発表資料

全pH領域を網羅するpH指示材料
東京電機大学
工学部
教授
環境化学科
鈴木 隆之
小野 栞
大倉電気株式会社
石井 憲章
工場内配管や河川などの
水環境をpH測定で評価す
る需要が増している!
pHの測定方法
特徴・・
・水への汚染物質の溶出はない
・色から簡便にpH測定
・頻繁な校正の必要はない
・リアルタイムモニタリング可能
pH
試験紙(リトマス紙等)の場合
色調変化型高分子の場合
化学結合の力で離れないぞ∼
新技術の試み
同一高分子鎖に二つのpH
指示モノマーを!!
?
?
広範囲pH測定可能
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
6-ブロモ-α-ナフトールフタレイン
(6-Br-α-NP)
6-ビニル-α-ナフトールフタレイン
(6-vinyl-α-NP)
O
O
OH
OH
pH 8.3
pH 7.1
P(NIPAAm-AABAA-4-vinyl-α-NP)cryogelの作製
6-vynil-α-NP
基本的な実験方法
高分子ゲルの作製
高分子ゲルの色調変化
0.5
pH
12
約1時間浸漬
高分子ゲルの色調変化
Cryogel
acid
basic
数値化する主な機器
分光器
測色器
数百万円
数万円
高分子ゲルの色の数値化
(L*a*b*値)
測色器
(color munki photo)
光
スライドガラス
pHモニタリング高分子
ホワイトバッキン
グ
色度図の作成
・Lab表色系の値をYxy表色系の値に変換
三次元
二次元
色度図上に(x,y)値をプロットする。
測定結果
P(NIPAAm-AABAA-6-vinyl-α-NP)cryogelの
色調変化挙動
実際の色調変化
色度図による高分子ゲルの偏角Dの算出
pH 12
D
白色点
pH 0
0°
pKaの算出
160
140
Degree(°)
120
②
100
pKa
80
①
②
60
40
2.31
10.45
①
20
0
0
2
4
6
pH
8
10
12
色度測定結果
(平衡状態にて測定、浸漬時間1時間)
14
課題解決策
Ⅰ 組成比の検討
Ⅱ 新規pH指示薬の合成
企業への期待
•測定箇所の汚染を懸念して躊躇していた企業
に利用してもらい、問題点を抽出したい。
•多点での測定を通して、広い範囲における水
環境のモニタリングを検討している企業に。
本技術に関する知的財産権−1−
•発明の名称:塩基性色調変化型pH指示用モ
ノマー及びpH指示用共重合体
•出願番号:特願2016−183687
•出願人:東京電機大学1)、大倉電気株式会社2)
•発明者:鈴木隆之1) 、小野栞1) 、石井憲章2)
本技術に関する知的財産権−2−
•発明の名称:広範囲pH指示用共重合体及び
その合成方法
•出願番号:特願2016−183688
•出願人:東京電機大学1)、大倉電気株式会社2)
•発明者:鈴木隆之1) 、小野栞1) 、石井憲章2)
お問い合わせ先(必須)
東京電機大学
研究コーディネーター
亀井
隆夫
TEL 03−5284 − 5225
FAX 03−5284 − 5242
e-mail crc@jim.dendai.ac.jp