原子層堆積法を用いた多値メモリ Keyword : ALD、High-k多層、Memristor、 ReRAM、不揮発メモリ、DRAM、TFT 研究の背景 IoTが網羅されたスマートコミュニティーを実現するためには、多種多様な多値化した機能性 電子デバイスの早期の開発が望まれている。これら電子デバイスの高集積化を図るために、 ナノオーダー膜厚の多層膜を3次元構造へ制御して形成する技術と新たな機能を発現する 材料組み合わせの設計技術が要求されている。 研究の狙い 原子層堆積(Atomic layer deposition : ALD)法は、室温成膜が可能で、オングストローム オーダで膜厚制御でき、しかも3次元構造へコンフォーマルな膜形成できる利点を有している。 本研究では、低温度のALD法で作製したオールHigh-k層のチャージトラップのメモリ及び多 値特性を示すTiO2/Al2O3多層膜のメモリスターについて報告する。 最先端研究トピックス メモリスター チャージトラップメモリ Vfb shift (V) 5 多値 データ 4 3 2 06 8 10 12 EOT (nm) Vo TiO2 Pt 原子層堆積法 • • • Al 2O 3 14 原料ガス 文献 Pt Program Qinj = 1 mC/cm 2 1 ALD膜 表面吸着反応律速 成長速度: ~0.4 Å/cycle 成膜温度: r. t. ~ 350 C 基板 均質成膜: 立体構造(アスペクト比 ~ 100) T. Nabatame et al., J. Vac. Sci. Technol. A 33 (2015) 01A118. T. Nabatame et al., J. Vac. Sci. Technol. B 32 (2014) 03D121. S. Aikawa, T. Nabatame, K. Tsukagoshi, Jpn. J. Appl. Phys.55 (2016) 08PB02. 応用分野と今後の展開 実用化へ向けた課題 高信頼性特性 開発ラインでの実証 低コスト化へ向マスク枚数低減と安価なALD原料開発 IoTの基盤的な多値化メモリ チャージトラップ型不揮発性メモリ 常圧ALD装置 特許 5件 MANAファウンドリ 生田目 俊秀 E-mail: NABATAME.Toshihide●nims.go.jp URL: http://www.nims.go.jp/nfs/2dnano —370 —
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