慶應義塾大学の呼びかけによる世界初の国際連携組織「InterNational Cyber Security Center of Excellence (INCS-CoE)」を設立 2016 年 11 月 1 日 このたび、慶應義塾大学の呼びかけで、下記米国・英国・日本の大学の有志が世界初の国際連携 組織「InterNational Cyber Security Center of Excellence (INCS-CoE)」を設立する運びとなりました。米 国の大学からは Stanford University, UC Berkeley, MIT, University of Maryland Baltimore Country, Northeastern University、英国の大学からは University of Oxford, University of Cambridge, Imperial College London, University College London、日本の大学からは東京大学、東京電機大学、情報セ キュリティ大学院大学、慶應義塾大学の有志が参加します。 サイバー空間の特徴であるボーダーレス環境においては、一国や一組織だけではサイバー脅威 への対応は十分とは言えず、国際間で連携した取り組みが必要不可欠です。その第一歩として INCS-CoE は、大学という中立的な「場」を提供することで、国際間や組織間の壁を越えた問題に取 り組みます。将来的には INCS-CoE を発展させて、国際間の産官学連携への拡大を目指します。 現在、各国のサイバーセキュリティの取り組みには様々な組織形態があります。米国においては、 大学のサイバーセキュリティセンター等が自ら問題解決に当たる場合や、National Institute of Standards and Technology (NIST) 等の政府機関主導による産官学連携の National Cybersecurity Center of Excellence (NCCoE) で取り組む場合があります。英国においては、Government Communication Headquarters (GCHQ) 等の政府機関認可による 13 大学の Academic Centre of Excellence が核となり問題解決に取り組んでいます。日本では、サイバーセキュリティ関連の CoE は存在せず、政府機関、民間企業、大学等のサイバーセキュリティセンター等で、問題解決に当た っています。 INCS-CoE は、大学の有志自らが国際間連携を前提に設立し、世界のサイバー空間の安心安全に 貢献していきます。当初のテーマには、サイバー脅威の情報共有に関する政策、制度、運用、基盤、 技術、教育等が含まれます。本来、CoE の「Center」の意味するところは物理的に「人が集まる場所」 であるように、INCS-CoE は世界各国の人々が「Face-to-Face」で問題解決を図りながら協業する「場」 を提供していきます。さらに、サイバーセキュリティ国際シンポジウム等を定期的に行い、情報や成 果の共有を目指します。 今後は、より具体的なサイバーセキュリティの諸問題を検討し、ユースケース等による解決方法を 示します。その主要テーマに関しては、現在注目されている IoT、AI、重要インフラ、プライバシー等 へも展開を行います。慶應義塾大学は、今回参加した大学と共に、今後世界の様々な CoE との連 携を図っていきます。 本件に関するお問い合わせ先:慶應義塾広報室(中島、村上) TEL 03-5427-1541 FAX 03-5441-7640 Email [email protected] http://www.keio.ac.jp/
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