小集団による改善活動

現場指導会
小集団による改善活動
改善により大きく成果を出したいと考えるな
ら、計画性のある小集団活動プロジェク
トが有効です。業務効率アップ、個人の職務充
実、全員参加、組織風土変革につながります。
■ 小集団活動プロジェクトの方法
今のままでは、5年後・10年後の成長だけでなく、
経営そのものに危機感をお持ちの場合は機を見てプ
ロジェクトとして、「小集団改善活動」を実行する方法
があります。
小集団活動にはTQCやTPMなどの方法があります。
TQCは職場の自主性を重んじ活動します。よって、活
動により表れた成果を評価するので取り掛かり易い利
点がありますが、成果・効果は限定的なものになるで
しょう。
一方、TPM活動は、前提としてまず会社の方針・目
標があり、それを達成すべく全員参加で活動するのだ
が、大掛かりなプロジェクトになるが成果・効果は、より
大きなものが得られます。
■ 活動を最後まで完結させる方法
改善活動は、本来的業務機能を向上させる重要な
仕事であるが、社員の多くは余分な仕事と考えている
ことが多い。与えられた日常の業務で給料を貰ってい
るという意識が強いため、改善にはスタート時、抵抗感
を持つ社員が居ます。
特に職場リーダーの積極性の濃度差がみえ、これを
どう調整していくかがカギになります。
10人リーダーが居れば、2~3人は優秀で4~5人が普
通、2人ぐらいが落ちこぼれるでしょう。
このリーダー全員が、一定の成果を上げられるよう指導
を工夫して行い、全職場を完結させます。
■ 5Sから始まり、業務改善に結びつける
スタートは5S活動です。まずスッキリ・クリーンな職
場環境を全員でつくります。出来るだけ費用はかけず、
アイデアと積極性で変えていきます。
5Sにより、来客の評価が上がったという事例はよく聞き
ます。新築の工場と違い、手作りの改善は味があり来
客者はその意味をよく知っています。
■ 儲ける体質づくりをする
改善プロジェクトの最大の目的は、従来の会社体
質を変えて、今の時代や顧客が要求している製品と
サービスを提供することにあります。
具体的には、全員参加で、まずは社内をスッキリ
・クリーンにして働く環境を整備します。
次に、業務・作業ミスの撲滅により品質を向上させ、
ムダ・ロスを排除して業務効率を上げます。
このような成果を出すと共に、結果的に職場風土
が改善され、協働の習慣が身に付くとともに自律的
行動ができるようになり、お客様に信頼される会社に
なります。
次に、業務改善・生産性改善を行います。従来の
仕事を一歩深く観察して、知恵と工夫で改善します。
これで、社員の能力や適性がよく分かるし、社員の新
たな実力を発見することもあります。
多くの会社で、このような改善活動をきっかけに昇
格や職場異動を実施しています。
■ どういうプロセスで進めるか
このプロジェクトを進めるうえでは、事前に条件な
どを設定しておくことが大切です。
〔準備段階〕
①活動の目標、期間、残業時間、費用、etc
②活動組織づくり。推進室&グループ編成
③活動掲示板準備。5Sに必要な清掃グッズ
〔活動〕
④徹底した5S
⑤業務改善
⑥品質改善、その他
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