東京消防庁 Tokyo Fire Department

報道発表資料
東京消防庁
Tokyo Fire Department
平成28年10月31日
東京消防庁管内の火災件数は、10年前は約6,000件だったものが
昨年は4,500件を下回り年々減少傾向にあります。
一方で、電気製品やコードなどから出火する電気火災 は、毎年1,000
件前後発生しており、全火災に対する電気火災の占める割合は、平成18年
の18%から、平成27年は24%にまで増加しています。
また、電気火災のうち、火災件数、死者数共に最も多く発生しているのは
電気ストーブ 火災であり、ここ10年間の平均では、毎年約80件が
発生し約8人の方がお亡くなりになって います。
例年、電気ストーブ火災の約80%は11月から3月までに発生します 。
東京消防庁では、この期間を「電気ストーブ火災注意報発令中」と して、
電気ストーブの安全な使用方法についてお知らせしていきます。
ここ10年間の、電気ストーブ火災により亡くなった 方の特徴は・・・

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死者の約70%が、75歳以上の後期高齢者!
一人暮らしで、就寝中に亡くなる方が多い!
ぼやでも、着衣着火や一酸化炭素中毒により亡くなる方が多い!
「都民の危険度認識」と「火災の実態」とのかい離、電気ストーブの取扱いに
関する注意事項については別紙のとおりです。
問合せ先
東 京 消 防 庁 ㈹
予 防 課 火 気 電 気係
調 査 課 資 料 係
防災安全課防災安全係
広 報 課 報 道 係
3212‐2111
内線 4785
内線
内線
内線
5065
4195
2345
別紙
ストーブに対する「都民の危険度認識」と「火災の実態」
ストーブのうち、最も火災の危険が高いと思う ものについて質問したアンケ
ート調査の結果、8割以上の人が石油ストーブと回答しました。しかし、実際
には電気ストーブの火災が最も多く発生しています。
電気ストーブは、「火を使わない」ことで、火災になりにくいと思われがち
ですが、ストーブ火災の実態と大きく異なっています。
平成27年中のストーブ火災の実態
Q 火災の危険が高いと思うストーブは?
「石油ストー
ブが 1 番危険」
「電気ストーブ
は他よりも危険
と思わない」
「電気ストー
ブの火災が最
も多い」
「死者4人」
「 負 傷 者 24 人 」
火災の実態は・・
n = 20,000
は・・・
東京都生活文化局「ストーブの安全な使用に関する調査
報告書」より
n = 108
東 京 消 防 庁 「 平 成 28 年 版
火災の実態」より
電気ストーブ火災から身を守るには?
電気ストーブ火災の経過から、これを防ぐために、必ず守って欲しい対策を
安全チェックとしてまとめました。電気ストーブを安全に使用するための参考
としてください。
外出・寝る前には必ず消す。
✔
燃えやすい物は近くには置かない。
✔
ストーブの上に洗濯物を干さない。
✔
使わないときは電源プラグをコンセントから抜 く。
く。
✔
電源プラグやコードが傷んでいたら使用しない。
✔
☆その他有効な対策
◯火災を早期に発見するために、住宅用火災警報器は、
全ての居室、台所、階段に設置しましょう!
◯燃え広がりを抑えるために、寝具類やエプロン、カー
テンなどは、防炎品にしましょう!
(防炎製 品貼 付の ラベ ル )