埼玉県芸術文化祭2016・協賛事業 第14回 宮城道雄の箏曲の演奏をお楽しみいただく、集いを開催します。 『心を震わせる琴の音色』、『心を揺さぶる尺八の響き』、 『心に染み入る語りの声』、そして『郷愁を誘うハーモニカの音色』が あなたを別世界に誘います。どうぞ、お気軽にご来場ください 日時: 会場: 定員:50名(図書館へ直接、または電話でお申込みください。 ) 内容:朗読と語り 箏曲/宮城道雄作曲「春の夜」「漁村の曙」「春の海」 その他 出演:語り/せせらぎの会 箏/河相富陽、森井恵子 尺八/金子陽山 ハーモニカ/中里 聡 申し込み・問い合わせ:寄居町立図書館 048-580-1888 《宮城道雄の紹介》 宮城道雄は、1894年に神戸市で生まれました。8歳で失明し、神戸の生田流二世中 島検校に入門しました。2年後に師匠が病没したのちは、三世中島検校に師事、11歳で 免許皆伝となります。13歳のとき、一家の生計を支えるために朝鮮半島に渡って、父の 在住する仁川(インチョン)で昼は箏、夜は尺八を教えました。 京城(現ソウル)に移住した宮城は生涯の友となる尺八の名手・吉田晴風と出会いま す。そして多数の筝曲を作曲しながら、尺八や洋楽との合奏を通じて、新しい日本音楽 の創造を目指してゆきます。 こうした宮城の邦楽の世界での功績は多岐にわたりますが、総括すれば、箏曲の伝統 に根ざしつつ洋楽を取り入れ新しい日本の音楽を創始した点にあるといえましょう。ま た、巧みに音の世界を表現するなど、随筆家としても著名で、「垣隣り」「春の海」「雨 の念仏」「夢の姿」などの随筆集も残されています。 寄居町立図書館・健康ふれあい塾 共催 抜粋 「六段調」 この曲は八橋検校(1614~85)により作曲されたと伝えられています。歌のない純器楽曲で 地歌筝曲の千鳥の曲と並び、江戸時代の古典筝曲を代表する曲のひとつです。八橋検校(やつ はし けんぎょう)は江戸時代前期の音楽家で「検校」を務めました。筝曲をもとに現在の日 本の筝の基礎をつくり上げ、奏法や独奏楽器としての改良、段物などの楽式の定型化など、筝 曲の発展に努め、胡弓、三味線の名手でもあり、胡弓の弓の改良も行っています。「検校(けん ぎょう)」とは、中近世の日本の盲官(盲人の役職)の最高位の名称で、室町時代以降に定着し ました。検校は、専用の頭巾・衣・杖などの所有が許されました。また盲官ではこの他、位階 順に別当、勾当、座頭などがありました。 「春の夜」 大正2年(1913 年作曲) 「春の夜」は大正2年の春、宮城道雄が朝鮮在住の 20 歳の時に、 土井晩翠の新体詩に歌と筝の曲を付けたもので、春の陽気を感じさせる華やいだ曲です。 「春の海」 昭和4年(1926 年作曲) 尺八と箏の二重奏の曲。昭和5年の歌御会始のお題が「海辺巌」 (かいへんのいわを)に因んで、新年に先がけて、昭和4年の暮れに作曲された。瀬戸内の海 の島々のきれいな感じそれを描いたもので、のどか波の音とか、舟のろをこぐ音とか、また、 鳥の声というようなものをおり込んだものです。 せせらぎの会 琴と朗読のつどい「宮城道雄の世界を訪ねて 第1回(2003年12月)」の開催にあたり、この 会のために寄居町および小川町在住の朗読ボランティアの有志の方により結成。各種研修会や講習会に 積極的に参加し技術の向上に日々努め、地域の朗読ボランティアとして様々な活動に携わっている。 河相富陽(かあいふよう) 中野節子、森雄士両氏に師事。東京教育大学附属盲学校音楽科卒業。1967年富陽会を設立。72 年~73年NHK邦楽オーディションに合格、77年アメリカ西海岸へ演奏旅行。富陽会10周年演奏 会。82年東京交響楽団と共演。2002年より邦楽教室「倭音」 (わおん)を主宰し現在に至る。 森井恵子(もりいけいこ) NHK邦楽技能者育成会第51期生。河相富陽氏に師事。 金子陽山(かねこようざん) 竹琳軒・御手洗伯山に師事。昭和59年(1984年)都山流尺八師範合格、横浜市港北三曲会員と して、学校訪問・演奏活動に参加。平成6年(1994年)坂戸三曲会員となり、地域の演奏活動に参 加。2003年3月健康ふれあい塾設立。同年12月琴と朗読のつどい「宮城道雄の世界を訪ねて第1 回」を主催(尺八演奏)。平成16年(2004年)寄居町生活学の達人(尺八)に認定、現在に至る。 中里 聡(なかざとさとる) 千葉県市川市出身。崎元譲、トミー・ライリ―の諸氏に師事。筑波大学付属盲学校高等部音楽科・同 専攻科音楽科卒表。1986年に世界ハーモニカ連盟日本支部主催ハーモニカ・コンテスト・クロマテ ィック部門で1位受賞。1992年東京でデビュー・リサイタルを行い好評を博す。1993年にはマ レーシアで国王主催の演奏会に出演。2006年には全日本ハーモニカ連盟より第28回日本ハーモニ カ賞受賞。1998年からは“崎元譲ハーモニカセミナー”(毎年夏に山中湖で開催)で講師を務めて いる。現在、ピアノ、オーケストラ、室内楽、歌、合唱、和楽器等との共演、新曲の委託初演やテレビ、 ラジオへの出演等、多方面にわたって国内外各地で意欲的に演奏活動を行う。筑波大学付属盲学校音楽 科講師として得た経験を生かし、現在もさまざまな場で後進の指導にあたっている。 寄居町立図書館・健康ふれあい塾 共催
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