PROFILE
会社概要
商号
株式会社 日立ハイテクノロジーズ
Hitachi High-Technologies Corporation
本社所在地
〒105-8717 東京都港区西新橋一丁目24番14号
Tel. 03-3504-7111 Fax. 03-3504-7123
http://www.hitachi-hightech.com/
設立 1947年4月12日
資本金 7,938,480,525円
(2016年9月末日現在)
主要株主 株式会社 日立製作所
沿革
1947年 4月
資本金19万5000円をもって、株式会社日之出商会として、
東京都中央区に設立
2001年 10月
株 式 会 社 日 立 製 作 所 の 計 測 器 グ ル ー プ 、半 導 体 製 造 装 置
グ ル ー プとの事業統合に伴い社名を
「株式会社日立ハイテクノ
ロジーズ」
に変更
2004年 3月
2013年 1月
日立電子エンジニアリング株式会社(現 株式会社日立ハイテク
ファインシステムズ)
をグループ会社化
エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社(現 株式会社ハイテク
サイエンス)
とその子会社3社をグループ会社化
日立ハイテクグループは、
「中期経営戦略」策定に合わせて、
コーポレート
ツールの新たなデザインコンセプトを構築しました。
デザインコンセプトのモチーフである
「正三角すい」は、正三角形の4つの
面で構成されています。
4色のそれぞれの面は、日立ハイテクグループの事業セグメントを象徴す
るとともに、それぞれが正三角すいのように組み合わさることで総合力を
発揮し、
お客様に新しい価値を提供し続ける姿勢を表現しています。
また、
どの方向からも三角形に見える
「正三角すい」自体が、私たちが注力
する
『バイオ・ヘルスケア』
『社会・産業インフラ』
『先端産業システム』の3
つの事業ドメインを具現化したものです。
さらに、日立ハイテクグループ(正三角すい)
というさまざまな色のフィル
ターを通して世の中を見てもらうことで、かつてない驚きと発見を社会と
お客様に届けていきたいという思いも込めています。
私たちは、
この思いとともに、社会とお客様とより良い関係を築くため、挑
戦し続けていきます。