いわき総合図書館を訪ねました

広域利用のできる図書館紹介 (その4)
~いわき総合図書館を訪ねました~
図書館だよりでは、広域利用可能な図書館を実際に職
児童図書コーナー
員とサポーターで足を運んで取材させていただき、シリ
ーズで紹介してきましたが、今回のいわき総合図書館で最後となりました。
いわき総合図書館は、いわき駅前の商業施設ラトブ(LATOV)内の4階と5階に位置して
います。アクセスが良く買い物のついでに立ち寄りしやすい立地となっており、広大な
いわき市に6つある図書館の中心的役割を果たしています。
平成 19 年にラトブのオープンと同時にリニューアルオープンしました。蔵書数 100 万
冊を目指すいわき総合図書館は、その膨大な蔵書の管理を自動出納書庫が行っており、
2つの階ぶち抜きで存在する書庫は圧巻の存在感。窓越しでいつでも誰でも見ることが
可能です。自動出納書庫を所蔵している図書館は、東北地方ではいわき総合図書館と岩
手県立図書館の2か所のみとのことです。
4階は、子どものフロアと生活・文学のフロアです。新
着図書や雑誌が正面に置かれ、子どもも大人もふと立ち止
まって手に取りたくなるような親しみやすさを感じます。
5階は、いわき資料のフロアと歴史・科学のフロアです。
目を引いたのが、郷土資料とともに紹介してあった東日本
大震災のコーナー。地震、津波の被害と原子力発電所の情
報など、実際に被害にあった福島県ならではの説得力が伝
わってきます。
施設の設備も充実しています。自動貸出装置が多数設置
されているほか、学習スペース・机の数も多く、幅広く利
用者が使えるよう、社会人専用席や中学生専用学習室
迫力ある自動出納書庫
も用意されています。他の図書館ではあまり見られない、
商用データベース検索パソコンなども利用可能。また、開館時間が 21 時までと長く、平
日の仕事帰りなどにも利用しやすくなっています。(休日・祝日は 18 時まで)
6つの図書館のほか、さらに多くの利用者をカバーすべく、2台の車で各地区を巡回
している移動図書館も市民の強い味方です。
日立市民の利用者は 107 人と、遠いにも関わらず利用者が
多いのは使いやすさ、親しみやすさの証明と言えるでしょう。
全4回に渡って広域利用の図書館を紹介してきました。感
じたのは、どの図書館もその土地の特徴があり、いずれも市
民のためにどう役立つかを考え、努力しているところです。
南部図書館も、市民の皆さんに愛される図書館になるよう
に努力していきます。ご期待ください。
いわき総合図書館
〒970-8026 福島県いわき市平字田町 120
TEL:0246-22-5552
イメージキャラクター「かもまる」